この季節にぴったりな

話題の前に、話とは全く関係ない黒アリス粉雪。
透明水彩みたいな滲みにしたくて、
エプロンドレスの黒を濃い色(3色使ってます。全く分からないけど)から先に塗っていって、
最後に一番薄い色でぼかしてみたのですが、私がやると汚いだけでしたorz
種村先生みたいなくるくる髪を最近目指しているのですがまたうねってる…
でもしばらくこの描き方に変えてみようかな…
粉雪のツインテは結構描き方変換しているのです。14年もの付き合いになると色々。

で、本題。昨日図書館で何気なく借りた京極夏彦の｢旧怪談(ふるいかいだん)」、
予想外に面白くて夜中の3時までぶっつづけで読んでしまいましたー！！おかげでまた徹夜だよ…

江戸時代に書かれた、様々な人から伝聞した面白いお話を集めた随筆集、「耳嚢」の中の、
怪談風の不思議な話を、京極夏彦が現代風にアレンジして書き直した掌編集？なのですが、
そのアレンジ具合がとにかく面白くて！
耳嚢の原文(凄く短くて長くてもせいぜい1ページ半位)も後ろに併せて載ってるので、
当時の雰囲気をうかがい知るのも面白いのですが、
その話がこんなに刺激的なお話になるなんて！というのを読むのが新鮮な楽しさに溢れていました。

伝右衛門や権助といったごつい名前の人達も、
｢Dさんから聞いた話である｣とか｢某のＧさんという人の話によると…｣とか書かれると、
途端にごく普通に隣に住んでいたり、友達だったりする様な身近な人々に感じられて、
そういった人達の活き活きとした息づかいが感じられそうな文章に
どんどん引き込まれていきました。
短いので幾ら読んでも肩が凝らない！！長編より短編集とかの方が好きなので。

あくまでも｢怪談｣ではなく｢不思議な話｣な所が良いのです。
百物語みたいな本とはまた違ったふわっとした空気感があって。

猫好きとしては鼠の害があるのに決して猫を飼おうとしない武士にその訳を尋ねた
｢遺言にするほど｣が何となく可愛く思えて好きです。
怖かったのは｢別人｣かなー
人の狂気って、案外神様が起こしてるのかも…と思わせられる話でした。
｢プライド｣もこの本の中では異色の何とも言えない厭な感じの怖い話ですね。

いやー波津彬子先生の雨柳堂夢咄みたいなジャパネスク・ファンタジーな感じ大好きなので、
江戸時代とかの怪談系ももっと読みたくなって今日また京極夏彦の百物語の本と
宮部みゆきの｢あやし｣借りて来ちゃいましたー
日本人の感性にはやっぱり和の怖さが一番馴染む。

録画しといたもののなかなか観る気になれなかった千と千尋(もう3回位観てる)も、
おかげで観るのが楽しみになりました♪ああいう和物の？妖怪みたいなののデザイン好きだなー