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5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。
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プロフィール
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小雨
性別:
女性
職業:
大学生
趣味:
読書、映画鑑賞
自己紹介:
7月15日生まれのかに座、A型。
めんどくさがりでものぐさ。
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12日の公開初日に行ったら吹き替え版は既に完売だったので、
前売り券買っておいて今日観てきましたー
バレエをテーマにしたアニメってあんまり観た事無いし
振り付けプロの振付家が監修してると言うことで
TVでちらっと観た白鳥の湖のシーンも素敵だったので期待してたのですが、
思ったより凡作でした…
映像やバレエシーンは素晴らしかったけど。

舞台は19世紀末のフランス。
冒頭のロック音楽が流れる中サウンド・オブ・ミュージックの様に
遠景から広大な自然の中に立つブルターニュ地方の孤児院が映し出されるシーンは
映像が凄く綺麗でわくわくしましたー
バレリーナを夢見る孤児の少女フェリシーは親友のヴィクターと共に
何度も孤児院を抜け出そうとします。
フェリシーがホウキを持ってバレリーナを目指すと踊るシーンは躍動感有って良かったです。
ある夜とうとう孤児院を脱走する事に成功したフェリシー達は
憧れのパリにやってきます。
フェリシーはバレリーナに、ヴィクターは発明家に、
どちらが先に夢をかなえるか賭けをする2人。
海外のアニメってギャグがどたばたであんまり好きじゃないなあ…
ニワトリの羽で飛ぶ所とか修道院のおじさんから逃げる所とか
とにかくアクションシーンを入れれば良いってもんじゃないだろと。
早くバレエシーンになって欲しいと冷めた目で観てました。

フェリシーがパリについて当てもなくさまよっている内に
憧れのオペラ座にたどり着いてプリマバレリーナのロジーナの踊る白鳥の湖を垣間見るシーンは
前述のようにTVでちらっと観て期待してましたが
とっても素敵でうっとりでしたーフェッテを何回転もする所とか
アニメーションの動きも素晴らしくて。
しかし衣装や演目が時代考証に合わないような…
白鳥もくるみもこの時代にはそれほどメジャーな作品じゃないはずだし。
あえてだとは思いますが気になりました…
夜の街の中で輝くオペラ座とか、美術はとっても美しくて素敵でしたー

オペラ座の掃除係で元バレリーナのオデットの元でバレエを叩き込まれるフェリシー。
全くの初心者という設定なのに短期間で上達しすぎな気が…
5つのポジションすら知らなかったのに
パリオペラ座バレエ学校に入ってクララ役のオーディションに最終選考まで残るとか…
オデットとの特訓シーンは面白かったですが、
フェリシーをクローズアップするために名もないモブ達をどんどん下げるのはどうかと…

カミーユとクララ役を争奪する過程でオデットが言う
「あなたが勝てるのは彼女が欲しくても決して手に入れられない物、情熱よ。
情熱をその時々で怒りや悲しみや喜びにかえるの」
という台詞とその台詞に被さるフェリシーの映像は良かったですー
カミーユとクララ役をかけて競うシーンもカメラワークやアングルが迫力あって良かったです。
でもラストのロジーナとくるみ割り人形で共演するシーンは
どうせならくるみの音楽を使って欲しかったなあ…せっかくのバレエ映画なんだから。
くるみなのにクララと金平糖の精が2人ともチュチュにティアラというのも良く分からないし。

とにかく全体的にストーリーやキャラの心情の移り変わりが雑で
孤児院のおじさんの心変わりもカミーユの心変わりも唐突すぎて薄っぺらかったです。
メラントゥとオデットの関係や
オデットの現役時代とかもっとクローズアップして欲しかった。
作中で何度も出てくるフェリシーの宝物のオルゴールも
思わせぶりな演出だった割に結局大した秘密も無かったし。
ロジーナやノラなど名前が出てくるキャラももっと活かして欲しかったです。
ルディとか何のために出てきたのか良く分からなかったし。
ヴィクターとフェリシーの絆や
最後にフェリシーがヴィクターの頬にキスする所は良かったですが。
でもバレエシーンの映像は本当に迫力があって美しくて良かったですー
振り付けオーレリ・デュポンと旦那さんだったんですねー
メラントゥの吹き替えが下手だと思ってましたが熊川哲也だったのか…
もう少し良作だと思ってたのでストーリーは期待外れだったけど、
ピルエットやグラン・ジュテ、フェッテなど
バレエのテクニックが美しいアニメーションでたっぷり堪能できたのは良かったです。
客層もバレエ習ってる女の子とお母さんやお盆だからかお爺さんと孫とかがほとんどでした。
見終わって出てくるとき後ろにいた親子連れが
「でも上達するの早すぎるよねーもっと練習しないと」とか言ってたのが
ああやっぱりみんな同じ事考えてたんだなとちょっと安心しました(笑)
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今日は親友GAGAちゃんと美女と野獣観に近所の109シネマズに行ってきましたー
初日だから混むかと思ったけど、お昼からの回でしたが4割くらいしか入ってませんでした。
しかも年齢層高め。お母さんと娘とかが多いと思ってたのに意外。
あのおじいさんおばあさん達アニメの方も観たのかな…
まあ平日の昼間に映画観に行く層はそんなものなのかも知れませんが。

美女と野獣、全体的にはまあまあ良かったです~
衣装のみならず歌まで同じと聞いて
アニメと全く同じイメージにするなら実写化の意味あるのか?と思ったけど、
実際観てみたらアニメのイメージを踏襲しつつも
実写ならではのスケール感とかアレンジもあって、
特に最初の変わり者ベルの歌のシーンで映るフランスの田舎の村の映像は
アニメのイメージよりディティールが凝ってて、
実写だからこそのダイナミックさが感じられて好きですー
導入部のディズニーのロゴのシンデレラ城からそのまま本編の映像に入る演出も
マレフィセントとかでもやってたけどやっぱりわくわくしましたー
ナレーションが王子が魔法使いに呪われる原因を語るところはアニメと同じだけど、
18世紀のロココ調の衣装を着た王子が化粧をするシーンとか、
美しいものだけを集めて夜会を開いてる所とかは
かなりアレンジしてあって期待が膨らみました~
夜会に集う美しい貴婦人達の
デザインは違うけど純白で統一されたローブ・ア・ラ・フランセーズ姿
とっても美しくて素敵だったーもっとよく観たかったです。
マダム・ド・ガルドローブの着ていた水色と金の豪奢なドレスも素敵だったなー
マエストロ・カデンツァの奏でるハープシコードの典雅な音色も
ロココ期の優美な空気感を感じさせてうっとりしました。
でもアレンジ度はそれが最大で
その後はラストに向かうにつれてほぼアニメ通りになっていって、
映像的にもアレンジ的にも尻つぼみ感ありました…

アニメとどういう風にアレンジしてあるのかというのを多くの人は観に行くのだと思うし、
私もそうでしたが、アレンジしてあるところはどこも半端な感じだったかな…
ベルと母親の下りとか
野獣が早くに母親を亡くし無慈悲な父親に育てられたせいでわがままな王子になったとか、
登場人物を掘り下げようとしているのは感じられたけど、
そのどれもが中途半端に終わってる感じでいまいちでした。
ベルの父親のモーリスがアニメみたいなコミカルキャラでなく
深い思索を抱えた役所になってたのは良かったと思いましたが。
ガストンに娘をくれれば放してやると言われても「お断りだ!」と
頑として拒否する所も良かったです。
そして何よりベルと野獣が惹かれ合う様になる過程を
一番力入れてやるのだろうとばかり思ってたのに、
そこがほぼアニメと同じで印象的なエピソードも特になかったのが
コバルト文庫中毒で恋愛描写に重きを置く私には物足りなかったです…
前述のベルと野獣が早くに母を亡くしてる所が共通してる所とか、
魔女の魔法の本でベルが赤子の頃のパリに行って
真実を知ったベルが野獣のいたわりを感じる辺りが
キャッチコピーの「ベルが野獣を愛した理由」なのでしょうが…
ベルが何気なく口にしたシェイクスピアの一節を野獣が引き取って
「シェイクスピアを読むの?」とベルが驚いたり、
野獣に図書室をプレゼントされて全ての本を読んだのかと尋ねて
「ギリシャ語は読めない」と返されて「冗談を言うのね」とベルが野獣に親しみを覚える所とか
さりげないディティールは良いなあと思いましたが。
ダンスシーンの後「笑うだろうか こんな化け物が君の愛を得たいと思ってると言ったら?」
という野獣も彼の傷つきやすい繊細さと
ベルに拒絶されないかといういじらしい感情が感じられてきゅんとなりました。
ベルのキャラクターがアニメより一層意志の強い感じになってたのは現代的だなーと。
モーリスを牢から救い出すために一計を案じて自分が身代わりになったり、
ラストで野獣を襲うガストンから武器を奪ったり。
でもアニメよりベルの野獣への愛情があまり感じられなかったのがちょっとなあ…
何だかさばさばしすぎてるというかドライというか…
もっと恋するベルの心の動きを描いて欲しかったかも。


ルミエール、コグスワース、ポット夫人、チップ達の特殊メイクも不気味でちょっと…
アニメより彼等の影とかドラマが薄い感じだったかも。
あとガストン、おじさん過ぎる気が…ベルと結婚とか図々しいわと思ってしまいました(笑)
ガストンが戦争に行っていた事が言及されていたり、
アニメよりフランスやパリといった舞台をはっきりさせてる所は
物語により具体性とリアルさを与えていましたが、それが良いかというとうーん。
ル・フゥがただのガストンの腰巾着で終わらずいい人になってたのは良かったです。

ミュージカルシーンは美女と野獣劇団四季の舞台も観に行きましたが、
それともまた違って映画だからこそ出来る特殊効果や演出が観られたのは良かったですー
ビー・アワ・ゲストのシーンとか華やかで楽しかったです。
新曲も何曲か追加されてて、しかもかなり現代風のお洒落なナンバーになってて良かったです。
特にベルを城から解放した野獣がいつかベルが帰ってくるだろうかと歌うナンバーは
今風のいかにもな流麗でかっこいいミュージカルナンバーで、野獣の見せ場になってましたー
あれは役者&歌手冥利に尽きるシーンかも。
一番のハイライトであろうダンスシーンはカメラワークもいまいちだったし
ベルがあんまり身のこなしとか優雅に見えなくて
エマ・ワトソンあまりダンス上手くないのかなと思いましたが…
例の黄色のドレスもシフォン製みたいな薄物の素材感が好みじゃないのはおいておくとしても、
何かデザインが安っぽくてもっと重厚なドレスが好みな私にはあんまり…でした。
あ、ドレスといえば序盤でマダム・ド・ガルドローブに装飾過剰なドレスを着せられて
腕を抜いてドレスのスカート部分からはい出すベルのシーンはめちゃくちゃ笑いました(笑)

愛してるわ…のシーンでアニメではいつも泣くのですが、
その後のシーンもアニメの方がずっと感動的だったなー
ただアニメみたいにすぐ使用人達が人間に戻るのでなく、
一度全てがただの「物」になってしまう演出は無常感を感じさせて良かったです。
その後からの流れで人間に戻っていく姿がより印象的になってて。
人間の姿に戻った使用人達はアニメより好きだったなー特にポット夫人が優しそうで。
そして人間の王子の姿に戻った野獣がアニメよりイケメンで素敵でしたー
ラストに着てる水色のアビ・ア・ラ・フランセーズっぽい衣装も爽やかで似合ってて良かったー
親バカですがラズルに着せたいと思ってしまいました。
髪を結ぶリボンも水色なのが素敵。
ベルのラストシーンの刺繍使いのドレスは…見ようによっては個性的で可愛いんだけど
これまた素材感が安っぽくてなあ…何度も言うようにもっと重厚なドレスが好みですわ…
導入部の貴婦人達のドレスはあんなに素敵なのに衣装デザイナーはベルに恨みでもあるのか。
わざと軽やかな印象にしてるのは分かるんですがヒロインのドレスが一番微妙ってどうなの。

まとまりなく雑感を書いてしまいましたが、
全体的には歌は言うまでもなく名曲揃いだし、映像もさすがディズニーという感じで
魔法にかけられたお城のスケール感や人々の活気づく村など美しいし、
シンデレラと同じで現代的にアレンジしようとして中途半端になってる感は否めませんでしたが
アニメ史上に残る傑作を実写化という事で
あの名シーンが実写で生まれ変わるというのを観に行くだけでも
ファンには価値のある映画だと思います。
エマ・ワトソン最初はベルのイメージじゃないと思ってたけど
慣れたらどんどんハマり役に見えてきましたー美しいブルネットの髪が特に素敵。
アニメ版が好きな女の子なら大抵は楽しめるロマンチックな作品になってると思います。

既に2日経ってしまいましたが、7日にミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち観てきましたー
作業所のお知り合いが開幕5分で出てきたと聞いても
まあティム・バートンだから多少のえぐい描写はあるのだろう位にしか思ってなかったのですが、
実際に観てみたら想像以上に残酷描写があって
アダムス・ファミリーみたいなのを想像してたので面食らいました…
でも全体的には面白かったです~
映像や美術がとっても綺麗で奇妙な子どもたちもそれぞれ可愛くて良かったです。
朝日新聞のインタビューでティム・バートンが
「人と違っていることは悪いことではないという事を伝えたかった」と言っていて、
それ見ないで観たらそんなテーマだとは思わなかったと思うけど、
それをふまえて観るとああなるほど、と思わせられました。
ティム・バートン自身も子どもの頃から周囲に変わっていると言われ続けていたそうで、
冒頭のジェイクの「青春は馬鹿な友達を作って遊ぶのが良い」という期待が重荷だった、
という独白とかも周囲に馴染めない繊細な彼の孤独が感じられて共感しました。

ミス・ペレグリンの作り出すループに入り込んでからは
ミス・ペレグリンの屋敷の美しさとか映像の綺麗さに魅了されてました~
エヴァ・グリーン演じるミス・ペレグリンのクールな美しさも良かったし、
子どもたちの1943年当時のクラシカルな衣装がそれぞれとっても可愛くて良かった~
特にフィオナ、クレア、ブロンウィンら少女たちのファッションが
それぞれの愛らしさを引き立てていて少女好きにはたまりませんでした。
クレアのピンクのフリルを何段も重ねたふりふり衣装もとっても甘やかで可愛いし
ブロンウィンのセーラーカラーのワンピースも時代感出てて好きです。
エマのブロンドによく合う爽やかなブルーの衣装も
オリーヴの花柄のワンピースも素敵で、
全体的に登場人物の衣装の色彩が凄く綿密に計算されてて美しかったです。

お話はループという物がどんな物なのかとか、
エイブがミス・ペレグリンのループを守るために外へ出たという事は何となく理解しましたが
細かいところは何となくしか分からなかったけど、
それでも何とか観られるようになってたので良かったです。
バロンにループを破られて
ミス・ペレグリンが子どもたちを守るために彼に付いていくところで
「皆さんをお世話できたことはとても幸せでした」と言って一筋涙を伝わせる所は
クールな彼女の心の温かさを感じさせて良かったです~
ブラックプールのループの中でジェイクや子どもたちが
それぞれの能力を駆使してホローとバロン達を追いつめていくところは
よく考えられていて楽しかったです~
エイブ役のテレンス・スタンプの演技も年輪が感じられてとても説得力があって好きです。

ティム・バートン作品としてはギャグ要素がほとんどなくて
チャーリーとチョコレート工場とかコープス・ブライドあたりが好きな私には
ちょっと物足りないと思う部分もありましたが、
全体の独特な雰囲気は嫌いじゃなかったです。
アリス・イン・ワンダーランドみたいなキャッチャーな要素はなかったけど、
仄暗い雰囲気でまとまってるのは良かった。
ミス・アヴォセットは可哀想でしたが子どもたちが全員助かったのはほっとしました。
かなりおどろおどろしい描写はありましたが
人と違うことを肯定して生きていくというメッセージがラストシーンに繋がっていって、
ラストハッピーエンドでミス・ペレグリンと子どもたちを乗せた船が
大海原を航海していくという希望を感じさせる幕切れがとても良かったです。
ティム・バートンの新境地を感じられて観に行って良かったですー

今日は南町田の109シネマズグランベリーモールにこの世界の片隅に観に行ってきました。
絵が凄く可愛いし
ごく普通の庶民の女性が戦争の中どんな風に生きたのか興味があってずっと観たかったので、
観られて良かったです。

冒頭、昭和8年の広島から物語は始まります。
幼いすずが見た座敷童や人さらいにさらわれかけて後に夫となる周作に出逢う所など、
どこからが想像でどこまでが本当なのか説明しないで進むところが好きです。
観たい理由の一つだった当時の写真等を徹底的に研究して再現したという
今は失われた広島の繁華街の描写などもレトロな雰囲気大好きなので萌え萌えでしたー
ぼーっとしたすずが度々たはーって目が≡ ≡みたいになる所も可愛くて好きです。
そして18歳になったすずは呉の周作の家にお嫁に行くことに。
嫁入り前に言い含められる
「傘を貸そうかと言われたら新しい傘を持ってきたからと言え」
と言うのはどういう意味なんだろう。何かそういう風習があったのかな?
初夜の床でキスする周作さんとすずのシーンが何とも趣があって良かったです。

日常の描写を凄く細かく描いていると言われていたとおり、
炊事洗濯から畑仕事まで、当時のお嫁さんの仕事が淡々と描かれてて、
今ももちろんだけど当時は今みたいに便利な家電もないし、
家事一般が出来ることはごく当たり前のことだったんだよなーと
家事炊事一切出来ない私は凄いなーと思いました。
特にすみれや菜の花などの野草を摘んで家族4人分のご飯をやりくりするすずのシーンは圧巻!
当時の嫁に求められるスキルの高さにおののきました。

すずの小学校の同級生だった水原君が訪ねてくる所は
凄く艶っぽくて面食らいましたー
今でも過激な描写に思えるのに当時としたら大変なことですよね。
後で自分にはあんな怒った顔見せてくれないくせに…って拗ねる周作さんも可愛い。
周作さんがすずさん呼びなのも可愛くて、この夫婦凄く好きですー

着物をほどいてもんぺに仕立て直したり、配給の列に並んだりしながらも
日常の中にだんだん人の死が入り込んでくる描写もごくさりげなくて、
でも当時の戦争を生きた人にしかこの感覚は分からないんだろうなと。
全体的にまったりしたムードで進んでいって、
ずっとこのまま日常の描写を重ねていくのかなーと思ってたら
あの晴美ちゃんのシーンで…
まさかあんなショッキングな展開になるとは思っていなかったので凄く辛かったです。
「すずさんだけでも助かって良かった」と
どんどん起こった事に折り合いを付けてやり過ごしていく周囲の声に
「何が良かったのかさっぱり分からない」と
一人気持ちが追いつけず取り残されていくすずの描写が凄く良く理解できて、
あのシーンはやるせない気持ちでいっぱいになりました。
空襲のシーンの圧倒的なリアルさもとても怖くて、
これが当時の人達が体験したことなんだと思うと、
もう二度とこんな事は起きて欲しくないと強く思いました。
そして8月6日の描写…爆心地から離れた呉だからこその原爆の描き方も
起こったことをただそのままに、だからこそ圧倒的な臨場感を持って描かれていて。

終戦の日を迎えて憤るすずの姿もぼーっとした普通の自分でいたかったと
確実に失った物の痛みを感じさせて辛かったけど、
戦争が終わった次の日もまた次の日も日常はずっと続いていって、
何とか生きていくことに必死な人々の姿にたくましさも感じました。
というか、そうするしか無かったんですよね。生き残った人達は。
そしてリンさんの居場所なんて何とか見つけられるもんよという言葉から
すずの周作への「この世界の片隅に私を見つけてくれてありがとう」の言葉に繋がるのが…
径子の言葉にもありましたが、結局、この広い世界に自分の居場所を見つけるのは自分自身。
失った物は確かにあるけれど、
自分の居場所さえ見つければそこからまた生み出せる物がある、
がテーマなのかなと思いました。

とにかく戦争の中で生きていく一人の女性の姿が時に圧倒的リアリティを持って、
時に漫画・アニメだからこそ出来る表現方法を交えながら描かれていて、
先の戦争の中で生きるというのはどういう事だったのかという興味に対する答えが
しっかり提示されている所がとても良かったです。
径子の生き方もすみの生き方もそれぞれ彼女たち自身の選んだ生き方で。
日常の中に戦争が入り込んでくる恐怖や
それによって失われた物を描きながらも、
暗い夜に一つ一つ家々の灯りが灯るシーンのように
そこから生まれる希望も描かれていて、
戦争を描いたアニメーションとしてもだけど
アニメーションならではの表現方法を追求している点でもとても優れていると思いました。
観てて辛くなるシーンも多かったけど、観に行って良かったです!
もう二度とあんな戦争は起こしてはならないと強く感じました。

今日は桜木町の横浜ブルク13に
「ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出」観に行ってきました。
時は1945年5月8日、第2次世界大戦が終わった日。
国民と共に戦勝記念日を祝いたいと
エリザベス王女は妹のマーガレット王女と共にお忍びで王宮の外に出ることを願い出る…

新聞で広告を見て凄く観たいなーと思ったのですが、思ったより凡作だったかな…
ちなみに席は6,7割位埋まってましたが、年配の方ばかりでした。
ローマの休日的な物を期待して行きましたが全く違うお話でした。
それは良いのですがまずエリザベスとマーガレットの姉妹の
王宮での窮屈な生活とかが充分に描かれていないので、
お忍びで外に出た時の開放感とかカタルシスみたいな物が薄いのがちょっと。
やんごとなき妃殿下の秘密の一夜というのが売りなのに、
王室の権威や豪華な生活なんかがあまり感じられなくて
お姫様萌え目的で観ると結構肩すかしな感じかも。
あとPGー12だったのでこの話のどこにそんなシーンが?と思ってたけどあれね…

でも何だかんだ言っても映画全体の雰囲気とかは嫌いじゃなかったです。
冒頭戦勝記念日を祝う英国民達のモノクロ映像の後
エリザベス王女役のサラ・ガドンのアップになってすっとカラーになる所はわくわくしました。
サラ・ガドン美しいブルネットと緑の瞳が印象的。声も凄く可愛いv
マーガレット王女が「こんな古ぼけた館で若さが朽ちていくなんて」と嘆く所とか、
全篇真面目でお堅いエリザベスと無邪気で開放的なマーガレットの対比が良かったです。
エリザベス王女と共に外出を許されたマーガレット王女が
ピンクの地に透かし模様の入ったドレスを着て
頭にはティアラを載せて階段を下りてくるシーンはうっとりしましたー
ちょっとしか映らなかったけどティアラ凄く可愛かったv
侍従に「ティアラは外された方が…」と言われてティアラを無造作に外して置く所も好きです。
エリザベス王女のマーガレット王女よりももう少し淡いピンクに
黄色い糸で刺繍?が入ったドレスもとっても素敵でしたー
ただ思ってたより衣装が少なかったのが残念でしたが…
色んなお姫様ファッションが観たかったのになー。

近衛兵2人をまいてバスに乗るマーガレットを
エリザベスが同じくバスで追いかける所とか楽しかったです。
戦勝記念日に湧く国民達の熱気も凄く強烈に描かれていて、
本当の戦勝記念日もきっとこんな風に圧倒的な熱気に満ちていたんだろうなあと
リアルに思い浮かべられる所も良かったですー
国民の中で父王ジョージ6世のスピーチのラジオを聴くシーンの
心配そうなエリザベスの表情とか無事スピーチが終わってほっとすると共に
わき上がる国民達と喜びを分かち合う所とかも良かったです。
エリザベスとジャックの出会いや交流はお約束だったけど
全体的に2人の間のエピソードとか心の触れあいが薄味だったかな…
キャラクターの心の動きとか変化があまりしっかり描かれていなかった気がします。
船上でのジャックが話す空軍でのトラウマとかは
戦勝国の兵士でも
悲惨な戦争の体験が心の傷になるという事実を描いていて良かったと思いますが。
王室を悪く言うジャックに「母は大空襲の後にパンを配ったわ」とか
「私達は国に貢献したわ」とか反発していたエリザベスが
ジャックの話を聞いて考えを変えていく所も。

エリザベスが王女だったと知り全てうそだったのかと憤るジャックに
エリザベスが
「想像してみて、紅茶一杯自分で入れたことのない生活を。
軍隊でも他の兵士は兵隊食を食べているのに私は家で夕食。
当たり前の生活をしてこなかった」
と訴えるシーンはエリザベスの抑圧された暮らしを物語っていて
かつ感情を吐露するシーンで良かったです。
酔いつぶれたマーガレットを台車に乗せてジャックの家に行き
一晩泊まって翌朝ジャックの母親と語り合うエリザベスのシーンも情感があって好きですー
秘密の外出を終えたエリザベスがジャックと共に王宮で朝食を取るシーンで、
ジョージ6世が「アメリカ大使と昼食を取るがお前も同席するか?」とエリザベスに聞いて、
エリザベスが「ええ、喜んで」と答えるシーンは
一夜の外出を経てエリザベスが時期王位継承者としての自覚を新たにしたのを感じさせて
国民の声を聞いた彼女の成長を示唆している所が良かったですー
ただ「ジャックは英雄なのよ。500機も撃墜して勲章ももらってる」
というエリザベスの台詞は
戦勝国も敗戦国も等しく戦争は悲惨だという話じゃなかったんですか、という感じでしたが…。
ラスト、エリザベスが自ら運転してジャックを軍営まで送っていき、
ジャックがエリザベスに一輪花を渡してキスして、
エリザベスが居合わせた将校に「他言は無用よ」ともらった花をかざして釘を刺す所
小気味良くて可愛くて好きです♪
そのままイン・ザ・ムードが流れてエンドロールになるところは
え?一夜だけの自由時間を経験したエリザベスが女王としての自覚を新たに
善政を敷く描写とか後日端的なクレジットとかは無いんですか??と
この手の話のお約束が無いことにちょっと拍子抜けしましたが、
まあこれはこれで良いか…という感じでした。

エリザベスとマーガレットのシーンが交互に語られたり
全体的にちょっと散漫な印象もありましたが、
とにかく戦勝記念日の熱狂的な空気感とか
当時の時代の雰囲気とかがこれでもかと伝わってきて、
会話とか心理描写は薄口だったけどそういう部分でそれなりに楽しめましたー
実際の史実を元に想像力を膨らませてファンタジーに仕立てたという
監督の切り口は面白かったです。
俳優人を始めキュートでチャーミングな映画ではあったと思います~
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