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雨の通り道

5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。

カテゴリー「映画感想」の記事一覧

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舞妓はレディ


本当は初日に行きたかったけど用事があったので2日目の今日観てきました。
私の一番大好きな邦画「Shall We ダンス?」の周防正行監督の最新作と言うことで
かなり期待していったのですが…うん…まあ…
悪くはなかったけど、個人的にはそこまで良いとは思わなかったかな…

主演の春子役の上白石萌音ちゃんはとっても可愛かったです。
萌音ちゃん、2年前にミュージカル「王様と私」のルイス役で生で観たことがあるので
どんな感じに成長してるのかなーって観るのが楽しみでもありました。
言語学の先生の京野に京言葉を教えてもらうときの後について言うところとか、
踊りの稽古の所とか、
一生懸命ついていこうとする所の健気で素直な感じの演技がとっても可愛らしい!
あと姐さん芸妓の里春役の草刈民代が演技凄く上手くなっててびっくりでした!
ただ台詞回しは格段に上手くなってたんだけど、
台詞を言うときの顔の表情の感じは相変わらずだなあ…と思いましたが。
30を前にして舞妓を続けている百春も可愛かったですv
「三十路前の舞妓なんてネットでいい笑いものや!!」のシーンとか可愛くて好きです(笑)

全体的にはタイトル通りミュージカル「マイ・フェア・レディ」を下敷きにしていて、
言語学者の京野が鹿児島弁と津軽弁を操る春子に
半年で完璧な京言葉を習得させるという賭けをするというのがベースのストーリーなのですが、
何だろうな…Shall We ダンス?では見事に描かれていた主人公のステップアップが
この映画ではあんまりカタルシスを感じさせなくて…
ミュージカル映画でもあるのですが、
公式サイトで監督が本格的なミュージカル映画にするつもりは無かったと言っていましたが、
確かにというべきか何となくあか抜けないなーとミュージカルシーンでは思ってしまいました。
でも春子が一人で京野への恋心を「声が聴きたい 顔が見たい これが恋」と歌うシーンや
春子が仕込みになった置屋の女将・千春の若い頃のシーン、ムーンライトの所は好きですー
特にムーンライトのシーンはダンスも本格的で目に楽しかったです。
踊るキャビンアテンダントが素敵。

徳井優や田口広正、竹中直人、渡辺えり等、
Shall We ダンス?でお馴染みのキャストも出てきて、賑やかで楽しかったですが
京野の弟子の秋平が春子に「君には舞妓の仕事は似合わない」という所は
それまでほとんど空気キャラだったのに…と?マークが浮かぶ感じで…
春子が舞妓になりたかった理由もお母さんが置屋の先輩だったからだけ?と
全体的に何だかストーリーがぼんやりした印象でした…
周防監督の映画って細かい設定やシーンが伏線として巧妙に使われるので
それを理解・把握出来てなかっただけかもしれませんが…
実際見終わった後結局あそこどういう意味だったんだろう?という所がいっぱいあったし。
でも春子のお見世出しのシーンはとても繊細に描かれていて美しかったです。
日本髪を結う所をじっくり見せるシーンや、首筋におしろいを塗るシーン、
下唇だけに紅を塗るシーンは舞妓の世界や京都の伝統の美しさが凝縮されてました。

クライマックスの「舞妓はレディ」にのせて登場人物達が歌い踊るシーンは、
竹中直人と渡辺えりがShall We ダンス?のドニー青木や豊子を思わせる扮装をしていたり、
過去作のファンサービスも盛り込まれててにやりとしましたー
個人的には映画としては大満足とは言えなかったけど、
舞妓はレディのメロディーが見終わった後いつまでも頭の中に残ってました。
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るろうに剣心 京都大火編


最初は予告編観ても京都編映画化とか寒いだけだろ笑とか小馬鹿にしてたけど、
大好きな時代物という点とキネマ旬報?だったかの特集読んで
一気に観たくなってしまい、剣心京都大火編観に行ってきましたー
結論から言うと、前作からスケールもエンターテインメント性も遙かにパワーアップしてて、
原作ファンとしてはとっても楽しめました!
志士雄とか宗次郎とか張とかのビジュアルもイメージぴったりで!
原作を上手く踏襲しつつ、映画ならではの迫力を出せていて、
満足度はかなり高かったです。つづきから感想。

・・・つづきはこちら

思い出のマーニー


米林宏昌監督の思い出のマーニー観てきました。
最初は杏奈のキャラが本当に嫌な子だなあとしか思わなくて、
導入部分もアリエッティと被ってるし
都会→田舎への舞台の転換とそこで癒される主人公、という
ワンパタ感も感じないではなかったのですが、
見終わった時には自然と涙が出てしまいました。

映像的にはもちろん綺麗なのですが、
トトロをこの前の金曜ロードショーで観て改めてその素晴らしさに感動したばっかりだったので
そういう意味ではちょっと不利だったかな…
映像というか映画全体に言えることですが、
1シーン1シーンの画や情景の心を揺さぶる密度がやはりトトロや昔の宮崎駿作品と比べると
雲泥の差だなあと思います。
1つの映画として観れば十分に良いお話なのですが、
やはり昔の宮崎映画みたいな心浮き立つような感じや心の震える感動はないなあと。
あと人物の顔が、少女達は良いのですがおばさんやおじさんの作画が
平坦というかこれまたワンパタというか浅いというか…
ジブリ作品にしては適当だなーと思ってしまいました。
構成も最後の方でどたばたと真相が分かっていく感じや
杏奈が頼子に心を許す感じがお決まりでそんなに上手いとは思わなかったし、
杏奈とマーニーのふれ合いの場面も観ていてそこまで大きな感動はなかったですが、
とにかく米林監督の映画の少女は美しい!
マーニー、ポスターのネグリジェを着た水彩画ですでにやられていましたが
本当に可愛かったです。特にパーティーの時のピンクのドレス姿がおしゃまで可愛かったvv
最初に杏奈と出会うときの月光を背にして立つ白いネグリジェのマーニーも
本当に美しくて、少女の美しさをよく分かっている監督さんだなあと思いました。
湿っ地屋敷に住む青い窓に閉じこめられてばあやに髪をとかされている金髪の少女、
というイメージもとてもロマンをかき立てられました。
印象的だったのは杏奈とマーニーがワルツを踊るシーンでかかる美しい挿入歌。
そしてサイロで杏奈を置いていってしまうマーニーのシーンでもかかるのが効果的。

最後に明らかになるマーニーの秘密には涙せずにいられませんでした。
杏奈の抱えた秘密と心を閉ざした原因も本人にとっては大きな事なのは良く分かるのですが、
それ以上に現実を生きていたマーニーの運命が悲しくて…でも暖かくて。
思い出のマーニーというタイトルは杏奈の心の中のマーニーという意味だと思っていましたが、
実際はマーニーが杏奈と出会って過ごした時間、
こうありたいと願って夢見ていた思い出、マーニーの思い出の事だったんだなと思いました。
杏奈が札幌へ帰る日、車の中から湿っ地屋敷を見ると、
あの窓からマーニーが手を振っている、その場面で思わず涙が出ました。
お互いに孤独を抱えている二人の少女の一夏の思い出の共有、最後に明かされる真実。
主題歌が流れる頃には二人の少女達が通じ合えた奇跡にしみじみと思いをはせていました。

マレフィセント


今日公開のディズニー映画、マレフィセント観てきましたー
ほぼ衣装・美術目当てで、正直ストーリーは全然期待していなかったのですが
思いの外面白かったです~個人的にアナと雪の女王よりずっと楽しめました。
予告編観ただけだとアニメの眠れる森の美女のストーリーを
マレフィセントの側からなぞる感じで、本筋は同じだと思ってましたが
全く別物のお話に仕上がってました。
あくまでもマレフィセントを悪役として描くと思ってたのでびっくり。
マレフィセントを見る目ががらりと変わりましたー
アンジェリーナ・ジョリーのマレフィセントの美しいこと…!!
最初はメイク頬骨強調しすぎだろと思ってましたが慣れてくるとハマります。
てな訳で久々にちゃんとブログに映画感想です~つづきから。

・・・つづきはこちら

小さいおうち&かぐや姫の物語


絵は結局実現しませんでしたがお正月の唯さんとのオフ会用に描いた透子の制服の設定画。
THE・セーラー服みたいな感じを目指してなるべく無個性なデザインにしてあるので
オリジナリティはかけらも無いですが…


25日に「小さいおうち」、26日に「かぐや姫の物語」と二日連続で映画観てきました。
どちらも事細かに感想書くのが大変そうだったので雑記にして簡単にまとめます。
小さいおうちは、田舎から女中奉公に来た娘が奉公先の奥様の恋愛事件を目の当たりにする…
というあらすじから、ハイソな奥様の火遊びを女中が観察しているような
お洒落な映画かと思ったのですが、昭和11年から始まって戦後までを描いていて、
結構ベタなドラマでした。
女中のタキの秘密は予想できたし、
戦争批判も分かるのですが何かとってつけたような感じで新鮮みもないし、
タキと奥様の時子との関係だけに焦点を絞った方が良かった気がしました。
恋愛事件とは言ってもお話自体はどこにでもあるような感じで何の意外性もないしで
決してつまらなくはないのですが評価はいまいちでした。
ただ、松たか子演じる小さいモダンなお家に住む若い奥様の美しさがとても印象的。
レトロなお着物や耳かくしの髪型が良く似合っていて、
美しくも少し浮世離れした可愛らしい奥様を好演していて良かったです。
タキ役の黒木華さんも美人ではないけど可愛らしかったですー特に声が凄く可愛い。
原作は読んだことがないのですが、「小さいおうち」という
狭い世界の中で密やかに展開される恋愛事件、という主題やタイトル自体は
文学的な香りがあって好みでした。
板倉の下宿先に出かけた時子の帯が行きと帰りで逆になっていることで
不倫を匂わす下りなんかは凄く甘美で好きです。
物語は平成の時代になってタキの書いた自叙伝、という形式で語られていますが、
あくまでタキの回想であり、
何が本当で何がそうでないのかは分からない、と考えると結構面白い話だなーと思いました。


かぐや姫の物語はいかようにも解釈できそうな思ってたよりずっと難解な話でした。
かぐや姫は宣伝でジブリ至上最高の美女、みたいに言われてたけど、
ビジュアル的には美しいと言うよりは可愛いという感じでしたー
都に来て高貴の姫君になるための手習いをふざけたり抜け出したりする姫が可愛すぎましたv
高貴の姫君としてかぐや姫を教育するために雇われた相模のキャラとか、
かぐや姫に求婚する5人の貴公子達とかのキャラが個性的で面白かったです。
貴公子達のそれぞれの顛末も面白かった。
テーマは何なのかなーと思ったのですが、一番感じたのは
風立ちぬでは人は大切な人を亡くしても夢を失っても生きなければならない、でしたが、
かぐや姫の物語では、
更に「自分らしく生きるとはどういう事か」というのが根底に有った気がします。
姫は眉を抜いてお歯黒をするのを拒否し、高貴の姫君として当然のこと、と言われると
「高貴の姫君は人間ではないのね!」と返します。
自然な形を奪われ、自由な行動を奪われ、人間として生きられない、
そんな生活を姫は嫌い、自由に自分らしくありたいと願います。

大筋は原作通りでしたが、キャラクターやエピソードの膨らまし方が上手いなーと思います。
ラストは悲しかったですが、
都で高貴の姫君として立派な公達に見初められることこそ姫の幸せ、と考えた翁を
だれが責められるでしょう。
最後の赤ん坊は色々な解釈が有ると思いますが、私は単純に
月の物が始まった姫→月を見上げて嘆く姫→の流れから、月満ちて月に帰って行った姫が
赤ん坊を産んだ、つまり一人の少女が文字通り「月」の満ち欠けによって大人になった
象徴なのかなーと思いました。単純で即物的な解釈ですが。
全体的には都の雅な雰囲気とか、月の都の世界観とか、
遙か昔の物語の世界が独自の発想で描かれていて、不思議な魅力があって良かったです。
月へ返る姫が最後に振り返って涙を浮かべている所は
姫が全てを忘れてしまったわけではない事を示唆させて、余韻が残りました。

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プロフィール

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小雨
性別:
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職業:
大学生
趣味:
読書、映画鑑賞
自己紹介:
7月15日生まれのかに座、A型。
めんどくさがりでものぐさ。

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