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5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。

今日は南町田の109シネマズグランベリーモールにこの世界の片隅に観に行ってきました。
絵が凄く可愛いし
ごく普通の庶民の女性が戦争の中どんな風に生きたのか興味があってずっと観たかったので、
観られて良かったです。

冒頭、昭和8年の広島から物語は始まります。
幼いすずが見た座敷童や人さらいにさらわれかけて後に夫となる周作に出逢う所など、
どこからが想像でどこまでが本当なのか説明しないで進むところが好きです。
観たい理由の一つだった当時の写真等を徹底的に研究して再現したという
今は失われた広島の繁華街の描写などもレトロな雰囲気大好きなので萌え萌えでしたー
ぼーっとしたすずが度々たはーって目が≡ ≡みたいになる所も可愛くて好きです。
そして18歳になったすずは呉の周作の家にお嫁に行くことに。
嫁入り前に言い含められる
「傘を貸そうかと言われたら新しい傘を持ってきたからと言え」
と言うのはどういう意味なんだろう。何かそういう風習があったのかな?
初夜の床でキスする周作さんとすずのシーンが何とも趣があって良かったです。

日常の描写を凄く細かく描いていると言われていたとおり、
炊事洗濯から畑仕事まで、当時のお嫁さんの仕事が淡々と描かれてて、
今ももちろんだけど当時は今みたいに便利な家電もないし、
家事一般が出来ることはごく当たり前のことだったんだよなーと
家事炊事一切出来ない私は凄いなーと思いました。
特にすみれや菜の花などの野草を摘んで家族4人分のご飯をやりくりするすずのシーンは圧巻!
当時の嫁に求められるスキルの高さにおののきました。

すずの小学校の同級生だった水原君が訪ねてくる所は
凄く艶っぽくて面食らいましたー
今でも過激な描写に思えるのに当時としたら大変なことですよね。
後で自分にはあんな怒った顔見せてくれないくせに…って拗ねる周作さんも可愛い。
周作さんがすずさん呼びなのも可愛くて、この夫婦凄く好きですー

着物をほどいてもんぺに仕立て直したり、配給の列に並んだりしながらも
日常の中にだんだん人の死が入り込んでくる描写もごくさりげなくて、
でも当時の戦争を生きた人にしかこの感覚は分からないんだろうなと。
全体的にまったりしたムードで進んでいって、
ずっとこのまま日常の描写を重ねていくのかなーと思ってたら
あの晴美ちゃんのシーンで…
まさかあんなショッキングな展開になるとは思っていなかったので凄く辛かったです。
「すずさんだけでも助かって良かった」と
どんどん起こった事に折り合いを付けてやり過ごしていく周囲の声に
「何が良かったのかさっぱり分からない」と
一人気持ちが追いつけず取り残されていくすずの描写が凄く良く理解できて、
あのシーンはやるせない気持ちでいっぱいになりました。
空襲のシーンの圧倒的なリアルさもとても怖くて、
これが当時の人達が体験したことなんだと思うと、
もう二度とこんな事は起きて欲しくないと強く思いました。
そして8月6日の描写…爆心地から離れた呉だからこその原爆の描き方も
起こったことをただそのままに、だからこそ圧倒的な臨場感を持って描かれていて。

終戦の日を迎えて憤るすずの姿もぼーっとした普通の自分でいたかったと
確実に失った物の痛みを感じさせて辛かったけど、
戦争が終わった次の日もまた次の日も日常はずっと続いていって、
何とか生きていくことに必死な人々の姿にたくましさも感じました。
というか、そうするしか無かったんですよね。生き残った人達は。
そしてリンさんの居場所なんて何とか見つけられるもんよという言葉から
すずの周作への「この世界の片隅に私を見つけてくれてありがとう」の言葉に繋がるのが…
径子の言葉にもありましたが、結局、この広い世界に自分の居場所を見つけるのは自分自身。
失った物は確かにあるけれど、
自分の居場所さえ見つければそこからまた生み出せる物がある、
がテーマなのかなと思いました。

とにかく戦争の中で生きていく一人の女性の姿が時に圧倒的リアリティを持って、
時に漫画・アニメだからこそ出来る表現方法を交えながら描かれていて、
先の戦争の中で生きるというのはどういう事だったのかという興味に対する答えが
しっかり提示されている所がとても良かったです。
径子の生き方もすみの生き方もそれぞれ彼女たち自身の選んだ生き方で。
日常の中に戦争が入り込んでくる恐怖や
それによって失われた物を描きながらも、
暗い夜に一つ一つ家々の灯りが灯るシーンのように
そこから生まれる希望も描かれていて、
戦争を描いたアニメーションとしてもだけど
アニメーションならではの表現方法を追求している点でもとても優れていると思いました。
観てて辛くなるシーンも多かったけど、観に行って良かったです!
もう二度とあんな戦争は起こしてはならないと強く感じました。
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今日は桜木町の横浜ブルク13に
「ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出」観に行ってきました。
時は1945年5月8日、第2次世界大戦が終わった日。
国民と共に戦勝記念日を祝いたいと
エリザベス王女は妹のマーガレット王女と共にお忍びで王宮の外に出ることを願い出る…

新聞で広告を見て凄く観たいなーと思ったのですが、思ったより凡作だったかな…
ちなみに席は6,7割位埋まってましたが、年配の方ばかりでした。
ローマの休日的な物を期待して行きましたが全く違うお話でした。
それは良いのですがまずエリザベスとマーガレットの姉妹の
王宮での窮屈な生活とかが充分に描かれていないので、
お忍びで外に出た時の開放感とかカタルシスみたいな物が薄いのがちょっと。
やんごとなき妃殿下の秘密の一夜というのが売りなのに、
王室の権威や豪華な生活なんかがあまり感じられなくて
お姫様萌え目的で観ると結構肩すかしな感じかも。
あとPGー12だったのでこの話のどこにそんなシーンが?と思ってたけどあれね…

でも何だかんだ言っても映画全体の雰囲気とかは嫌いじゃなかったです。
冒頭戦勝記念日を祝う英国民達のモノクロ映像の後
エリザベス王女役のサラ・ガドンのアップになってすっとカラーになる所はわくわくしました。
サラ・ガドン美しいブルネットと緑の瞳が印象的。声も凄く可愛いv
マーガレット王女が「こんな古ぼけた館で若さが朽ちていくなんて」と嘆く所とか、
全篇真面目でお堅いエリザベスと無邪気で開放的なマーガレットの対比が良かったです。
エリザベス王女と共に外出を許されたマーガレット王女が
ピンクの地に透かし模様の入ったドレスを着て
頭にはティアラを載せて階段を下りてくるシーンはうっとりしましたー
ちょっとしか映らなかったけどティアラ凄く可愛かったv
侍従に「ティアラは外された方が…」と言われてティアラを無造作に外して置く所も好きです。
エリザベス王女のマーガレット王女よりももう少し淡いピンクに
黄色い糸で刺繍?が入ったドレスもとっても素敵でしたー
ただ思ってたより衣装が少なかったのが残念でしたが…
色んなお姫様ファッションが観たかったのになー。

近衛兵2人をまいてバスに乗るマーガレットを
エリザベスが同じくバスで追いかける所とか楽しかったです。
戦勝記念日に湧く国民達の熱気も凄く強烈に描かれていて、
本当の戦勝記念日もきっとこんな風に圧倒的な熱気に満ちていたんだろうなあと
リアルに思い浮かべられる所も良かったですー
国民の中で父王ジョージ6世のスピーチのラジオを聴くシーンの
心配そうなエリザベスの表情とか無事スピーチが終わってほっとすると共に
わき上がる国民達と喜びを分かち合う所とかも良かったです。
エリザベスとジャックの出会いや交流はお約束だったけど
全体的に2人の間のエピソードとか心の触れあいが薄味だったかな…
キャラクターの心の動きとか変化があまりしっかり描かれていなかった気がします。
船上でのジャックが話す空軍でのトラウマとかは
戦勝国の兵士でも
悲惨な戦争の体験が心の傷になるという事実を描いていて良かったと思いますが。
王室を悪く言うジャックに「母は大空襲の後にパンを配ったわ」とか
「私達は国に貢献したわ」とか反発していたエリザベスが
ジャックの話を聞いて考えを変えていく所も。

エリザベスが王女だったと知り全てうそだったのかと憤るジャックに
エリザベスが
「想像してみて、紅茶一杯自分で入れたことのない生活を。
軍隊でも他の兵士は兵隊食を食べているのに私は家で夕食。
当たり前の生活をしてこなかった」
と訴えるシーンはエリザベスの抑圧された暮らしを物語っていて
かつ感情を吐露するシーンで良かったです。
酔いつぶれたマーガレットを台車に乗せてジャックの家に行き
一晩泊まって翌朝ジャックの母親と語り合うエリザベスのシーンも情感があって好きですー
秘密の外出を終えたエリザベスがジャックと共に王宮で朝食を取るシーンで、
ジョージ6世が「アメリカ大使と昼食を取るがお前も同席するか?」とエリザベスに聞いて、
エリザベスが「ええ、喜んで」と答えるシーンは
一夜の外出を経てエリザベスが時期王位継承者としての自覚を新たにしたのを感じさせて
国民の声を聞いた彼女の成長を示唆している所が良かったですー
ただ「ジャックは英雄なのよ。500機も撃墜して勲章ももらってる」
というエリザベスの台詞は
戦勝国も敗戦国も等しく戦争は悲惨だという話じゃなかったんですか、という感じでしたが…。
ラスト、エリザベスが自ら運転してジャックを軍営まで送っていき、
ジャックがエリザベスに一輪花を渡してキスして、
エリザベスが居合わせた将校に「他言は無用よ」ともらった花をかざして釘を刺す所
小気味良くて可愛くて好きです♪
そのままイン・ザ・ムードが流れてエンドロールになるところは
え?一夜だけの自由時間を経験したエリザベスが女王としての自覚を新たに
善政を敷く描写とか後日端的なクレジットとかは無いんですか??と
この手の話のお約束が無いことにちょっと拍子抜けしましたが、
まあこれはこれで良いか…という感じでした。

エリザベスとマーガレットのシーンが交互に語られたり
全体的にちょっと散漫な印象もありましたが、
とにかく戦勝記念日の熱狂的な空気感とか
当時の時代の雰囲気とかがこれでもかと伝わってきて、
会話とか心理描写は薄口だったけどそういう部分でそれなりに楽しめましたー
実際の史実を元に想像力を膨らませてファンタジーに仕立てたという
監督の切り口は面白かったです。
俳優人を始めキュートでチャーミングな映画ではあったと思います~

27日の公開初日に観に行ってきましたー
予告編から劣化アナ雪臭しかしてませんでしたが、中身もやっぱり劣化アナ雪でした…
でも映像的な面や衣装なんかは豪華で楽しめましたー

白雪姫が生まれる前、邪悪な王妃ラヴェンナは次々と王から国を乗っ取り
自分だけの王国を作ろうと画策しています。
冒頭の王とチェスをするラヴェンナのシーンが秘密めいてて好きでしたー
「キングはクイーンに征服されるの」と艶っぽい表情で言うラヴェンナ妖しくも美しい…
淡い金髪を下ろして王冠を付けてるのも結い上げてるのもどっちも素敵でしたー
シャーリーズ・セロンの若さと美しさに脱帽…
その後の遠景からお城を映してその中の王の葬儀のシーンを見せる所での
青いドレスをまとったラヴェンナもドレス共々美しくて素敵でした。
ラヴェンナの妹のフレイヤは恋人との間に女の子を授かり幸せでいっぱいでしたが、
恋人の裏切りにより娘は殺され、全てに絶望したフレイヤは
氷の魔法の力を使って自分だけの王国を作り、
子供達を集めて自分を守る戦士達を養成します。
ここ子供を何年も訓練して育てるなんて非効率的なことする必要ないんじゃ…
と思いましたが…
フレイヤの衣装も美しくて良かったですが髪型とか色とか形とかそこはかとなくエルサ臭が…
しかもこの辺からフレイヤの軍隊「ハンツマン」のアクション主体の話になっていって
華やかな王朝絵巻を想像してた私はどんどん取り残されていってました…
まあたまにはこういう映画を観るのも良いかなと思って観てましたが。
ハンツマンとして育ったエリックとサラはやがて愛し合うようになり、
王国から逃げようと画策しますが、
それを許さないフレイヤの魔法によって引き離され、それから7年後再会した2人は…

フレイヤの氷の魔法のシーンとかモロアナ雪だし良くこの二番煎じ企画通したよなーと。
売れれば何でも良いのか?と思いましたが、
まあアクションシーンとか美術とか凝ってるのでそこそこ楽しんで観られました。
ドワーフたち二組の恋もお約束だけど良かったです。
「鏡が嫌いなんだろ その顔じゃな」「殺してやる!」とか言い合ってた2人が
最後女性のドワーフの方からキスするのも良かった…けどあれこれもやっぱりアナ雪…?
あとエリックとサラがハンツマンの中でも屈指の戦士みたいな描写だったのに
7年前引き裂かれるところとかゴブリンと戦うシーンとかで苦戦ばっかりしてるので
何か凄い最強戦士という印象が無くてもやもやしました…
でもフレイヤが娘を殺したのはラヴェンナだという真実を知り
復活した彼女を再び倒すところは
ラヴェンナが黄金の像になっていく所とか見応えありました~
エンドロールで流れる曲もかっこいい!
思ってたのとは大分違った話でしたが、単純で頭空っぽにして観られる映画で、
スノーホワイトと銘打ちつつお伽話をアクションにして見せるという
独創的な発想の展開だったのがまあまあ面白かったので
前作のスノーホワイトも観たくなりました~

今日はBunkamuraル・シネマに「ロパートキナ 孤高の白鳥」観に行ってきました~
マリインスキー・バレエのプリマとして20年以上もトップの座に君臨し続けるバレリーナ、
ウリヤーナ・ロパートキナのドキュメンタリー映画。
とりたてて彼女のファンと言うわけでもないし(というか踊ってる所をほとんど観た事がない)
色々あって観るの迷ってましたが、観に行って本当に良かったです!

冒頭、タイトルの後に壮大な音楽と共に美しいロシアの街並みの中を通る運河が映し出され、
ロパートキナがインタビューを受ける所から映画は始まります。
「一番好きなバレエ?『白鳥の湖』?…『愛の伝説』が好きね。
意外に思われるかも知れないけど」
ベリーショートに切った髪が印象的な彼女が話し始めると、
彼女の踊る愛の伝説の女王の舞台が映し出されます。
2歳半で母親にそれまで住んでいたウクライナのケルチから
ペテルブルクにバレエを習いに連れて行かれ、
小さい頃はバッハのレコードをかけて母のドレスを着て踊っていたという彼女。
ドキュメンタリーと言うことでもっと彼女の身のまわりの人達の話やオフショットなどで
多角的に彼女を追っていくのかと思いましたが、
あくまでもバレリーナとしてバレエの舞台を中心に
そのレッスン風景や旧知の間柄のバレリーナや振付家、バレエ教師の証言を元に
映画は構成されていきます。
映画を観ていく内に、彼女のバレリーナとしての才能の素晴らしさと
彼女の中にある理知的な好奇心がありありと見えてきて、
彼女の踊っている全幕作品が観たい!と強く思わせられました~
今度東京文化会館の音楽資料室で彼女の白鳥の湖観てみよう。

特に印象的だったのは「マルグリッとトアルマン」の稽古をしているときの姿。
丈の長い練習着を着て頭にはバンダナを巻いた身軽なスタイルなのに、
ポーズを取った瞬間からもうそこにはマルグリットが存在していて、
本当に役の中に深く深く入り込んで一瞬で役を生きる事が出来る人なんだなあと思いました~
舞台映像を観ていても、よくしなるしなやかな身体と自在にコントロールされた手足、
叙情的な雰囲気など本当に素晴らしいバレリーナだというのが短い時間でも良く分かりました。
同じプリマでも元マリインスキー・バレエ、現ボリショイバレエのプリマ
スヴェトラーナ・ザハロワと比べると凄く軟質な感じの踊りだなという印象。
多分今作品のハイライトだと思う「瀕死の白鳥」のシーンでは
何故か客席内から始終ビニールをガサガサさせる音が絶えなくて、
踊りに全く入り込めなかったのが無念ですが…あれは計画的な嫌がらせとしか思えない…
でもローラン・プティ振り付けの「ステイン・アライブ」を踊る彼女は
クラシック作品を踊る姿とは別人のようにハジけていて、
とっても楽しそうに踊っていたのが観てる方も凄く楽しかったです!
すっかりベリーショートのクールなロックミュージシャンになりきってしまったようで、
現代的な雰囲気も凄く似合っていて素敵でした。


でも一番印象に残ったのは彼女の踊っている姿ではなく、インタビューでの言葉の数々。
踊ってみたい作品に「オネーギン」をあげ、
「タチヤーナは自分本位の愛を放棄した誠実で堅実な女性。尊敬するわ」
と彼女の役柄について熱を込めて語る彼女からは、
役柄に対する深いアプローチと表現者として役柄を突き詰めて考え、
理解して自分の物にする事への純粋な喜びのような物を感じました。
彼女は本当に心から表現することが好きなんだなあと言うのが伝わってきて、
そういうオペラやミュージカルと違って言葉を持たない芸術であるバレエの中で
物語を表現したり一人の人物を自分なりに解釈して演じたりする事へのアプローチの仕方が
私が最も興味を惹かれる部分なので、彼女の役への取り組み方がとても興味深かったです。
言葉を使えるオペラやミュージカルはある意味では役作りというのはとても簡単で、
バレエはそれを自分の身体一つで表現しなくてはならない難しさがあるだろうし、
そういう意味で役作りという点で私が一番興味があるのはバレエダンサー達なので。
彼女の中にある深い知性も感じられました。
愛の伝説を語るときの
「愛ってそもそも何かしら?自分の好きな人や物を手に入れること?
大事な物を諦めた時後に残る感情が愛?」
と言葉を紡いでいく彼女。
誰にも答えの出ない命題に向き合ったとき、
彼女の瞳は心から嬉しそうにどの時よりも楽しそうに活き活きと輝いているのです。
ああ、この人は求道者だな、と思いました。
心から何かを突き詰めて考えるのが好きな理知的で探求心が旺盛な女性。

そして、彼女が孤高だと言われる由縁でもあるストイックな姿勢。
「成功とは資格証書(ディオプラマ)をもらった様な物。
その時は目標を達成した気持ちになって喜ぶけれど、
そこで努力することをやめてしまっては後退してしまう。
とても難しいことだけど、たとえ最高と言われる境地に達したとしても
更に先に進む事をしなくては」
と語る彼女はまさにバレエという芸術を極める最高の求道者。
「舞台が終わる度に思うの。私がマリインスキーのバレリーナ。
今もインタビューを受けている。信じられない。夢みたい。全て神様のおかげ」
と語り、最後ににこりと微笑んでみせる彼女のカットでエンドロールに。

ドキュメンタリー映画ですが、
久々に冒頭から物語の中に入り込み、2時間の間に物語が展開していくのを追い、
ラストシーンはどうなるのだろうと見守る、
2時間で一つの物語を見届けるという映画を観る楽しさを思い出させてくれた映画でした。
最近は義務的な映画の見方ばかりしていたので。
オフショットでの2003年の愛娘マーシャとの親密な姿や
ワガノワ・バレエ・アカデミーを訪ねて当時の思い出を語る姿も貴重だったし、
バレエシーンも言うまでもなく豊富で、
舞台衣装を合わせる舞台裏のシーンも美しい衣装がたくさんで素敵でした~
パリ・オペラ座バレエの元エトワールのアニエス・ルテステュも好きなので
インタビューで姿を観られたのも嬉しかったです。
ロパートキナが20年以上もマリインスキーのトッププリマでいらるのは、
決して天賦の才能だけではなく、
彼女自身のたゆまない努力の結果なのだと言うことがとてもよく分かる映画でした。

もうかなり前ですが、1月25日に映画「杉原千畝」観に行ってきましたー
観た当時から意味が分からないシーンもいっぱいあって、
更に今ほとんど内容忘れてるので適当な感想しか書けませんが、
ブログも停滞してるので覚え書き程度にでも書いておこうかなと。
結論から言うと、ついったでも呟いた様に演出は甘いなーというか
クサいなーと思うところはありましたが全体的には良かったです。

冒頭人間関係や筋が良く理解できませんでしたが、
とりあえず諜報活動をしてて失敗したと言うことで良いんですかね?
日本に帰ってきた杉原が友人の家に泊まって己の生い立ちや夢をつらつら喋るところは
演出もうちょっとやりようあるだろと思いましたが…
あと後に妻となる幸子との出会いも
「俺の名前を間違えずに読んでくれた人は初めてだ…」みたいな所から始まって
やる気の無さを感じました(笑)段々恋が深まって結婚するまでの流れも…
まあ恋愛メインの作品じゃないのでその辺は良いのかも知れませんが。
リトアニア領事館に赴任してからの杉原の相棒となるペシュが
「鳥は良いなあ いつでも故郷に飛んで帰れる」
みたいな台詞を言うところも、そういうのは台詞で説明する所じゃないだろと思いましたが…
全体的に演出が芝居がかりすぎてるんですよね…
映画だからとは言っても
私はもう少し観る人の想像に任せたりする自然な演出の方が好みだなあ。
あと大使館にヴィザを求めてやってくるユダヤ難民達が
軒並み悲惨で可哀想な存在としか描かれてないのも何だかなあと思いました。
もちろん彼等の置かれていた状況は絶望的な物だけど、
ああいう弱者ばかりでもなかったと思うんですよね…
ヴィザを発給されて船に乗り込んだ難民達が海から日本を見てユダヤの歌を歌うシーンも
あまりにもメロドラマチックでちょっと甘さに辟易してました。
小日向文世演じるドイツ駐在日本大使・大島が杉原にこの戦争はどうなると思うかと聞いて
「日本はアメリカと戦争になって負けるでしょう。国力が違いすぎる」
みたいな事を言うところも、事実かどうかは分かりませんが
いくら諜報活動をしているからといってそんなに千里眼みたいに未来を見渡せたのかなあと…
現代の感覚から当時の戦争観を語ってもしょうがないと思うのですよね…
こういう所は某所でネット右翼に叩かれてそうだなーと思いました。
史実だったらすみませんなのですが。

良かったのは戦争の悲惨さがしっかり描かれていたこと。
ポーランドから逃げてきたユダヤ難民がナチスの兵士達に
「立て!」「伏せろ!」と繰り返されて銃で撃たれていったり、
ユダヤ人の住むアパートにナチス達が踏み込んでいったりのシーンは
戦争とは日常の中に暴力が進入してくることなんだなあと良く分かりました。
リトアニア領事館で働いていた青年が杉原に
「これはあなたが救った人達のリストです」と
杉原がヴィザを発給した人達の名前を書いたファイルを渡すところも
感傷的に過ぎる嫌いはありましたが良かったです。
大使館のパーティー?で杉原が振り袖姿の妻の幸子と踊るシーンに重ね合わせて
ガダルカナル島玉砕とか日本の戦局がどんどん悪くなっていくのを描くところは
瀟洒なパーティーの影で日本がどんどん追い込まれていっている事を効果的に描いていて、
甘さの目立つこの映画の演出の中では良かったなーと思うところでした。
そして杉原がロシアにいた頃の同僚だったイリーナからの手紙で、
杉原が救った人の中には科学者もいて
アメリカで原爆の開発に携わったことが示唆されていて、
「誰かを害することは時に誰かを救うことなのかも知れません」
と書かれているのはとても皮肉だけど深いな、と思わせられました。
あえて原爆の投下には触れなかった所も良かったです。
イリーナの「私はやり直せると信じています」という言葉が力強く印象的でした。
史実を知らなかったので杉原と家族達が悲惨な運命を辿るんじゃないかとはらはらしてましたが
平和なピクニックの光景からフェードアウトして最後念願のモスクワの地に立つ杉原に
彼に命を助けられたユダヤ人の男性が尋ねてきて、
「僕は今でも世界を変えたいと思ってるのですよ」と杉原が言って終わるところは
何だかんだ言ってもとても良かったです。
更にエンドロールでの実際の杉原千畝と家族の写真が写されるところで
ああ本当の話だったんだなあと不覚にも泣きそうになりました…

特に前半~中盤位までは何度も言うように演出がクサかったりベタだったりしますが、
杉原千畝役の唐沢寿明や脇の外人俳優達が
真摯に役に取り組んでいるのが伝わったのが良かったです。
幸子役の小雪の美しさとお洒落なファッションも魅力的でした。
それからユダヤ人の少女達の
ふわふわ栗色の巻き毛や三つ編みに
思い思いの色のリボンを結んだスタイルもとっても可憐で可愛かったです~vv
リボン結んだ女の子は正義!!
イリーナの手紙のように考えさせられる所もあって、
戦後70周年記念にこういう戦争の悲惨さと希望を伝える映画が作られたのは良かったなあと。
もう少し中立的な視点で作られてたらもっと良かったんですがね…
とりあえず上映終了も間近だったけど観られて良かったです!
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