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5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。
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プロフィール
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小雨
性別:
女性
職業:
大学生
趣味:
読書、映画鑑賞
自己紹介:
7月15日生まれのかに座、A型。
めんどくさがりでものぐさ。
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27日の公開初日に観に行ってきましたー
予告編から劣化アナ雪臭しかしてませんでしたが、中身もやっぱり劣化アナ雪でした…
でも映像的な面や衣装なんかは豪華で楽しめましたー

白雪姫が生まれる前、邪悪な王妃ラヴェンナは次々と王から国を乗っ取り
自分だけの王国を作ろうと画策しています。
冒頭の王とチェスをするラヴェンナのシーンが秘密めいてて好きでしたー
「キングはクイーンに征服されるの」と艶っぽい表情で言うラヴェンナ妖しくも美しい…
淡い金髪を下ろして王冠を付けてるのも結い上げてるのもどっちも素敵でしたー
シャーリーズ・セロンの若さと美しさに脱帽…
その後の遠景からお城を映してその中の王の葬儀のシーンを見せる所での
青いドレスをまとったラヴェンナもドレス共々美しくて素敵でした。
ラヴェンナの妹のフレイヤは恋人との間に女の子を授かり幸せでいっぱいでしたが、
恋人の裏切りにより娘は殺され、全てに絶望したフレイヤは
氷の魔法の力を使って自分だけの王国を作り、
子供達を集めて自分を守る戦士達を養成します。
ここ子供を何年も訓練して育てるなんて非効率的なことする必要ないんじゃ…
と思いましたが…
フレイヤの衣装も美しくて良かったですが髪型とか色とか形とかそこはかとなくエルサ臭が…
しかもこの辺からフレイヤの軍隊「ハンツマン」のアクション主体の話になっていって
華やかな王朝絵巻を想像してた私はどんどん取り残されていってました…
まあたまにはこういう映画を観るのも良いかなと思って観てましたが。
ハンツマンとして育ったエリックとサラはやがて愛し合うようになり、
王国から逃げようと画策しますが、
それを許さないフレイヤの魔法によって引き離され、それから7年後再会した2人は…

フレイヤの氷の魔法のシーンとかモロアナ雪だし良くこの二番煎じ企画通したよなーと。
売れれば何でも良いのか?と思いましたが、
まあアクションシーンとか美術とか凝ってるのでそこそこ楽しんで観られました。
ドワーフたち二組の恋もお約束だけど良かったです。
「鏡が嫌いなんだろ その顔じゃな」「殺してやる!」とか言い合ってた2人が
最後女性のドワーフの方からキスするのも良かった…けどあれこれもやっぱりアナ雪…?
あとエリックとサラがハンツマンの中でも屈指の戦士みたいな描写だったのに
7年前引き裂かれるところとかゴブリンと戦うシーンとかで苦戦ばっかりしてるので
何か凄い最強戦士という印象が無くてもやもやしました…
でもフレイヤが娘を殺したのはラヴェンナだという真実を知り
復活した彼女を再び倒すところは
ラヴェンナが黄金の像になっていく所とか見応えありました~
エンドロールで流れる曲もかっこいい!
思ってたのとは大分違った話でしたが、単純で頭空っぽにして観られる映画で、
スノーホワイトと銘打ちつつお伽話をアクションにして見せるという
独創的な発想の展開だったのがまあまあ面白かったので
前作のスノーホワイトも観たくなりました~
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今日はBunkamuraル・シネマに「ロパートキナ 孤高の白鳥」観に行ってきました~
マリインスキー・バレエのプリマとして20年以上もトップの座に君臨し続けるバレリーナ、
ウリヤーナ・ロパートキナのドキュメンタリー映画。
とりたてて彼女のファンと言うわけでもないし(というか踊ってる所をほとんど観た事がない)
色々あって観るの迷ってましたが、観に行って本当に良かったです!

冒頭、タイトルの後に壮大な音楽と共に美しいロシアの街並みの中を通る運河が映し出され、
ロパートキナがインタビューを受ける所から映画は始まります。
「一番好きなバレエ?『白鳥の湖』?…『愛の伝説』が好きね。
意外に思われるかも知れないけど」
ベリーショートに切った髪が印象的な彼女が話し始めると、
彼女の踊る愛の伝説の女王の舞台が映し出されます。
2歳半で母親にそれまで住んでいたウクライナのケルチから
ペテルブルクにバレエを習いに連れて行かれ、
小さい頃はバッハのレコードをかけて母のドレスを着て踊っていたという彼女。
ドキュメンタリーと言うことでもっと彼女の身のまわりの人達の話やオフショットなどで
多角的に彼女を追っていくのかと思いましたが、
あくまでもバレリーナとしてバレエの舞台を中心に
そのレッスン風景や旧知の間柄のバレリーナや振付家、バレエ教師の証言を元に
映画は構成されていきます。
映画を観ていく内に、彼女のバレリーナとしての才能の素晴らしさと
彼女の中にある理知的な好奇心がありありと見えてきて、
彼女の踊っている全幕作品が観たい!と強く思わせられました~
今度東京文化会館の音楽資料室で彼女の白鳥の湖観てみよう。

特に印象的だったのは「マルグリッとトアルマン」の稽古をしているときの姿。
丈の長い練習着を着て頭にはバンダナを巻いた身軽なスタイルなのに、
ポーズを取った瞬間からもうそこにはマルグリットが存在していて、
本当に役の中に深く深く入り込んで一瞬で役を生きる事が出来る人なんだなあと思いました~
舞台映像を観ていても、よくしなるしなやかな身体と自在にコントロールされた手足、
叙情的な雰囲気など本当に素晴らしいバレリーナだというのが短い時間でも良く分かりました。
同じプリマでも元マリインスキー・バレエ、現ボリショイバレエのプリマ
スヴェトラーナ・ザハロワと比べると凄く軟質な感じの踊りだなという印象。
多分今作品のハイライトだと思う「瀕死の白鳥」のシーンでは
何故か客席内から始終ビニールをガサガサさせる音が絶えなくて、
踊りに全く入り込めなかったのが無念ですが…あれは計画的な嫌がらせとしか思えない…
でもローラン・プティ振り付けの「ステイン・アライブ」を踊る彼女は
クラシック作品を踊る姿とは別人のようにハジけていて、
とっても楽しそうに踊っていたのが観てる方も凄く楽しかったです!
すっかりベリーショートのクールなロックミュージシャンになりきってしまったようで、
現代的な雰囲気も凄く似合っていて素敵でした。


でも一番印象に残ったのは彼女の踊っている姿ではなく、インタビューでの言葉の数々。
踊ってみたい作品に「オネーギン」をあげ、
「タチヤーナは自分本位の愛を放棄した誠実で堅実な女性。尊敬するわ」
と彼女の役柄について熱を込めて語る彼女からは、
役柄に対する深いアプローチと表現者として役柄を突き詰めて考え、
理解して自分の物にする事への純粋な喜びのような物を感じました。
彼女は本当に心から表現することが好きなんだなあと言うのが伝わってきて、
そういうオペラやミュージカルと違って言葉を持たない芸術であるバレエの中で
物語を表現したり一人の人物を自分なりに解釈して演じたりする事へのアプローチの仕方が
私が最も興味を惹かれる部分なので、彼女の役への取り組み方がとても興味深かったです。
言葉を使えるオペラやミュージカルはある意味では役作りというのはとても簡単で、
バレエはそれを自分の身体一つで表現しなくてはならない難しさがあるだろうし、
そういう意味で役作りという点で私が一番興味があるのはバレエダンサー達なので。
彼女の中にある深い知性も感じられました。
愛の伝説を語るときの
「愛ってそもそも何かしら?自分の好きな人や物を手に入れること?
大事な物を諦めた時後に残る感情が愛?」
と言葉を紡いでいく彼女。
誰にも答えの出ない命題に向き合ったとき、
彼女の瞳は心から嬉しそうにどの時よりも楽しそうに活き活きと輝いているのです。
ああ、この人は求道者だな、と思いました。
心から何かを突き詰めて考えるのが好きな理知的で探求心が旺盛な女性。

そして、彼女が孤高だと言われる由縁でもあるストイックな姿勢。
「成功とは資格証書(ディオプラマ)をもらった様な物。
その時は目標を達成した気持ちになって喜ぶけれど、
そこで努力することをやめてしまっては後退してしまう。
とても難しいことだけど、たとえ最高と言われる境地に達したとしても
更に先に進む事をしなくては」
と語る彼女はまさにバレエという芸術を極める最高の求道者。
「舞台が終わる度に思うの。私がマリインスキーのバレリーナ。
今もインタビューを受けている。信じられない。夢みたい。全て神様のおかげ」
と語り、最後ににこりと微笑んでみせる彼女のカットでエンドロールに。

ドキュメンタリー映画ですが、
久々に冒頭から物語の中に入り込み、2時間の間に物語が展開していくのを追い、
ラストシーンはどうなるのだろうと見守る、
2時間で一つの物語を見届けるという映画を観る楽しさを思い出させてくれた映画でした。
最近は義務的な映画の見方ばかりしていたので。
オフショットでの2003年の愛娘マーシャとの親密な姿や
ワガノワ・バレエ・アカデミーを訪ねて当時の思い出を語る姿も貴重だったし、
バレエシーンも言うまでもなく豊富で、
舞台衣装を合わせる舞台裏のシーンも美しい衣装がたくさんで素敵でした~
パリ・オペラ座バレエの元エトワールのアニエス・ルテステュも好きなので
インタビューで姿を観られたのも嬉しかったです。
ロパートキナが20年以上もマリインスキーのトッププリマでいらるのは、
決して天賦の才能だけではなく、
彼女自身のたゆまない努力の結果なのだと言うことがとてもよく分かる映画でした。

もうかなり前ですが、1月25日に映画「杉原千畝」観に行ってきましたー
観た当時から意味が分からないシーンもいっぱいあって、
更に今ほとんど内容忘れてるので適当な感想しか書けませんが、
ブログも停滞してるので覚え書き程度にでも書いておこうかなと。
結論から言うと、ついったでも呟いた様に演出は甘いなーというか
クサいなーと思うところはありましたが全体的には良かったです。

冒頭人間関係や筋が良く理解できませんでしたが、
とりあえず諜報活動をしてて失敗したと言うことで良いんですかね?
日本に帰ってきた杉原が友人の家に泊まって己の生い立ちや夢をつらつら喋るところは
演出もうちょっとやりようあるだろと思いましたが…
あと後に妻となる幸子との出会いも
「俺の名前を間違えずに読んでくれた人は初めてだ…」みたいな所から始まって
やる気の無さを感じました(笑)段々恋が深まって結婚するまでの流れも…
まあ恋愛メインの作品じゃないのでその辺は良いのかも知れませんが。
リトアニア領事館に赴任してからの杉原の相棒となるペシュが
「鳥は良いなあ いつでも故郷に飛んで帰れる」
みたいな台詞を言うところも、そういうのは台詞で説明する所じゃないだろと思いましたが…
全体的に演出が芝居がかりすぎてるんですよね…
映画だからとは言っても
私はもう少し観る人の想像に任せたりする自然な演出の方が好みだなあ。
あと大使館にヴィザを求めてやってくるユダヤ難民達が
軒並み悲惨で可哀想な存在としか描かれてないのも何だかなあと思いました。
もちろん彼等の置かれていた状況は絶望的な物だけど、
ああいう弱者ばかりでもなかったと思うんですよね…
ヴィザを発給されて船に乗り込んだ難民達が海から日本を見てユダヤの歌を歌うシーンも
あまりにもメロドラマチックでちょっと甘さに辟易してました。
小日向文世演じるドイツ駐在日本大使・大島が杉原にこの戦争はどうなると思うかと聞いて
「日本はアメリカと戦争になって負けるでしょう。国力が違いすぎる」
みたいな事を言うところも、事実かどうかは分かりませんが
いくら諜報活動をしているからといってそんなに千里眼みたいに未来を見渡せたのかなあと…
現代の感覚から当時の戦争観を語ってもしょうがないと思うのですよね…
こういう所は某所でネット右翼に叩かれてそうだなーと思いました。
史実だったらすみませんなのですが。

良かったのは戦争の悲惨さがしっかり描かれていたこと。
ポーランドから逃げてきたユダヤ難民がナチスの兵士達に
「立て!」「伏せろ!」と繰り返されて銃で撃たれていったり、
ユダヤ人の住むアパートにナチス達が踏み込んでいったりのシーンは
戦争とは日常の中に暴力が進入してくることなんだなあと良く分かりました。
リトアニア領事館で働いていた青年が杉原に
「これはあなたが救った人達のリストです」と
杉原がヴィザを発給した人達の名前を書いたファイルを渡すところも
感傷的に過ぎる嫌いはありましたが良かったです。
大使館のパーティー?で杉原が振り袖姿の妻の幸子と踊るシーンに重ね合わせて
ガダルカナル島玉砕とか日本の戦局がどんどん悪くなっていくのを描くところは
瀟洒なパーティーの影で日本がどんどん追い込まれていっている事を効果的に描いていて、
甘さの目立つこの映画の演出の中では良かったなーと思うところでした。
そして杉原がロシアにいた頃の同僚だったイリーナからの手紙で、
杉原が救った人の中には科学者もいて
アメリカで原爆の開発に携わったことが示唆されていて、
「誰かを害することは時に誰かを救うことなのかも知れません」
と書かれているのはとても皮肉だけど深いな、と思わせられました。
あえて原爆の投下には触れなかった所も良かったです。
イリーナの「私はやり直せると信じています」という言葉が力強く印象的でした。
史実を知らなかったので杉原と家族達が悲惨な運命を辿るんじゃないかとはらはらしてましたが
平和なピクニックの光景からフェードアウトして最後念願のモスクワの地に立つ杉原に
彼に命を助けられたユダヤ人の男性が尋ねてきて、
「僕は今でも世界を変えたいと思ってるのですよ」と杉原が言って終わるところは
何だかんだ言ってもとても良かったです。
更にエンドロールでの実際の杉原千畝と家族の写真が写されるところで
ああ本当の話だったんだなあと不覚にも泣きそうになりました…

特に前半~中盤位までは何度も言うように演出がクサかったりベタだったりしますが、
杉原千畝役の唐沢寿明や脇の外人俳優達が
真摯に役に取り組んでいるのが伝わったのが良かったです。
幸子役の小雪の美しさとお洒落なファッションも魅力的でした。
それからユダヤ人の少女達の
ふわふわ栗色の巻き毛や三つ編みに
思い思いの色のリボンを結んだスタイルもとっても可憐で可愛かったです~vv
リボン結んだ女の子は正義!!
イリーナの手紙のように考えさせられる所もあって、
戦後70周年記念にこういう戦争の悲惨さと希望を伝える映画が作られたのは良かったなあと。
もう少し中立的な視点で作られてたらもっと良かったんですがね…
とりあえず上映終了も間近だったけど観られて良かったです!

昨日は近所の109シネマズにリトルプリンス観に行ってきましたー
星の王子さま読んだこと無いのでストーリーについて行けるか不安だったけど、
女の子と友情を育む老飛行士のパートはCGアニメ、
星の王子さまのお話の部分はストップモーションを使って表現していて
視覚的にとっても面白くて、すんなり入り込むことが出来ました。

映画冒頭、「僕は子供の頃象を飲み込んだ蛇の絵を描いた」と
スクリーンがキャンパスになったように絵がさらさらと描かれていき、
なかなか上手く描けたその絵を見せると大人達がシルエットで
「それより勉強しなさい 算数は?理科は?国語は?」と口々に言うシーンの後
またスクリーンにさらさらと誰もがよく知る星の王子さまの絵が
鉛筆みたいなタッチで描かれてタイトルが浮かぶ所で、
私はすでに「この映画好き!」と確信していました~

9歳の女の子と彼女を一人で育てるシングルマザーのお母さんが
名門校ワースの入試試験の面接を受ける場面から物語は始まります。
スーツを着て飾りっ気のない髪型をしているお母さんですが
それが返ってそこはかとない艶っぽさもあって好みでした(笑)
女の子が番号を呼ばれて面接官達と対峙するシーンは
面接官達がいかにも圧迫面接といった感じの冷淡な表情で並んでる所とか
お母さんが心配そうに見守ってる所とか、
キャラクターの表情や演技がとても豊かで観てて楽しかったです~

結局面接に失敗してワースの近くの家に引っ越せばワースに通うことが出来ると
売値の安い家を探したお母さんが見つけた先は、
無機質で清潔だけど隣にとんでもないおんぼろ屋敷が建っている家。
おんぼろ屋敷には変人と近所から鼻つまみにされている元飛行士の老人が住んでいて、
庭に壊れた飛行機を置いて何度も飛び立とうと試みています。
そのおじいさんが隣人になった女の子の家に
若い頃自分が会った不思議な王子さまの話を描いた紙を紙飛行機にして飛ばしてきたことから
勉強に忙しく友達のいなかった女の子は老飛行士と仲良くなるのですが…

まずお母さんと女の子の日常の演技がリアリズムの手法で描かれていて楽しくて良かったです~
朝は並んで歯を磨いて揃ってゆすいだり、
お母さんが夜遅くまで働いていてお店の中華料理買ってきたわよ~と帰ってくる所とか、
お母さんお料理はあんまり上手くないんだろうなー
いや仕事が忙しいから作る暇がないのかな?とか
そういう台詞から一つ一つあれこれ想像するのが楽しかったです。

四角い無機質な女の子達の家と対照を成す
老飛行士の暖かい色合いのおんぼろ屋敷のビジュアルも凄く好きでしたー
女の子が老飛行士と仲良くなってゴミ置き場と化している家の中に入ったり
瑞々しい庭で遊んだりする所は映像がとても美しかったです。
その間にも老飛行士が紡ぎ出す星の王子の物語がどんどん展開していって、
ペーパークラフトみたいなストップモーションアニメの王子が
自分だけの薔薇や狐と出会う所とかがまた映像的にもストーリー的にもとても見応えあって。
老飛行士が女の子にパンケーキを食べさせてあげようと無免許運転で出かけるものの
警察に掴まって、お母さんは女の子にもう老飛行士と会ってはいけないと言い渡します。
そして夏休み最後の雨の降る日、女の子は老飛行士が救急車で病院に運び込まれるのを見て、
必死で自転車で後を追いますが手術室?の中にまでは入れません。
女の子は老飛行士の庭の壊れた飛行機を修理して、
お気に入りの狐のぬいぐるみと共に星の王子さまを探す旅に出ます。
星の王子さまの話はあくまでも老飛行士の語る昔話だけで、
このまま現実世界の中でストーリーが進んでいって
お母さんが懐柔されたりするんだろうなと思ってたので
この展開は意表を突かれましたが、勉強ばかりで友達もいなかった女の子が
想像の翼を広げて飛び立つファンタジーは素晴らしいなあと思いました。

大人だけが住む星に降り立った女の子は
ビルの最上階で掃除夫として働くMr・プリンスー大人になった王子と出会い、
役に立たないものをお金に換えるビジネスをしている欲深いビジネスマンを出し抜き
捕まえられていた星達を解放し、王子の故郷の小惑星B612へと帰ってきましたが、
王子だけの大事な薔薇はしおれていました。
「こんなのってないわ…こんなはずじゃなかったのに…あなたはどうして平気なの?」
と女の子に言われた王子は
「覚えているからいなくならない。いなくなるけど、いなくならない」
と言い、いつの間にか子供の王子の姿に戻っているのでした。
「そばにいるってそういうことなのね」と呟く女の子。
「絶対忘れないでね!」と王子に言われて「忘れないわ!」と女の子は地球に帰っていきます。
翌朝、新学期の始まりの日、女の子は朝からきちんとワースの制服を着込み
お母さんと一緒に老飛行士の寝ている病室にお見舞いに。
老飛行士は彼が描いた星の王子さまの物語をまとめた手作りの本を女の子から渡され、
「素敵なプレゼントだ」と微笑みます。お母さんも本を見てあれこれ感想を言います。
「泣いちゃうのは…懐いちゃったからしょうがないよね」と
女の子は老飛行士に取りすがり…だんだんフェードアウトしていきます。
その後星が瞬く夜、女の子はお母さんと望遠鏡で星達を眺めるようになりました。
星が綺麗なのは見えないところに花が咲いているから。
星の王子さまと老飛行士の楽しそうな笑い声が聞こえてくるのでした。

正直獲物を丸呑みにする蛇や自分の采配一つが世界を動かしていると思い上がっている王様、
お金を稼ぐのに余念のないごうつくばりのビジネスマンなど
そこに込められた寓意の意味は良く分かりませんでしたが、
登場人物の感情や演技がとてもリアルで
お母さんの娘を名門校に入れて盤石な人生を歩ませてあげたいという気持ちから
ハードなスケジュール管理を押しつける所とかも憎めませんでした。
「お母さん最近働いてばかり。お父さんみたいに出て行っちゃうの?」
と女の子に言われて、気丈な表情が一瞬移ろうところは
彼女の弱さや負い目も感じられました。
ストップモーションアニメのパートももちろんとっても見応えあって楽しいんだけど
私はやっぱり現実世界の女の子と老飛行士の世代を超えた深い友情に胸が打たれましたー
そして、子供の頃の世界って
大人になってから見る世界とはとても違って凄く狭いんだけど、
でも子供の時はその小さな世界が隅々まで自分のもので全宇宙だったんだよなと、
子供の頃の世界の見え方、感じ方を思い出させてくれる映画でした。
大人達だけの世界のディティールとかもユニークでいながら抑圧的で、
息苦しさ、閉塞感を感じましたが
大切なものは目に見えないー
そのメッセージがこのクリスマスという季節には特に胸に響いて、
今日この映画を観て本当に良かったと思いました。
大事なのは子供のままでいることではなく忘れないこと、とこの映画は伝えています。
今日は近所のイオンシネマ港北ニュータウンで映画「ヴェルサイユの宮廷庭師」観てきました。
思ってたほど華やかじゃないしスケール感も無かったけど、
そういうハリウッド的なウリをしていない、しみじみと情趣のある映画でした。
ストーリーは1682年のパリから始まります。
宮廷をヴェルサイユに移すことにした時の太陽王ルイ14世。
そのヴェルサイユの庭園の造営を任された庭園設計士ル・ノートルは
コンペティションを開き、面接にやってきた女性造園士サビーヌ・ド・バリを助手に選ぶ。
2人は次第に心を通わせるようになり…

導入部、朝のベッドで子供達と妃に起こされるルイ14世の
くつろいだ家庭的なシーンに期待が高まりました。
そこから召使い達に白いシンプルな夜着姿から豪奢な衣装に少しずつ着替えさせながら
「私は私に相応しい最高の宮殿を作る」と宣言するルイ14世の、
親しみやすい夫・父親の顔から
国を統べる威厳ある国王の姿への変身がとても効果的で良かったです。

そしてル・ノートルの面接にやってきたサビーヌ。
「今までのルネサンス様式とは違うフランス人ならではの庭を造りたい」と言って
ル・ノートルに「私は君が今批判した物を信奉している」と言い渡され
サビーヌは自分が落選したと思い家に帰っていきますが、
後日自ら足を運んできたル・ノートルに
「私は自分の庭に新しい物を取り入れたくなった」と言われ、
宮廷庭師として採用されたサビーヌの辺りから
サビーヌとル・ノートルとの師弟愛が描かれたり
サビーヌの華麗なるサクセスストーリーが展開されるのかな?とわくわくしたのですが、
その後の展開がひたすら地味で…
最初の方はサビーヌが自ら描いた造園計画図を見せたり、
これから造園士としての仕事のあれこれが描かれるのかなーと期待したのですが
サビーヌが造園するヴェルサイユ庭園の中の「舞踏の間」という庭で
ひたすら同じような映像で工事の様子が描かれるだけで、
美しさも造園の楽しみもやりがいも描かれなくて。

更にもっと宮廷の貴婦人達や華やかな宮殿の生活が出てくるのかと思ってたのに
そういうシーンはごく一部だけでほとんどは地味な作業着を着たサビーヌと
ル・ノートルのシーンばかりで、
予告編は華のあるシーンばかりを繋いであったけどあれ軽く釣りだと思う…。
俳優陣も主演のサビーヌ役のケイト・ウィンスレット以外は綺麗どころが全くいなくて
ル・ノートル役のマティアス・スーナールツにしても
最初ケイト・ウィンスレットの相手役になるとは思わないほど凡庸な容姿だったので
そういう意味でも映像的な見せ場に乏しくてややがっかりしてました…
その代わり描かれるのは、心に傷を負った弱い人間達の姿。
サビーヌは夫と最愛の6歳の娘を馬車の事故で目の前で同時に亡くし、
劇中幾度も娘のマリー・クレールの声や幻に苛まれ、
ル・ノートルは妻と悲しい協定を結び心の通わない夫婦生活を続け、
ルイ14世は妃マリー・テレーズの突然の死に深い悲しみに暮れる…
特にルイ14世がサビーヌに
妃の残した小さな手帳をめくりながら「妃は心清らかな女だった」と語るところは
この映画の監督でもあるアラン・リックマン演じるルイ14世がとても小さく儚く見えて、
冒頭の威厳に満ちた太陽王の姿と好対照を成していてとても印象的でした。
その手帳も「陛下に頂いた花」と押し花が飾られていたり、
本当に一人の女性の息づかいがそのまま感じられるようなささやかだけど思いのこもった物で、
余計ルイ14世の寂しさが際だって見えましたー人がいなくなるってこういう事なんだなと。
サビーヌが国王の寵姫モンテスパン公爵夫人の部屋に招かれ
子供を亡くしたことを話すシーンも、
周りの女性達が「私は双子を一度に」「私は4歳の息子を」と
同調しながら半ば懐かしむように語り出し、
幼児死亡率の高かったこの時代の女性達の共通の悲しみが感じられて、
とてもきゅんとくる優しさのあるシーンで良かったです。

ル・ノートルと愛をかわしたサビーヌが翌朝
心変わりした夫が愛人の元に愛娘を連れて行った事を知り
2人の乗った馬車の前に飛び出してそのせいで馬車が山道から落下する所を思い出す場面、
マリー・クレール役の女の子可愛かったです♪
「あんなに美しい子を殺してしまった」と涙を流すサビーヌをル・ノートルが抱きしめ、
いよいよ舞踏の間が完成し、
踊りに秀でていたルイ14世と宮廷人達が中央の舞台で踊る姿から段々カメラがロングになり、
それまで全く写されなかったヴェルサイユ庭園の全貌が映し出されて終わるラストは
何か言葉にしがたい余韻を残してくれました。
結局これは名もない女性庭師が世界一華麗な宮殿の庭園を残したサクセスストーリーではなく、
弱さを抱えた人々の魂の再生を描いた物語なんだなと思いました。
そして最初の面接の時ル・ノートルが言う「君は秩序と調和を重んじるか?」という言葉に
「ほんの少しの無秩序」を愛すると答えたサビーヌの言葉が原題になっていますが、
それは庭園のみならず人生そのものに対する彼女の姿勢であり、
私達人間の本質もまたそれだと言いたいのではないかな、とこの映画を観て感じました。

私のようにベルばらみたいなきらきら宮廷絵巻を期待していくと肩すかしだと思いますが、
円熟味のある俳優陣による趣深い芝居と機知に富んだ会話は魅力的で、
求めていた映画とは違ったけどこれはこれで良かったかなと思えました。
特にサビーヌが「薔薇がしおれておるな」と言うルイ14世に
「全ての薔薇の定めですから」と自分たち女性の生き方を薔薇に例えて話すシーンは
仕掛けが利いていて印象的。
前述のように肝心の造園のシーンが魅力的に見えない所は残念でしたが、
とにかく派手で単純な物が良しとするハリウッド映画の中にあって
地味だけど堅実でしっかり作られたこういう映画もあるという事に意味を感じました。
ケイト・ウィンスレットは今年40歳だそうですが変わらぬ美しさで
自立した現代的なヒロインを演じていて良かったです。
監督兼ルイ14世役のアラン・リックマンもいぶし銀の魅力でさすがでした。
最近はディズニーとかの売れ線の映画ばかり観ていたので、
久しぶりにこういう映画を映画館で観られて良かったと思いました~。
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