雨の通り道
5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。
やっぱり読書感想は二冊位が描くのも読むのも楽だよね
- 2020/07/22 (Wed) |
- 日記というか雑記 |
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デビュタントも済ませてレディの称号が板についてきたキャシーお嬢様
この頃になるとミニーはキャサリンのヤング・レディーズ・メイドに昇格してるのかも。
デジタルのパターンのお陰ですがドレスが可愛く描けました。
最近読んだ本は
小田菜摘さんの集英社オレンジ文庫「平安あや解き草紙 その後宮、百花繚乱にて」、
小田マキさんの一迅社アイリス文庫「幻獣の求婚 妖精の巫女と幻獣学者」の二冊。
平安あや解き草紙は一作目の前巻「その姫、後宮にて天職を知る」がとっても好きだったので
凄く期待してたのですが、前巻の方が面白かったなぁ~…
決してつまらなくはないのですが、
サブタイトルから後宮の華やかな女性達が研を競う話が続くのかと思ったらそれは一話だけで、
後の二話は題材も地味できらきら華やかさが足りなくて残念でした。
前巻で女性の美しさを花に例える筆致が凄く好きだったので期待してたのですが、
一話目「私がお仕えする姫様は、こんなにも可愛い」での祗子の
「清楚ながら華やかな芳香を持つ山百合」とかは好きでしたがそれだけしかなくて。
一作目ということでキャラ紹介的な側面もあった前巻では嵩那の優雅な貴公子なのに
ものの哀れを理解してない一風ユニークな感性とかも面白くて好きだったのですが、
続編の今回はその辺とか他キャラの掘り下げ的にも物足りない所が多くて。
後宮で起きる事件も前作でも今作でも大したものではないのは同じでしたが、
前作の方が事件の合間に見え隠れする人間模様とか含蓄深い感じがあって好きだったなあ。
今回は事件もその辺もあっさり風味でした。
でも小田さんのコバルト時代の嫁恋シリーズみたいに1つの台詞毎に地の文で何て○○だろう!
みたいにいちいち裏の意味を書き連ねる政略要素萌えが
前巻の感想でも描きましたが大分控えめになってて、
政略より物語重視になってたのは良かったし
政略要素ある所でも返って人間の機敏を描く平安時代舞台には合ってたのでそれも良かったです~
懐妊して宿下がりした桐子の代わりに後宮入りした祗子が
従姉妹同士で互いに張り合って仲が悪いと思われていた桐子の事を
実は大好きだったのも可愛かったし、
平安時代の衣装のセンスの良さを描写する文章も雅で素敵でした。
二話目の「まこと女子とは罪深き……?」は割とどうでも良い話でしたが(酷)
三話目の「あなたに二度目の恋をした」は
尚鳴が匂当内侍の実子だったというのは全く頭になかったのでやられました~
儒学なら絶賛されそうなマザコン尚鳴を一喝する匂当内侍かっこよかったし、
左近衛大将の「男は子供を見なければ父親になれぬのだ」とかも良かったです。
恋のざんしが簡単には消えないし様々な所に影響を及ぼす、という嵩那と
伊子の間にあるほんのりと暖かな恋心が感じられる様なラストは良かったです~
前巻に比べると薄味気味だったしサブタイトル詐欺でしたが、
まずまず楽しめたので良かったとします。表紙イラストも可愛くて好き。
幻獣の求婚も一作目の前作が好きだったので楽しみでしたが、
こちらは前作より好きかも~良かったです!!宵マチさんの表紙イラストと挿画も美しくて可愛い♥
ヒロインのルルとヒーローのレイヴン始め、
ルルの父親ジャンや強面の兄デイビス達までキャラ同士のやり取りがとても血が通っていて、
暖かくも現実味のある生きたキャラクターという感じでとっても愛着が沸きました。
ルルも妖精の巫女として扱われているということで
凄い美少女が無双する感じか…と
そういうヒロインあまり設定的に好きじゃないので身構えてましたが、
普通に愛らしい素直で活き活きした可愛い子で良かったです~
レイヴンも学者という設定上大人びてて冷静な感じかと思ったら
歳の割にそそっかしかったり物慣れしてなかったり純朴で可愛かったです( ☆∀☆)
デー・ターの育て方を知ってジャンが「お前達の子供の頃よりよっぽど手がからないじゃないか」
とか、そういうちょっとしたさりげない台詞に血が通っていて好きです。
レイヴンの「…それって嫌味?」とかルルとレイヴンのやり取りも
自然で可愛らしくて二人が惹かれ合うのに納得できる感じが良かったです~
元は妖精守の家系だったけど今は葡萄酒醸造家をしているルル達の
白葡萄を育てる描写も瑞々しく書かれていて面白かったです~
そんな平凡な家にデー・ターという幻獣の雛がやって来て影響を及ぼすところも、
強面デイビスがデー・ターを溺愛するようになったり可愛らしい感じで好きでした。
デイビスのキャラも脳筋だけど妹思いでいざとなったら知恵も働く感じが凄く良かった!
レイヴンと裸の付き合いをした後しっかり拳を叩き込む所も好きです(笑)
終盤で明かされるレイヴンの真実には呆気にとられましたが、
セレイ・ヤの美人三姉妹とかも良い味だしてて素敵でした~
ラクサナの「崇めてた存在が化け損ないだったなんて!」という嘆きも笑ったし
一連の事件をきっかけに妖精たちを崇め奉るだけでなく、一緒に理解しあっていきたいという
人々の意識の変化も良かったです。
レイヴンがルルにプロポーズするシーンも挿絵も文章も胸キュンでとっても素敵でした~!!
前作が割と王道の話運びでスケールも大きい感じの話で起伏も多かったので、
今作位のさじ加減と平和さが私には好みでした~
今作でも全く無いわけではないけど終盤のバトル要素とかあまり興味ないんですよね…
あったかでふわふわした幸せな気持ちになれる優しい物語で良かったですヽ(●´ε`●)ノ
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7月15日生まれのかに座、A型。
めんどくさがりでものぐさ。
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