忍者ブログ

雨の通り道

5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

今日は短めの読書日記(多分)


奥様のドレスを着て変身したミニーとキャシーお嬢様
キャサリンのブーツがヴィクトリアンらしく描けてお気に入りです♪
ヴィクトリアンファッション描くのは本当に楽しい♪


最近読んだ本は
はるおかりのさんの小学館キャラブン「廃妃は再び玉座に昇る 耀帝後宮異史」、
江本マシメサさんの二見サラ文庫「皇妃エリザベートのしくじり人生やりなおし」の二冊。


廃妃は再び~は先月出た後宮染華伝に続くはるおかりのさんの3ヶ月連続刊行企画の2作目。
キャラブンって買うの初めてだけどはるおかさんなんだかんだ言って好きなので
挿画も好きな夏目レモンさんだし発売日に買ってきました~
が、後宮染華伝より更に好みじゃなかった…
後宮染華伝ではコバルト時代より後宮に咲く三千の美姫の描写が物足りなかったので
その辺期待してたけど華やかな後宮要素はほとんど無いし
美凰と天凱のラブが有るわけでもないし
主軸は巷にはびこる奇病を払うためのアクションなんだろうけど
どこを楽しめば良いのかよくわからない話でした…
後宮のきらきら華やかな要素読みたければ後宮○華伝シリーズ読めって事なのか…
天凱が廃位された元皇后で義理の叔母美凰の住む殿舎を訪なう冒頭から
そこはかとなく白川紺子さんの後宮の烏っぽい気が…
処刑された凶后がどんな事を考えてたのか全く書かれてないので
ただの理不尽な悪女になってて美凰の境遇にもいまいち同情できませんでした。
アクション部分も割とどうでもよくてなあ…このご時世に疫病騒ぎとか生々しいし。
美凰の使役する明噐達、色っぽい美女の蛇精と漆黒の妖虎高牙とのやり取りは好きでした。
あと齢わずか十歳の天凱の皇后湯氏も桃花花神の様な美少女でわがまま娘とか好みです。


皇妃エリザベートのしくじり人生やりなおしは
宵マチさんの表紙がめちゃくちゃ綺麗で即買いでした~( ☆∀☆)
あらすじもスイスで無政府支持者に刺殺されたオーストリア皇后エリザベートが
何故か6歳の時点に戻って人生を生き直す事になって…!?という
ハプスブルク好きにはたまらない感じで惹かれました~
転生ものは好きじゃないけど日本人が異世界転生とかじゃなく
エリザベート本人が過去に戻ってやりなおすということなのであまり拒否感無くて。
江本さんコバルト文庫の薬草令嬢ともふもふの旦那さまで初めて読んで以来
文章力が凄く稚拙で薄っぺらくてあちこちで色々書いてるけど作家避け決定と思ってたのですが、
今回は文章力は相変わらず拙いけど題材が良くてそれなりに満足できました~

こういう歴史系読むときは
登場人物の容姿の美しさとかをきちんと色気持って表現できる事が評価ポイントなのですが、
江本さんは予想してたけどその辺は全く…
皇妃エリザベートなんて美女の代名詞で現代でもミュージカルで大人気の人物だから
さぞその麗しい容姿について言及してるのだろうと思ったのに
エリザベート一人称なので本人の視点からの描写は一切なく…
唯一フランツ・ヨーゼフだけは金髪できらきらしい美青年と描写ありましたが
それすらもお座なりな感じで
他にもゾフィー皇太后やヘレーネ等美女はたくさんいるのに
ほとんどただ美しいという抽象的な言葉でしか触れられてなくて大いに不満でした。
あと巻末に色々参考文献が記載されてたけど
それらの歴史本からエピソードだけつまみ出して本編に組み入れてるだけなんだろうな…
って言うのがありありと伝わってきて…

良かったのは正ヒーローがフランツ・ヨーゼフ皇帝、愛称フランツィな所。
史実でも一目惚れしたシシィに愛されず宮殿からは逃げられ側にいてもらう事も出来ず
暗殺者の凶刀によって永別、
ミュージカルでもシシィにぞっこんなのに愛は得られず死の帝王トートに奪われ…と
可哀想なフランツィが前々から不憫だったので
正統派少女小説ヒーローとしてシシィと幸せになってくれて良かったです~
不審死を遂げたバイエルン王ルートヴィヒも
シシィが家庭教師に着くことで6歳にして周りを理解しようとする王に相応しい人物になったり、
歴史書やミュージカルで悪し様に書かれがちなゾフィー皇太后の心情にも寄り添ってたり、
シシィの姉ヘレーネもシシィが全てを打ち明けても信じてくれて応援したり、
全体的に優しい世界で素敵でした~

シシィとフランツィの文通で
フランツィがシシィとの約束を果たすために
お忍びでウィーン中のカフェをまわってケーキのレポートを書いてくれたり、
スミレの砂糖漬けは恋の味がするとか、
お菓子を使った恋心の描写も可愛くて、
読み終わってもいつまでもスミレの砂糖漬けの儚い味と舌触りが残るような感じが良かったです~
江本さん自身の力量というより題材の良さ、好みで読まされた感じですが、
不幸な絶世の美妃エリザベートの人生が
こうだったらいいなという希望に彩られた物に変わっていく過程がとっても良かったです。
表紙につられて良かった!!

やっぱり長くなった!σ(^_^;)?
PR

COMMENT

NAME
TITLE
MAIL (非公開)
URL
EMOJI
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
COMMENT
PASS (コメント編集に必須です)
SECRET
管理人のみ閲覧できます
 

カレンダー

04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

フリーエリア

最新トラックバック

プロフィール

HN:
小雨
性別:
女性
職業:
大学生
趣味:
読書、映画鑑賞
自己紹介:
7月15日生まれのかに座、A型。
めんどくさがりでものぐさ。

バーコード

ブログ内検索

P R

Copyright ©  -- 雨の通り道 --  All Rights Reserved

Design by CriCri / Material by petit sozai emi / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]