雨の通り道
5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。
吉田都のロメオとジュリエット
今までTVで英国ロイヤルバレエのロメオとジュリエット観てました~。
ロミジュリ、吉田都さんとは別の日に観に行ったけど、(観劇レポ参照)
ジュリエットが違うと全体の雰囲気もこんなに違うんだなーって驚きでした。
舞台と違ってアップも多用しているので、人物の表情とかが良く見えるのも良いですね。
演劇的な要素が入ってるんだなーというのが良く分かりました。
続きから感想です。
吉田都さん、日本を代表するプリマですが、日本人のバレエはあんまり…
と食わず嫌いしてて観に行かなかったんですが、良かったです~
第一幕、冒頭の群舞の所はやっぱりちょっとごちゃごちゃした印象で、
マクミラン版はこの辺はあんまり好きじゃないなーと思いましたが、
ジュリエット登場の場面、人形を手に乳母をからかいながら踊るジュリエットがめちゃくちゃ可愛いv
とても40歳を超えてるとは思えないです。
14歳という設定を考えても、ちょっと子供っぽすぎる演技かな?とも思いましたが、
リャーン・ベンジャミンの時もそうだったので、マクミラン版ではこういう演出なんでしょうね。
キャピュレット家の舞踏会のシーン、
婚約者のパリスの差し伸べる手をふざけてぱっとはなすジュリエットとか、
無邪気な少女らしいしぐさが可愛いです。
ここでスティーブン・マックレイのロメオがジュリエットに目をとめ目が離せなくなるシーンとか、
若者らしい感情が溢れていて良かったです~
そしてロメオと出会い、一瞬で恋に落ちるジュリエット。
都さんの表情がまさに恋に落ちたその瞬間を物語っていて、乙女らしさを感じさせます。
二人で一緒に踊るときも、恥じらいながらもまたからかうように無邪気な様子をみせるジュリエット。
そして1幕最大の見せ場、バルコニーのパ・ド・ドゥ。
音楽と一体となって恋の喜びを歌うシーンですが、
難しいリフトもたくさん有ったけどそれを感じさせない滑らかなサポートのマックレイと、
全身で恋する乙女を演じる都さんがあいまって、
理想的なバルコニーのシーンだったと思います。
ロメオが口づけしようとするのを、ジュリエットは恥じらってかわすものの、
最後には長いキスを交わす二人が素敵でした。
第2幕、ロレンス神父の教会で秘密の結婚式をあげる二人。
ここでもジュリエット、ロメオと離させようとする乳母を振り切ってロメオにキスしたり、
まだあどけなさが感じられます。
ティボルトとマキューシオの決闘シーンは、いつもマキューシオ刺された後
「死ぬまで長すぎやろ!」と突っ込みたくなるんですが、
今回も長かった。しかもお腹さされてるのに水なんか飲んだら傷から出ちゃうだろ!
とか馬鹿なこと考えてました。
マキューシオの死に肩をふるわせて嘆き悲しむロメオの演技が感情こもってて凄く良かったです~
その後の激昂した剣劇のシーンも凄かった。実戦さながらに迫力満点でした。
マクミラン版って、人々の激情を描いてるな~という感じがしますー
ティボルトの死に悲しみのあまり剣を手にしてロメオを刺そうとするキャピュレット夫人とか。
第3幕、初めての夜を過ごしたロメオとジュリエットが別れるシーンは、
ジュリエットが別れを悲しんで何度も口づけするのを、
なだめすかすように長い口づけするロメオが、バルコニーの場と対照的で、
ロメオの演技が良かったです。
その後両親からパリスと婚約するよう言い渡され、必死に抵抗するジュリエット。
ここでもまだあどけなさが残る演技です。
やっぱりマクミラン版のジュリエットはあくまで少女を描いているんですね。
少女が大人になっていく通過点を描いているというか…少女が大人になる過程では無く。
パリスとの結婚を承諾し、人形のようにパリスになされるがままになっているジュリエットが痛々しかったです。
ロレンス神父からもらった秘薬を手に、死の恐怖と葛藤するジュリエットのシーンは、
都さんさすがの演技力でしたねー
ついに薬を飲み、息が止まったジュリエットは埋葬され、そこにかけつけるロメオ。
パリスただ祈ってただけなのに殺されちゃって可哀想でしたが(笑)
ジュリエットの死に悲嘆に暮れ、彼女を揺さぶり必死で起こそうとするロメオ。
それも無駄とわかり、毒薬を飲んで自害したロメオを、目覚めたジュリエットが見つけ、
今度はジュリエットが嘆き悲しみます。
この時の都さんの無言の慟哭が真に迫っていて凄かったです。
本当に声が聞こえてきそうな感じ。
自らも短剣で腹を刺し、ロメオの元へいき息絶えるジュリエットで幕。
リャーン・ベンジャミンの時は「え?ここで終わり?和解シーン無いの?」という感じでしたが、
今回は無くても良かったなーと思えました。
2回目だったからか二人の演技が良かったからなのかは分かりませんが。
全体的に、キャストも適役で感情もこもっていて、
ベンジャミンの時の様に一人だけ熱演、という感じはしなかったし良かったです。
キャピュレット夫人がジュリエットに愛情を抱いているのを感じさせる演出だったのも新鮮でした。
ロメオ役のスティーブン・マックレイは新人だそうですが、サポートも安定してたし、
恋に逸る若者らしい瑞々しい雰囲気が出ていて良かった。
都さんはさすが!という感じでした~
ポアントワークが凄く丁寧で、ステップの一つ一つから感情がこぼれ落ちる様で…
日本が誇るプリマと言われているのも納得だなーという感じでした。
あとティボルト役の方が何気にワイルドな魅力があってかっこよかったです(笑)
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