雨の通り道
5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。
百年の物語第2章「愛は哀しみをこえて」最終章「オンリー・ラブ」
今日の内容とは全く関係ない絵です。俯瞰の練習と制服が書きたかった絵。
聖夜は5月にしーちょいさん宅で描かせて頂いた学ランなので変わり映えしないですが、
ブレザーは似合わなそうだったので。
それにしても俯瞰難しすぎて笑いました…
聖夜とか最初もっと細くて、ズボンとかどんだけぴちぴちタイツなんだよって感じだったので
無理矢理横に広げました。なので粉雪の髪と被ってたり元の線が残ってたりしますが
生暖かい目で見てやって下さい。
そんな訳で夏も終わりの31日に松嶋菜々子主演の11年前のドラマ、
百年の物語第2章と最終章のビデオ、amazonでポチってたのを観ました!
続きから感想。
第一章「愛と憎しみの嵐」の感想
第2章・愛は哀しみをこえて
終戦から四年後、綾と横山平吉の娘、純子は小学校の教師をしながら弟の真一と2人、
貧しい戦後の日本を必死で生きていた。
純子は偶然から知り合った進駐軍の少尉で日系二世のヒロセカズオと惹かれ合うようになる。
そんな時、激戦地で一人生き残った綾の弟、耕作が復員兵として純子達の元を訪れる…
このドラマは三夜連続の続き物でありながら、
三話ともそれぞれ脚本家が違うという意欲作で、三夜連続で観るのはもちろん
一章一章がそれぞれ全く違う独立した物語として成り立っていて
どの話も非常に完成度が高いのが凄いなあと思います。
この昭和編はその中ではまあベタな話。
(大正編も借金のカタに士族の娘が成金と結婚、という話が大概ベタと言えばベタですが、
橋田壽賀子の脚本が凄くしっかりしてるのでそう感じさせないです)
全編感傷に流されがちな印象でしたが、それでもやはり視聴者を引き込む手腕は見事です。
ヒロセカズオ少尉役の大沢たかお良いなあ…vv
かっこいいー今見なくなったけどどうしてるんだろう…
カズオの真摯な優しさと深い愛に、観ているこちらまでふわっと包まれるようでした。
カズオの感じている、自分が日本人なのかアメリカ人なのか分からないという
「宙ぶらりん」な感覚が、凄くひしひしと伝わってきました。
たとえ戦争で勝った国にも、必ず苦しんでいる人はいるという現実を思い知らされます。
そして何と言っても純子の級友で
今はカズオの友人のアメリカ兵スティーブのオンリーになっている
芳江役の永作博美が凄く良かったです~!
英語上手い~カズオとアメリカ兵の仲裁に入ったスティーブを助けるために
アメリカ兵を一喝する所かっこよかった!
着ている真っ赤なドレスも相まって凄く鮮烈な印象を残した登場シーンでした!
朝鮮戦争に行くスティーブに「行くなら行けば!?」と冷たい態度をとるのもつかのま、
スティーブ、アイラブユー!!と軍のトラックを追いかけて叫ぶ所は涙涙でした。
耕作役はビートたけしという豪華キャストですが、
いまいちこのキャラの必要性が分からなかった…単に悲劇を強調したかっただけに思えて…
あと綾の人生ををやたら詳しく知ってる寺の住職役の伊東四朗が怖い。
何で綾の心情まで知ってるの(笑)
朝鮮戦争へ出兵する事になったカズオが純子に「結婚しよう」と言ったときは
この時にネットがあったら(いや、有っただろう)
死亡フラグキター!!の大合唱だったんだろうなあとか思ってしまった私は
すっかりネットに毒されてると思いました。
少しお涙ちょうだいの感は有りましたが、
戦争という物が人に与える悲しみの大きさ、
そこから更に生まれる悲劇の悲しさを、
たくさんの立場の違う人々、それぞれの視点から描いた、胸を揺さぶられるドラマでした。
最終章・オンリーラブ
純子の孫、千代は、4歳の時母に捨てられた事から心の傷を負い、
仕事に打ち込むだけの冷たい人間になっていた。
そんな千代の前に、千代にそっくりな女性の姿が描かれた古い絵を持った
足の不自由な元ボクサー、信次が現れる。
2人は千代に会いたいという千代の母親が待つアメリカへと向かうことになる…
この最終章は、放送当時TVで観た時ぐっすぐっす泣いてしまいました。
今観ると思ったより泣けなかったけど、
やっぱり信次が隣の部屋に泊まっている千代に電話越しに
自分の身の上話を語るところはうるうるきてしまいました。
永遠に砂が流れ続ける砂時計の様に、母親に捨てられた時のまま
凍り付いた時間を生きていた千代が、
母親に会おうと決心する事で自ら再び時間を動かそうとする、
けれどその母親は既に亡くなっており、砂時計=時間は時を刻むのをやめて壊れてしまう。
でも、千代には一度その時計を壊す事が必要だったんですね。
新しい時間を作る自分自身の心を取り戻すために。
そんな千代に信次がしたのが、今までの優しいマッチ売りの少女のお話ではなく
辛い自らの生い立ち話。信次もまた止まった時を過ごしていたのですね。
でも優しい結末のマッチ売りの少女の話でなくても、
千代はもう受け入れられると思ったのでしょう。
信次は千代にただ自分のありのままを伝えたかった。
そして千代は信次に言います。
「あなただけが幸せに出来る人がきっといるはず」と。
もう泣かせすぎ…信次役の渡部篤郎、
ちょっと頭が足りないみたいな演技が凄かったです…
でもボクサーらしく千代を守る所はかっこいい!
そして千代の母の手紙を読む声がまた泣ける…;;
百年の、時間も場所も、そして生きた時代も違う女性達が
それぞれ自分らしくあろうと必死であがきながら生き抜いた物語、
その最後らしく、アメリカからの旅を終えた千代が雑誌の記事として企画した
百年の女性の生き方という文章がとても感動的です。
現代に生きる私達は自由がかえって枷になっているのでは無いか?
という問いかけに、自分の心を見つめさせられます。
自由に生きるのは簡単な様でいて、
様々な決断を自分自身でしなくてはならないという事なのですよね。
そして、人は誰しも自分だけが幸せに出来る誰か、オンリー・ラブを持っているのですね。
ただ、自由を謳っていながら信次は実は綾の絵を描いた公太の曾孫だった、
という、百年の時を経て結ばれた綾と公太の子孫、というのはちょっと出来すぎというか、
結局運命的なものに終結しているのが、
綾の横山と一緒になろうと思った決意までも無にしてしまうような気がして…
どうかな…と思いましたが、観ていると
やっぱり綾と公太、良かったね…と思って観てしまうのです。
百年の物語、ナナ・ムスクーリさんのオンリー・ラブにのせて思い返すと
やっぱり泣いてしまうのです。
それにしてもたった一夜を共にしただけなのに綾の子孫の妊娠率半端ねー…!
終戦から四年後、綾と横山平吉の娘、純子は小学校の教師をしながら弟の真一と2人、
貧しい戦後の日本を必死で生きていた。
純子は偶然から知り合った進駐軍の少尉で日系二世のヒロセカズオと惹かれ合うようになる。
そんな時、激戦地で一人生き残った綾の弟、耕作が復員兵として純子達の元を訪れる…
このドラマは三夜連続の続き物でありながら、
三話ともそれぞれ脚本家が違うという意欲作で、三夜連続で観るのはもちろん
一章一章がそれぞれ全く違う独立した物語として成り立っていて
どの話も非常に完成度が高いのが凄いなあと思います。
この昭和編はその中ではまあベタな話。
(大正編も借金のカタに士族の娘が成金と結婚、という話が大概ベタと言えばベタですが、
橋田壽賀子の脚本が凄くしっかりしてるのでそう感じさせないです)
全編感傷に流されがちな印象でしたが、それでもやはり視聴者を引き込む手腕は見事です。
ヒロセカズオ少尉役の大沢たかお良いなあ…vv
かっこいいー今見なくなったけどどうしてるんだろう…
カズオの真摯な優しさと深い愛に、観ているこちらまでふわっと包まれるようでした。
カズオの感じている、自分が日本人なのかアメリカ人なのか分からないという
「宙ぶらりん」な感覚が、凄くひしひしと伝わってきました。
たとえ戦争で勝った国にも、必ず苦しんでいる人はいるという現実を思い知らされます。
そして何と言っても純子の級友で
今はカズオの友人のアメリカ兵スティーブのオンリーになっている
芳江役の永作博美が凄く良かったです~!
英語上手い~カズオとアメリカ兵の仲裁に入ったスティーブを助けるために
アメリカ兵を一喝する所かっこよかった!
着ている真っ赤なドレスも相まって凄く鮮烈な印象を残した登場シーンでした!
朝鮮戦争に行くスティーブに「行くなら行けば!?」と冷たい態度をとるのもつかのま、
スティーブ、アイラブユー!!と軍のトラックを追いかけて叫ぶ所は涙涙でした。
耕作役はビートたけしという豪華キャストですが、
いまいちこのキャラの必要性が分からなかった…単に悲劇を強調したかっただけに思えて…
あと綾の人生ををやたら詳しく知ってる寺の住職役の伊東四朗が怖い。
何で綾の心情まで知ってるの(笑)
朝鮮戦争へ出兵する事になったカズオが純子に「結婚しよう」と言ったときは
この時にネットがあったら(いや、有っただろう)
死亡フラグキター!!の大合唱だったんだろうなあとか思ってしまった私は
すっかりネットに毒されてると思いました。
少しお涙ちょうだいの感は有りましたが、
戦争という物が人に与える悲しみの大きさ、
そこから更に生まれる悲劇の悲しさを、
たくさんの立場の違う人々、それぞれの視点から描いた、胸を揺さぶられるドラマでした。
最終章・オンリーラブ
純子の孫、千代は、4歳の時母に捨てられた事から心の傷を負い、
仕事に打ち込むだけの冷たい人間になっていた。
そんな千代の前に、千代にそっくりな女性の姿が描かれた古い絵を持った
足の不自由な元ボクサー、信次が現れる。
2人は千代に会いたいという千代の母親が待つアメリカへと向かうことになる…
この最終章は、放送当時TVで観た時ぐっすぐっす泣いてしまいました。
今観ると思ったより泣けなかったけど、
やっぱり信次が隣の部屋に泊まっている千代に電話越しに
自分の身の上話を語るところはうるうるきてしまいました。
永遠に砂が流れ続ける砂時計の様に、母親に捨てられた時のまま
凍り付いた時間を生きていた千代が、
母親に会おうと決心する事で自ら再び時間を動かそうとする、
けれどその母親は既に亡くなっており、砂時計=時間は時を刻むのをやめて壊れてしまう。
でも、千代には一度その時計を壊す事が必要だったんですね。
新しい時間を作る自分自身の心を取り戻すために。
そんな千代に信次がしたのが、今までの優しいマッチ売りの少女のお話ではなく
辛い自らの生い立ち話。信次もまた止まった時を過ごしていたのですね。
でも優しい結末のマッチ売りの少女の話でなくても、
千代はもう受け入れられると思ったのでしょう。
信次は千代にただ自分のありのままを伝えたかった。
そして千代は信次に言います。
「あなただけが幸せに出来る人がきっといるはず」と。
もう泣かせすぎ…信次役の渡部篤郎、
ちょっと頭が足りないみたいな演技が凄かったです…
でもボクサーらしく千代を守る所はかっこいい!
そして千代の母の手紙を読む声がまた泣ける…;;
百年の、時間も場所も、そして生きた時代も違う女性達が
それぞれ自分らしくあろうと必死であがきながら生き抜いた物語、
その最後らしく、アメリカからの旅を終えた千代が雑誌の記事として企画した
百年の女性の生き方という文章がとても感動的です。
現代に生きる私達は自由がかえって枷になっているのでは無いか?
という問いかけに、自分の心を見つめさせられます。
自由に生きるのは簡単な様でいて、
様々な決断を自分自身でしなくてはならないという事なのですよね。
そして、人は誰しも自分だけが幸せに出来る誰か、オンリー・ラブを持っているのですね。
ただ、自由を謳っていながら信次は実は綾の絵を描いた公太の曾孫だった、
という、百年の時を経て結ばれた綾と公太の子孫、というのはちょっと出来すぎというか、
結局運命的なものに終結しているのが、
綾の横山と一緒になろうと思った決意までも無にしてしまうような気がして…
どうかな…と思いましたが、観ていると
やっぱり綾と公太、良かったね…と思って観てしまうのです。
百年の物語、ナナ・ムスクーリさんのオンリー・ラブにのせて思い返すと
やっぱり泣いてしまうのです。
それにしてもたった一夜を共にしただけなのに綾の子孫の妊娠率半端ねー…!
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めんどくさがりでものぐさ。
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