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5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。

10日連続更新!まあ昔の絵と文を交互に出し惜しみしてるだけなんですけどね☆

昨日はサイゼリヤで半熟玉子のペペロンチーノ食べました。
貧乏性な私は、外食する時は必ず写メってから食べます。
サイゼ安いし美味しいし何時間でもいられるしで大好きですv
お友達の紗弥佳ちゃんにちょっとオンでの悩みなんかを聞いてもらいました。ありがとう…!
そして、来月の私の誕生日に2人で劇団四季の美女と野獣観に行くことになりましたーv
誕生日にミュージカル鑑賞なんて何て豪華…!vv楽しみです~vv

つづきからファイナルファンタジーP第三話。

3
黄昏の森はメリーラントを出て南東に位置する森で、一年中黄色の葉に覆われた樹木に囲まれ、その色がちょうど黄昏時の空の様に見えるのでその名前で呼ばれている。昼間でも薄暗く、モンスターも多く出現するため、人々は滅多な事では近寄らない。モスリンじいさんが猟に出かけてチャダルヌークの飛空艇を見つけたのは、まことに幸運な偶然だったと言わざるを得ない。リッジ達は徒歩で黄昏の森へと向かった。途中何度かモンスターに出会ったが、大抵はゴブリンの様な低級のモンスターで、リッジの槍か、スライの剣か、はたまたフィオのホウキに恐れをなしてか、みながみな遭遇した途端に逃げ出していく。
「何よもう!あなた達それでもモンスターなの実戦経験がつめないじゃない!」
その度にそんな風に憤るフィオに、リッジとスライはため息を禁じえない。この娘は分かっているのだろうか?戦うと言うことが、戦場がどんなにか血生臭いものなのか。決して少女のお気楽な好奇心で乗り越えられる様な物では無いのだ。その事を、フィオはすぐに嫌と言うほど思い知らされる事になる。一時間ほど歩いて、一行はようやく森へとたどり着いた。

黄昏の森―
黄昏の森は、噂の通り日が薄くしか射さず、じめじめとした雰囲気の薄気味悪い森だった。微かに躍る木漏れ日が、まるで亡霊の影の様に見えて、さすがのフィオも自然と足早になる。リッジが、
「怖いのか、フィオ?」
と意地悪く笑うのを、フィオは
「そんな訳無いじゃない!ああもう、蔦やら蔓やらがまとわりついて歩きにくいったら!」
と誤魔化す様に更に歩調を早める。と、リッジとスライが同時に目を見合わせて頷きあう。
「来たな、奴さん」
「ああ、3、4…5だ」
「何が?」と口を開きかけたフィオがみなまで言い終わる前に、3人は5頭の大きな狼に似た姿をした野獣に取り囲まれていた。リッジとスライは、戦士特有の鋭敏さでその殺気をいち早く察知したのだ。
(うそ…モンスターの気配なんて、私全然感じなかった…)
フィオが驚きを隠せないでいる間にも、魔物はこちらとの間合いを測って攻撃の機会を見計らっている。
「フレイムドックか…ちと厄介な相手だな」
瞬間、一頭がリッジめがけて猛然と襲いかかって来た。リッジはその鋭い爪を紙一重で交わすと、左手に持っていたアイスランスで素早くフレイムドックの肩を一突きにする。冷属性に弱いフレイムドックはたまらず苦痛の咆哮を上げてどうと倒れる。更に一頭が今度はスライに襲いかかる。スライはその剣で訓練された通りに魔物の喉を正確に切り裂き、絶命させる。大量の血しぶきがスライの誇りである近衛隊の制服に跳ね上がる。その光景を、フィオはまるで夢でも見ている様にぼんやりと眺めていた。更に二頭のフレイムドックを倒したリッジが、
「フィオ、ケアルを!」
と叫んでいる。見ると、リッジの右腕にフレイムドックの牙のあとが生々しく刻まれていた。フィオははっとしてケアルを詠唱しようとするが、口が沈黙の呪文を懸けられた様に上手く動かず、開いた唇からは何の声も出てこない。と、最後の一頭となったフレイムドックがフィオに向かって跳びかかってきた。
「きゃ…」
思わず目を閉じるフィオの前に何かが覆い被さる。目を開けたフィオが見たものは、二本の槍でフレイムドックの動きを封じているリッジの姿だった。
「ばか野郎!何ぼーっとしてやがる!」
リッジはそのまま二本の槍をフレイムドックの心臓に突き立てた。リッジの秘技、双竜切である。獣の最後の一頭は、声を上げる間もなくそのまま地面に倒れ伏した。

戦闘が終わった後、リッジとスライはフィオの様子を見て、
「やっぱり連れて来るんじゃ無かったな…」
と互いに目を見交わして思った。フィオは放心した様に座り込み、立ち上がる事も出来ない様だ。初めての戦闘は、今まで戦いとは何の縁もなく暮らして来た少女には余りにも衝撃が大きすぎた。フィオは思い出すだに震えが止まらなかった。戦いとはこういうものだったのか、という思い。あの空間で、フィオが感じたのは…明確な、殺意。こちらを確実に殺戮しようとする、一点の曇りも無い剥き出しの殺意だった。それは肌に突き刺さる様な死の恐怖をフィオに与えた。しかしそれよりもショックだったのは、自分がモンスターと同じ位、いやそれ以上に、リッジとスライを恐い、と思ってしまった事だった。二人とも城に仕える兵士で、実戦も訓練で数多くこなしているのだから当然だ、そう思おうとするのだが、冷静に相手の弱点を突き確実に仕留める機械的とも思えるその姿もまた、殺意に満ちたものだった。普段はおちゃらけているリッジ、優しくて陽気なスライ、幼い頃からよく見知っているはずの二人が、全く知らない人の様な…遠くへ行ってしまったかの様な…そん
な思いにとらわれる。だが―
(私は、一体何をしていたの?)
リッジとスライが魔物を相手に死闘をしていた時、自分は何も出来ず、ただ見ている事しか出来なかった。その事が何よりもフィオを打ちのめしたのだ。
(偉そうな事言ってついてきた癖に、私は何を考えていたの?戦闘は、殺意と殺意がぶつかる場所。頭では分かってても、体感するのとはまるで違ってた)
その時、スライが
「大丈夫か?フィオ」
と優しく手をさしのべる。その手の温かみに、先ほどスライに感じた恐怖が嘘の様に溶けていくのをフィオは感じた。
(私は何をしに来たの?そうよ、皇后陛下を助けに来たんじゃない)
「どうだ?お嬢さん。これが実戦ってヤツだ。帰りたいなら今の内に…」
リッジが言い終わる前に、その右腕が優しい緑色の光に包まれ、先ほどフレイムドックに噛まれた傷跡がみるみるうちに塞がっていく。フィオがケアルを唱えたのだ。
「二人とも、足手まといにはならないって約束だったのに、ごめんなさい。私、もう大丈夫だから!」
あっけにとられる二人をよそに、フィオは再出発!とばかりにずんずん歩いていく。
(戦闘は、殺意と殺意がぶつかる場所。私は、その中で私の出来る事をすれば良いんだ)
さっきまでの様子からは想像もつかないほど、フィオの心は明るかった。それにしても、こんな野獣が徘徊している森にたった一人で出かけて何事もなく帰って来たモスリンじいさんって、実は凄い強者かも…恐るべしだわ。
 
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