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雨の通り道

5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。

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お家で感激☆観劇体験


白と赤のコントラストが印象的なドレスを描きたくて描いたリリー・ヘザーさん
髪に散りばめた薔薇と袖の装飾の感じ、
スカート裾に飾ったデザイン的な薔薇が気に入ってます~
甘くなりがちなデザインなので扇子を持たせてキリッとフォーマルな雰囲気も出してみました~
背景の素材とも相性良くてとってもお気に入りの一枚です♥


BSプレミアムのプレミアムステージでやっていた
野田秀樹の戯曲「真夏の夜の夢」と吉田鉱太郎主演の「シラノ・ド・ベルジュラック」
観ました~どっちも凄く面白かったです~!!
でも最近10年以上使ってるBlu-rayデッキが
Blu-rayに録画すると映像が飛んだり動かなくなったりして、
真夏の夜の夢10分間位観られない部分があって無念…。゚(゚´Д`゚)゚。
リアルタイムで観なかった事を後悔しましたが
夜11時20分からなので最近早起きの習慣化を目指してる私は観る訳にはいかなかったんだ…

真夏の夜の夢はシェイクスピアの戯曲を下敷きに舞台を日本の料理屋に置き換えて、
妖精達に混じってファウストに出てくる悪魔メフィストフェレスや
ピーターパンや不思議の国のアリスなども登場すると言う概要を聞いて、
凄くニッチで難解な舞台だと思って全く期待しないで観たのですが、
これがとっても分かりやすくてお洒落で何より笑えて面白かったですー‼゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚
野田英樹の戯曲は中学生位の頃人生の恩師の中学時代の担任の先生と
チンギス・ハーンを題材にした舞台「キル」のビデオを観た事があるのですが、
今回は外国からコロナ禍の中日本の演劇界では初めて海外の演出家を呼んで、
リモートワークで打ち合わせなどをしたそうで、
その演出家が
「本当に上演されるのか半信半疑だった」
「もう二度とこのやり方での演出はしたくないと思いました」
と語っていて苦労が忍ばれました。
衣装・装置のデザイナーのインタビューもあって、
「私が大事にしていることは、まず戯曲、役者、最後に演出」と言っていて、
舞台における戯曲の占める重要性を知らされました~
ミュージカルはいっぱい観てるけどいわゆるストリートプレイはほとんど観た事なかったので、
これからもっと戯曲をいっぱい観てみたくなりました♪

幕が開くとまず料亭の厨房で料理人達が
人の声で奏でられる奇妙な音楽に合わせて料理をしている所から始まって、
料亭の主人が娘のときたまごを料理人の1人デミと無理やり結婚させようとしています。
ときたまごはやはり料理人の1人ライと恋仲にあり、
この縁談に猛反発しますが主人は聞き入れず、
思い余ったときたまごは遂にライと二人で富士の山が見えない所まで駆け落ちをすることに。
そこへデミに恋するときたまごの幼馴染みそぼろが現れ、
デミにこの駆け落ちの事を教えてしまった事から騒動が起こります。
富士の山の麓にある知られざる森では
妖精の王オーベロンと女王タイターニアが愛らしい人間の赤ん坊を巡って冷戦中。
オーベロンは妖精パックに三色スミレの汁から採れる不思議な薬で
知られざる森に迷い込んだ二組のカップルを混乱させる様命じます。
ところがパックの従兄弟のメフィストの登場によって
騒動は思いがけず大きな物になり…

言葉遊びやシェイクスピアの戯曲の原典にある詩的な言い回しをふんだんに散りばめた台詞は
一言聞きのがすのも惜しいほど楽しかったです~
それだけでなく独自のギャグや小ネタもふんだんに盛り込まれていてめちゃくちゃ面白かった!
特に妖精女王タイターニア役の加藤諒さんのオネエ演技がお気に入り。
タイターニアのビニールみたいな質感のロココ風衣装と髪型も可愛かったです~
タイターニアがオーベロンを若い子なら見境無いベロンベロンと呼べば、
オーベロンは若い娘に悪影響を与える大胆ターニアと呼びます。
他にも年の精、耳が悪い精、目が悪い精等の奇妙な名前の妖精達が登場します。

パックを騙して閉じ込め騒ぎを大きくする悪魔メフィストフェレスに
すれ違った四人の男女達。
パックによってそぼろを愛する様にさせられたライとデミのバトルと、
恋人を奪われたと憤るときたまごと二人の男にからかわれていると思っているそぼろの
キャットファイトも見ごたえありました~(笑)
デミに「三枚下ろしにしてやる!」と言われて「開きにしてくれるわ!!」と返すライの所大好き(笑)
あと料理屋の面々が眠るタイターニアを見つけて「太めだなあ~」と言う所も好きでした。

知られざる森では毎日人間達が飲み込んだ汚い言葉が集められて
焼却炉で燃やされているという設定も面白くて、
悪魔との契約を解消するためには目には見えないお話を語らなければならないというのも
舞台やお芝居、戯曲だけでなく口頭伝承も思わせる感じで、
広義の意味での「お話」の持つ力を再確認させられる様で良かったです~
メフィストとの契約を無効にするためそぼろが立て板に水のようにお話を語るシーンは
スクリーンにアップで写し出されるそぼろの鬼気迫った表情が
女のどろどろの情念を感じさせて迫力あって怖かったです~
ラストは丸く収まった二組のカップルの披露宴で終わり、
本当にハッピーエンドなのかそぼろと一緒に疑心暗鬼でしたが、
最後に役者達が横一列に並んで
「全て芝居は一夜の夢 楽しんで頂けなければお許しを これからも精進して参ります」
みたいな多分シェイクスピアの引用と思われる口上を述べて
幸せムードで終わる所でやっと安心しました~
コロナ禍の中での上演と言うことで二時間と短時間なので肩も凝らないし
純粋に言葉遊びと物語の世界に遊ぶ楽しさを教えてくれる舞台で良かったです~!!((o(^∇^)o))
再生不能な10分が本当に悔やまれる…(。・´д`・。)
プロジェクターやスライドする板を使った場面転換や演出も洒落てて素敵でした~(*^▽^*)

シラノ・ド・ベルジュラックは演出の鈴木裕美さんが
吉田鉱太郎、跳ぶ、吉田鉱太郎、詞を吟じる、みたいな
吉田鉱太郎が大活躍する座長公演みたいなのをやりたいですと本人に言ったら、
「ああ幟の立ったみたいなのね」とすぐ分かってくれた、と言っていて、
作曲を担当したピアニストの方のインタビューも興味深かったです~
舞台は真夏の夜の夢に比べると大分オーソドックスだけど、
やっぱりギャグがふんだんに入っていて良かったです~
特にシラノがド・ギッシュ伯爵の甥に「お前の鼻はでかい」と言われて
「出てくる言葉はそれだけか?」と持ち前の詞心を発揮して
ありとあらゆる鼻のでかさを揶揄する言葉を繰り出す所での
「村上春樹なら、『それは鼻だった。OK、それは確かに鼻だった』」
の所でくっそ笑いました(笑)(笑)(笑)ハルキストとしてはわかりみ過ぎる(* ̄∇ ̄*)
でも装置は最初の劇場とかスタンダードで重厚な正統派で
舞台美術フェチの私には大満足!!(*>∀<*)
衣装も豪華で素敵だった~☆男性の17世紀宮廷衣装風も良かったし
ロクサーヌの一番最初のオフショルダーの水色のドレスも清楚で装飾が細かくて可愛かった♥
黒木瞳さんのロクサーヌはお顔はまだまだ全然いけるんだけど
お声が大分老けてらして
クリスチャン役の若い俳優さんと演技する所ではちょっと無理を感じてしまいましたが(^^;)))
シラノ~は大まかなストーリーを知ってる位でしたが、
剣の達人で詞の名手でもある醜い鼻を持ったシラノの快男児なキャラが面白かったです~
バルコニーのシーンはロミジュリっぽくありながらも
クリスチャンのバカっぽさが可愛くて笑えました~
こういう話の常として?シラノは報われる事なく終わるのかと思ったら
クリスチャンの死から十四年後謀略にはめられたシラノが
はっきり修道院に入っているロクサーヌに愛してると言ってもらえて
全然報われてるじゃねーかと思いましたが…(^o^;)
と言うかクリスチャン可哀想…
詞心無くても素直で真っ直ぐな所可愛いのにロクサーヌに理解されなくて、
ロクサーヌいくら詞が好きだからって何様だよと思いました(*´_⊃`)
シラノがネール門で100人の悪漢達をカウントしながら次々倒していく所は
鈴木さんの言う通り凄く爽快で良かったです~!
シラノは最初から最後まで三時間映像乱れなくて良かった…(。>д<)


何度も言いますがお家にいながらにして観劇が楽しめるって最高ですね(o´艸`o)♪
今までバレエとオペラしか眼中になくてプレミアムステージチェックしてなかったので
一体どれくらいの良質な舞台映像を見逃していたんだろうと後悔しました。・゜゜(ノД`)
最高に楽しく豪華な二つの舞台を観られて幸せでした~♥
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プロフィール

HN:
小雨
性別:
女性
職業:
大学生
趣味:
読書、映画鑑賞
自己紹介:
7月15日生まれのかに座、A型。
めんどくさがりでものぐさ。

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