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雨の通り道

5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。

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絵は前回のラファエル前派っぽいドレスに
勝るとも劣らないほど気に入ってるドレスのリリー・ヘザー
ミュージカルエリザベートでエリザベートが着ている
実際の彼女が着用したドレスをモデルに作られたハンガリー王妃の戴冠式の時の
紺色のドレスが好きだったのと、
このスカートの装飾を使いたくて両者を組み合わせてみた絵。
ドレスの形的にはロココ風にしたので、
ポンパドゥール夫人の肖像画のポーズを真似て描きました~
このスカートの装飾、いつかリリー・ヘザーに着せるドレスに使おうと思ってたけど、
ルネサンス期位の重厚なドレスに合わせようか
もっと後の華やかな時代のドレスに使おうかどちらにしようか迷ってたのです~
装飾が重厚な感じなのでやはり威厳を感じさせるドレスに使おうかと思ってたのですが、
スカートの色を紺にする事で
ロココ時代の軽やかなドレスでも適度にどっしりした感じが出るかなと思って。
ピエス・デストマ(身頃)とアンダースカートに飾った白いリボンにも
紺色のラインを入れたら、良い感じにマリンカラーになりました(^^)b
ちなみに装飾は芳賀日出男さんの
「祝祭 世界の祭り・民族・文化」という写真集に載ってた物を真似てます(^o^;)
自力では装飾思い付かない( ノ;_ _)ノ


昨日の夜11時20分からBSプレミアムでやっていた
ヴェローナ野外劇場のオペラ「椿姫」観ました~
しばらくNHKオンラインチェックしてなかったけど、
久々に見たら一番大好きなオペラ椿姫をやってくれると知って狂喜‼(*≧∀≦*)
いつもなら情報知ってから1、2ヶ月は放映まで楽しみにしなきゃいけないのに、
今回は10日位で放送日になったのも嬉しい♪
椿姫良かったです~
昔は闘技場として使われていたヴェローナ野外劇場の広い舞台を使った、
ダイナミックな演出や装置と
野外劇場だからこその歌手達の声が良く延びる感じが良かった‼
主要キャスト以外の歌手やダンサーがマスクをしているのは
ちょっと現実に引き戻されて残念でしたが、すぐに慣れて気にならなくなりました。

序曲の間、ヴィオレッタ役のソーニャ・ヨンチェヴァが
ウィフツィ美術館とコラボしたという名画の数々を背に
自らの死の影を予感しているかのように何とも言えない表情で佇んでいたのが、
序曲が終わって舞台が明るくなると共に
パッと表情が移り変わって享楽的な表情になるの、
まるで女優のようで、
ヴィオレッタは毎夜こうして人々の前で享楽の仮面を被って
自らの死を見ないようにしているんだろうなあと
たったこれだけの時間の間にそれまでの彼女の苦悩や苦痛、
葛藤や孤独を感じさせるのが凄く良いなあと思いました。
ヨンチェヴァ、ちょっとふくよかだけど
毅然とした女王のような意思の強そうな美貌がヴィオレッタに合っていて良かったです~
バッスル・スタイルのトレーンを引いた黒いドレスも
後ろのデザインが適度に甘くて素敵でした。
ともかくも舞台が明るくなると、
舞台上部の左右の階段から着飾ったパーティーの招待客が押し寄せてきて
らんちき騒ぎになります。
前述のようにコーラスの面々はマスク着用ですが、
それぞれに趣向を凝らしたバッスル・スタイルの貴婦人達のドレス綺麗でした♪
アルフレード役のヴィットリオ・グリゴーロは
パッと見はおっさんっぽい…と思ってしまいましたが_(^^;)ゞ
伸びやかで若々しい声はアルフレードに相応しくて、
演技もいかにも純朴な青年という感じで細やかな感情の表現が上手かった‼
後歌詞の訳もNHKで椿姫やるとき今までずっと同じ訳(字幕)使ってたけど、
今回かなり独特の訳になってて、これまでと比べるのも面白かったです~
乾杯の歌も祝祭感と高揚感あって良かったし、
ヴィオレッタとアルフレードの「他の方をお探しになって 私に差し上げられるのは友情だけ」「あなたには心がないのですか」のやりとりの所も二人の演技が光ってて良かったです。
とにかく今回の舞台は演出が細やかで、
歌手のちょっとした手の仕草1つにも意味を持たせている様な感じが見てて面白かったです。
ヴィオレッタの「男爵様はそれほどはとても」を受けてのドゥルフォール男爵の
「あなたとは知り合ってまだ一年だし…」の所も
男爵が全く悪びれないどころかふざけながら言ってる所とか。
そはかのひとか~花から花へも
ヨンチェヴァの伸び伸びとした高音が美しくて良かったです~
いつもここで泣きそうになるんだけど今回は泣けませんでしたが。
後最後の高音を伸ばすところは高くなりすぎなくてちょっと残念。

第二幕、ヴィオレッタとアルフレードの愛の巣の内装が
ステンドグラスみたいなのを使って窓の外には雪が降ってたり、
凝ってて綺麗で良かったです~
ヴィオレッタの青灰色に花や葉っぱの刺繍の入った衣装も
バッスル・スタイルを踏襲しながらも裾からカラフルなフリンジみたいなのが覗いてる所とか、
衣装デザイナーの遊び心とデザインする喜びが感じられる意匠がとても印象的でした。
ジェルモン役のバリトンも歌がとても上手くて、
登場した時は「これは泣けるジェルモンになるか?」と思わせられましたが、
ヴィオレッタとの二重唱が始まると
市民階級の道徳を振りかざしてヴィオレッタを苦しめる従来通りの嫌な親父役でしたが、
ヴィオレッタに「それでは足りないのです」と
アルフレードと永遠に別れるように言い渡す所とか、
従来よりかなり強めに歌ってて、またもや演出の細やかさを感じさせられました~
ヨンチェヴァのヴィオレッタも毅然としながらも悲しみを感じさせる演技が上手い‼
このオペラ最大の泣かせどころの「愛してね アルフレード」の所は
毅然としすぎていてあまり泣けませんでしたが(^-^;

第二幕第二場のフローラの館での仮装舞踏会は
フローラ役の歌手が古代の女神像かハリウッド女優のようなゴージャスな美女で、
黄色と黒のレースを使ったバッスル・スタイルのドレスも
腰の大きなリボンにプリントが入っている所とか凄く可愛くて
ほっそりとした身体に似合っていて素敵でした~
野外劇場だけあって(?)ロマや闘牛士達のバレエもダイナミックに舞台を使っていて
スケール感があって良かったです~((o(^∇^)o))
ロマに「奥様には恋敵がいらっしゃいます」「子爵様はとても誠実とは言えませんね」
と言われて喧嘩するフローラと子爵の所も好きなのですが、
今回も可愛らしく焼きもちをやくフローラと狼狽える子爵が可愛かったです♪
そして夜会に現れたアルフレードが女性を連れているという演出も
今までありそうで無かった感じで凄く良かったです~
カードで勝ち続けるアルフレードの所に転がり込むお金を
鷲掴みにして自分のところに引き寄せる女性が、
いかにも素性怪しげな女という感じで面白い演出でした~
ヴィオレッタのドレスは白に黒でラインの入ったシンプルな感じでちょっと地味でしたが、
演技はヴィオレッタもアルフレードも鬼気迫っていて良かったです。
ヴィオレッタに札束を投げつけて侮辱したアルフレードに
「女性を侮辱するとは恐ろしい 今すぐ出ていけ」と罵る人々達も
誰一人ヴィオレッタの身を本気で案じている人間はいないんだなといつも哀しくなる場面です。

第三幕、前奏曲の間
通常はベッドに横たわったままな事が多いヴィオレッタが
ベッドの中で苦しそうに見悶えている様を見せる演出も、
ヴィオレッタの感じているリアルな苦痛、結核の病苦を観客に知らしめていて
とても彼女の苦しみに寄り添う意図が感じられました。
ジェルモンからの手紙を読むときの抑揚の付け方も
ヨンチェヴァ、独特な感じで印象に残りました~
ラスト、ヴィオレッタが倒れて息をひきとる所で誰も何も言わず、
一切の批評性を排するかのようにただ起きたままの出来事を提示する終幕のあり方に
改めて今回の舞台の演出の理知的さ、系統立てた知的さが感じられるようで、
またそれゆえに歌手や演技は素晴らしいのに泣けないのは何故かも腑に落ちた気がしました。
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プロフィール

HN:
小雨
性別:
女性
職業:
大学生
趣味:
読書、映画鑑賞
自己紹介:
7月15日生まれのかに座、A型。
めんどくさがりでものぐさ。

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