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雨の通り道

5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。

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お家ブロードウェイとお家バレエ♪


もう描くの三回目くらいの凄く気に入ってるピンクハウス服を着た粉雪。
分かりにくいけど柄は苺です。
いつもは白にしてるアンダースカートを
オーバースカートと同系色の薄い緑にしたらとっても可愛くなって良かった♥(自画自賛)
緑とフリフリ服って意外と相性良くて好きです~♪

2月に入るか入らないかの頃から始まった鬱期が長引いて録画が溜まる一方でしたが、
ようやく復活したので少しずつ録画した番組を消化し始めました~
2月12日にWOWOWでやっていた松竹ブロードウェイシネマ、
「シラノ・ド・ベルジュラック」観ましたー
ミュージカルではないいわゆるストレートプレイは
特に海外の作品はめったに見る機会が無いので、新鮮で楽しかったです~(>∀<)
去年NHKBSでやっていた吉田鉱太郎・黒木瞳主演のシラノの舞台と
色々演出や台詞回しの違いなんかを比較しながら楽しめて良かったです♪
冒頭のブロードウェイの幕が上がるところからもうきうき☆
日本版シラノとほぼ変わらない幕開けでしたー
でも男性陣のバロック時代の衣装や帽子は装飾とか豪華なのに
肝心のロクサーヌの衣装がシンプルすぎて衣装オタとしてはがっかり…( ´△`)
一番可愛かったのはシラノを菓子店に呼び出した時の
大きな襟の付いた細かいプリントの入った小豆色のドレスかな。
順番が逆になりましたが、ロクサーヌ役の女優さん
綺麗なブルネットだしお顔もまあ美人なんだけど、
もう少し若々しくて可憐な感じの方が良かったな…
で更に順番が前後してしまいましたが、
シラノ役の俳優さんは吉田さんに負けない貫禄ある演技で、
ド・ギッシュ伯爵の甥に鼻がでかいと言われたときのシラノの例え合戦も
日本版と同じ流れで見やすかったです~
いや同じ戯曲だから当然なんですが。
結構日本もアメリカも本来の戯曲に忠実に舞台化してるのかしら。
でも鼻が大きいの例え合戦は
やはり母国語で観るのが一番だな~と思いました(^o^;)
日本版の「村上春樹なら、それは鼻だった。OK、それは確かに鼻だった」
とかくっそ笑いましたが、
今回の例えで覚えてるのは
「優雅に言えば、鳥が飛んできたのかしら?素敵な止まり木で羽を休ませようとして」
だけだし。
後やはり字幕だと戯曲特有の詩的な言い回しが
字幕の文字数が多くなりすぎて頭に入って来る前に消えちゃう感じでした。
シラノが100人の悪党を倒すシーンは日本版のオリジナルなのかな?
期待してたのに無かった…

クリスチャン役の俳優さんも多分アフリカ系のエキゾチックなイケメンで
男らしい美貌が素敵でした~
そして日本版観たときもロクサーヌいくら詩的な表現が好きだからって何様だよと思いましたが、
今回の舞台ではロクサーヌのコミカルな演技の部分が強調されていたのと、
「愛してると言う言葉をパリの男は誉め言葉に使うのよ‼」と
自分にがっついてくる求愛者達に辟易している台詞が入っていたので
そういう心情が分かると憎めないキャラになって可愛く思えてきました~
スペインとの包囲戦の時も
密かに結婚したクリスチャンに会いに馬車を飛ばしてきたり、
勇敢で肝の据わった所がとても魅力的で良かったです~
ロクサーヌ役の女優さん、コメディエンヌっぷりが上手い‼(^^)b
クリスチャンも日本版はただのオツムの弱いイケメンで犬死にな感じでしたが
今回の舞台ではロクサーヌが愛しているのが
自分ではなくシラノの言葉である事を苦悩する所とか、
人間としての深みや苦しみが描かれていたので
戦死するシーンは心から同情出来て良かったです。
そしてシラノ‼
クリスチャンを通してロクサーヌに愛を語る時の顔‼涙‼表情‼
本当に素晴らしい剣の腕前とウィットの才能を持ちながら
醜い鼻がために幸せになることを諦めているシラノの悲哀を見事に体現していて、
とっても素晴らしかったです~‼((o(^∇^)o))
「彼女にキスしているのは俺の言葉だ」のシーンのシラノの表情と言ったら…(;ω;`*)
あ、また順番が前後しますが、
クリスチャンが初めてシラノの部隊に入って来た時の
シラノの前では禁句の「鼻」連呼もくそ笑いました(笑

クリスチャンの喪に服すために15年も修道院で隠れ暮らしていたロクサーヌが
真実を知るシーンは涙なしには見られませんでした~
そして彼女の腕のなかで
「その心意気」と台詞を遺して旅立つシラノを抱き締めるロクサーヌの
音楽も虚飾も全て剥ぎ取った静かな幕切れは
哀切極まりなくてとても深い余韻を醸し出していて良かったです~
日本と本場ブロードウェイの舞台の違いを見比べながらのお家観劇、最高でした‼(*ノ▽ノ)


更にに遡る事2月10日にWOWOWで放送していた
Kバレエのクレオパトラもやっと観ました~
古典じゃなくてオリジナルのバレエなんて…しかもエジプト舞台(ー_ー;)
とか全く観る気がしなかったのですが、
これがどうして観てみたら思ったより遥かに面白かったです~‼
まずクレオパトラ役の中村祥子さんと
カエサル役のスチュアート・キャシディの圧倒的な主役オーラが凄い‼
中村さん年末のくるみのマリー姫はマッチョすぎて好みじゃなかったけど、
クレオパトラ役は本当にハマり役‼
顔立ちがどうとかじゃなくてとにかくオーラが絶世の美女オーラ出まくりで、
主役なのにほとんどテクニックを見せる様な踊りはないのに、
存在感が本当に圧倒的で文句なしのタイトルロールでした。
スチュアート・キャシディのカエサルも屈強な体躯に思慮深げな面差しと、
正に現代にカエサルが甦ったのかと思うほどのハマり役でした~
山本雅之さんのプトレマイオス13世のバカボンっぷりも堂に入ってました(誉めてる)
宮尾俊太郎さんのアントニウスはまあ可もなく不可もなくだったかな。
遅沢祐介さんのオクタヴィアヌスは踊りはいまいちだったけど、
エジプトに攻め入るときの冷酷無比な表情はぞっとしました。

第一幕、クレオパトラが多分奴隷?を一人選んで多分媚薬?的なものを飲んで
蛇のように這っていく幕切れとか、鳥肌が立ちました~
一応ちょこちょこディヴェルティスマン的なシーンもあるんだけど、
前述のように主役のクレオパトラにほとんど踊りの見せ場がないのに、
その圧倒的なオーラだけで舞台を支配する貫禄が素晴らしかったです~
クレオパトラだけでなく人間ドラマが中心になっていて、
舞踏とかバレエとかいった枠にはまりきらない
ドラマティックな作品で、まるで映画を観ている様にさえ感じられました。
カエサルが盟友の生首を掴むシーンはエグかった…(((^^;)

第2幕のカエサルの死から立ち直れないクレオパトラを
アントニウスが滑稽なダンスで笑わせるシーンは個人的にグッと来ました~
そして何と言ってもローマのシーンが物凄く好きでした‼
それまでのエジプトのオリエンタルな色や形の衣装に対して、
ローマのヒマティオン?って言うのかな?
女性達の純白の体に巻き付けるような衣装での群舞の色彩効果がが素晴らしく効果的で、
清楚で洗練されたローマ文化が伝わってきて目が釘付けでした~♥
そして何と言ってもオクタヴィアヌスの妹オクタヴィア役の矢内千夏さん‼
出てきた瞬間から妹‼って感じの(?)愛されオーラで、
小鳥のように明るく朗らかで無邪気で、
まるでこの世の暗い部分をまるで知らぬげに育ったような
純粋無垢な可憐さが素晴らしく印象的でした~
ソロもとにかく可憐で愛らしくて可愛かった~‼゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚
フィナーレのフェッテの時だけ一回転出来てなくない?って所があったのが残念でしたが(^-^;
私がアントニウスならクレオパトラなんて即忘れてオクタヴィアを自分色に染めるわ(笑)

ラストはこれまた悲哀溢れる幕切れで、
伝説のように蛇の毒で自殺するのではなく
窓から身を投げるクレオパトラというそのふっと消えていく様な感じがとても印象的でした~
本当にバレエという枠で語りきれない、
人が生きる意味とはなにか、愛とは何のためにあるのかといった
答えのない命題を考えさせられる作品でした。
熊川哲也天狗で嫌いだけど、やっぱり才能あるわ…
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プロフィール

HN:
小雨
性別:
女性
職業:
大学生
趣味:
読書、映画鑑賞
自己紹介:
7月15日生まれのかに座、A型。
めんどくさがりでものぐさ。

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