雨の通り道
5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。
コバルト全サCDと最近読んだ少女小説
- 2016/07/02 (Sat) |
- 日記というか雑記 |
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最近読んだのは深山くのえさんの「浪漫邸へようこそ」
「浪漫邸へようこそ~初夏の嵐~」「浪漫邸へようこそ~花開く日~」のルルル文庫3冊と
昨日発売だったはるおかりのさんのコバルト文庫新刊、
「後宮錦華伝 予言された花嫁は極彩色の謎をほどく」の計4冊。
深山くのえさんの作品、というか
ルルル文庫の葵木あんねさん以外の作品買うのは初めてでしたが、
初夏の嵐を最初に買ってから第一作目を買って、最終巻の花開く日が先日手に入ったので
やっと読めると思って一気に読んでみました。
うーん深山さんってルルルでいっぱい人気シリーズ物書いてるみたいだし
ハズレはないだろと思ってたのですが、いかんせん話が薄すぎる気が…
借金を作って家を出た父親に変わって貧乏子爵家の長子として
自宅の館を下宿屋にして生計を立てていこうとするお嬢様、紗子が主人公の大正浪漫モノですが
期待してた様な大正浪漫要素がほとんど無くて話があっさりしすぎてて、
ちょっと期待外れでした…
紗子が始めた下宿屋に集まってきた下宿人達はそれなりに個性豊かだったので
彼等の賑やかな雰囲気とキャラクターだけでそれなりには楽しめましたが。
個人的には光也さんが好きです。寝起き悪すぎてみんなに総出で起こされる所とか面白かった。
「或る二枚目の女難」の回で
普段の穏やかな雰囲気とはかけ離れた剣幕でしのさんを守る所とかかっこよかったし、
務めている写真館に女性客が耐えなくて押しかけ女房めいたことをされても
慣れてしまっている二枚目っぷりが小憎くて好きです(笑)
しのさんへのプロポーズも萌えた!この2人お似合いで好きですー
ヒーローの伊織も誠実で優しくてヒーローとして優等生な感じで良かったです。
紗子の事となるとちょっと過保護気味というか過剰反応気味なのも可愛い。
最終回番外編の「卒業したら」で卒業するまで紗子を抱きしめるだけで我慢するのも偉い。
尚彦君は11歳とは思えない利発さで急に帰ってきた祖母と叔母をやりこめる所とか末恐ろしい…
「7月のつむじ風」の回結構好きですー芳子お祖母様と近子叔母様の俗っぽさが妙にリアルで。
籐真君は個性も出番も少なくてちょっとキャラ活かしきれてない感はありましたが。
コバルトでも描いてる挿絵のあきさんも好きなんだけど似たような構図ばかりであんまり…
或る二枚目の女難で光也さんに撮ってもらった紗子と伊織の写真の挿絵は可愛かったですが。
もっとハイカラ女学生ルックを見たかったなー
総括して決してつまらなくはなかったけど、読み返しはしないかなー…
同じ大正浪漫モノでもコバルトの「私の嫌いなお兄様」や「乙女風味百鬼夜行」と比べると
とにかく大正浪漫要素と内容が薄かったのが残念でした。読みやすくはあったけど。
後宮錦華伝は凄く良かったです!
表紙の翠蝶前作と前々作が赤系の色遣いの衣装だったので青系衣装新鮮で可愛い!
波打つ黒髪に飾った青い薔薇も素敵です♪氷希もかっこいいし由利子さん本当絵上手くなったなー
はるおかさんってカバー裏のあらすじに書いてある様な物語の大枠となる基本設定が
いっつも早々と回収されて主役カップルがすぐ甘甘になるのが通例なので
今回もどうせ…と期待してなかったのですが、
皇帝の妃として後宮に入ることを嘱望されていた翠蝶が皇弟・氷希に嫁がされて…
というすれ違い設定が今回は珍しく最後まで活かされていて、
2人のもどかしい恋路に胸が躍りました~
まあそれでも氷希が翠蝶に歩み寄るのと
過去に2人は会っていたというお約束展開が明かされるのが早すぎるのは
やっぱりはるおかさんだなという感じでしたが。
上品お嬢様系でツンデレ入ってる翠蝶とワイルド俺様系氷希の組み合わせ良かったです。
序章で心が結ばれた後の2人の描写をしてから本編に入っていく構成も珍しくて、
この2人がどういう紆余曲折を経てあの関係へ…と引きが気になって良かったですー
翠蝶のパンダのぬいぐるみ露露を氷希が花を飾って返してあげて、
「雄のパンダも作ってつがいにしてやれ」とか「泣くほど大事な物なら恥ずかしいとか言うなよ」
とか言ってあげる氷希のシーンを始めとして、
2人が次第に惹かれ合っていくエピソードがどれも良く出来てて説得力有りましたー
翠蝶にお願いされて雄のパンダのぬいぐるみを作る氷希とか微笑ましくて可愛かったです♪
はるおかさん作品はいつもヒーローがヒロインを溺愛するのばかりなイメージですが
氷希が翠蝶に惹かれていくのと同じように
翠蝶も氷希に恋していく過程がちゃんと描かれてたのが好感度高かったです。
両片想いみたいな状態もどかしい!だがそれがいい!
髪を下ろしていただけで翠蝶に猥褻と言われた氷希が相談した狼山候に
「素っ裸で走り回ったんだろう」とか色々言われて「素っ裸から離れろよ」のシーンとか
皇宮の宴で泥酔した翠蝶が「殿下は猥褻すぎるのです!」と乱心するところとか
ギャグシーンもこなれてきた感じで楽しかったですー
前作カップルの皇帝になった圭ようと栄皇貴妃となった鈴霞のバカップル…というか
主に圭ようの妻バカぶりは微笑ましい通り越して若干いらっとしましたが…
まあ作中で氷希に一人の妃しか愛せぬなら
せめて他の妃賓には温情をさしあげるようにと諫言されてるのでまだ許せましたが。
ただミステリーと謳うにしてはその辺は前作同様あまりにも程度が低かったかな…
しかも鍵を握るのが呪詛の紋様とか香で色が変わる染料とかファンタジーなので
ミステリとの食い合わせが悪くて謎が解けてもいまいち釈然としませんでした…
尚麗妃が実は氷希を好きだったのと皇帝の子だと言われていた公主が
間男との子だったというのは予測出来ませんでしたがミステリではないしなあ…
というか尚麗妃の一件だけ妙にえぐみがあって全体の雰囲気からすると浮いてる気が。
まあ最後の最後だし作品全体の出来を損なうほどではないですが。
はるおかさんの作品って毎回こういう毒というかえぐさがあるのがお約束ですね…
全体を通してみると
エピがとっちらかっててヒロインの料理好き設定もあまり本編に絡んでなかった前作に比べれば
翠蝶の裁縫や機織りといった特技がちゃんと本筋に絡んで活きてるし
皇帝となった圭ようが「私にももてない物がある。後宮を持たないという選択肢だ」
と言ったり、前々作ほどではないにせよ後宮の妃や皇帝の悲哀が描かれていて良かったです。
最後まで読んで主人公は前々作と前作で皇帝だった高嵐快…?と思いました。
三千寵愛シリーズと比べると同じ中華後宮モノでも深みや落ち着きが出てる気がします。
ラストの翠蝶と氷希の初夜シーンもニヨニヨものでした(笑)
安敬妃の「最初は絶対無理!と思うけど女の身体は丈夫に出来てるからその位では死なない」
というアドバイスもナイスです(笑)
一つだけ残念なのは本文では黒髪と書かれてる氷希が
由利子さんの挿絵では白髪だったことかな…
前作と前々作が黒髪ヒーローだったからだと思いますがやっぱりヒーローは黒髪推しです。
髪を下ろした猥褻な(笑)氷希のシーンの挿絵は絶対黒髪の方が映えるのに~。
何にしてもはるおかさんの美文にはやはり中華物が映える!
後宮に咲く百花の匂い立つような雰囲気が伝わってきてとても詩情豊かな雰囲気を感じました。
先月買ったコバルト星7ドラマCDgoldの続き、platinum昨日駿河屋から届きましたー!
品切れだったので入荷待ちリストに入れて気長に待ってましたが思いの外早く入荷して
メールでお知らせが来た時はめちゃくちゃテンション上がりました!!
2650円は痛かったけど仕方ない…
早速聞いてみましたが、goldとは打って変わって天命の王妃が萌え萌えな内容で…!!vv
その代わり悪婿と三千寵愛はいまいちでした…以下それぞれの作品について簡単に感想。
悪魔のような花婿
前回が甘甘で最高だったので期待値高かったですが、
今回は前回の天命の王妃みたいにジュリエットの状況説明の独白が多くて
ウイリアムとの会話のキャッチボールが前回に比べて少なくて残念でした…
内容も悪婿1巻の内容をほぼなぞる感じで、
ドラマCDだけのオリジナルストーリーを期待してたのでちょっと肩すかしでした…
ウイリアム役の置鮎さんやはり少年の声は苦しそう。
フリートークは佐藤聡美さんと置鮎さん相変わらず仲良さそうで和みました。
12歳の膝小僧が可愛いウイリアムさんが目に見えるようでしたよ!!とか佐藤さん可愛いなあ。
鬼舞
今回は4分半位と収録作の中で最短でしたが、
前回の雅な雰囲気から一転してUFOぽいのが出てきたりして面食らいました(笑)
フリートークでも梶さんも宮崎さんも「どんな作品だと思われたでしょうね笑」
と若干心配気味にしてたのが面白かったです。
三千寵愛在一身
これも桜霞役の津田さんの状況説明独白が多くて、この手の脚本はあまり好きじゃないなあ…
会話で状況説明してこそのドラマCDじゃないですか…!
フリートークはまた津田さんと谷山さんとラブラブすぎて恥ずかしい~みたいな事言ってて、
谷山さんが「血と汗と涙と恥ずかしさで出来たドラマ是非聞いて下さい!」と〆てて笑いました。
天命の王妃
前回一番がっかりだったのが今回一番の当たりでした…!vv
また明霞のモノローグで占められてるんだろ、と思ったら思いの外明霞と無憂の会話が多くて。
話的には2巻の凌波が出てきた後らしく、無憂が夜半一人で琴をつま弾いてる所とか
風情ある佇まいが目に見えるようでどきどきしましたvv
しかも櫻井さん前回はほとんど棒読みと言っても良い無憂だったのに
今回はずっと表情豊かに原作の無憂らしく演じてくれてて嬉しかったです~
婚礼のことを謝り王府にいてくれと明霞に頼む無憂と
父のことで負い目を感じて無憂の側にいたいけどためらってしまう明霞のやりとりたまらん!
フリートークでは野中さんと櫻井さんが占い信じるか信じないかとか
相変わらず作品に関係有るような無いような会話でしたが、
前回よりはうち解けてて良かったです。
伯爵と妖精
伯妖全然知らないのですがエドガーがプリンスという自分のそっくりさんに
リディアを襲われないかやきもきするという話でした。
「彼女を抱きたいのか辱めたいのか分からない…」とか結構艶っぽい内容で、
その辺もっとkwsk!!と思わせられました(笑)
炎の蜃気楼邂逅編 真皓き残響
何か少年漫画っぽいバトルシーンがあって熱かったです!
効果音とかもそれっぽくてかっこいい!話はさっぱり分かりませんでしたが…
マリア様がみてる
今回は登場人物が佐藤聖一人だけでしたが、
聖というキャラクターの独特のテンポとか感性とか茶目っ気が感じられて面白かったです~
旅行先のイタリアで店先のオウムに「フィレンツェせんべい」と日本語を教えたり。
フリートークでは豊口さん一人で寂しそうでしたが、(笑)
修学旅行でスキーに行った思い出とか聞くのも楽しかったです♪
いやー前回でドラマCDの醍醐味は味わい尽くしたので新鮮味はありませんでしたが
天命が前回よりずっと脚本も演技も良くなってたのが嬉しすぎる…!vv
これで原作読み返しても無憂が櫻井さんの声で再生されるんだろうな…
もう望めないと思ってた天命分を補充してくれてありがとう…!
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