雨の通り道
5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。
ザファントムジオブオペラ~♪
- 2021/11/05 (Fri) |
- 日記というか雑記 |
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と言うことでオペラ座の怪人25周年ロンドン公演でカルロッタが着ていた
伯爵夫人役のドレスをリリー・ヘザーに着せてみました~
ドレスのデザインはそのまま描くとまずいのでちょっと変えてますが、
上半身はほぼそのままです。
実際のカルロッタは伯爵夫人のロココ風の大きなかつらを着けていたので、
ドレスもやっぱりその髪型の方が似合うし映えるなあ~と思いつつ、
リリー・ヘザーにとっかえひっかえドレス着せるの好きなので(^o^;)
ポーズもロココ時代の版画を見ながら描いたのですが、
扇を持ってる絵って上品でフォーマルな雰囲気が出て大好きです‼ヽ(●´ε`●)ノ
前回書けなかった先月20日発売のはるおかりのさんの集英社オレンジ文庫、
「後宮戯華伝 宿命の太子妃と仮面劇の宴」と
あと最近読んだ本、
西野向日葵さんの富士見L文庫「王妃ベルタの肖像」の感想書きに来ました~
後宮シリーズは前巻出てから一年三ヶ月ぶりの続編だったので楽しみにしていましたが、
厚さが430ページもあって読むのに3日かかりました…(ヽ´ω`)
内容も最初の方は面白かったけど、
今までのシリーズに比べて梨艷の芝居好きさがあまり感じられなくて、
個人の屋敷専門の劇団家班に生まれて育ったからと言う理由以外に
芝居に傾倒する必然性があまり無い気がしたのがちょっと残念でした。
帯の「後宮は舞台。誰もが運命という役を演じている。」というキャッチも
もっとそんな感じの文章や比喩がいっぱい出てくると思ったのにそんなこともなく、
もっと芝居というモチーフを活かして欲しかった。
怨天教という鳴り物入りで登場した邪教集団があっさり瓦解したのも拍子抜けでした~
皇族が関わってたみたいだし、今後のシリーズに繰り返し出てくるフラグかとも思いましたが。
淑女役や男役、道化役なんかの役柄の種類や
芝居を構成する歌、台詞、舞、仕草、立ち回りといった要素など、
中華のお芝居の基本的なお約束や概要などは
中学生の時行った中国旅行で北京で京劇観た事思い出して懐かしくも勉強になりました~
芝居の歌はただ音程だけ正しければ良いと言うものではない、
役柄の感情を歌に乗せなければ死んだ歌になってしまうとか、
オペラと同じだな~と思いつつ、
自分の役柄を把握して唱方を工夫する「定晄」という要素などは中華独自で面白いな~と。
ただ、前回後宮染華伝よりは恋愛要素多いけど、
後宮シリーズコバルトからオレンジ文庫になってから
一般向けにするために恋愛の比重や少女ラノベらしいキャラ造形が変わってしまったのが残念…
オレンジ文庫の一般・大人向けもそれはそれで面白いけど、
コバルト時代の中華後宮に咲く三千の美姫達の花顔の描写、
恋愛の甘甘溺愛っぷりのバランスがやっぱり好きだったなあ~
梨艷と礼駿の恋も二人が意識しあうきっかけが一、二つ位しか無かった気が…
人並みの身体では無いと思い込んでる梨艷が実は巨乳だっただけだという事実や、
礼駿が梨艷に身体を見せるよう命令して、
お前は綺麗だ的な事言う所はどっちも初心で可愛かったですが。
第一章花嫁達の饗宴は貞娜と彩蝶の反目が面白かったですが、
二人の暗殺計画の所ぞんざいに読んでて良く理解できないまま読み終わってしまいました…
第二章恋人達の茗宴では貞娜と彩蝶がそれぞれ
表面上の性格からは想像できない切ない恋をしている事が判明して意外性ありました。
何だかんだで喧嘩するほど仲が良いこの二人可愛い。
礼駿の対外的には穏やかな貴公子を装っているけど実は毒舌な所も面白かったです~
「鶏を頭に乗せているのは可哀想なので下ろしてやったらどうですか?」
と少年時代対立する派閥の妃に投げつけた言葉が好きです。
陰謀の黒幕が礼駿が傾倒する同母姉月娘で、
生母万氏の死の真相が狂言だったというのは意外性ありました~豹変する月娘怖かった。
でも全体的には何か淡々としていていまいち…
礼駿の廃太子から再びの立太子の落とし所も雑でそんなんで良いの?と言う感じ。
梨艷と礼駿の五つ差の姉さん女房婚は美味しそうではありますが。
後このシリーズ宦官が多すぎて役職名共々宦官の名前と性格が覚えられない…( ´△`)
でもまあ値段分は楽しめたので良しとします。
王妃ベルタの肖像は王妃と言うタイトルだけで惹かれて
ライト文芸の西洋ヒストリカル物大好物なので買いましたが、面白かったですー‼
壮大な歴史絵巻ではなく、
あくまでもベルタと言う一人の宮廷で異彩を放つ妃の心情にスポットを当てた
スケールが大きすぎない所がかえって良くて気に入りました~
高貴な青い血を残すために側室制度を取り入れたばかりの架空の王国で、
美人でもなく行き遅れの南部の豪族の娘ベルタが
運命の悪戯で生妃との間に子が出来ない国王ハロルドに
第二王妃として所望されるという所から、
結婚後たった三日の夜伽で懐妊し王子を産んだベルタが宮廷で微妙な立場に立たされながらも、
持ち前の賢明さで王妃マルグリットや宮廷の保守派の貴族の不興を買わないよう立ち回り、
最後には腹を決めて
マルグリットを追放したハロルドの正式な王妃として立つことになるまでのお話。
一種の治外法権の様な独特の気風がある南部メセタ生まれのベルタが
国王の唯一の王子の母となり息子への愛に目覚め、
息子を守るために聡明さと胆力で困難を切り抜けていく感じが凄く面白かったです。
西野さんは今作がデビュー作だそうですが、
政争萌えで台詞の度に「これはあまりにもうかつな発言だった」「愚直な態度だ」みたいな
注釈(⁉)の地の文が入る所はちょっと嫁恋シリーズの小田菜摘さんっぽいなーと思いましたが、
小田さんほどクドく無いし、その政争描写が本当に繊細で微妙な問題なので
ベルタに付けられた女官達の態度や生妃マルグリットへの対応など、
その機敏を楽しみながら読んでました~
国王ハロルドと王妃マルグリットのお互い確かに愛し合っていたのに、
嫡子が出来ないというただそれだけですれ違ってしまい別たれた運命も切なかったです~
ハロルドとベルタの王子ルイを連れての南部地方への視察旅行の下りも
実際に自分が旅行に同行しているような臨場感があって、
それだけ独特の南部の風習や料理、土地柄などの描写が豊かで楽しめました~
とにかく世界観やストーリーはこぢんまりしている物の、
お約束の陰謀もちゃんと用意されていて
良く練られた設定とキャラクター描写で物足りなさは感じなくて、
運命を受け入れて母の愛を胸に強く生きるベルタの姿に満足させられた一冊でした(*>∀<*)
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7月15日生まれのかに座、A型。
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