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雨の通り道

5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。

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バレンタインテロと波津彬子先生新刊感想(※長文注意!!)


絵は前の日についったにあげた同じ衣装で座ってる粉雪のミニキャラが
予想外に好評で嬉しかったのと、天使の羽描くつもりだったのにすっかり忘れてたので
もう1回描いてみた絵。しかし最近ミニキャラ描こうとしても顔が幼くならなくて困ってます…

今日はちょっと早いですがバレンタインの戦利品in2014をご紹介。

2月入ってすぐ位に阪急で買ったモンロワールのハートインハート。
手のひらより一回り大きい位のチョコで出来たハート型容器に
ハート型のミルク、ホワイト、モカの三色のチョコが入ってるという物。
3年前位にも買ったのですが、やはりハート型のチョコの器というのには惹かれてしまいます///
中身のハートチョコも可愛くて特にモカ味が美味しかったです♪


更に10日に買って来て食べたクローバーのハート型チョコケーキ。
やはりハート型チョコケーキと言うのには(以下略
小さく見えますが一人で食べるのには大きすぎて、家族で食べるには小さい位の大きさです。
毎年クリスマスケーキに買ってた
オリジンーヌ・カカオのチョコケーキの芳醇な味わいほどではないにしても、
1260円のケーキとしては十分すぎるほどコクのある甘さで美味しかったですーvv
写真では分かりにくいですが表面チョココーティングで顔が写るほどツヤッツヤです///
チョコの甘さと中のベリーペースト?の酸味が相性抜群でベストマッチvv
しかし一人で完食するため家族が出かけるまで2,3時間も冷蔵庫に隠してたので
すっかり固くなってしまっていたのがやや悔やまれました;;

今年はいつも欲しくなる表面に絵が描かれたチョコアソートメントとか
トリュフ系はあんまり欲しくならなかったので買ったのはこの二つだけです。
お求めやすいお手頃価格のチョコは味もそこそこというのを去年までで身をもって知ったので。
後はロイズのチョコポテチのホワイトも欲しかったんですが、
買ったら絶対200g一度に完食しちゃうのでやめておきました…
今年は合計2520円と例年より半分近く安く済んで満足できたので良かったです。
最近某生活習慣病の疑いが濃厚なので
割と本気でバレンタインにチョコ買うのは今年で最後になるかも知れませんが…


バレンタインテロ終わり!


ここからがらりと話変わって、大好きな漫画家さん、波津彬子先生の
「古い日本家屋」をテーマにした短編集「蔵のある家」が10日発売だったので
うきうきで買ってきて表紙からカラー口絵から帯に至るまで
大事に大事に味わってたっぷり3時間近くかけて読み終わりましたーvv
最初コミックス情報知った時は雨柳堂夢咄の新刊じゃないのかーとちょっと残念でしたが、
短編も大好きなので波津先生ご自身も表紙見返しの作者コメントで書かれてましたが、
家をテーマに数年に渡って素敵な作品群を描き続けて下さった波津先生、
そしてコミックスを出版してくれた小学館に
ありがたいありがたいと感謝しながら読んでましたー
以下収録作品全10編一作一作についての感想です!
長くなると思いますがせっかくなので…><

「蔵のある家」
表題作。波津さん節全開のキャラ設定や展開でしょっぱなからどっぷり引き込まれましたvv
猫又ちゃん喋り方も性格も可愛すぎるvv
最初この本の表紙絵カラー見た時は失礼ながら「何か地味?」とか思ってましたが、
何故か収録作品全体のイメージイラストだと思ってました…
表題作のキャラだったとは!まあ本の表紙としては何の不思議もないんですが、
そうして見るともっと華やかに柄を描き込んで欲しいと思ってた着物も
周りの何匹も描かれている猫たちも一気に味わいが増して見えるvv
あとカラー口絵の伊織のイラストも相変わらず美麗ーvv
私は絵の中に女性がいないとがっかりしてしまうタイプなのですが、
青年一人だけでもうっとり見入ってしまうのは波津先生のイラストだけですーvv
お話の方はこれでもかと猫が出てきて猫好きにはたまらなかったですvv
波津先生にしては終盤の展開がちょっとセンチメンタル?と思いましたが、
最後猫又ちゃんに名前がないまま終わってるのが感傷に流されすぎず波津先生らしかったです。

「箪笥」
夏織さんの見た目が好みでした。白髪前髪短めぱっつん可愛い。
波津先生の漫画に出てくる、家族とか姉妹とかの関係の描き方のバラエティの豊富さと
でも根底にある変わらないテイストみたいな一貫してる物の匙加減が
本当に絶妙で大好きです。
途中までのミスリードとどんでん返しには素直にやられた!と感服しましたー
アンティークな箪笥に仕舞われたお着物とか、和服好きとしても惹かれるお話でもありましたー

「明け方の猫」
これまた猫の出てくる話。この本の中では一番あっさりした話だったかな。
でも同僚との会話のシーンのギャグ風味とかはやっぱり波津先生らしくて好き。

「かつての蒼い森」
これも途中までのレトロ風味と突如現れる文明社会とのギャップというどんでん返しに
(有る程度予想できたとはいえ)うならされましたー
波津先生自身もPCやネット等の利便性は大いに活用してらっしゃるのを
今までの単行本の後描き等で知ってたので、
このお話も安直な現代社会への批判とは思いませんでしたが、何というか
太郎が住み慣れた古びた家の中で初めて目にした現代的なデスクチェアやPC、TV等のシーンの
強烈な違和感、目眩を覚える感じの異様さこそを先生は描きたかったんじゃないかなーと
何となく思いました。
あと千代ちゃんの幽霊の顔が歪むシーンは波津先生の漫画で初めて真剣に恐怖を覚えました。
これまた何となく大好きな小説家、京極夏彦さんの作品世界と似てるなーと。

「冬の庭」
たった2ページの作品ですが文学的香りが半端無くてとても濃厚でした。
椿の花と冬の庭という取り合わせがますます京極夏彦さんの小説「冥談」と似てるなー

「置き屋の住人」
波津さんお得意の「日本文化に強い興味を持ち愛している西洋人」が主人公のお話。
舞台はおそらく波津先生の故郷金沢。
日本大好きなのに肝心なところに興味なくて鈍感なジョンにむかついてる
月江姐さんの後ろ姿が可愛くて好きです(笑)

「日本怪談生活(ジャパニーズホラー・ライフ)」
前作の続き物で、日本大好きなアメリカ人青年ジョンの話。
猫又をネットで調べて合理的に考えようとする
根っからのアメリカ人気質のジョンに笑いました。
波津先生作品はこういうさらっとしたギャグもとっても味があって好きですー

「椿屋敷」
古い家が舞台の短編集と聞いて、
是非耳かくしの髪型にレトロなお着物を着た奥様が出てくる作品があると良いなーvv
と思ってたけどどの作品も舞台はほぼ現代ばかりでちょっと残念だなーと思ってたら
タイトルからしてくるか?と思ってたこの作品で表紙にまさに前述の通りの
美しい若奥様が描かれてるのを見た瞬間
「キターーーーーーーー!!!!!!vvvv」
と大興奮したのは私です(笑)
大正浪漫な雰囲気満載で萌え萌えしまくりながら読んでましたー
この作品だけは雨柳堂夢話に普通に収録されてても違和感ないなー。
この前観てきた映画「小さいおうち」とキャラ設定も似てるし、
これも和装の似合う美人女優主演で映像化してほしいーvv
死に神を思わせる美しい青年に魅入られた麗しの女性、という主題は
ちょっとミュージカル「エリザベート」っぽいなーとも思いました。
回想シーンの見知らぬ青年に手を取られた沙衣子奥様の着ている
アールヌーヴォースタイル風の洋装姿がまた素敵ーvv
この作品からも凄く文学的な印象を受けましたが、
同じ文学でも「冬の庭」の古き良き純文学風な雰囲気と比べると
退廃的でデカダンスな雰囲気が漂っているのが
何とも大正デモクラシーぽくて良いなあと思いました。

「深厚の客」
これも時代背景を抜きにすれば雨柳堂に収録されていても全く違和感のない
波津節全開なお話。
しかし「蔵のある家」でも思いましたが、波津先生、
男女ともに美形の人物の描き分けが若干怪しいのが唯一の弱点かも?と
失礼ながら思ってしまいました(^^;)

「幽かな径をたどって」
この本の中では異色の、東日本大震災の被災者である家族を主題に扱ったお話。
波津先生がこういうお話を描かれるとは思ってもいなかったので意外でした。
震災から3年近くが経っても未だ癒されない被災者の心情を思うと
読んでいて胸が締め付けられましたが、
それでもやっぱり感傷に流されすぎずまた生々しくなりすぎず、
絶妙なさじ加減で描かれたとても波津先生らしい一遍でした。


全体的に今までの波津先生作品よりミステリー色や実験的な色合いのある作品が多く、
波津先生の華麗な新境地を見た気分でしたが、
何度も描いているように私が愛してやまない波津先生テイストは一貫して変わらない、
凄く安心感のある作品集でもありましたー
新たに本棚に加わったこの本もまた今までの全ての波津先生のコミックスと同じく、
何度も何度も本棚から取り出しては読み返してしまう
愛すべき波津彬子作品のひとつになることでしょうvv


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プロフィール

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小雨
性別:
女性
職業:
大学生
趣味:
読書、映画鑑賞
自己紹介:
7月15日生まれのかに座、A型。
めんどくさがりでものぐさ。

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