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雨の通り道

5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。

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ブロードウェイミュージカルとおフランス映画


エンジ色のボンネットとドレスが描きたかった粉雪
また等身が高くなってしまった…・゜・(つД`)・゜・
ちっちゃい子にロリ服着せるのが好きなのに~( ノД`)…
瞳もまた小さくなっちゃったし10年後の粉雪だと言っても通るな…
一応モデルの写真そのままですが編み上げブーツが気に入っております~


WOWOWで昨日やっていたミュージカル「パリのアメリカ人」
2018年ウエストエンド公演観ました~
ジーン・ケリー主演の原作?映画は観てないので比べられませんが、
とにかくガーシュウィン作曲の流麗で美しい魅力的なメロディが全編を彩っていて、
二時間半飽きずに観られました~
アイ・ガット・リズムとかこんな序盤にこんな名曲が流れて良いの⁉という感じ。
スワンダフルもお馴染みだし、アンリが歌うパラダイスに行こうのシーンは
全編中唯一にして随一の
いかにもアメリカらしい燕尾服にシルクハットのダンサーとコーラスガールが歌い踊る、
楽しいシーンで大好きです。
ジェリーがリズを訪ねて彼女が働くギャラリー・ラファイエットに行くシーンも、
お客達と店員が一丸となって歌い踊る感じが楽しくて、
女性ダンサー達のカラフルで大きな帽子がとてもエレガントで好きでした♥
クライマックスの劇中バレエの所はびっくりするくらい何も感じなかったけど(((^^;)
本番前に緊張して「舞台の上で情熱を感じないんです‼感じたのは一度だけ」と言うリズに
マロイが「その時の事を思い出して」とはなむけの言葉を贈る所は良かったです。
この時マロイが着ている、デコルテに薔薇の造花があしらわれて
マーメイドっぽくなったスカートにも薔薇の模様の入った黒いイブニングドレスが
何ともエレガントで好きでした~(* ´ ▽ ` *)ノ
踊りは思ってたよりずっとバレエバレエしててびっくり。
アンリの父ディディエがジャズは嫌いと嘘をついていて、
皆と一緒に踊るところも茶目っ気が出ていて可愛かった(笑)

…でもストーリーは特に惹かれる所はなかったな…有って無いような物だったし。
冒頭スポットライトの中で
アダムがピアノの前に腰かけて前口上を言う所はわくわくしたのですが。
作られたのがまだ第二次大戦やナチスの爪痕が生々しい頃だったので仕方ないけど、
ジェリーがアンリに言う
「国のために戦いに出なかった男が」と言う台詞のシーンなど、
今の日本やアメリカの情勢がちらついてしまい感情移入出来ませんでした。
好きだったのは、アンリが
「僕の母は僕の恋愛対象が女性以外だと思ってる」とこぼすと
ジェリーとアダムがコーヒーを飲んだり煙草を吸ったり、わざとらしく知らんふりをする所。
笑えて好きです~
ジェリーとリズが公園で踊るシーンの前の
「勝手に描きやがって」と不自由な英語で喋るリズも可愛かった。
でも一番好きなのはマロイがジェリーへの恋心を諦める所の潤んだ瞳と、
その後マロイがジェリーが愛するリズに向けて
「こういう世界にいると忘れがちだけど、お金じゃ愛は買えない」と言うところ。
マロイの一見裕福な階級に属して何不自由ないように見えても、
ままならない想いがあるのだと言うのが良かったです~
タイトルの「アメリカ人」がジェリーの事だと思っていたらアダムの事だったのは意外でしたが、
冒頭と言い最後と言い、アダムがストーリーテラーという構成も粋で好きです。
「僕は彼女を手に入れた。音楽の中に彼女がいるんだ」と言うアダムの独白が切なくて良い。
でもラストはリズはアンリと結婚して終わる方が斬新で心に残ったと思うな~

キャストで印象的だったのは、やはりヒロイン・リズ役の女優さん。
ブルネットのおかっぱに大きな灰緑色の瞳がとても印象的な美人さんで、
声も凄く可愛くて内向的なリズ役にぴったりでしたが、
カーテンコールではそれまでのひっそりした雰囲気が消えて
すっかり舞台人としての貫禄を感じさせる堂々とした表情になっていて、
女優だな~と感心しました~!!(゜ロ゜ノ)ノ
アンリの母親役の女優さんもエレガントなファッションが良く似合う細身の体つきと
ブルネットで貴族的な顔立ちが役に良く合っていて好きです~
全編装置の転換などもスムーズなだけでなく、
あえてダンサーやキャスト達が装置を押して出てきたりする感じも舞台美術オタには楽しくて、
ストーリーは印象に残りませんでしたが、
フランスが舞台らしいシックでお洒落な雰囲気が出ていて素敵で良かったです~‼


それから、WOWOWでやっていた1989年のフランス映画「仕立て屋の恋」観ました~
22歳で暴行され殺された娘ピエレットの無念を晴らすため、
わいせつ罪で逮捕された全科のある町の嫌われものの仕立て屋・イールを追う刑事。
イールは窓から向かいのアパートに住む美女アリスを覗き見るうちに彼女に恋するが、
彼女の恋人エミールがピエレットを殺した犯人である事を知ってしまい…

とにかくイール役の俳優の、アリスへの想いの偏執的な気持ち悪さと
アリスへの純粋な愛情の両方の表現が素晴らしくて、良い意味でキモさが絶妙で良かったです~
ラットを何匹も飼っていて、死んだラットをハンカチに包んで川に捨てたり、
友達である鳩に笑顔で毒入りの餌をやっていた事を遺書に書いて死んだ老婆の昔話を
娼婦に話す所など、毒がたっぷりまぶされた決して気持ちの良い映画ではないのですが、
アリスを刑事から逃がすためにアリスと自分の二人分の列車の切符を買って、
駅で決して現れないアリスを待つイールの表情がとても切なくて泣けました。
ラスト、アリスに「僕は君を全く恨んでない。ただ悲しいだけなんだ」と
心情を吐露し、転落死したイールが刑事に宛てた手紙で、
「彼女は共犯ですが罪はありません。僕は彼女と旅立ちます」と言う言葉で終わる幕切れが
ただただ悲しくて、イールの魂は本当な今頃らアリスと自由になっていたはずなんだ、と言う
何とも言えない余韻の残るフランス映画らしい映画で良かったです。
一切の音楽も歌もない無音のエンドロールも内容に合っていて印象的でした。
ある意味究極の愛の映画だと思いました~
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プロフィール

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小雨
性別:
女性
職業:
大学生
趣味:
読書、映画鑑賞
自己紹介:
7月15日生まれのかに座、A型。
めんどくさがりでものぐさ。

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