雨の通り道
5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。
Let's enjoy summer‼
- 2022/08/02 (Tue) |
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記事のタイトルはこの絵のタイトルです
夏服の粉雪と聖夜
モノクロ絵&リアルクローズが描きたくて描いたもの
粉雪の目が離れすぎだし聖夜の顔も理想とは大分違っちゃいましたが、
少女漫画の扉絵みたいな感じに描くの楽しかったです~♪
12、3歳位の思春期の少女の
ホットパンツから伸びた程よく肉のついたぴっちぴちの太ももめっちゃ好きです♥(お巡りさーん)
子供特有の小鹿みたいなひょろひょろの脚から、
だんだん大人の女性らしく
ふっくらした脂肪が付いてくる年頃の少女の脚の眩しさよ…(*´_⊃`)人(´⊂_`*)
今日ブックオフオンラインから8冊文庫本が届いたので、
しばらく読書感想記事が続くと思います~
その前に買ったのはこっちの方が後だけど、先に届いて読んでた
去年?一昨年?に亡くなられた小林泰三の「ティンカー・ベル殺し」の感想と、
波津彬子さんの新連載「あらあらかしこ」目当てに先月28日に買ったFlowers9月号の感想~
まずはFlowers9月号の感想から。
波津さんの「あらあらかしこ」、予告が男性二人のカットだったので
美女が出てこない漫画はがっかりしてしまう私はあまり期待してませんでしたが、
うん、実際に読んでみても作家の紫丱先生と書生の深山杏之助の
バディ物でもないソフトBLっぽい感じで、
和風で猫が出てくるという前作ふるぎぬや紋様帳と被った設定と
紫丱先生宛に届く謎めいた女性の手紙が語る不思議譚と言う、
これまた同じ波津さんのお嬢様のお気に入りの少年版っぽいストーリーに
波津さんもうネタ無いんだろうな…と言うのがひしひしと感じられる感じで微妙…
カラー見開き扉も紫丱先生と杏之助二人なのは良いとしても、
あまり華の無い画面で波津さんのカラー扉好きな私にはがっかり…
でもまあツボはしっかり押さえられてて、
奈良の東大寺にあるそこで転ぶと猫になってしまうという猫坂の話と、
紫丱先生の飼い猫ろぜんさんと語り合うかつては人間だった猫の会話とか、
期待値差し引けばなかなか味わいのある話で良かったです。
手紙の差出人の美女が今後出てくれば良いけど、
一話読んだ限りではカラー扉目当てに買う程でも無いかな…
絹田村子さんの「数字であそぼ。」は
何故この暑い時期にセンター試験(共通テスト)の話?って違和感はありましたが、
いつもみたいな小難しい数学の理論が(ほぼ)無くて
純粋に共通テストにまつわるギャグに特化してて好きでした~
「やっぱり暖房は火に限るわ」って炬燵から出てくる夏目さんとか、
国語で200点満点中60点しか取れなかった夏目さんとか、
他の面子の数々のアドバイスや親切をスルーして
夏目さんの雪の中での歩き方のアドバイスを感謝する少年とか、
その少年を見て「誰?」ってすっかり忘れ去ってる夏目さんが最高でした(笑)
桜小路かのこさんの「天使の素描」は
Flowersでは珍しい正統派少女漫画の可愛らしい絵柄で、
美波ちゃんが少女主義者にはたまらない可愛さでした~‼゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚
大洋も美しさがしっかり伝わってくる絵で良かったです~
美波ちゃんの髪を三つ編みしてあげる大洋のシーン可愛かった‼おにロリ良いですなあ♥
大洋と美波ちゃんの本当の関係が明かされる所と、
美波ちゃんの方も大洋の事を天使だと思っていたのが美波ちゃん視点で描かれる所が好き。
ラストはお約束だけど大洋も俳優として大成して、めでたしめでたしで良かったです~♥
美波ちゃんの恋心がいじらしくて可愛かった~(*^▽^*)
新井理恵さんの「新井理恵劇場 看板娘猫山さん」は、
Flowres買うの波津さんのふるぎぬや紋様帳最終回が載った今年3月号以来半年ぶり?だったので
猫山さんめっちゃ恋しかったです~癖になるこの感じ‼
猫山さんいつも結構当たり外れ激しいのですが、
今回は文句なしに当たり回でめっちゃ笑えました((o(^∇^)o))
主人公の「娘…?いやもはやあれが娘かとかいう些末なことはどうでも良い」
って独白にまず笑って、
「そんな狭いカウンターから出なくても普通に側のドアから出れば良いのに‼」
って主人公のツッコミにウケて、
煙草の銘柄も言わずにお金を投げて寄越す横柄な客のおっさんに
「はい煙草の箱アート(傘)ですー‼」って対応する猫山さんのシーンくそ笑いました(笑)
「うわ懐かしい~ひいばあさん家にあったわ」って主人公の独白があったけど、
そんな物があったんですね…?
「んなもん頼んでねーよ‼てかガンダムあんのかよ‼」っておっさんのツッコミも好きです。
オチまで綺麗に纏まっててくっそ面白かったので大満足‼
むしろ今回一番面白かったかも(笑)
ブックオフオンラインで小林泰三の遺作で読んでなかったの無いかな~って検索したら、
「アリス殺し」シリーズの最新作「ティンカー・ベル殺し」が出てるのを知って、
○○殺しシリーズ大好きなので純粋に出てることは嬉しかったのですが、
図書館で検索したら普通にあるし、
でもこの状況下で図書館行くのは不安があるので
せめて後1ヶ月早く検索していればぁ~‼・゜・(つД`)・゜・と思いつつ
泣く泣くブックオフは高かったのでAmazonで通販したのですが、
これが想像以上に快作で、
何も知らずに図書館で見つけられたら一番よかったけど結果的には買って良かったと思いました~
今回の井森こと蜥蜴のビルの冒険の舞台はネヴァーランド。
井森は小学校の同窓会で雪山の旅館に向かうが、
そこでピーターパンのネヴァーランドの世界の住人達のアーヴァタールが
同窓生や旅館の従業員に多数いる事に気付く。
そうこうする内にネヴァーランドでは暴君ピーターパンによって大量虐殺が行われ、
現実世界でもどんどん死者が出ていくのだが…
とにかく今回も小林泰三特有の
凄惨なグロ描写をあっけらかんとしたギャグにしてしまう悪魔的な作風と
緻密な理論が冴え渡っていて、
しかもアリス殺し以来にメルヘンの世界と現実世界のリンクが強く書かれていて、
メルヘンの世界と現実世界の話の分量が同じくらいの比率だったのが良かったです~
アリス殺しの後のクララ殺しとドロシィ殺しは
普通に面白いけど、メルヘンの世界メインでファンタジーな側面が多く出ていたので、
それはそれで面白かったけど、アリス殺しのパンチ力は無くなっちゃったな~と思ってたので。
更に今回の悪役・富久がお気に入りの生徒の少年達に
性的虐待を行っていたという、
このシリーズの中でも一種精神性の様な物を感じさせる話になっていて、
それがピーターパンのストーリーのどこか儚さを感じさせる所と上手くマッチしていて、
単純に笑えて謎解きに唸らせられるだけではない
深みを感じさせる物語になっていた所がとっても好きでした。
小林泰三自身がご自分の死期をどこか悟っていたからなのかもしれないなあと思いました。
帯に殺人鬼ピーターパンとある通り、
ピーターパンが残虐で深く考えずに平気で人を殺せる
ある意味無邪気そのものな少年として登場して、
ギャグでどんどん人が死んでいく所が凄く面白かったです。
ビルとピーターの噛み合わない会話も相変わらずで好き。
スライトリイとピーターのやり取りも笑えました~
そしてウェンディの心優しく賢明なキャラがめちゃくちゃ可愛かった‼
心優しい少女なキャラってくるみ割り人形のクララとかもだけど、
性格悪い私には退屈で好きじゃないのですが、
ウェンディの台詞の感じがこれまた少女主義者にはたまらない少女性があって好きだったのです~
思わずウェンディの台詞だけ声に出して読んじゃったよ…(^^;)))
現実世界サイドも栖来や二連一郎・次郎兄弟、友子に虎谷百合子、日田等々、
誰が誰のアーヴァタールなのかを考えるのも楽しくて、
特に富久のアーヴァタールがウェンディで
友子のアーヴァタールがマブ女王は意外すぎて気持ち良く騙されました‼ヽ(●´ε`●)ノ
ネヴァーランドでピーターパンがどんどん人を殺すので、
現実世界で旅館が雪に閉ざされ雪崩が起きるなど、
どんどん災害が大きくなっていく所も読み応えありました~
旅館の女将・墨、ネヴァーランドでは海賊のスミーが
旅館で大量死が出たと知られたくなくて遺体を納屋に隠していた所の、
「フグも鉄砲も当たると死ぬってね」って台詞にくそ笑いました。
そして最初からティンク殺しの犯人がピーターパンだと分かっている構成で
どうやってウェンディ達が
ピーターパンがティンク殺しの犯人だと気付くのかが主題だと思っていたのが、
実はピーターパンは双子の概念が理解出来なくて、
ピーター・ダーリングというもう一人のピーターが
双子のティモシィと練っていた
ウェンディ殺害計画を聞かれたためにティンクを殺したのだと分かるシーンは
正直馬鹿なので良く理解出来てませんでしたがやられた‼と言う感じでした~
倒叙ミステリと思わせて実は…と言う
読者を騙す手並みがさすがと言う感じでとっても心憎い‼(* ̄∇ ̄*)
と言うかそこに行き着くまでの友子とウェンディの推理の理論を読むのが一番快感でした。
ラストは雪山で眠ってしまい時のねじれの中に閉じ込められて
永遠に熊に殺され貪り喰われる苦痛を繰り返すことになった富久の
因果応報と小林泰三らしい悪夢的なグロ描写とブラックな笑いがとても心地よかったです。
そしてやはりどこか寂寥感を感じさせる幕切れが印象的でした。
巻末のピーターパンの原作や
作者ジェームズ・バリやその周囲の人々についての解説も興味深くて、
原作のピーターパンもかなり残酷なお話だったと言うのは初めて知ったので面白かったです~
本当は恐ろしいピーターパン…(^-^;
そしてウェンディという名前が今でこそ欧米で普通にある名前だけど、
ピーターパンが書かれた当時は一部の名字や男子名にあるだけの
かなり珍しい名前だったとかも初めて知ってためになりました‼
とにかく小林泰三氏の作品をもう読めないんだというのはとても悲しいですが、
大好きな○○殺しシリーズの新作を、
それも個人的にシリーズ随一の快作を遺してくれた事がとても嬉しく感謝したいです。
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