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雨の通り道

5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。

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大ヒットの読書日記♥


絵は相変わらずTL小説を買い漁って貪るように読んでるうちに
自分でもTLの挿し絵風のモノクロ絵が描きたくてたまらなくなって描いた絵。
色んなTL絵師さんのイラストをいっぱい見て研究して
どんな線や絵柄が自分の描き方に合うか考えた上でテストに描いたのですが、
やっぱりまだまだこなれてなくて改善の余地ありですね( ノД`)…
私の画風自体が全くTL向きじゃないのは禁句としても(^o^;)
線の太さとかトーンの貼り方とかもっと研究しないとなあ…
でもこの一つ前に描いたモノクロ練習絵で
クリスタのトーンが何度貼り変えても書き出し時にモアレてしまうか反映されない現象が起こって、
もう憧れの編点トーン貼ったモノクロ絵は描けないんだとショック受けてたので、
ネットでググって解決出来ただけでも良かったです~ヽ(;▽;)ノ
拙い所はいっぱいあるけど、全体的な雰囲気は気にいってる絵です。
没落子爵家の令嬢で家財や美術品等を質屋に入れて凌いでいる
レディ・パトリシア・ソールズベリ(愛称トレイシー)と
そんな彼女に契約結婚をもちかける謎めいた紳士、リチャード・ウォーロック。
トレイシーのバッスルスタイルのドレスがシンプルながらも可愛く出来たかなと(o´艸`o)♪
無難に衣装が描きやすいヴィクトリアン舞台です(((^^;)
しかし本当に私は男性の美形が描けない…・゜・(つД`)・゜・


昨日と今日で二冊本を読みました~
おなじみ櫛木理宇さんの角川ホラー文庫「ホーンテッド・キャンパス 待ちにし主は来ませり」と
菅野彰さんの集英社オレンジ文庫「シェイクスピア警察 マクベスは世界の王になれるか」
の二冊。
どちらも買って大満足の快作で、特にシェイクスピア警察の方は没頭してしまいました!


ホーンテッド・キャンパスはシリーズ何冊目だ…?とりあえず最新作です。
今回はついに森司とこよみちゃんのクリスマスデートが実現‼
もうお前ら何で付き合ってないんだという二人のもどかしくも愛しいラブ模様の背後で、
いつものオカルト事件 も 着々と進行していて…という巻。
今回は全編X'mas舞台のオカルト事件が目白押しで、
バックに親に見捨てられて悲しみを背負った子供達という共通するテーマが通底にあって
いつもより統一感が出ていて良かったです~
X'masマニアとしてはX'masを舞台にしたホラーはあまり読みたくないと思ってしまいますが、
二作目の「黒いサンタクロース」とかちょっとほっこりした後味の話もあったし、
通常のホラー展開でも合間に口直し的に森司とこよみちゃんのデートの情景が書かれているので
いつもより怖さ控えめだったのも返って良かったです~
いやむしろ二人のデートの情景の口直しにホラー要素があるのかと思うくらい、
いつにも増して二人のラブ増量で、なおかつギャグ要素も増し増しでとっても楽しめました‼
初期の頃はホラーに恋愛要素とかイラネと思ってましたが、
18冊だか19冊もじれったい二人を見せ続けられると
何かもう見守る親のような気持ちになります(笑)

「有罪、無罪、原罪」は
社会的地位は高くてもクレーマー気質の傲岸不遜な離婚した父親に虐げられてきた少年円谷勇雅が
鬱病の母親を支えるためと自らの学費のためにホストのアルバイトをして、
常連客の女性に殺されるという何ともやりきれない話でしたが、
黒沼部長の
「僕は復讐肯定派だよ 一瞬で殺してしまうより生かして社会的地位を奪った方が苦しめられる」
という何とも因果応報な結末にすっとしました。

「黒いサンタクロース」はサエちゃんの父方の祖父が可哀想と思ってたので
真実が明かされて実は祖父がワンマンな悪者だったと知ってこれまたすっきりしました。
澪子とバーテンダーの仲が上手くいってほしいです~
鈴木と泉水ちゃんの会話も男同士気安い感じで良かったです~
ラスト泉水ちゃんが視たバーの外のクリスマスツリーの側に立っていた少年が
実は澪子とバーテンダーの未来の子供か妖精だったのでは?という
何ともほのぼのな幕引きと思わせて不穏な鈴木の心情で終わる所も良く出来てました。

「待ちにし主は来ませり」はその引きからの呪いの人形譚で、
黒沼部長の古今東西の民話や伝承に登場する再生のシンボルである木と呪術逃走譚という
民族学的・神話学的観点から見た解説が興味深かったです~
いつも参考文献が巻末にずらりと載せられるほど研究熱心な櫛木さんには珍しく
白雪姫の粗筋やペルセポネーが冥界から戻れなくなった等
ちょくちょく間違いがあったのは気になりましたが。
そして今までのパターンと違って1巻で全ての事件が解決せず
次回に続く様な引きだったのはちょっと消化不良でしたが、
それもいつにも増して飛ばしてるギャグで帳消しになりました~
小山内の天然モテ自慢とか森司とこよみちゃんの観に行った大人の純愛映画が
ラブシーン多すぎて隣のこよみちゃんの顔を見られなくなって
「二人の恋の行方よりこの後の自分のいく末の方が気になる」
「お前らのキスは見飽きた」森司とか
こんなに気まずかったのは法事で
父親所蔵のセクシービデオを従兄弟の結婚式のDVDと間違えて流してしまった時以来だ、とか。
黒沼部長が女子達に囲まれてケーキビュッフェで撮った写メを見て
「羨ましい状況のはずなのにあまりそう思えないのは何ででしょう」
「完全に溶け込んでるからだろうな」と言う鈴木と泉水ちゃんの会話も好き。
ホタテのなんちゃらも笑いました。
X'masらしくホラーなのにハッピーな気分になれるシリーズ最新作でした(*≧∀≦*)


シェイクスピア警察は以前ちらりとネットで評判を見かけて気になってたのですが、
こちらも文句なしに快作でした~‼
シェイクスピア本人が書いたとされる戯曲37作について、
あまりにも自分勝手な脚色や解釈をした舞台が多すぎると言う理由で
英国で発令され世界各国で批准されたたシェイクスピアの戯曲の台詞、設定等一切を
原典から変更する事を禁じると言う法律と
その法に従い不適切な戯曲の上演を監視し精査し
問題の無い舞台だけを上演出来ると言う権限を行使するシェイクスピア警察と、
その法に抗い自らの潤色したシェイクスピアの戯曲を水面下で上演する
シェイクスピアテロリストという対立する立場にある二人の美丈夫、
シェイクスピア警察天道とシェイクスピアテロリストの空也。
そして二人の王に付き従うそれぞれの思惑を持った関係者達のドラマを描いた作品。
最初こそその突飛すぎる設定に笑いながら読んでましたが、
話が進むにつれ
読み解く人間によっていかようにも解釈できるシェイクスピアの戯曲の奥深さ、
言葉と言う物が持つ力、そして舞台俳優や脚本家のプロ意識と
何より作者の生の生き物である舞台を鑑賞する喜び、
シェイクスピアや演劇に対する愛がひしひしと伝わってきて、
私も今更ながら観劇が恋しくてたまらなくなりました。
梅田の
「俺は左でも右でもリベラルでも
 シェイクスピアの言葉を自分の思想を主張するのに使いたくない」
という台詞が好き。
魅力的な登場人物やあっと驚く展開も満載で、
5歳の頃から天才子役として舞台に立ち芸歴21年になる天才役者飛鳥のキャラが特に好きです~
収容人数3000人の大劇場で何度も演じた経験があり
声が反響して自分の声が聞こえないという仲間達に
的確なアドバイスをする所とか頼もしくて好き。
マクベスの三人の魔女を思わせる三婆達も良い味出してて大好きです。
シェイクスピアの戯曲はロミジュリ位しかまともに内容知らない私でも
全く困らない位マクベスやリチャード三世、リア王、ハムレットなど
解説をきちんとしてくれるのも凄く読みやすくて良かったです!(*^▽^*)
「うっざ…この客」とか
「何がロイヤルシェイクスピアだバーカバーカ」とか
ギャグも豊富でとっても楽しめて読み応えありました‼
やっぱりDVDやTVでは決して感じられない劇場で体感する臨場感は格別ですよね。
早く私もまた観劇に行きたい‼。゚(゚´Д`゚)゚。
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シェイクスピア警察ね!

この前話してたやつね!
うーむすごく読んでみたい。
特にお気に入りのリア王の部分……
  • らむーら さん |
  • 2021/07/17 (18:30) |
  • Edit |
  • 返信

ライト文芸コーナーにあるよ(^^)b

そうそうこの前話してたやつ。
この本のせいで最近シェイクスピアの戯曲が気になって仕方ない。
リア王についてもかなり詳しくかつ深く解釈が紹介されてるからお勧めだよ~(*>∀<*)
  • 小雨 さん |
  • 2021/07/17 (21:05) |
  • Edit |
  • 返信

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小雨
性別:
女性
職業:
大学生
趣味:
読書、映画鑑賞
自己紹介:
7月15日生まれのかに座、A型。
めんどくさがりでものぐさ。

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