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雨の通り道

5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。

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大長編読書日記☆


絵は15歳当時のネグリジェリリー・ヘザーさん。
結婚式を経てこれから初夜の床に向かうとこrごふんごふんっ…
コバルト文庫の読み過ぎですっかり初夜&朝ちゅんフェチになってしまいました
15歳の物知らずな少女が政略結婚で初夜の床を経て大人の女性へ…ってロマンだと思うの…
全力でキモくてすみません。
フリルのたっぷり付いた真っ白なネグリジェは大好きです!しめなわお下げも。

と言うわけで今回は久々にコバルト文庫その他の読書日記。
シリーズ物も2つ読んだので冊数で言えば何と14冊分ですよ…
当たりもあればいまいちなのもありましたが、とりあえず読んだ順に感想。


天命の王妃の日高砂羽さんの最新シリーズ、「魔王の花嫁と運命の書」の一作目、
「男装王女は潜入中!」読みましたー
お姫様は着飾ってなんぼだと思うので男装物とか全く食指が動かなかったのですが、
何だかんだ言って日高さん好きだし108円になってたので買ってみました。
最初読んだ感想は「薄い上に何一つ解決してない…」だったのですが、
今この記事書くためにぱらぱらと流し読みしてみたら
充分華やかな要素もあるし
公爵さまのパティシエールの時のような文章のぎこちなさも無いし、
ヒーローのルードルフもちゃんと魅力があって良かったです。
ギャグシーンのテンポやキャラ同士のかけあいも上手くなってて良かったですー
ルードルフとアルブレヒトが舞踏会で
「贈り物をしただろ」「ムカデや蛇のことですか?」「木登りしただろう」「突き落とされましたね」
と過去のことを応酬するシーンは笑いました。
ヒロインのセシーリアもこの手のヒロインにしてはたくましくて好感が持てました。
しかし本当少女小説って主役カップルが過去に出会ってたってパターン好きだなあ…
それはおいておいても日高さんのお話って予定調和で多分こうなるだろうなって通りになるので
もう一皮剥けて欲しい所です。エマが裏切ろうとするの予想しやすすぎ…
とりあえずレオンの呪いはまだ全く解けてないのは変わらないわけで、
次巻であり完結巻でもある「男装王女と誓いの口づけ」でどう収拾するのか待ちたいと思います。


京都日記で書きましたが、
第21回日本ホラー小説大賞佳作を受賞した岩城祐明さんの「牛家」読みました。
凄く密度が濃くてホラーだけど次は何が?とわくわくしたし
怖くて不条理な中にもコミカルさもある文章や展開が面白かったですー
主人公・俺の妻の病みぶりが本当にまさに「狂気」って感じで、怖かったです…
人形の赤ん坊の足をもいで食べさせる所とかもだけど
帰りの遅くなった「俺」に髪の毛を切って炊飯器の中に入れて
ご飯と髪の毛を混ぜて食べさせる所が色んな意味でぞっとしましたー
でも結局牛男とは何なのか、牛家と妻の関係は何なのかと言うことが
明かされないまま終わったのが肩すかしでした…
でもラストの一文は情景が浮かぶようで綺麗に締めくくられてるなーと思いました。
巻末に載ってる選評の宮部みゆきさんの
「美味しいかと聞かれて多分…としか答えられない異国の料理の様な味」という言葉がぴったり。

同時収録の「瓶人」は時に自己ツッコミも入ったりする少年の一人称で語られて、
平易だし笑えるところは笑えて読みやすくて面白かったけど、
もう少し瓶人という物の作り方の成り立ちとかを詳しく掘り下げて欲しかったですー
牛家に比べるとページ数は変わらないのに内容もすかすかだし。
理不尽な感じのオチも予想できるしなあ。まあそれ見越してのオチだとは思いますが。
岩城さんにはまた牛家のテイストでホラー書いてもらいたいですー


随分前から集めてはいたけど
なかなか全3冊が揃わず読めずにいたかたやま和華さんのコバルト文庫
「紫陽花茶房へようこそ」ようやく揃ったので三冊続けて一気に読みましたー
これは当たりでしたーとっても良かったです!
時は大正、銀座の裏通りにある西洋館「紫陽花茶房」で
茶店を営むイギリス人青年紫苑・イシャーウッドと
ほとんど押しかけ女房のような形で給仕の仕事に就いたハイカラ女学生、小鳥遊月子。
魔女の孫を自称する店主・紫苑の入れる紅茶には不思議な力があって…
今ラノベ業界で流行のほっこりお店物ですが、とっても私好みの世界観で素敵でしたー
ちょっと雰囲気が波津彬子先生の漫画に似てるなーと思ってたら
彬子という名前のキャラが出てきたり三人の魔女を思わせる老女達が登場したりで、
ああこれは確実にリスペクトしてますわ…と確信しました。
かといって決してパクリではなく、そういう不思議な出来事の合間にも
少女小説らしくじれったいラブの方もしっかり進展していくのが良かったですー
紫苑を始めとするキャラクター達もしっかりキャラ立ちしてるけど
いかにもラノベラノベしたわざとらしさが無いところも好感が持てました!
個人的に遼一お兄様の悪戯好きでくえない所が凄く好きです。

好きなエピは「白い十字架」、「雨、あがる、」「トロイメライ」かな。
白い十字架は孤児院で育った孤独な少女が嘘をつくことで本当の自分を見出していた…という
ちょっぴりシビアなお話でしたが、最後に救いを思わせる感じで終わるのが良かったです。
雨、あがるは瓦解後の西洋かぶれに怒り心頭の元旗本の虎蔵翁の素直じゃ無さと
可愛らしい顔に似合わず肝が据わっていて義父想いの彬子との
夢の中でのやりとりが可愛かったし感動的でした。
トロイメライは紫苑と月子が出会うきっかけとなった三人の元・大奥女中達の話。
歴史の流れの儚さと人の業、そして少しの友情がエッセンスになっていて美味でしたー
このように紫苑の入れる不思議な「英国式魔法茶(イングリッシュ・ポーション)」で
夢の世界へ旅立つまでは同じでも、
その後の出来事や読後感はこんな風に様々なのがとっても味わい深くて良かったです!
最終話「夜のお茶会への招待状」は大使館での舞踏会やイブニングドレスと言った
華やかな単語が踊っていて胸がときめきましたーv
最後華麗に変身した月子が大使館で紫苑とワルツを踊るラストを期待していたのですが、
こういう静かででもじわじわと幸福感が広がっていくような終わり方も良いなあと。
北斎もつれて2人と一匹で海を渡るのが夢になった月子のこれからが楽しみですv

紫苑のとぼけていたりかと思えばキザな台詞や行動を平気でするくせに
本当の心はなかなか見せることが出来ない不器用な所も可愛かったし、
月子の女性の社会進出が珍しい時代に夢をかなえるために労働することを厭わないばかりか
誇りに思っている所も一生懸命で凄く良かったです。
読み終わった後つい紅茶をストレートで煎れてみたくなるような、
心温まる愛おしいお話達でしたーコバルトに求める路線とは少し違ってたけど、
思いがけず素敵な作品に出会えて良かったですーvv



7月位から図書館で順番に借りて読んでた藤原眞莉さんのコバルト文庫、
「王宮ロマンス革命」シリーズ全9冊、昨日やっと最終巻読み終わりましたー
元々は一冊目「姫君は自由に恋する」を十年前位に図書館で借りて、
あまりの事件の解決のしなさに続刊は探すこともしていなかったのですが、
7月に偶然最寄りの図書館で目に入ったのでまあただなら最後まで読んでみようと思ったのですが
毎巻毎巻思わせぶりなワードが頻出する割に本筋の謎は全く明かされない牛歩展開と
主人公のエヴァが自分を一途に思い続けてくれる公爵家の御曹司アレックスより
惚れる要素が見あたらないうさんくさい伯爵ミシェルを選ぶのが読んでていらいらしました…
アレックスが黒髪で真面目で誠実な好青年で好みのタイプなので
アレックスとくっつくのだけを見たくて読み進めてましたがまさか本当に当て馬だったとは…。
何だかんだ言って最終巻でエヴァの母クルト・ウルディが生きていた!の辺りからラストまで
力づくで納得させられたような形でしたが、
よく考えればあれだけ心を通い合わせていた侍女のアリアの事を思い出しもしないんかい、と
ツッコみたくなりました…まあ私自身忘れ去ってましたが。

最終巻に収録されてるエヴァの姉クリスティーナの短編は
母后の祖国の王太子エミールに嫁ぎ王太子妃として愛される喜びを感じながらも
フィリップの優しさにも惹かれてしまうクリスティーナの
切ないすれ違いの恋が個人的には好きでしたが、これ展開がほとんどTL…ごふんごふん

まあ何はともあれ最後まで読了することが出来て良かったです…
アレックスが報われなさすぎてかわいそうだけど彼には新たな恋でもして幸せになって欲しい。
エヴァ?どうぞご自由に。



懲りずに28日に横浜帰ってきた時新横浜のブックオフで更に4冊もコバルト買っちゃったので
またちゃっちゃと読んで感想書きたいです~
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コバルト文庫偉大ですナ

お邪魔します昭です♪

若き日のリリー・ヘザー嬢可愛いぃーーーーー!

ロングの黒髪を三つ編み燃え萌えじゃないですかー!
ああぁまだまだ大人に程多い年齢で…少女が大人の階段登るのねー
政略結婚へのもどかしさーギリリリリぃ(`皿’)
だがしかし燃え萌えするこの気持ちは何だ…!?

純白のネグリジェが白のウェディングドレスの様で…
「あなたの色に染まります」的な意味もあることを思い出し
アワーってなりますのぅ(ノД`)
でもでも彼女が大人にならないとラズル王子誕生しないし…
未来の事考えると複雑ですわ~

コバルトは生きる糧(キリッ

昭さんいらっしゃいませー♪

おうっふこんな楽描きに勿体ないお言葉ありがとうございます><

ながーい黒髪三つ編みが描きたかったのですー
真っ白いネグリジェに映えて良いかなーと思いまして~
ちなみに初夜までは三つ編みは二本でその後は寝る時は一本の三つ編みにしてます~
ラズルを生むときもネグリジェ姿で三つ編みは一本でした。
お下げは庇護欲そそられますよねーw少女らしい髪型大好きです!!
政略結婚は萌えですよ!昭さんも良い感じに毒されてきましたなふぉっふぉww

純白のネグリジェも大好きなのですよー
ふぉおおあなたの色に染まりますなんで意味があったの初めて知りました!エロ良い!!
彼女はさっさと大人の階段上って一年後にはラズル生まれるから大丈夫w
思い入れたっぷりなコメント頂けてとっても嬉しいですー!
  • 小雨 さん |
  • 2016/09/08 (17:27) |
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小雨
性別:
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職業:
大学生
趣味:
読書、映画鑑賞
自己紹介:
7月15日生まれのかに座、A型。
めんどくさがりでものぐさ。

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