雨の通り道
5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。
本文の気合いは載せる絵の出来に比例する(* ̄∇ ̄*)(絵は再掲です)
- 2020/12/10 (Thu) |
- 日記というか雑記 |
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凄く気に入ってるビスクドールの様な少女リリー・ヘザー再掲。
前回の読書日記が日付変わりそうな時間に凄く焦って書いてて、
色々書き足りない事が多かったのと、
載せる絵が気に入ってる時は本文の方も納得出来る内容にしたかったので。
何気に載せる画像と本文の気合いの入れ方はこだわってるのですよ~
お気に入りの絵を載せる時は本文の内容もより良いものにしたいと思って書いてます。
吉本ばななの「吹上奇譚第二話 どんぶり」と
三沢ケイさんのPASHブックス「辺境の獅子は瑠璃色のバラを溺愛する 新婚編」、
それから前回の読書日記で急ぎ足で書いたので書き足りなかった
三川みりさんの「一華後宮料理帖」の感想を少し追記します。
吹上奇譚は一巻の内容をほとんど覚えてなかったのですが、
登場人物の名前とかを読んでるうちにおぼろげながら思い出していました~
吉本ばなな独特の世界の理と言うか、
感情がこういう事があったからこういう風に落ち着いた、
これこれこういうことがこの人にとってはこういう事だった、みたいな
上手く言えませんがとにかく独特の感性で書かれた感情の発露や帰結が
彼女の小説久々に読んだので少女ラノベばかり読んでた脳が凄く理解するのが大変になってて、
最初の数十ページ位は何度も同じ文章を頭に入るまで読み直したり大変でしたが、
やっと脳が慣れてくれたらその独特の感性の文体そのものが凄く魅力的に感じられて、
こういうのこそ彼女の小説の醍醐味だな~と思いました。読んでて凄く心地良い。
美鈴の口から言葉が文字になってこぼれ出てくる、という突飛な設定も面白くて、
眠り病から快癒した母がどんぶり作りにハマって生きる活力を再び見出だした所で、
人間は意図してやったことでは決して力になれない事がある、
それが例えばステーキでも何でも良かったけど、母にはどんぶりだったのだ、
という所とか、都築くんとミミの決して愛ではないけど不毛でもなかった関係とか、
自分では考えたこともないような感情だけど
文章にされるとああ、分かるなと思う感じが好きでした。
黒美鈴の不憫さと
最後の彼女のために墓守くんが作った花束の色が目に浮かぶような感じも良かったです。
吉本ばななの人柄は好きになれませんが、彼女独自の理が紡ぐ文章は
同じく文章というか言語感覚がとても好きな村上春樹と同じようなカテゴリーとして好きです。
ミミとこだちのやりとりとか笑えるところも多くて良かった。一巻より好きでした。
辺境の獅子は~新婚編は2巻目って蛇足になりやすいし
そもそも絵に引かれて買ったけど1巻もすっごく快作!萌える!!って感じではなかったので
あまり期待してなかったのですが、
確かに凄くお話が面白いと言うわけでも萌えるキャラがいるという訳でもないのですが、
文章がとてもスムーズにストレスなく流れるように読めて、
お話も暖かいので日溜まりのように心地良い作品だなと思いました。
まだ結婚式前のサリーシャが夫になるセシリオが早朝剣の素振りをしているのを見て
「見ていて構いませんでしょうか!?」ってお願いする所とか、
セシリオがウェディングドレスには妥協するなと言っていた事を思い出して
仕立て屋に地味すぎるドレスを素敵に作り替えてもらったことをサリーシャ話すと
セシリオが「君が俺のために着てくれるんだ、気に入らない訳がない」という所とか、
王都に疎いセシリオにサリーシャが
前々から見せてあげたいと思っていた仕掛け時計を見せてあげる所とか、
二人のお互いを優しく想い合う様子がとっても可愛らしく書かれていて和みました~
サリーシャのマオーニ伯爵の養女になる前の生家の農家での話も上手く本編に絡めてて、
平民のお嫁さんは新婚初夜の翌朝に朝ごはんを作ってあげると旦那様が喜ぶという話を思い出して
自分もセシリオより早起きして朝食を作ろうと思ってたのに、
貴族であるセシリオは
妻のために初夜の翌朝は朝食を至れり尽くせりでベッドで取らせるのが良いことだと思っていて、
サリーシャが完璧に整えられた初夜の翌朝の朝食に
自分が作るはずだったのに…と真っ青になる所も大変可愛かった…♥
旦那様に新婚早々嫌われないようにしなければと意気込んでいたサリーシャもまた可愛い♪
前巻で良いキャラしてたフィリップ殿下とエレナがもっと活躍するのかと思ったら
ちょい役だったのは残念でしたが、
王宮での舞踏会とかしっかり少女小説の醍醐味も押さえててくれるし、
プランシェ編ではセシリオの姉メラニーとその子供達、メラニーの夫ジョエルの妹レナーニとか
賑やかで華やぎのあるキャラ達が活躍して楽しめました~
サリーシャの失敗を仕組んでいたのがレナーニでなくローラだったというのは
全く予想できなくてやられました~その理由もまた可愛くて、
「怒っていますわ。でもローラ様が謝ってくださったから仲直りするのです」
というサリーシャも大泣きするローラも可愛くて、
「セシリオに自分の妻が相応しいかは自分で決めると怒られてしまったわ」というメラニーの
厳しいけれど自分に非があった時には潔く自分が好奇の目で見られようとしっかり謝罪する
一本筋の通った所も良かったです。
パトリックも挿絵美少年で萌えたしラウルの少年らしくやんちゃな所や
サリーシャへの初対面で手にキスする小さな紳士な所も可愛かったです~
プランシェ編良かった!
デリーニ編はロランが
孤児院への支援金横領やアハマス領境付近の義賊の台頭にどう関係してたのか理解できなくて、
消化不良のまま読み終わってしまいましたが(>_<)
チェリーの瓶詰めやジャムを買いすぎてしまったサリーシャが
料理人達に教わってチェリーパイを作ってセシリオに食べさせてあげる所が
とっても甘くて可愛らしかったです~(*´艸`*)チェリーパイの描写も美味しそう…!
セシリオにいつから名前で読んでくれるんだ?と言われて大事な所で噛んじゃうサリーシャも
人がいるところでは閣下、二人きりの時はセシリオとお呼びします、というサリーシャに
間違えたら自分からキスしてもらう、というセシリオも
「さっきはちょっと間違えてしまったのでお詫びです」と
セシリオの頬にキスするサリーシャも可愛くてきゅんとしました~
セシリオが照れるとほんのり耳が赤くなると言う前巻からの描写も可愛くて、
そのセシリオをサリーシャが何て可愛らしい人だろうと思うのもまた可愛くて!!(*≧∀≦*)
本当にラブラブで新婚の愛し合う二人の幸せさが伝わってくる文章で、
表紙も可愛いし買って良かったと思いました~
この作品もとっても読んでていて心地良い本でした。
一華後宮料理帖は、書き足りなかった第2巻と3巻の追記を。
2巻の凪かすみさんの宗貴妃、余淑妃、鳳徳妃、温賢妃の挿絵、
四者四様の華やかさ、美しさ、可愛さがあって綺麗で可愛かった~゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚
前回も言いましたがツンツン美少女宗貴妃が一番好きです♪
理美が四人が七つくじで全員花得るを引いたのが策略だったと暴いたときの
四夫人それぞれの胸に去来する思いが切なくて良かったです~
自分は誰よりも皇帝の妃になるのに相応しいと思って育った宗貴妃が
全ては仕組まれた事だと知ってアイディンティティを失いそうになる所とか、
強い権力を持つ一族のためにほのかに想いを寄せていた伯礼への気持ちを封じたのに
それはまやかしだったのだと知った鳳徳妃が特に深みがあって良かったです。
後宮で妃でいられなければ居場所がなくなってしまうという
温賢妃の寄る辺無さも悲しい…性格は控えめで自信なさげな温賢妃も好きです。
理美の皇帝翔飛へのお願いも
四夫人一人一人を一個の人間として見てほしいという気持ちが真摯で、
翔飛もそれを受けて四夫人を妃であり臣下として扱うという決断に至ったのも良かったです。
それまで政略の道具として生きてきた四夫人達が人として認められた瞬間は感動的でした~
理美の考案した四夫人に相応しい一品、真宝珠を食べたことで
四夫人達に自分は妃として相応しい女性なのだという誇りが生まれるところも
料理の持つただ食べて味わうというだけではない可能性を感じさせて素敵でした。
お互い牽制しあっていた四夫人達が一連の出来事を経て
皇帝の妃達として仲間意識が生まれ、分かり合い協力し合う様になる姿はとても感動的でした~
3巻のグルザリ・シャーを昆国の誇りである洗練された女性でもてなそうと考える翔飛の所は
「美姫は国を動かすか?」と言う章タイトルも相まってちょっと王様と私みたいで良かったです♪
四夫人がシャーに詞を所望されて
余淑妃が「私詞は苦手なのに~…」と思いながらも二句目を絞り出す所とか、
この宴の席と季節を掛け合わせた詞を四夫人で披露する所が何とも趣深くて素敵でした~☆
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7月15日生まれのかに座、A型。
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