忍者ブログ

雨の通り道

5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

後宮の烏&お嬢様のお気に入り2巻!( ≧∀≦)ノ


絵は話題に合わせて10月頃に描いた唐時代の漢服のお嬢様。
黄彩燕(こうさいえんもしくはホアンツァイイェン)という名前です。
でもどっちかというと日本の奈良時代や飛鳥時代っぽいような…(^_^;)

白川紺子さんのオレンジ文庫「後宮の烏」2巻と3巻買って読みました~
特に3巻は発売してまだ4ヶ月経ってないのに100円で買えてめちゃくちゃ嬉しかったですー!
某所では編集に気に入られて贔屓で宣伝費一杯かけてもらって売れてる、
内容はスカスカなのにAmazonで高評価ばかりでうさんくさいとか色々言われてるので
高く買うのは躊躇われていたのですが、読んでみたら私には意外と楽しかったです~
後宮に住む夜伽をしない妃、烏妃の元に今日も怪異に悩む人々が救いを求めてやってくる─
という連作形式で、大筋では冬の王・烏妃である寿雪の中に閉じ込められた烏連娘娘を
いかに解放するか、みたいな話になっていくのですが
私は各話の古風な怪奇談みたいな雰囲気の話を楽しく読んでおりました。
「青燕」「水の聲」「仮面の男」みたいな各話の端的なタイトルや、
各扉ページの黒い地に烏の翼が舞ってる装丁なんかも色々想像できて
久々に本を読む前のどんな話なんだろう?というわくわく感を思い出させてくれました。
特に2巻最初のイシハの初登場する青燕の話が好きです~
燕夫人の可愛らしい困った様な笑顔が見えるようで、
終わり方も宦官の少年が殺してしまった鳥に謝りたくて佇んでいたという所も泣けました。

3巻は「袖を引く手」とか「黄昏宝珠」が好きだったなー
「亀の王」もタイトルが好き。
どれもどこかで見たような話ではあるけれど、落とし所がなかなか上手くて
後宮ホラーとして楽しみました。でもちゃんと本筋にも絡んでくるのがまた良かったです。
2巻最後の高俊の魚泳と過ごしてきた時間が
全てもう戻らないものになってしまったという喪失感や、
3巻の「雨夜の訪い」で許嫁を見殺しにしたと苦しむ泉女に寿雪が
「それは許嫁の行動を否定することだ」という所とか、
細かい心理描写や台詞に良いなと思う所も多くて、
少女小説では薄味過ぎた文章も今作の淡々として静かな雰囲気には合ってて美しかったです。
何か矛盾点とかいっぱい指摘されて叩かれまくってるけど、
私みたいにあまり深く考えないで読書する層に売れてるんだろうなというのが分かる感じ。
ページ数の割りにさらっと読めて、
何となく壮大なテーマというか道具立てみたいなのを感じさせながらも
一話一話はあっさりした感じで概ね満足できる、みたいな。
今後梟と烏とか八神教がどうのとかは割りとどうでも良いですが、
言われてるほど悪くないじゃんと思いました。確かに3巻は文章スカスカはちょっと思ったけど。
晩霞のとらえどころの無い無邪気なお姫様口調が可愛らしくて好きです。


そして10日前からflowers公式と波津彬子先生のアカウントをミュートしてまで
表紙がめちゃくちゃ楽しみだったお嬢様のお気に入り2巻、今日買ってきましたー!゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚
1巻の紫がかったピンクもとっても美しかったけど、黄色基調の2巻も可愛い~♥
1巻がキャロラインとロバートのちょっとロングの構図だったので2巻もそうかと思ったら
キャロラインのアップでちょっと残念でしたが、
儚げな美少女のキャロラインもキャロラインのドレスもめちゃくちゃ可愛い~(*≧∀≦*)
ドレス白に首や襟周りを飾る少し色褪せたようなクラシカルなレースが繊細で美しくて、
首と襟の裾に付けられたひらひらリボンも可憐な雰囲気で素敵♥♥
更にカラー口絵の裏でモノクロだけどこのドレスの全身絵のキャロラインが!( ☆∀☆)
スカートの部分の複雑な布の重なりやレースもまた美しい~☆
カラー口絵は絶対描き下ろしでロバートピンだろうなと思ってたけど
flowers増刊の表紙の流用で、
お菓子とお茶でアフタヌーンティーを楽しむキャロラインのイラスト好きだったので
描き下ろしロバートよりは嬉しい♪(笑)

内容は全て本誌で読んでたので書きませんが、
原案の門賀美央子さんのコラムがなかなか興味深くて面白かったです~
イギリスの財産相続制度はある程度知識はありましたが、
それに絡めてのキャロラインの両親・アーミテージ夫妻の結婚の経緯とか、
イギリスでは宗教の違いやパトロンの不足で歴史画・宗教画はあまり隆盛しなかったけど
王候貴族に需要があったので肖像画は発展したという話に絡めての
カールお兄様はアカデミズム派から次第に自由な画風になっていっただろうとか、
結構裏設定も考えられてるんだなーと楽しめました。
真夏の夜の夢が多神教の時代とキリスト教の神々の時代がMIXされた奇想天外な話だったとか、
それゆえキャロラインが惹かれたのだろうという解説もためになりました!
お嬢様今発売中のflowers増刊冬号では新章に突入したらしくて、
財政難だし今後はカラー扉の時だけ買おうと思ってたけどやっぱり気になるなぁ~( ;∀;)
PR

COMMENT

NAME
TITLE
MAIL (非公開)
URL
EMOJI
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
COMMENT
PASS (コメント編集に必須です)
SECRET
管理人のみ閲覧できます
 

カレンダー

10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

フリーエリア

最新トラックバック

プロフィール

HN:
小雨
性別:
女性
職業:
大学生
趣味:
読書、映画鑑賞
自己紹介:
7月15日生まれのかに座、A型。
めんどくさがりでものぐさ。

バーコード

ブログ内検索

P R

Copyright ©  -- 雨の通り道 --  All Rights Reserved

Design by CriCri / Material by petit sozai emi / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]