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雨の通り道

5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。

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東京バレエ団「くるみ割り人形」2019/12/14


今日と明日は二日連続でくるみ鑑賞♪
ヘルニアの後遺症?というか残存症状のため再び長い間座っていられないので
明日のjunさんとの観劇デートに備えて今日のチケットは譲渡に出そうか凄く迷ったのですが、
同じ舞台を二日連続で観に行くなんて初めてだしやっぱり諦めきれなくて、
王様と私の時も飲んでいったボルタレンという痛み止めを飲んで行ってきましたーヽ(;▽;)ノ
結果的に舞台の間は全く痛くならなくて良かった!
明日はどうなってるか不安ですが(*´ノД`)とりあえず今日の舞台、素晴らしかったですー!
東京バレエ団のくるみは37年ぶりの新制作だそうですが、
以前観に行った時の演出と大きくは変わってなくて、
その分装置がとっても豪華になってて素敵だったー(*>∀<*)
最近は一昨年観に行った新国立劇場のくるみみたいに
独自性を出そうとするあまりくるみのカタルシスをないがしろにしてしまう様な演出が多いので、
久々にオーソドックスな安心して楽しめるくるみに出会えて嬉しかったです♪
では続きから長文レポ!



聴く度にX'masのうきうきわくわくが蘇る心踊る序曲。
東京シティ・フィルの演奏上手で良かった!
早速気分は物語の中に入り込んで…幕が開くと降りしきるぼたん雪。
そしてその間に雪を被った19世紀ドイツのクラシカルな街並みが。
マリインスキーの装置と似てるけど、より豪華で重厚でいやがおうにも期待が高まります~♪
衣装、装置をロシアの工房で一新したと言う触れ込みでしたが、
元々東京バレエ団美術面お金かけてなさそうだし
同じ触れ込みだった白鳥の湖の時があれだったので
あまり期待してなかったのですが、衣装はともかく装置思いの外豪華でしたー!♥
シュタールバウム家からお手伝いさんが寒そうに出てきて、
X'masパーティーにやって来たお客を迎えます。
そしてシュタールバウム家の居間の装置に。緑と金基調で、重厚感があってゴージャス!
ドイツだけどヴィクトリアンな雰囲気でとても素敵でした~
貴婦人達のドレスは19世紀初期風のエンパイア・スタイルに
小さなエリザベスカラーが付いたような不思議な感じ。
マーシャ役の沖香菜子さんが登場しますが
たくさんの子供役のダンサーに紛れてどの方か分からないまま行進曲に(^o^;)
子供達のドレスはカラフルで豪華ではないものの可愛らしかったです~
そしてやっと沖さん発見!
無邪気な7才の少女らしい愛らしさ、子供らしさが凄く自然に出てて、
無理して作った感じのない本当に少女らしいマーシャで良かったです!
行進曲自体の振り付けも賑やかな感じで良かった。
続いて大人達の踊り。ちょっとゆったり過ぎる気もしましたが(^o^;)子供達と対照的で良いかな。
楽しく遊ぶ子供達の前に、マーシャの名付け親のドロッセルマイヤーが現れます。
彼が見せてくれる人形劇に子供達は夢中。
この人形劇を見せるチェストみたいなのもクリームグリーン?で可愛いの♥
人形劇が終わると、今度はチェストから本物の踊る人形たちが!
ピエロ役の樋口裕輝さんははもう少し難しい振り付けの方が良いような…(^_^;)
コロンビーヌ役の中川美雪さんは最後の連続回転上手くて良かったです~
ムーア人役の岡崎隼也さんももっと踊りまくってほしい…
ともあれこの三人の人形たちはねずみ達との戦争からおもちゃの国までずっとついてきて、
一種のマスコットキャラクター?的な役割でした。

人形劇の後ドロッセルマイヤーおじさんの取り出したくるみ割り人形に魅せられたマーシャは、
プレゼントのお人形と交換するならくるみ割り人形をあげると言われ、
少し迷いますが結局人形をくるみ割り人形と取り替えてもらいます。
嬉しそうにくるみ割り人形と踊るマーシャのシーンは
このバレエの象徴的なシーンで少女性の極致の大好きなシーンなので、もっと踊ってほしかった…
面白くない弟のフリッツがねずみの人形でくるみ割り人形に襲いかかり、
人形は地面に落ちて壊れてしまいます。
涙を流す演技をする沖さんにつられて、私も涙がこぼれる寸前jまでうるうる(;o;)
沖さん、感情が本当に自然に表現できていて、
観ている人まで舞台の上に引っ張り込んで感情移入させてしまうような力が有りました!( ☆∀☆)
ドロッセルマイヤーにくるみ割り人形を直してもらったマーシャはやっと泣き止みます。
やがてパーティーはお開きになり、お客たちは帰っていきます。

装置が転換してマーシャの寝室。
これまたオペラ並みのスケール感!でも一新前の物とかけ離れすぎない感じで、
窓の灯りが床に影を作っている所など、共通する所が多かったです。
くるみ割り人形を抱いてベッドに入ったマーシャは、夜中胸騒ぎを感じて起き出します。
ここで居間の装置が小さくなったマーシャを強調するように大きなサイズになっていて、
右手側のフクロウの形の柱時計の目が光り十二時を告げると、
X'masツリーがどんどん大きくなります。現れる三人の人形たち。
そしてねずみの王様とねずみ達がくるみ割り人形率いるおもちゃの兵隊と戦争を始めます。
ここは毎回自分も小さくなって戦争に巻き込まれたような臨場感ある場面で好きなのですが、
今回もおとぎ話の不思議な世界が目の前に立ち上がったような気持ちになって
とっても楽しかったです~♪
劣勢になったくるみ割り人形を助けようと、
マーシャは勇敢にスリッパでねずみの王様に向かっていきます。
マーシャにスリッパで殴られた王様は倒れ、後には倒れたくるみ割り人形だけが取り残されます。
マーシャはくるみ割り人形の腕をとり、力無く垂れ下がる腕を見て
くるみ割り人形が死んでしまったと涙を流します。
ここでくるみ割り王子役の秋元康臣さんが登場。会場内から拍手。

このシーンも毎回涙が出そうになるシーンなのですが、
今回は沖さん始めキャストの方々の好演ですっかり引き込まれていたので
秋元さんの端正な佇まいと共に本当に涙がこぼれてしまいました…(*;д;)ノ
このシーンはイケメンならイケメンなほど泣けます。
王子の姿になったくるみ割り人形とマーシャのパ・ド・ドゥ。
初々しい二人が叙情的な音楽に乗せて愛を語り合う、大好きなシーンです。
沖さんは子供らしいマーシャから急に大人っぽい女性らしい感じになってしまうので、
もう少し次第に少女から大人の女性へ成長していく様子を見せてほしかったですが(^o^;)
もっと動きまくっても良いかなーとは思いつつ、何だかんだでリフトもあったり
秋元さんの肩に顔を寄せる沖さんのうっとりした表情など
二人の愛の交歓が見えるような美しい踊りで良かったです~!

装置は居間から雪の森へと変わり、白銀の世界で雪の精達が美しく舞います。
雪のワルツのシーンも大好きです~
舞台袖から現れるNHK東京児童合唱団の合唱もまさに天使の歌声!
清らかな歌声に乗せて純白のクラシックチュチュを着た雪の精達が
何回転もその場でアラベスクで回ったり、整然とした動きを繰り返す様は
まさにチラチラと舞う粉雪が次第に吹雪になって降り積む様が目に見えるようで美しかったです~
王子とマーシャも雪の精に混じって踊り、
王子の舞台上を大きくマネージュするシーンでは拍手も。
雪が降りしきる中、マーシャと王子はお菓子の国へと旅立つのでした。第一幕終。


25分間の休憩の後第2幕。
幕が上がると、薔薇色の雲の中をくるみの形の船に乗ったマーシャと王子、3人の人形達が。
その後を必死で追いかけるねずみの王様と手下達。
この辺の演出も以前と変わってなくて安心感ありました。
やってきたのはX'masツリーの内部のような、
緑の枝に大きなオーナメントがいくつも飾ってある装置。
マーシャと王子がやって来ると、
オーナメントから各国の人形達が顔を出して二人を迎えてくれます。
そこへねずみの王様達が乱入し、王子は剣を持って勇敢に戦います。
やがて奥に消えていた王子が勝利の印にねずみの王様の被っていた王冠を手に戻ってきて、
マーシャのスカートの裾を持って口づけをします。
ここは今までありそうでなかった演出で、貴婦人に愛を誓う騎士の様でとっても萌えました♥(笑)
舞台右にマーシャと王子達が座り、各国の歓迎の踊りの始まり!

スペインの秋山瑛さんは、明日のマーシャ役なのにスペインまで踊るなんてタフだな~
男性の池本祥真さんも伊達男らしいキビキビした感じが良く出てて、
二人ともちゃきちゃき気っぷの良いスペインのカップルらしさが良く出てて凄く良かったです!
秋山さんの扇捌きも見てて気持ち良かった♪

アラビアの三雲友里加さんと生方隆之介さんは、
エロティックというよりは大人の恋という感じの踊りで、
三雲さんも妖艶というより清楚な美人さんで素敵でした♥
三雲さんは明日のスペインも楽しみ!(#^.^#)

中国の桶田美紀さんと昴師吏功さんは普通かな…
振り付けは男性が一度跳躍しながら舞台袖に入ってしまって、
最後にまた女性と一緒にポーズを取るというのが珍しくて面白かったです。

ロシアの伝田陽美さんと岡崎司さん、鳥海創さんは弾ける様な溌剌とした音楽を良く表していて、
一際大きな拍手とブラボーをもらってましたー

フランスの金子仁美さん、足立真理亜さん、南江ゆう生さんは
それぞれの持ち味を活かした踊りが楽しかったです♪

これはこれで可愛いけどずっとこの装置のままだったらちょっと寂しいな…と思ってたら
花のワルツのシーンでガーランドやソフトクリームで飾られたお菓子の柱で出来た宮殿風の
愛らしくも華やかなセットになって安心しました~☆
マーシャが自分も踊りたいけど服が…と言いたげに王子と消えていくのと同時に、花のワルツ。
衣装は前に届いていたくるみの衣装チラ見せみたいな広告で見てて
あまりのシンプルさにがっかりしていたのですが、
踊ってるとむしろ踊りが引き立って良い感じ!
女性達が足を上げる度にふうわりとたなびくロマンチック・チュチュがうっとりするほど素敵で、
男性のソリスト達のジャンプを見せるシーンも見ごたえありました~♥
ジェンダー論が叫ばれる現代ですが、
力強い男性、優美な女性という一種ステレオタイプも
こういう古典芸能の世界だと素直に良いなあ~と思います。
まるでミルクの海に浮かぶクリームが踊っているような、
甘やかな雰囲気がとっても美しかったです~゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚

いよいよ白いクラシック・チュチュに着替えたマーシャと王子のグラン・パ・ド・ドゥ。
一幕の初々しい雰囲気とは一転して、
既に成熟した愛を思わせる情熱的な音楽に乗せての二人のデュエット、
王子とマーシャのうっとりした表情にお互いへの愛がしっかり感じられて、
難しいリフトも2つあってどちらも拍手が起こってたけど、
特に二回目のマーシャの片足を王子が支えて
マーシャがリフトされながら自由な方の足でアティチュード?決める所が美しかったです♪
ラストのフィッシュダイブも決まって良かった!

王子のヴァリアシオン、秋元さん過去にも白鳥とくるみ観に行った事あるけど、
踊りは上手いけど表現したい事が伝わってこなくて無個性だなーという印象でしたが、
今回はちゃんとくるみ割り人形の王子らしく夢の王子さまという感じが合ってて、
アントルシャを繰り返す所とか見応えありました~会場内ブラボーの嵐。

沖さんの金平糖の精の踊りは
細かい足捌きまで可憐で可愛らしい、オルゴール人形みたいな踊りでキュート♪
沖さん、ずっと誰かに似てるんだ…と思ってたのですが、
そうか、目が大きいところがごちそうさんの杏さんに似てるんだ!( ☆∀☆)

コーダは二人の語らいが感じられるような感じがとっても素敵で良かったです~
ただ女性の振り付けは前のジャンプした後回転、をくり返す、の方が
金平糖の精だけど少女マーシャの無邪気さも残ってる感じで好きだった…
沖さん回転はそんなに得意じゃないみたいで今回の振り付けは合ってない( ´・∀・`)

最後は3人の人形達や各国の精達、花のワルツみんなで大団円!
だけど、ここも前の時から好きじゃなかった
各国の踊りのパートが省略された振り付けが変わってなくてがっかり…
あの祝祭的なオールスター競演!な感じが好きなのになあ~。
前は花のワルツしかいなかったからそれよりはましだけど。
最後に皆が王子をリフトして暗転、再びマーシャの寝室に。
夢から覚めたマーシャは寂しさを感じますが、
この素晴らしい夢を愛おしむようにくるみ割り人形を抱き締めるのでした。
第2幕終。いやーやっぱりオーソドックスなこの曲と幕切れが一番好きです!(* ̄∇ ̄*)


東京バレエ団、
確かに新国立劇場バレエ団と比べると物凄く踊りが上手い!っていう人はいないけど、
安心感と安定感のある技量を持ったダンサーが揃っていて、
演出もハートフルで分かりやすく、
素直に夢の世界に身を預けられる感じがとっても良かったです。
振り付けが全体的に粛々?しずしず?というか
もっとガンガン踊りまくってほしいのに~!!という所は多々ありましたが、
とにかく物語の世界に引き込まれる感じが凄くて
マーシャと一緒に夢のようなX'masを過ごした気分になれる、
それがこのバレエで一番大事な所だと思うので、まずはとっても楽しめました~ヽ(●´ε`●)ノ
明日の鑑賞でどの位感想が変わるのかもまた楽しみです♪
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性別:
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職業:
大学生
趣味:
読書、映画鑑賞
自己紹介:
7月15日生まれのかに座、A型。
めんどくさがりでものぐさ。

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