雨の通り道
5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。
本に埋もれる我が家
- 2017/07/06 (Thu) |
- 日記というか雑記 |
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絵はヴィクトリアンな雰囲気の粉雪と聖夜。
楽描きで粉雪を描きまくってたら久々に聖夜との並びも描きたくなって描きましたー
ドレスの色、落ち着いた紫にするつもりが趣味の悪い色になってしまったorz
粉雪の頭のリボンの塗りは気に入ってます。
コバルト文庫を買いすぎて置き場が無くてシャレにならないことになってます…
貧乏人&守銭奴根性で一度お金出して買った物は極力捨てたくなくて…
かと言って今月の新刊3冊も正直読み返したいと思うのは一冊もないけど
ブックオフに売るのも私のようなコバルト中毒者を喜ばせる事になると思うと悔しいし…
仮のつもりでPC置いてる机の端に積んでたのがどんどん高く、かつ定位置になりつつあります。
内容は読み返さなくても表紙が可愛いのとかも捨てられません。
イラスト集も使わなくなったテーブルの上にうず高い山がいくつも出来てて
せっかく見返そうと思っても取り出すのが大変でもう良いや…という本末転倒な事に。
もっとひろい収納部屋かせめて本棚がもう一つ欲しい…いや本棚置くスペースも無いんですが。
コバルト文庫、山本瑤さんの
「飛べない鍵姫と解けない飛行士 その箱、開けるべからず」読みましたー
もう4ヶ月も前に出た本で108円でもないし買おうか凄く迷ったのですが
108円以外のコバルト文庫は一律360円だった横浜のブックオフで
一冊だけですが460円の値がついてるのがあって、
今は一冊だけだけどこれからは他のも値上げするかも…
という危機感と不安からつい買ってしまいました。
最近スチームパンクに少し興味が出てきたので世界観とか楽しみにしてたのですが、
序盤にちょろっとそれらしい記述がある以外は
ヴィクトリアンにしても大差無さそうな感じでがっかりでした…
たまには姫嫁じゃないお仕事物も良いかもと思ってたのですが
錠前師として誇りを持ってるとか台詞で説明されるだけで
ヒロインのマージがそこまで仕事が好きに見えなかったのも残念。
語り出しとかは面白くなりそうでわくわくしてたんですけどね~
マージの養父のウルスもどんな人かあまり描写が無くて
マージの悲しみとかに共感できなかったです。
スチームパンク・ミステリと謳ってる割にミステリ要素もおざなりでがっかり。
ニゲルに微量の有毒性がある事が語られた時点で有る程度犯人の動機が予想出来たし、
その動機や事件の単純さももっと綿密な物語を期待してたので余りにも食い足りなかったです。
発見された3人の娘の焼死体は検死みたいなのはされなかったの?とか。
でもラストドロシアにマージが養父ウルスの
「変わり者は一人だと寂しいが2人なら大変になる。寂しいよりは大変の方がマシだろう?」
という言葉を引用して、娘を亡くしたドロシアと家族になることを決めるのは良かったです。
ヒーローのアレックスの貴族らしからぬ砕けた口調と性格は良かったですが、
マージにこれといった個性も魅力も感じられなかったのは残念。
クレメンスも最初は結構良いキャラしてると思ったけど段々影薄くなるし。
でもアレックスがオリヴァーがマージに恋してるのを察して年の差って辛いよなぁと思ったり、
ラストアレックスの飛行機に乗せてもらったマージが
飛行機に自分の名をつけてもらった事だけでなく、
アレックスの白っぽい金色の髪を見て好きな色が増えたのが嬉しい、と感じるのは
甘くてほんわかして可愛かったです。
でも全体的には会話文が多くてかなりすかすかな印象だったな…
お仕事物としてもミステリとしてもスチームパンクとしても中途半端でした。
久々に漫画を買いましたーハルタで連載中の佐々大河さんの「ふしぎの国のバード」。
最初はモロ森薫さんに影響受けてる絵柄と雰囲気にうわぁ…と思ったのですが、
読んでみるとまた違った魅力があって良かったです~
森さんがハルタ本誌の企画でイラスト付きでお勧めしてただけの事はある!
1878年(明治11年)、イギリスの女性探検家イザベラ・バードが
蝦夷を最終的な目的地として踏破する事を目的に日本にやってきて、
日本で雇った通訳の伊東鶴吉と共に日本の様々な風俗や人間に出会い、
見聞を深めていく…という話。
この手の話の定番である未知の国の文化への戸惑いや偏見、
現地の人の優しさに触れた嬉しさ等が
いっそ清々しいほどストレートに描かれていて、それが返って好感が持てて好きです~
特に人力車夫の弥平さんとバードさんの触れあいは目頭が熱くなりました。
イギリスの同胞の日本人蔑視を伊東に真摯に謝罪するバードさんとかも凄く好感持てましたー
明治時代の日本の様子も徹底的に研究して描かれてるのが伝わってきて、
市場や鉄道や宿場町の人々など、
むしろ現代の私達から見ればバードさんの驚きの方に共感してしまう感じで
読んでるとバードさんと一緒に
明治の日本という「ふしぎの国」に飛び込んでしまったような気持ちになる、
そういう所が凄く好きでしたー
伊東のいつもけだるそうな感じも好きです。バードさんとくっつくのかな?
続刊も買いたいなあ。
村上リコさんの「図説 英国社交界ガイド エチケット・ブックに見る19世紀英国レディの生活」
図書館で借りて読みました。
このシリーズカラー図版はもちろんモノクロの当時の風刺画とかも豊富に載ってて
時代の空気が伝わる感じと平易な解説が分かりやすくて好きです。
あなたが19世紀英国の中流階級の若奥様になって社交界に進出するにはどうしたらいいか、
というコンセプトで当時の社交界のマナーを記した本を読み解くという形で書かれていて、
あなたが正餐会を開こうと思ったら…とかあなたが舞踏会を成功させたければ…とか
こちらに語りかけてくるような感じが面白かったです~
社交界の有力者を招くための招待カードの書式や渡し方から
正餐会でのメニューや
女性はスープでも味の薄い物を選ばなければならないという暗黙の了解があったとか、
舞踏会を開くために必要な費用や留意点などなど、
当時の英国レディの心得が分かって楽しかったです。
一番知りたかったドレスコードが当時のどの本にも
有る程度の型はあっても具体的なデザインなどの記述は
流行の移り変わりが著しいので書かれてなかったというのはなるほどと思いました。
当時の階級社会にどっぷり浸かった形式的な決まり事が窮屈ながらも興味深かったですー
私は子供向けの児童書も好きで読むのですが、集英社みらい文庫の
藤崎あゆなさんの「戦国姫ー風の巻ー」読みましたー
子供向けの本って大人が子供にも分かりやすいように工夫して、
かつ教育的に書こうとしてる感じに好感が持てて好きなのです。
良質な子供向け作品は大人が読んでも面白い、が持論。
戦国姫シリーズは戦国時代の勇ましい武将の影に隠れがちな姫君達の
知られざる生涯やエピソードを分かりやすく物語形式で解説も交えつつ書かれてて
知識はないけど歴女入ってる私にはお気に入りです。
収録されてる9人の姫君の話の中では、伊達政宗の生母義姫の話が好きでしたー
奥羽の鬼姫という恐ろしげなあだ名とは裏腹に、
やむを得なかったとはいえ実の父親を殺してしまった正宗の苦悩を優しく慰めたり、
戦場に赴いて息子と兄の戦を止めようとしたり、
包容力があり優しく、とても芯の強い女性だったのだなと思わせられます。
更に大変な美人だったそうなのでこれは惚れる…!と思いました(笑)
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7月15日生まれのかに座、A型。
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