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雨の通り道

5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。

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梅の季節ですね


という訳で今日描いた背景に梅散らしたチマ・チョゴリを着た女性を載せておきます。
今年はまだ梅見られてないなあ…季節が終わる前に見たい!
春の訪れを一番に告げる気品溢れる梅は一番好きな花なので。


図書館で借りてきた吉本ばななの「さきちゃんたちの夜」読みましたー
吉本ばななの短編集は久々に読むので楽しかったです。
どの話も白河夜船とか初期の頃の短編と比べると印象が弱いというか
まあいつも通りの吉本ばななだなーという印象でしたが、
表題作のさきちゃんたちの夜だけは凄く好きでしたー
一応全作品感想を。

「スポンジ」
ヒロインが高崎君の家で見つけたスポンジから
高崎君がいるインドの原色の色鮮やかな風景が広がるところが
凄く視覚的に伝わってきて良かったです。

「鬼っ子」
鬼ばかりを作っていた亡き叔母の思い出が強い力を生む感じが説得力有りました。

「癒しの豆スープ」
ちょっと長くて読んでてだれたけど、
ヒロインが彼女を作って母と別れた父親との関係を
上手く折り合いを付けていく所がすんなり納得できて良かったです。

「天使」
子宮癌を患って子供を産めなくなったヒロインが
鈴木君との出会いを通じて乳児院で働く決意をして
自分にとって乳児院の子どもたちが一人一人自分の子供なんだ、と思う心境と
最後に見る夢で鈴木君への信頼を強くするところが好きでした。
鈴木君の誠実な人柄とスキップするような足取り、という箇所がまた良かったです。
これからヒロインの中で
鈴木君の存在が凄く大きくなっていくんだなーと思わせるラストが印象的でした。

「さきちゃんたちの夜」
それまでの話は全部ヒロインがどこか無欲というか無私というか、
心が広くて優しくて正しい生き方をしてる感じだったので
この話のヒロインの導入部の
綺麗な所ばかりじゃない性格がはっきり提示される所が気に入りましたー
ヒロインの双子の兄であり姪っ子のさきの父親が事故で亡くなった後
母親に彼氏が出来て気持ちに整理がつかないさきの気持ちが凄く良く分かって、
さきがヒロインの家に家出しに来る展開とか凄く楽しくてわくわくして読んでましたー
誰かが泊まりに来るとめんどくさいけど、
どこか楽しい気持ちになるし泊まっていった人が帰った後の一抹の寂しさの感覚とかも
凄くリアルに感じられて共感したし面白かったです。
さきとヒロインがヒロインの実家を改装して
エビピラフのお店「ルフィ(仮)」を開く計画を立てる所とかも
いきいきとした会話で楽しめました。
とにかくさきとヒロインの会話や一緒に過ごす夜が凄く魅力的に描かれていて楽しかったです。


あと「グリムのような物語」で知った諸星大二郎先生の作品を
この前から地味に集めてるのですが、栞と紙魚子シリーズとか結構面白かったですー
ナンセンスギャグホラー?と言った感じで、
あっけらかんとした怪異とギャグのバランスが好きです。
一番最近買った文庫本「壁男」も面白かったです。
諸星先生の奇想は本当に凄いなーとしみじみ。
壁男も諸星先生らしい独創的でかつブラックユーモアのある感じが良かったですが、
ブラック・マジック・ウーマンの得体の知れない怖さと笑いの両立、
鰯の埋葬のラストのコマのぞっとさせられる感じも読んでて凄く快感でした。
第2部の最初のモボクの木の話が
遠い国からの最後の話と繋がるところも上手いなあと。
遠い国からの多分地球人?の男が異星の不可解な世界を旅する感じも
諸星先生のイマジネーションが存分に発揮されていて
凄く想像力をかき立てられて面白かったです!
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プロフィール

HN:
小雨
性別:
女性
職業:
大学生
趣味:
読書、映画鑑賞
自己紹介:
7月15日生まれのかに座、A型。
めんどくさがりでものぐさ。

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