雨の通り道
5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。
久々の通常運転だよ
- 2018/02/02 (Fri) |
- 日記というか雑記 |
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絵はイラスタ習作ユウナ。何か線が描きにくいなーと思いながら描いてて、
色塗る段になって初めてペンタブの筆圧感知が効いてないことが分かりました…
肌とか着物の白い部分の塗りがどうしても色と色の境目が出てしまう感じで難しいですが、
瞳の透明感とか帯の模様の感じは上手くいって気に入ってますー
2月1日発売のコバルト文庫2冊、どっちも表紙が好みだったので新刊で買ってきましたー
一原みうさんの「錬金術師は禁じられた現を超える~マンドラゴラの妙薬と人魚姫の恋~」と
はるおかりのさんの「後宮麗華伝 毒殺しの花嫁の謎咲き初める箱庭」の2冊。
にしても来月のコバルト文庫秋杜フユさんの新作1冊しか発売しないって…
月2冊刊行になっただけでもショックだったのに1冊とか悲しすぎる;;
たまたま他の作家さんが間に合わなくて1冊になっただけだと思いたい…
一原さんの錬金術師2巻は
1巻が伏線投げっぱでヒロインの素性や登場人物の秘密が何一つ明かされないで終わったので
2巻が出ること知っても全く買う気は無かったのですが、
表紙のセラフィーヌのロココドレスが凄く綺麗で可愛かったので表紙のためだけに買いましたー
あとはネットで表紙に惹かれるけど1巻があれだったし…と感想待ちの人が多かったので
一番にレビューを書きたくて特攻。
その甲斐あってレビューにまあまあ反応もらえて良かったです。
肝心の本編ですが、前巻は一応セラフィーヌの幼い頃のゆがみのルイ14世の記憶とか
カリオストロ伯爵の窮地を救うための潜入操作?、
裁判でのカリオストロ伯爵の心理戦要素とか見せ場や山場があったけど、
今回は全篇ひたすらセラフィーヌが惚れ薬作りに没頭してるだけの地味な話で、
表紙から期待してた華やかな舞踏会みたいな場面も最後の最後にちらっとあるだけで肩すかし。
タイトルの人魚姫の恋という言葉からロマンチックで儚げな話をイメージしてたけど
単なる錬金術師としての資質を試すための問答に使われるだけで期待外れでした。
セラフィーヌのヴィクトリーヌに意地悪されても
私のために気を使ってくれてるのね!みたいな天然さも若干いらっとしたし、
セラフィーヌがカリオストロ伯爵にすっかり惹かれていて
伯爵の新たな魅力が全く書かれていないのも残念でした。
キャラクターがみんな一元的で魅力もないし
一応サンジェルマン伯爵=院長先生だという事は明かされたけど
相変わらずセラフィーヌの秘密や
セラフィーヌを助けてくれた女性の正体などは全く明かされないし、
ルイ15世やポンパドゥール夫人等の史実の人物が出てくるのも必然性が感じられませんでした。
歴史の記述も高校の歴史の教科書読んでれば書けるレベルの浅さで何だかなあ。
良かったのは凪かすみさんのイラストくらいでした。
ディアーヌとヴィクトリーヌの姉妹とセラフィーヌの着飾った挿絵とか綺麗で好きですー
これ3巻が出たとしても新刊では買わないかなあ…
今回みたいに表紙が良かったら買っちゃうかもですが。
後宮麗華伝も由利子さんの表紙と挿絵が凄く綺麗で可愛かったですー
一原さんに比べると
はるおかさんはさすがにきらきらした後宮や衣装の描写なんかが上手くて
華やかな雰囲気で読ませてくれるけど、
まあ大筋は面白かったのですがヒロインの露珠の口調が
はるおかさんのデビュー作、三千寵愛在一身のヒロイン桜霞と同じ特徴的な物だったせいで
ヒーローの透雅もはるおかさんの別作品のヒーローに重なってしまって
全体的にはるおかさんの既刊のヒロインとヒーローの組み合わせを変えただけの
セルフオマージュにしか見えなくなってしまったのが残念。
政略結婚の初夜で失敗、大した過程もなくデレるヒーロー、お互い両片想いですれ違い、
ラスト近くの雑な陰謀、主役カプを覗いてどんどん不幸になる脇役達と
はるおかさんの悪い部分が全部出てる感じでなあ…
はるおかさんにそういう要素含めて安心感を求めて買い支えてるファンがいるのも分かるし、
私も毎回一定の水準は満たしてくれるので何だかんだ言って買ってしまうのですが、
それにしても毎回主役カプが違うだけで同じような話を繰り返してるだけで
いい加減このシリーズもネタ切れな感じがしました。
今回は花がテーマと言うことで、
はるおかさん得意のきらきら描写が一層華やかになってたのは良かったですー
露珠と透雅が花を眺めながら花に関する謎解きをするところとか
挿絵含めて綺麗で情緒があって好きでした。
ただ何度も言いますが透雅が愛を信じないという割に
望まず娶ることになった露珠に最初から優しくて、いやそこはもっとツンな所も見せてよ…と。
後宮樂華伝や後宮刷華伝の後宮シリーズ近作2作は
その辺のヒーローのトラウマと懐柔されていくバランスが上手く取れてたので良かったですが、
今作はそもそも透雅が愛を信じられなくなった背景も言うほど悲惨じゃなくて
序盤でちらっと語られるだけなのでいつにも増して説得力がなかったです。
透雅より兄の皇帝学律の恋人の妓女、青艶の方がよっぽど悲惨な人生を歩んでる気が。
毎度の事ながら主役カプ以外がガンガン辛い目に遭っていく展開もついて行けませんでした。
学律と青艶の恋も主役カップル以上に魅力的だっただけに
あれで退場とかすっきりしなくて可哀想すぎるし、
陰謀の黒幕の宝倫大長公主は出てきた瞬間にこの人が何か事件起こすんだなと分かるし。
露珠と透雅のいちゃらぶはまあ糖度盛ってて良かったですが、
どのエピソードもとにかく今までのはるおかさん作品からの既視感が凄くて
ちょっと設定を変えただけのいつものはるおかさんという感じでした。
全体的には手堅くまとまってるし安定感はあるので何だかんだで読ませてはくれるのですが。
ブックオフで見かけて面白そうだなーと思ったので図書館で取り寄せて読んだ
自身も娘を持つ母で少女を取り巻く文化に詳しいジャーナリストである
ペギー・オレンスタインの「プリンセス願望には危険がいっぱい」という本、
めっぽうやたら面白かったですー!
女の子は何故プリンセスやピンクが好きなのか?
そういった女の子特有の文化に漬かって育った少女達にはどんな影響があるのか?
という事を堅苦しくないユーモアに溢れた語り口で
脳神経科学者や心理学者、
プリンセス商品のマーケティング担当者等に話を聞きながら解明していくという本で、
女の子と男の子の好みにはそもそも生物学的な違いがあるのか?といった事や
男の子も女の子もそれぞれ2歳位で自分の性を意識し出すようになるとか、
興味深い学術的根拠がいっぱいで
それ意外にも美少女コンテストに娘を出場させる親たちの心理や
グリム童話をはじめとするプリンセス物語から女の子に与える影響を読み解く章など
お姫様好き、少女好きとしては興味深い話題ばかりで凄く楽しんで読めましたー
私自身6歳の頃の夢はシンデレラだったし、お姫様物語に憧れて育ちましたが
著者のプリンセスの巨大マーケットに懐疑的な姿勢とか
少女達がプリンセスやピンクにどっぷり漬かる事への危機感などに
共感する部分も多くあったので、
「それって、凄くない?」「一体どういう事よ!」とか所々くだけた口調を挟みながら
一人の母親としてこの問題に向き合い理解しようとする著者に好感を持ちましたー
ディズニーの提供する少女向けドラマに出演していた「模範的な」少女達が揃って
ある時を境にセックスアピールを前面に出したパフォーマンスをする様になる事の考察とか、
凄く興味深くて面白かったです。
今の少女達は性別に関わらず自分の好きなこと、やりたいことを
自分で選び取るような人生を歩めるけれど、
その一方で自分の女性らしさ、セクシーに見える事を何よりも重要視しているという
著者の主張が説得力があって、
自分の娘には自分の性を肯定しながらも自由に自分の道を歩んで欲しいという
1人の母親としての願いが通念としてある感じが各章により切実さを与えていて良かったです。
男の子と女の子の違いを認めた上でお互いが幼い頃から互いを肯定し
協力し共生出来る様な教育をしようというアメリカの大学のプロジェクトとか、
現代における子供達への理解や生物学的根拠に基づく新しい試みを知られたのも良かったです。
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7月15日生まれのかに座、A型。
めんどくさがりでものぐさ。
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