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5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。

昨日今月のコバルト文庫新刊の
長尾彩子さんの「魔女が死なない童話(メルヒェン) 林檎の魔女の診療簿(カルテ)」と
秋杜フユさんの「こじらせシスコンと精霊の花嫁 恋の始まりはくちづけとともに」
買いましたーどっちも新品ですよ…!
長尾さんのは長尾さん作品って一定水準は保ってるけど定価で買うほどでは…と
最初は買うつもり無かったんですが、
ネットで結構際どいエロ描写があると聞いて(笑)
表紙の黒髪ヒーローもかっこよくて素敵だったので糖分補給のつもりで買ってみました。
秋杜さんのは全く買う予定ではなかったのですが、
某掲示板でまだレビューが出てなかったので一番にレビュー書きたい!というのと
前作の妄想王女と清廉の騎士が良かったのと
表紙絵とデザインの良さで衝動的に買ってしまいました…
これで今月のコバルト新刊ははるおかさんの後宮錦華伝含めて
全てコンプしてしまったんだなあ…
せっかく数々のコバルト文庫を
ちまちま108円になるまで辛抱強く待って買ってた努力が台無し、
と思わないでもなかったですが、
まあ他の事に使う予定だったお金が思いがけず浮いたので良いかー…と。
どっちもそれなりに楽しめて少なくとも損したと思うことは無かったので良かったです。


その前に多分2ヶ月前位に読んでてずっと感想書きそびれてた
小杉英了さんの角川ホラー文庫「先導者」の感想を。
ずっと少女小説の記事書くついでに書こう書こうと思いながら
毎回記事書き終わった後ああ忘れたぁ~と思うパターンの連続でした…
先導者、あらすじからもっとワイルドな話なのかと思ったら
礼儀正しく大人びた少女の一人称から始まって虚を突かれました。
御役と呼ばれる死者の魂を導く役目を果たすために
子供の頃から過酷な訓練を受けた薄幸の少女と
世話係である曽根さんとの心の触れあいに心が震えましたー
最後の一文、「長らく立ち入り禁止だった私の心に無理矢理進入してくるように」
という表現がまた儚くも切なくて。
溺死する時の人間の身体のメカニズムとか、死へ移行する瞬間の感覚とかを
まるで一回死んだことがあるかのようにリアリズムを持たせて書いてるのも凄いと思いました。
少女と曽根さんの間に芽生える恋というには余りにも透明な感情が
全体の儚い雰囲気をより強くしていて印象的でした。


こじらせシスコンはひきこもり姫シリーズの4作目。
ヒロインはアメリアと聞いても全く思い出せませんでしたが、
そういえば一作目で出てきた少女がそんな名前でしたね…
両親から虐げられていた少女アメリアがルビーニ家に引き取られて4年後のお話。
んー陰謀も政略結婚もない平和なお話だったのは良かったけど
それだけにちょっと地味だったかも。

ヒーローとの恋愛描写も事故でキスしてから盛り上がるわけでもなく、
特に印象的なエピソードもなく、全体の3分の2を過ぎたあたりからやっと動き出す感じで
しかもヒロインが恋心を自覚するのが全部第3者というか当て馬その1と2の行動によってとか…
いやそれはまあ良いとしても
とにかくヒーローのシスコン兄弟の兄コンラードとの
恋心を盛り上げる直接的なエピソードがほとんど無かったのが残念。
当て馬その1のシスコン兄弟の弟ルイスの方がよほどエピがあって、
後書きで秋杜さんが
3角関係物ではいかに当て馬を魅力的に描けるかが大事と担当さんに言われた、と書いてる通り
確かにその辺は良いんだけど、当て馬弟のルイスの方が魅力的に見えるのはいかがな物かと…
ルイスがアメリアに花束を差し出して結婚を申し込んで、
アメリアが大切な人だから嘘はつけないと断るシーンでの
ルイスの手から花束がひらひらと落ちていく所とか、切なくて情景が目に見えるようでした。
個人的には当て馬その2のエバートンのキャラが結構好きだったので
理不尽な無神経キャラとして退場させられなかったのは良かったです。
パベル爺さんのクッキーのエピはちょっと唐突で?となったけど。

アメリアがルビーニ家に対して恩義を感じていて、何とか役に立ちたいと思ってる所も
役に立てないのなら自分がいる意味がないと思ってしまう所も
ルビーニ家の利になるからエバートンとの結婚を考えていたけど
それは両親と同じ打算で動いている事だったんだと気付く所も、
アメリアの心理の流れが一貫してとても分かりやすくてそこは良かったです。
エバートンが親切のつもりで呼び寄せたアメリアの両親にベアトリスが引導を渡して、
「お前を本当の娘だと思っているよ。ただそこにいるだけで、私はお前が愛しいんだよ」
と言ってあげるところはうるうるしましたー
全体を通して家族を愛するのに理由なんていらない、
役に立つか立たないかじゃなく、ただ存在してくれているだけで愛される権利がある、
と辛い子供時代を過ごしたアメリアへの救済が描かれている所がとても暖かくて良かったです。
ビオレッタが王子を出産したり、
シリーズ通して読んでるファンへのサービスも少しあったのも良かった。
親が子供を愛するのは当たり前、が全体のテーマなのかなと思いました。


魔女が死なない童話は全体的に薄味だったけど、
ヒーローが好みの感じだったので割と楽しんで読めましたー
理系でドSでヤンデレ気味な王子さまとか良いじゃないか…
メルヒオールが幼い頃父の命令で双子の弟として生まれたが故に理不尽な拷問を受けた事を
案外簡単に克服してしまっているのと、
そんな苛烈な父王がその後ほとんどメルヒオールに執着してないのは
もっと掘り下げても良いんじゃないかと思いましたが、
まあそうすると本題のレナーテとのいちゃラブに割くページが無くなっちゃうので
これで良いかな、という感じでした。
期待の際どいエロ描写は思ったより全然ライトでした。
悪婿の初夜シーンの恥ずかしさに比べれば何てこと無い!!(笑)
挿絵も話に聞いてた通り結構際どかったですが、ヒーローのかっこよさに見とれてました(笑)
艶っぽいシーンなのに大まじめに
「動物的本能は自制できるので」とか「僕の過剰な欲情が君に内出血をさせてしまった」とか言う
メルヒオールの理系馬鹿キャラが凄く好きです(笑)
挿絵の宵マチさんの描かれる男性キャラ凄く繊細でかっこよくて好きー
もちろん女の子も可愛いv

番外編の青薔薇を精霊の力で作ってレナーテを魔女ではないと認めさせるというメルの荒技?は
ネットでも物議を醸していた通りそれで解決で良いの?と思わないでもなかったですが、
私は事前に聞いてたからかそんなに気にならなかったです。
とにかくメルヒオールのキャラが凄く好みだったので主役カップルのラブも感情移入できて、
薄味だったけど糖分補給は充分に出来たので良かったです。
番外編ラストでレナーテからメルヒオールにキスする所も初々しくて可愛かったし
その直後もう一度メルの方から羽根が触れるようなキスを返すのも萌えたし
書き下ろし掌編で生まれた息子に嫉妬するメルヒオールも可愛かった(笑)
主役カップルに萌えられるかどうかが評価の分かれ目になるだろうな、という感じ。
白猫の姿の精霊クラウディアと告げ口妖精の黒ウサギのキャラも良い味出してて好きでした。
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