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雨の通り道

5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。

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flowers増刊感想&コバルト文庫


波津先生の「お嬢様のお気に入り」のためだけにflowers増刊買ってましたが、
波津先生の作品以外全く読んでなかったので
先月14日に出た秋号とその前の3月14日発売だった夏号一気読みしてましたー
特に夏号、思いの外楽しかったですー!
今までりぼんやちゃおしか読んでこなかったので
flowersの20代後半~30代位の女性がターゲットの感じが凄く新鮮で
むしろ年齢的にはちょうどターゲット層なはずなのに未知の世界な感じで楽しめました。

増刊春号は江平洋巳さんの「夢のおうち」が大正浪漫全開で素敵でしたー
夢二とたまきの愛憎と
夢見た世界と余りに違う実態に失望するキクのやるせない思いが叙情的に描かれていて
少し毒のある雰囲気が嫌いじゃなかったです。

大上貴さんの「七夕」は漫画でしか表現できない世界で素敵でしたー
透明感ある雰囲気と切ない読後感が良かったです。

のら38さんの「現実的な魔法使い」も凄く好きでした。
「素人がドレスでダンスですか…ダンスなめてるんですか?」とか
「いえ僕はポールダンスしかしたことないです」とか
「は?僕のシフト23時までなんで絶対嫌ですが」とか
現実的な魔法使いの台詞がいちいち面白くてウケました。
ラスト魔法使いの素顔が黒髪のイケメンだったのもツボでしたービバ現実(笑)


秋号は波津先生の「お嬢様のお気に入り」18pしか無くてこれのために800円か…と思いました…
キャロラインやキャロラインの着ている少女用ドレスは相変わらず可愛いけど、
内容ももはやホラーですらないし…
お嬢様好きだったけど回を増す毎にページ数が少なく怪談もパンチに欠ける感じになってきて
打ち切りにならないか心配…もうそろそろコミックス出るかと思ったけどまだだしなー
でもキャロラインのわがままで風変わりなお嬢様っぷりは好きですー

江平洋巳さんの「黄色のバラ」はこれまた大正浪漫どっぷりな世界観で
女性が自立することの恐怖を作家・吉屋信子の視点を借りて毒気たっぷりに描き出していて
耽美ながらも複雑な読後感でした。

鯖ななこさんのデビュー作「最適な異性となる要因の主観的考察」は
氷室さんのキャラが凄くぶっ飛んでて好きですー
波風を立てるのが嫌で人に合わせてばかりだったヒロインが
氷室さんに恋して初めて自分の本当の気持ちを勇気を出して人に伝えるというお約束でしたが、
氷室さんの笑顔に胸キュンしました。

花木アツコさんの「雨やどり」は
ちょうどアラサー位の女性の年下男性に対する隔たりとか微妙な心理を上手く描いていて
力強く元気づけられるラストが良かったです。


全体的に働く女性への応援歌的なお話が多くて、
先行きの見えない今後への不安とか揺れる心理を描き出すお話の数々が
何度も言うように新鮮で楽しかったですー
お嬢様のために今後もflowers増刊買い続けると思うので
年3回たまにこういう種類の雑誌を読むのも良いかなと思いましたー


13日に池袋のブックオフで発売から2ヶ月探し回ってた
はるおかりのさんの「後宮樂華伝 血染めの花嫁は妙なる謎を奏でる」やっと買えましたー!
素直に定価で買っておけば良かったと思いながらも
週2ペースでブックオフ回り続ける日々は辛かった…
もう探し回らなくても良いんだと思うと嬉しくてたまりません。帯付きだし!!
表紙の彩媚楚々とした美人で今までの後宮シリーズのヒロインの中で一番好みです!
帯との色合いの調和も綺麗で本当買えて良かったー

内容も前作後宮幻華伝がラブコメ風のパッケージで売ってたのにも関わらず
どろどろ復讐劇で地雷だったので期待してませんでしたが、
今回はお互いに複雑な過去を抱えたヒロインとヒーローが
両想いなのにすれ違ってじれじれ、というお約束を
珍しく最後まで飽きさせなくて良かったです!
元けいの体育会系で誠実で不器用だけど温かい人柄が凄く魅力的で、
シリーズ随一の好ヒーローだと思いました。
彩媚は儚げな美貌に似合わずけっこうざっくらばんな性格だったのが少し残念でしたが…
表紙からお淑やかで奥ゆかしいヒロインだと思ってたよ…

異民族討伐で武功を上げた元けいがその優しさ故に
彼等にも家族があっただろうにと自分を責めるのを
異民族など人間ではないと切り捨ててしまった方がどれだけ楽か、
それが出来ない元けいは強くて弱いのだ、という地の文の所が良かったです。
権勢を誇る栄家の馬車にはねられた物売りの夫婦を
進んで助ける元けいの優しさもとっても良かったですー
想いを寄せる彩媚に対しても決して無理強いをせず夫婦でなく友人になろうと申し出たり、
美男の兄2人に彩媚との事を相談して「女を落とすにはまず彼女を観察しろ」と言われて
敵を討つには敵の弱点や装備を知らないとな!と
体育会系ノリを炸裂させる所とかも可愛かったです。
3作目主役カップルの高氷希と翠蝶の2人好きだったので彼等の子供という所も嬉しかったですー
彩媚の一芸設定も今までのシリーズと違って必然性あったし、
恋なんてしたくないと思っていた彩媚がどんどん元けいに惹かれていってるのに
これは恋じゃない、と自分に言い聞かせてるのも
いつ自分の恋心を認めるのかとじれったいラブを楽しめましたー

ラストで雑な事件や陰謀が起こるのははるおかさんのお約束ですが、
今回はラストで彩媚の母の伏線を回収してたり、
身分のせいで元けいの王妃になれなかったのを解決していたりと考えられてて良かったですー
彩媚が元けいに想われてるだけじゃなく自分からも元けいを名前で呼びたいと思ったり
ちゃんと元けいに愛情表現をする所も良かったです。
今回は残虐要素控えめだなと思ってたら栄氏の過去話でげんなりしてましたが…
あとギャグを頑張ろうとしてるのは伝わってくるけど
こなれてないのがありありと分かって寒いのもちょっと…
前作ヒロインとヒーローが出張ってるのも前作地雷だった身にはちょっと…でした。
元けいが好感度高い分ラストで前作ヒーローの皇帝のクズっぷりが際立ってるし。
でも彩媚の舞や音楽に対する情熱がちゃんと伝わってきたのは良かったし、
キャラを欲張って出し過ぎて一人一人の個性が薄味になってる感は否めないけど
それぞれのキャラに見せ場を作ろうと努力してるのは感じられてまあ良かったかなと。
序盤はひたすら可哀想でしたが
無骨な元けいの初恋が実って良かったですー両片想い美味しいですなあ。
挟み込みのミニ小説「薄紅色の雨音」も幸福感たっぷりで素敵でした。
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小雨
性別:
女性
職業:
大学生
趣味:
読書、映画鑑賞
自己紹介:
7月15日生まれのかに座、A型。
めんどくさがりでものぐさ。

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