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雨の通り道

5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。

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X'masが終わったから読書するよー


絵はオリジナルの芸者見習い少女・弥夜生(やよい)ちゃん
KIMONO姫に載ってたこの着物とポーズが描きたくて描きたくて描いたのですが、
着物柄は花と縞模様だと分かりづらいし
ポーズは慣れない右向きなせいでバランス取りながら真似するのが難しくて極端に前傾姿勢にorz
でも髪型と黄色と紫のリボンは気に入ってます。


最近読んだ本は集英社オレンジ文庫「秘密のチョコレート チョコレート小説アンソロジー」、
糸森環さんの角川ビーンズ文庫「令嬢鑑定士と画廊の悪魔」、
同じく「令嬢鑑定士と画廊の悪魔 永遠の恋を描く者たち」
の三冊。

秘密のチョコレートはお洒落なイラストが可愛い表紙につられて買ったけど
チョコレートだけに粒揃いの短編集で良かったです~!(>∀<)以下箇条書き各作家さん感想。

「プラリネ」櫻川さなぎさん
朱莉と倫子の姉妹愛、朱莉と稜の男女愛、朱莉と倫子の父親のあっけらかんとした明るさ等、
キャラ設定や細かいネタが良い味出してて、
一緒にデンマークへ来てほしいと朱莉に言うことを躊躇う稜の気持ちも良く分かったし、
姉の恋人に密かに恋していた倫子が朱莉が稜と別れた事への戸惑いと切ない気持ちとか
朱莉が稜についていくつもりでデンマークの公用語のオランダ語を勉強してる所とか、
しっかりツボを押さえつつ陳腐にならないしみじみと良いお話で良かったです~
「何なら父さんが代わりに謝ってやろうか?なんつってな!ワハハ」とか
祐介の「マジか。ちょっとかなり引いたわ」とか
倫子がネタに走って誕生日プレゼントに贈った
ラーメンと書かれたトレーナーで稜と抱き合う朱莉を見て
ネタに走ったことを泣いて後悔する倫子とかくそ笑いました。
そういう散りばめられた笑いも好きです。
ラストは祐介がこれから倫子へのアピール頑張ってくれそうで期待です(* ̄∇ ̄*)

「かぐや姫のチョコレート」今野緒雪さん
この中では一番一般文芸っぽい話だったかな。
「いい気になってんじゃねーよ、てめーはかぐや姫か」くそ笑った。
花帆の四年間の農業生活での心境の変化や大ちゃんへの想いが丁寧に書かれていて、
有田くんの独白も笑えて良かったです。
冒頭とラストがかぐや姫っぽく古文になってる所も好き。

「ちょこれいと六区~うちの悪魔で天使な弟が~」我鳥彩子さん
一番微妙でした…我鳥さん妄想ネタしか引き出し無いのか?
それでも笑えるのは笑えるけどこれは完全に滑ってる感…
つぐみ先生と夕凪茉凜先生の恋とか割とどうでも良いし
六区が女装してる意味とは…ってなりました。
まあお笑い枠という事で一つくらいこういう軽い話があっても良いか…

「花わずらい」はるおかりのさん
一番好きでした~(*>∀<*)後宮シリーズで腕を振るっているはるおかさんだけあって、
新吉原の艶やかな妓楼の佇まいや花魁や遊女たちの華やかな装いなんかが
目に浮かぶような独特の美文でふんだんに書かれていて、世界観に酔いしれました~
何となく昭和の文豪の純文学みたいな雰囲気を感じさせて良かったです。
後宮シリーズと同じように主役二人の恋物語の他に
脇にも味のある恋を描いてしんみりさせてくれる所も好きです♥
玉扇と直之助の主役二人も良かったけど
安どんと白露花魁の悲哀のこもったでも暖かい物語も良かったです~

「2/14」岩本薫さん
男女の恋愛じゃない、
しかも祖父と孫ほども年の離れた男性同士のバレンタインストーリーですが
これもしみじみと胸に染み入る暖かいお話で良かったです~
現実的に考えたら赤の他人で大の大人と少年がずっと一緒に暮らすとかあり得ないけど、
播磨と桜庭の年齢を越えた友情や絆が優しく書かれていて、
ラストの「俺を拾ってくれて…家族になってくれてありが…」の所は
こちらもついもらい泣きしそうになりました~(。・´д`・。)


令嬢鑑定士も宵マチさんの美麗表紙につられて買ったけど、
この前の辺境の獅子は瑠璃色のバラを溺愛するみたいに一巻、二巻とも当たりで、
読んだことない作家さんだったけど賭けで二冊とも買っておいて良かったです(*´艸`*)
壊滅的に言葉選びが下手な悪魔ジョン・スミスと美しい自堕落令嬢リズの
ちょっとずれてるけど可愛い恋が二巻かけて素敵に実って胸キュンでした♥
黒髪のジョンかっこよすぎ…!最初は丁寧に喋ろうとするけど途中からおざなりになる口調も好き。
リズも病弱だけど殊勝なご令嬢じゃなく割とふてぶてしい感じが良かったです~
イコノロジーと言うのか、絵画の図像表象学?の要素が入ってて、
思ってたより専門的な内容でしたが、文章は平易でサクサク読めてストレスフリーだし
絵の中に隠された神を冒涜するシンボルが描かれた歪画の中に隠れた悪魔を見分ける
「至聖」の目を持ったリズを主人にする事を契約したジョンの
ちぐはぐなやりとりが面白かったです~
「羊の生首のように目に光がない」「羊の生首」みたいに
ジョンの壊滅的な毒舌と
あまりの言いようにそれをただ鸚鵡返しする事しか出来ないリズの所とか。

一巻目はリズの婚約者の非の打ち所の無いエミル卿が
実は使用人のロレッタと恋仲で、彼女と駆け落ちするため絵に細工する所とか、
結構本格的な推理要素が入ってて驚いたけど面白かったです。
エミル卿とロレッタを逃がすためにケイティとグラハスが協力してたとか、
人情を感じさせる良い展開でした。
リズの母ヴィルマの麗しの貴婦人と見せかけて最強なキャラも良くて、
「この若造、もっと誉めなさいよ」とか笑った。
ツンデレなリズの姉グレイスも可愛かったです。

二巻は一巻より絵の中に隠された冒涜のシンボルの読み解きの要素が減って
その点はちょっと物足りなかったですが、
16枚の絵の中の一枚だと思っていた歪画がグリモアの言葉を絵にした16枚全てだったという真相が
これまたミステリー仕立てで明かされる所は痺れました~
猛烈ママヴィルマが実はリズや子供達を心から愛してる所も良かったし
リズに塗料をぶちまけられて翼を白く塗られたジョンが「どう見ても天使だろうが」と言って
そんな凶悪な顔の天使はいない、という地の文の所も笑いました。
ジョンが未婚の令嬢リズを一週間連れ出すためにヴィルマにリズとの結婚を申し入れていたという
甘甘な展開のラストは良かったです~リズの挿し絵も一巻より可愛くなってた。
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プロフィール

HN:
小雨
性別:
女性
職業:
大学生
趣味:
読書、映画鑑賞
自己紹介:
7月15日生まれのかに座、A型。
めんどくさがりでものぐさ。

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