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雨の通り道

5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。

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今日は109シネマズグランベリーモールに映画「アンナ・カレーニナ」観に行ってきました。
アカデミー衣装デザイン賞を受賞した衣装が特に楽しみだったのですが、
衣装だけでなく映像もとても綺麗で凄く楽しめましたー。
つづきから感想。
下は見終わった後同じグランベリーモール内にあるマックで食べたマックフルーリーオレオ抹茶。
トレイに入れて出てきた時から抹茶の香りが濃厚に香るほどで、
もちろんお味も抹茶の苦みが強くきいてて凄く美味しかったですーvv
良い映画を観た後一人でお茶とか優雅な気分で最高でしたー
最近楽しいことばっかりで幸せだなあvv



舞台は1874年、帝政ロシア。
政府高官カレーニンの妻アンナはその美しさで社交界の花と称えられていた。
愛する息子にも恵まれ何不自由のない生活を送っていた彼女だが、
兄夫婦の仲を取り持つために出かけたモスクワで若く美しい青年将校ヴロンスキーと出会った事から、
初めて本当の愛を知り、許されないと分かっていながらも悲劇的な結末に向けてひた走ることになる…

有名なトルストイの原作は読んだことないのですが、
文芸物の映画と言うことでもっと小難しい感じを想像していたけど全然そんな事もなく、
台詞も演出も凄く分かりやすくて良かったです。
まず冒頭、画面に現れるのは幕が閉じられた舞台のセット。
そして舞台の幕が開き、気だるげなワルツに乗ってこの映画は始まります。
観客を映画館にいながらにしてまるで劇場の桟敷席に座っているかの様な感覚にさせるこの演出、
映画も舞台も大好きな私はたちまち引き込まれてしまいましたー

アンナの兄スティーヴァはドリーという愛する妻と大勢の小さな子供達がいながら
他の女性と火遊びする事がやめられない道楽者。
そんな彼の元に、ドリーの妹キティにプロポーズするために地方の領主リョーヴィンがやってくる。
このスティーヴァとリョーヴィンのキャラがまず凄く好きですー
結婚してしまえば女性はいずれ歳を取り、変わってしまう、と浮気は男の性と持論を語るスティーヴァに、
それは満腹なのにパンを手に取るような物だ、と言う真面目で純情なリョーヴィン。
この映画を程よいスパイスで味付けする二人のキャラクターがここではっきり描かれ、
物語の中に自然と入り込めます。

そんな中サンクトペテルブルクからアンナが汽車にのってやってきます。
愛する息子セリョージャの写真が入ったロケットを愛しそうに見つめるアンナ。
しかし相席となったヴロンスキー夫人の息子でハンサムなヴロンスキー伯爵と偶然すれ違った時、
何か運命的な物を感じるアンナ。
兄が一番愛してるのはあなたよとドリーを説得し、何とか夫婦の間をとりなしたアンナは、
招待された舞踏会でお互い一目で忘れられない存在になっていたヴロンスキーとマズルカを踊る。

この舞踏会のシーンはこの映画の見せ場で私も大いに期待していたのですが、
まずヴロンスキーが自分と踊ってプロポーズしてくれると思ってリョーヴィンの求婚を断り、
いきせき切ってやってきたキティの愛らしさにめろめろになりましたーvv
階段を真っ白いドレスに身を包んで上がってきたキティ役のアリシア・ヴィキャンデル、
まるでシンデレラのようでしたvv
このキティのキャラもまた可愛いのですー
社交界にデビューしたばかりの知り合いの少年から「僕と踊ってね」と言われて、
まあ記念に踊ってあげても良いわよ、みたいなちょっと気取った態度をとる所とかvv

そして真っ黒いドレスを着て現れたアンナとヴロンスキーがマズルカを踊る場面。
ここで黒いドレスというのは、
後述しますが後半の劇場でのシーンと合わせて何か示唆的な物を感じさせられます。
この舞踏会のシーンの振り付けは有名なモダンダンスの振付家が担当しているみたいですが、
腕と腕を合わせたり絡み合わせて踊る男女達の踊りが不思議な妖しさを感じさせて面白かったです。
アンナと踊るヴロンスキーを見て動揺を隠せないキティ、いつしか夢中になって踊るアンナ、
そしてアンナとヴロンスキーを好奇の眼差しで見つめる社交界の人々の目、目、目、…
それらが錯綜してとてもスリリングなシーンになっています。
踊り終わった後息を吐いて鏡の前に立つアンナ。その鏡に疾走する汽車が映り、
そのまま本当の汽車のシーンに繋がるのが
アンナのその後の運命を予感させる様で良かったです。

ペテルブルクに帰ったアンナですが、
その後も彼女を忘れられなくなって後を追ってきたヴロンスキーが行く先々に現れます。
この辺のくだりイケメンだから許されるけど不細工だったらただのストーカーだよなと思いました(笑)
始めこそはっきり拒絶していた彼女もついに彼に惹かれている事を認め、
二人は許されない愛を交わし、アンナはヴロンスキーの子を宿します。
避暑地でピクニックをしながら無邪気に愛を育むアンナとヴロンスキーの場面、
それまでが固く閉ざされた冬のシーンだったので、
夏の新緑が二人の蜜月を象徴している様でとても美しく感じられました。

しかしそんな二人の噂は社交界の人々の間に瞬く間に広まり、
アンナの夫カレーニンは、政府高官の妻として、不用意な事はしないようにとアンナに告げます。
ジュード・ロウ演ずるカレーニンのキャラは公式サイトを読んだ感じでは
もっと高圧的で典型的な亭主関白な人物を想像していたのですが、
実際は生真面目で寛容であるが故に苦しむ事になる複雑な人物として描かれており、
物語をよりいっそう悲劇的に彩る役割を果たしていて、観ていて気の毒でした。
彼だって妻を愛しているし、
政府の要職にあることから人々の好奇の視線にも耐えなくてはならないし、
言ってることはもっともで何も悪いことしてないのにね…

ある日競馬試合にヴロンスキーが愛馬フルフルと出場することになり、
夫と共に観に行ったアンナでしたが、途中でアクシデントが起こりヴロンスキーが落馬、
思わず「アレクセイ!」と彼の名を呼び
立ち上がってしまったアンナに、人々の冷たい視線が集中します。
骨折した愛馬をヴロンスキーは銃で撃ち殺し、
カレーニンはついに「今日の君の態度は節度を超えていた」と言い渡します。
アンナははっきりブロンスキーを愛していて彼の子を宿している事を告白し、
離婚して欲しいと夫に告げます。
このシーンは落馬シーンが凄い迫力あってフルフル役の白馬が本当に痛そうにしていたので
撃ち殺される所は軽く衝撃でした。

やがてアンナはヴロンスキーと住む様になりますが、
いつ帰ってくるか分からない彼を待つことにいらだちを感じ、次第に精神を病んでいきます。
無事女の子を出産したものの高い熱が出て、アンナは錯乱状態に。
動揺するヴロンスキーに「僕は君を憎むと思っていたが、憎んではいない」と声をかけるカレーニン。
ヴロンスキーの若さ故の弱さとカレーニンの複雑な心が感じられる応酬でした。

一方、キティを諦めきれないリョーヴィンは再び彼女の元を訪れ、
僕はまだ君を愛している、君の心は変わらないのか?と訪ねます。
その問いに彼女は「私は何も分かっていなかった」と答え、
二人は結婚して地方にあるリョーヴィンの収める領地の古く質素な館で新生活を始めることに。
この問いかけと答えの場面は
アルファベットが描かれたブロックを使って文字を組み立ててやりとりするのですが、
それが凄くおしゃれな感じで可愛らしかったですー
正直本題のアンナとヴロンスキーのロマンスより
リョーヴィンとキティのカップルの方が遥かに好きでした(笑)リョーヴィン誠実でいい男だなぁ…

娘が生まれてからも精神が安定しないアンナはやがてモルヒネに依存するようになり、
ある日劇場に出かけるヴロンスキーに自分も一緒に行くと言って彼の反対を押し切って出かけます。
この時彼女が着ていくのが、舞踏会のシーンと対照をなす純白のドレス。
舞踏会のシーンではそれと知らずに罪を犯すことを予感させる漆黒のドレス、
この劇場では何もやましいことはありません、と言わんばかりに潔白を象徴する様な真っ白いドレス。
この演出は素晴らしいなーと思いましたー
しかし既にカレーニン夫人の醜聞はペテルブルクの社交界で知らない者はいなくなっており、
人々はアンナを無視したり、よそよそしい態度を取るばかり。
打ちのめされたアンナは「何故力づくで私を止めてくれなかったの!」とヴロンスキーをなじり、
アンナの精神の病はいよいよ悪化の一途をたどります。
ヴロンスキーと公爵家の令嬢ソロキナ嬢との仲を疑ったアンナは、
窓の下からヴロンスキーと馬車に乗りアンナを見上げて
勝ち誇ったような笑みを浮かべるソロキナ嬢を見てついに限界を迎えます。
血を思わせるような真っ赤なドレスに着替えたアンナは、
「ああ、神様お許しを!」と叫んで走る汽車の中に飛び込み…

陽気で享楽的なスティーヴァが家の外でアンナの死を悼んでいる場面は、
それまでの彼のキャラを見ていただけに、
アンナの壮絶な最期が人々に与えたショックをよりいっそう印象づけていました。

やがて何年かが過ぎ、アンナがヴロンスキーに妊娠を告げたのと同じ(←多分)一面の花畑を、
アンナの幼い娘アーニャが駆け、セリョージャが妹の名を呼びながら追いかけるのを
何とも言えない表情で見守るカレーニン。
やがて画面には舞台のみらず客席にまで花畑で満たされた劇場が写され、
舞台上だけでなく観客、
ひいては映画の鑑賞者までもこの一遍の物語の中に包み込まれた事を象徴するような
印象的な幕引きを迎えます。

いやー最初から最後までとっても引き込まれてしまいましたーとっても良かったです。
ただこの映画公式に書いてあるように、映画でありながら
人々が動きを止めた中をアンナ達だけが踊り続けたり、人々が戯画的な動きをしたり、
所々で舞台劇の様な演出が成されているのですが
それが物語の本質と上手く絡み合っていないというか、
いまいち上手い効果になっていない気がしたのは気になりましたが…
私は個人的に不倫には凄く嫌悪感があるのですが、
アンナとヴロンスキーが必ずしも悪とは言えないんですよね…
善悪だけでは計れないどうしようもない感情が人にはあるという事を考えさせられました。
また、着飾ってお上品ぶってはいても欺瞞に満ちた上流階級の人々の冷たい視線が、
当時の華やかに見える社交界の裏側を語っているようで、
追いつめられていくアンナ達を観ているのは苦しかったです。

こういう文芸物の映画はあまり観た事が無かったのですが、
帝政ロシアの欧州とは違った凍てついた空気やどこか影のある雰囲気が物語全体を彩っていて、
とても印象的で新鮮でした。
トルストイの原作もこの期に読んでみたくなりましたー長いみたいなので読むの大変そうですが。

最後に、セリョージャ役の男の子がとっても美少年でしたーv
思ったより子役もたくさん出ていて可愛かったですvv
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小雨
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職業:
大学生
趣味:
読書、映画鑑賞
自己紹介:
7月15日生まれのかに座、A型。
めんどくさがりでものぐさ。

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