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雨の通り道

5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。

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ミハイロフスキー・バレエ「白鳥の湖」


写真は載せる画像がないので
去年のクリスマスにマローンのクリスマス会で出た特大チョコケーキ。
イエス・キリストの誕生日なのでハッピーバースデーと書いてあるのですよー
家で食べたチョコムースよりさっぱりで美味しかったです♪

今日は神奈川県民ホールに
ミハイロフスキー・バレエ(旧レニングラード国立バレエ)の白鳥の湖観に行ってきましたー
中華街の大通りを抜けていったので道中楽しめました♪
ミハイロフスキー・バレエの白鳥は
演出が2009年からボヤルチコフ版からメッセレル版に変わったそうで、
以前観たレニグラの白鳥よりスケール感が大きくなってて良かったですー
しかしキャスト表を置き忘れてきてしまったのが悔やまれる…orz
いつもキャスト表残しておいて何年か後に同じバレエ団の公演行ったとき
あ、この時ソリストだった人こんな出世したんだーとか
この人まだ踊ってるんだーとか観るのが楽しみなのになあ…
例によって第1幕から一番後ろの席だったので前の席に移ったんですが、
同じように移ってきたおじさまに話しかけられて休憩中に感想を語り合ったり楽しかったですー
こういうつかの間の出会いがあるのもバレエ公演の面白さですねー。
帰りは中華街で300円の肉まん買って食べながら帰りましたー
肉まん顔くらい有るビックサイズで満足でした。
いつもは華正楼の大月餅買って帰るんですけどね…今日は家にも甘い物があったので。

では前置きが長くなりましたがつづきから感想です。

ミハイロフスキーの白鳥、前述のように前にも観たことが有るのですが、
その時は主役がお年を召した方で演出も装置もこぢんまりした印象だったので
今回新版が観られて良かったですー
オケもちゃんと現地のミハイロフスキー劇場管弦楽団が来てくれて良かった!
生オケでこんなに近くで(移ったので)白鳥が観られて幸せ…vv
オケ力強いけど透明感もあってとっても良かったですー!序曲から引き込まれました!
幕が上がると、ジークフリート王子の城がある森の広場。
装置が豪華で先月のキエフのくるみと比べて
ああやっぱりバレエはこうでなくちゃねーと思いました。
キエフも踊りは綺麗なんだけど
いかんせんあそこまで装置がショボいと入り込める物も入り込めなくなっちゃうので。

王子の誕生日を祝う貴族達、衣装は質素だけど雰囲気は出てました。
道化と家庭教師もいる版なんですねー2人とも衣装が似合ってて良かった。
そこへジークフリート王子役のヴィクトル・レベデフ登場。
レベデフ、線の細い美青年でまさに王子様って感じで素敵でしたーvv
やっぱりバレエって目で観る芸術なので、
特に王子役ともなると容姿も大事だと思うのですよ。
王子役がもっさりしてるとそれだけでがっかりして物語に入り込めなくなります。
王子を囲んでのワルツ。
心なしかコールドが少ない気がしましたが、前のメイポールを使ってのワルツより好き。
ワルツが終わると通常は王子の母の王妃が登場するのですが、
いつまでも音楽が始まらないので?と思っていたら
通常の版にはない王子のソロが始まって、お得な気分でしたー
レベデフ、伸びやかな踊りは良いんだけどもう少し力強さがあると良いかなと思いました。

貴族の女性と話し込んでいる王子を道化がひっぱり、王妃の到来を告げます。
この辺の細かいお芝居も楽しかったですーようやく居ずまいを正す王子。
王妃の衣装は個人的なチェックポイントの1つなのですが、
悪くはないんだけど帽子のせいであんまり王妃様って感じじゃなくて、
王妃の衣装だけについて言うなら前版の方が好きかなー
でも王妃役のダンサー(キャスト表…orz)細面で小顔の美貌で、
黒髪の縦ロールだったのでリアルリリー・ヘザー王妃だ~とほくそ笑んでました。
長いトレーンを引いて歩く姿が生で観られて幸せ…トレーン萌え!!
でも何か王妃の登場シーン短かったです。
王妃から花嫁を選ぶよう言われた後、一人物思いに沈む王子。

王子の友人の男女3人によるパ・ド・トロワ。
女性の衣装が簡素なのがちょっと残念でした…
第1ヴァリエーションの女性(キャストry)は
道化から赤い薔薇の花をもらって踊る姿が可愛らしくて良かったですー
男性ヴァリエーションはもう少しジャンプ力があると良かったんですが…
最後の回転もフィニッシュの時に少しぐらついちゃって、ふらふらしてたのが残念でした。
第3ヴァリエーションの女性はそつなく軽やかに踊ってて良かったと思います。
コーダはそれなりに盛り上がって良かったです。

家庭教師と道化のやりとりもコミカルで良かったですー
道化役のダンサーキャスト表を忘れて名前が分からないのが本当に残念ですが、
愛嬌があって見せ場の高速回転も良かった!会場が沸いてました。

憂愁にとらわれる王子を励まそうと道化と王子の友人達が
王子に弓矢を差し出して狩りに行くよう勧めます。
王子もようやく笑顔になり弓矢を手に湖に向かうところで第1幕終。
休憩無しで第2幕の湖畔のシーンへ。
湖畔にやってきた王子、湖の上を白鳥たちが滑るように泳いでいます。
白鳥の模型?が可愛かった。
ここで通常ならオデットが最初に出てきてから白鳥の娘達が出てくるのですが、
この版では最初にコールドの白鳥たちが出てきて、
オデットの登場シーンで初めて
白鳥に変えられた人間の娘という存在が明らかになるから印象深くなるのになーと思いましたが
まあいいや。

とにかく白鳥の娘達と悪魔ロットバルトが最初に出てきた後
満を持してオデット役のイリーナ・ペレン登場。
ペレン、10年以上前からずっと観ているダンサーなのですが
前回来日時のくるみも良かったし、お年的に大丈夫?と思ってましたが
まだまだ十分現役のダンサーでした。
ペレンのオデット、最初に登場して首をふるわせるシーンとか、
小鳥のようなか弱さを感じさせながらも、気品があって意志の強い感じが素敵でした。
上手いダンサーが踊ると白鳥ってこんなに魅力的なんだなーって思いますねー
王子とのグラン・アダージオ、いつもDVDで観てるときは眠くなるのですが
とっても繊細で美しかったです!
バレエを観てるとおとぎ話の世界が
ふと舞台の上で現実のように立ち上がって見える瞬間がありますが、ペレンの白鳥を観てると
本当にお姫様が白鳥に姿を変えられて悲しんでいる姿が真実味を持って感じられました。
オデットの悲哀が伝わってきてとっても素敵だったー場内ブラボーの嵐。

小さな白鳥の踊りはぴったりそろっていて可愛かったですー
大きな3羽の白鳥の踊りは伸びやかな音楽をよく使っていて良かった。
オデットのソロも良かったです。
ペレンは技術的にはさほど目を引くところは無いんだけど、
とても華とオーラがあって、表現力が抜群ですね。
オデットに永遠の愛を誓うことを約束する王子、ロットバルトに引き離される王子とオデット。
第2幕終。いつもは退屈な白鳥の2幕ですが、生で観るとやっぱり美しくて引き込まれます。
バレエ・ブラン(白いバレエ)の幻想的な魅力が堪能できましたー
もちろんミハイロフスキーのダンサーの実力もあったと思います。


第3幕、宮廷の大舞踏会。
装置がいかにもお城!って感じで良かったですーテンション上がりました!
照明はもう少し薄暗くても良いと思いましたが…あと衣装がもう少し豪華だったらな…
決してショボくはないのですが。
王妃の衣装もモノトーンで、宮廷の貴婦人のドレスの方が好みでした。
でも何と言っても裾を引く長いトレーン萌え萌え!!だったのでよしとします。
道化もチャーミングな魅力をふりまいていて良かったです。
キャラクター・ダンスの前に通常には無い
道化と黄色いドレスに仮面を付けた4人の女性の踊りがあって面白かったです。
ナポリの踊り、ハンガリーの踊り、ポーランドの踊りのキャラクター・ダンスは
みんな溌剌として勢いがあって良かったです!
特にポーランドがいきいきとしていて良かったですー
ディベルティスマンが楽しいのは良いなあ。
ファンファーレと共に王子が登場し花嫁候補の6人の姫君と踊るパ・ド・フィアンセ。
純白の衣装の花嫁候補達みんな美形で、優雅にワルツを踊る姿がとっても素敵でしたー
王妃に花嫁を選ぶよう言われますが、王子は誰にも心を動かされません。
そこへ再びファンファーレが鳴り響き、貴族に化けたロットバルトと娘のオディールが登場。
このシーンいかにも悪そうな音楽と白から黒への劇的な転換がとっても好きな場面です。
ファンファーレを聞いて様子を見に行った道化が
震えながら家庭教師の陰に隠れてしまうのも面白い演出でしたー
第2幕では舞台を支配する存在感が足りないと思っていたロットバルト役も、
貴族の衣装に身を包むと動きも大きく大胆になって良かったですー

ロットバルトが引き連れてきたスペインの踊り、とっても良かったです!
粋で颯爽としていていかにもスパニッシュらしくかっこいい!
そして王子とオディールのグラン・パ・ド・ドゥ。
オディールをいかにも悪役です!!って感じに踊られると萎えるのですが、
ペレン白鳥とは180度違ったオディールを
妖艶で自信に満ち溢れた美女って感じで演じていて、良かったです。
曲の途中でロットバルトの囁きに耳を傾けたり、
窓に浮かぶオデットの幻影をあせってかき消したり。
オデットの鳥らしい仕草を真似ながら巧みに誘惑する様が魅力的でした。
王子のソロ。1幕のソロではもうすこし力強さが欲しいと思いましたが、
この場面では高い跳躍と正確でノーブルな踊りを見せてくれて、
それだけでなく王子の疑うことを知らない素直さを表現していてとっても良かった!
オディールのソロは技術的には普通でしたが、
やはり王子を誘惑している感じを上手く出していて良かったです。
コーダのオディールのグラン・フェッテはペレン片手を上げて2回転したりしていましたが、
ややふらふらしていて軸もだんだん前にずれてしまって少し危なっかしかったのが残念。
シングルだけで良いからもう少し不安のない踊りをして欲しかったな…
いつ失敗するんじゃないかと観ててひやひやしていました。
でもその後の王子のマネージュや
王子の心を征服したオディールの勝利を歌うようなフィニッシュは良かったです。
オディールがアラベスクを繰り返しながら進む所は
もう少し1つ1つのポーズをしっかり見せて欲しいなーと思いましたが…
王子はオディールに愛を誓いますが、その途端舞台は暗転、
悲しむオデットの姿が窓に映り、オディールとロットバルトは高笑いしながら去っていきます。
王妃が卒倒するのは様式美で良いですねえ。第3幕終。


第4幕、再び湖畔。
オデットの帰りを待つ白鳥の娘達の元に悲嘆に暮れたオデットがやってきます。
ロットバルトにお前はもう自分の物だといわんばかりに何回転もくるくるリフトされた後、
王子がオデットに許しを請いにやってきます。
第4幕はみんな見せ場がないと言う、と
白鳥のDVDでアンソニー・ダウエルだったかピーター・ライトだったかが言っていましたが、
今回はちゃんとオデットと王子の感情がペレンとレベデフによって描かれていたので
ちゃんと2人のドラマが生きてクライマックスの見せ場になっていて良かったです。
ペレンは黒鳥も良かったですが、やっぱり白鳥の方が似合っていると思いましたー
前述のように年のせいかテクニック的な面はあまり目を引くところはありませんが、
とにかく表現力があってオデットの悲しみの中にある気品を出していて魅力的。
オディールはオデットと演じ分けようとしていたせいもあると思いますが、
白鳥の方が表現しやすそうでした。
オデットは悲嘆の末それでも王子を許しますが、ロットバルトは2人の仲を裂こうとします。
王子はオデット共に勇敢に立ち向かい、ついにロットバルトの片翼をもぎ取って
ロットバルトは二人の愛の力の前に滅びます。
白鳥の4幕でこんなに感動したのは初めてかも。
2人の愛の強さが客席まで伝わってきて、思わず涙が出そうになりました。
オデットは自分が元の人間の姿に戻っているのを知り、
王子とオデットは同じく人間に戻った娘達と共に朝を迎えるのでした。第4幕終。


とにかく主役カップルがとてもお似合いで良かったですー
レベデフは本当に美青年だしペレンと並ぶとまさに美男美女!
ペレンは技術的には衰えが見えましたが、
何度も言うように表現力豊かで円熟の白鳥という感じでしたー
レベデフはペレンの技術面を補う感じでテクニックはしっかりしているし、
ボンボン育ちの純粋な王子が愛する女性のために成長する姿をしっかり演じていて
物語に説得力を与えていて良かったです。
パ・ド・トロワの男性のフィニッシュだけが残念でしたが、
道化などのソリストもコールドもみんな水準以上で、見応え有ったし美しかったです。
ロシアのバレエ団のダンサーはコールドまで本当に細くてスタイルが良い!!
オケもとても情感豊かで素晴らしかったし、理想的な白鳥を生で観られて感動でした。
次の来日公演も観たいなと思わせる素敵な白鳥が観られて満足ですー。
カーテンコールも何度もあって盛り上がったし、
生の舞台ならではの魔法を感じられて良かったです。

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職業:
大学生
趣味:
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自己紹介:
7月15日生まれのかに座、A型。
めんどくさがりでものぐさ。

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