雨の通り道
5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。
レニングラード国立バレエロミオとジュリエット
右のジュリエット、足が短くてちんちくりんになっちゃった…
やっぱり絵チャでバレエ絵は無理があるな…
今日は上野でバレエロミオとジュリエット観てきました~
最近ロミジュリばっかり観てる気が…
吉田都のスーパーバレエレッスン(TV番組)もロミジュリだし。
今日のは…えーと…かなり期待はずれでした。以下ツッコミ満載の感想。
レニグラのロミジュリ、日本初演と言うことで観に行ったのですが、
展開が余りにもスピーディー過ぎてダイジェスト版を観ているようで、
もの凄くあっさり風味のロミジュリでした。
第一幕、窓のように切り取られた板が重ねられた装置の中に人が集まってて、
金と銀の騎士が刃を交えようとしているという何か象徴的なシーンで幕開け。
まず最初に広場での喧噪からキャピュレット家とモンタギュー家の剣劇のシーンへ。
この最初の群舞はマクミラン版の様に散漫な感じはしなく上手くまとまっていて、
さすがだなーと思いましたが、剣劇シーンはあくまで舞踏に基づいたチャンバラという感じで、
あんまり迫力は無かったです。
ヴェローナの領主が争いを収め、良家は犠牲になった人々を抱えて解散(?)。
ここでジュリエットが友人と共に登場、通常は乳母と戯れるシーンが、
ジュリエットが友人達と踊るシーンになっていました。
ジュリエットはあどけなくはにかみやのお嬢さんといった感じ。
ここからいきなりキャピュレット家の舞踏会のシーンに突入。
えっもう?何かジュリエットの幼さの強調とか無いの?って感じでした。
舞踏会でパリスと踊るシーンも、ぱっとパリスの手を離したり、恥ずかしがり屋の女の子という感じです。
そしてやんわりとパリスを拒絶するジュリエット。
吉田都さんの(というかマクミラン版?)ジュリエットと比べるとちょっとおしとやかすぎる気もします。
そこへ仮面を付けたロミオが現れて、二人はどきゅんと運命の恋に落ちますが、
この辺もう少し心の機微を描いても良かったのでは…と思いましたー
まあロミジュリですから一目惚れですと言われたらそれまでですが。
人々の間をお互いを求めて駆け抜けるロミオとジュリエットは若々しくて可愛かった。
でもいきなりちゅーまでしちゃってるし。早すぎるだろ!出会って数分じゃん!もうそこまでいくのかよ!
とツッコミまくりでした。
そこへティボルトが現れ、ロミオがモンタギューの人間だと言うことを見抜き二人をひきはなし、
悲しみに暮れるジュリエット。
しばし剣劇が始まりますが、このシーン凄い違和感有りましたー
だって剣劇の最中バックで関係ない女性達が平和に踊っちゃってるんだもん。
そこ踊るところ?
そして1幕最大の見せ場、バルコニーのシーン。
ロミオのソロがとっても良かったです~恋する若者の初々しい恋心が感じられて、
テクニックも申し分なし。
舞踏会の余韻に浸りながらバルコニーをそぞろ歩くジュリエット…
と思ったのですが、ロミオが夜警の人々から柱に身を隠してるところを見ると、
二人は夜会うことを約束していたようです。
私は前者の方がロマンチックで好きですが。
バルコニーのパ・ド・ドゥも凄く良かった!二人の恋のときめきと喜びを全身で歌っていました。
名残惜しそうにバルコニーから下のロミオに手を伸ばすジュリエットで幕。
第2幕、またもやいきなりロレンス神父の前で秘密の結婚式を挙げる二人。
展開早っ!ここで再び第一幕のジュリエット登場の音楽がかかり、
二人で喜びの踊りを踊ります。ここは幸せいっぱいの二人が可愛くて素敵でしたー
しっとりとした曲調に変わると、二人の踊りも艶をおびてきて…
しかし二人を残酷な運命が襲います。
ティボルトとマキューシオの決闘の場面、
いきなり全身黒タイツにガイコツの絵が描かれた死に神と生の神が現れ、
死に神が渡す剣を受け取ったティボルトがマキューシオを刺し殺します。
この剣劇のシーンも舞踏あっての剣劇という感じで、迫力はありましたがあくまでもチャンバラ。
でも一歩間違ったらぶつかりそうなところをよく頑張ってました。
マキューシオを刺し殺されて(今回は死ぬの早かった。比較的)激昂し、
自らも死に神が差し出す剣を受け取りティボルトを殺してしまうロミオ。
ですがこのシーンも、全体の演出薄いのに変に象徴的な死に神とか出てきて、
何かアンバランスな印象でした。
それにマキューシオのキャラクターが全然描かれていないので、
激昂するロミオに説得力が感じられませんでした。
そして刺されてのたうってるティボルトが殺虫剤かけられたゴキブリみたいだなーと思って見てました(笑)
第3幕、ジュリエットの寝室にロミオがやってきますが、
ティボルトを殺されたジュリエットはそんな彼を責め、拒むような仕草をします。
ここは新しい解釈だなーと新鮮でした。
ベッドの上で複雑なパ・ド・ドゥ。ここも良かったです。難しいポーズがいっぱいあって。
両親にパリスとの結婚を強いられて、拒絶するジュリエットですが、
この父親、そんな娘を鞭で打とうとするSっ気入ったコワイとうちゃんです。
ロレンス神父の元へ駆け込み、秘薬をもらい、
パリスとの結婚を承諾した後秘薬を飲むジュリエット。
ここもマクミラン版と比べて葛藤が薄く、物足りない感が有りましたー
ジュリエットの墓に駆けつけたロミオの悲嘆に暮れるソロは良かったです。
恋人を失った悲壮感が凄く表れていて。
自らも毒を飲み息絶えるロミオ。
仮死状態から目覚めたジュリエットは冷たくなったロミオを見つけて、
自分も短剣で切腹。この辺の演技はアナニアシヴィリや都さんと比べるとさすがに物足りなかったです~
頑張って演技しているのは伝わってきましたが。
二人の遺骸に両家の人々が集まって、若い恋人達の死を悼んで幕。
何だか、全体的に舞踏に主眼をおきすぎてドラマ性がおろそかになっているなーと思いました。
もっとジュリエットの無邪気な少女から大人の女性への成長を描いて欲しかったけど、
演出があれじゃダンサーもどうしようもありませんよね。
あと豪華な美術と衣装といううたい文句だったのに、
装置も衣装も全編ほとんど変わらなくてスケール感無くてその点もがっかりでした。
ジュリエット役のイリーナ・ペレンはウェーブした黒髪をおろした髪型も似合ってて、
見た目はジュリエットそのものという感じでとっても可愛いv
演技やテクニックはおとなしめな感が有りましたが、
彼女なりに頑張ってジュリエットを演じていて、良かったと思います。
ロミオ役のニコライ・コリバエフも少年らしい若々しさと爽やかさがあって、
ソロの部分も凄く良かったです。
ダンサーが良くても演出が駄目だとこんなに感動しない物なのね…
これをみてからマクミラン版を見ると、いかにジュリエットの心の機微を描いているかが良く分かりました。
展開が余りにもスピーディー過ぎてダイジェスト版を観ているようで、
もの凄くあっさり風味のロミジュリでした。
第一幕、窓のように切り取られた板が重ねられた装置の中に人が集まってて、
金と銀の騎士が刃を交えようとしているという何か象徴的なシーンで幕開け。
まず最初に広場での喧噪からキャピュレット家とモンタギュー家の剣劇のシーンへ。
この最初の群舞はマクミラン版の様に散漫な感じはしなく上手くまとまっていて、
さすがだなーと思いましたが、剣劇シーンはあくまで舞踏に基づいたチャンバラという感じで、
あんまり迫力は無かったです。
ヴェローナの領主が争いを収め、良家は犠牲になった人々を抱えて解散(?)。
ここでジュリエットが友人と共に登場、通常は乳母と戯れるシーンが、
ジュリエットが友人達と踊るシーンになっていました。
ジュリエットはあどけなくはにかみやのお嬢さんといった感じ。
ここからいきなりキャピュレット家の舞踏会のシーンに突入。
えっもう?何かジュリエットの幼さの強調とか無いの?って感じでした。
舞踏会でパリスと踊るシーンも、ぱっとパリスの手を離したり、恥ずかしがり屋の女の子という感じです。
そしてやんわりとパリスを拒絶するジュリエット。
吉田都さんの(というかマクミラン版?)ジュリエットと比べるとちょっとおしとやかすぎる気もします。
そこへ仮面を付けたロミオが現れて、二人はどきゅんと運命の恋に落ちますが、
この辺もう少し心の機微を描いても良かったのでは…と思いましたー
まあロミジュリですから一目惚れですと言われたらそれまでですが。
人々の間をお互いを求めて駆け抜けるロミオとジュリエットは若々しくて可愛かった。
でもいきなりちゅーまでしちゃってるし。早すぎるだろ!出会って数分じゃん!もうそこまでいくのかよ!
とツッコミまくりでした。
そこへティボルトが現れ、ロミオがモンタギューの人間だと言うことを見抜き二人をひきはなし、
悲しみに暮れるジュリエット。
しばし剣劇が始まりますが、このシーン凄い違和感有りましたー
だって剣劇の最中バックで関係ない女性達が平和に踊っちゃってるんだもん。
そこ踊るところ?
そして1幕最大の見せ場、バルコニーのシーン。
ロミオのソロがとっても良かったです~恋する若者の初々しい恋心が感じられて、
テクニックも申し分なし。
舞踏会の余韻に浸りながらバルコニーをそぞろ歩くジュリエット…
と思ったのですが、ロミオが夜警の人々から柱に身を隠してるところを見ると、
二人は夜会うことを約束していたようです。
私は前者の方がロマンチックで好きですが。
バルコニーのパ・ド・ドゥも凄く良かった!二人の恋のときめきと喜びを全身で歌っていました。
名残惜しそうにバルコニーから下のロミオに手を伸ばすジュリエットで幕。
第2幕、またもやいきなりロレンス神父の前で秘密の結婚式を挙げる二人。
展開早っ!ここで再び第一幕のジュリエット登場の音楽がかかり、
二人で喜びの踊りを踊ります。ここは幸せいっぱいの二人が可愛くて素敵でしたー
しっとりとした曲調に変わると、二人の踊りも艶をおびてきて…
しかし二人を残酷な運命が襲います。
ティボルトとマキューシオの決闘の場面、
いきなり全身黒タイツにガイコツの絵が描かれた死に神と生の神が現れ、
死に神が渡す剣を受け取ったティボルトがマキューシオを刺し殺します。
この剣劇のシーンも舞踏あっての剣劇という感じで、迫力はありましたがあくまでもチャンバラ。
でも一歩間違ったらぶつかりそうなところをよく頑張ってました。
マキューシオを刺し殺されて(今回は死ぬの早かった。比較的)激昂し、
自らも死に神が差し出す剣を受け取りティボルトを殺してしまうロミオ。
ですがこのシーンも、全体の演出薄いのに変に象徴的な死に神とか出てきて、
何かアンバランスな印象でした。
それにマキューシオのキャラクターが全然描かれていないので、
激昂するロミオに説得力が感じられませんでした。
そして刺されてのたうってるティボルトが殺虫剤かけられたゴキブリみたいだなーと思って見てました(笑)
第3幕、ジュリエットの寝室にロミオがやってきますが、
ティボルトを殺されたジュリエットはそんな彼を責め、拒むような仕草をします。
ここは新しい解釈だなーと新鮮でした。
ベッドの上で複雑なパ・ド・ドゥ。ここも良かったです。難しいポーズがいっぱいあって。
両親にパリスとの結婚を強いられて、拒絶するジュリエットですが、
この父親、そんな娘を鞭で打とうとするSっ気入ったコワイとうちゃんです。
ロレンス神父の元へ駆け込み、秘薬をもらい、
パリスとの結婚を承諾した後秘薬を飲むジュリエット。
ここもマクミラン版と比べて葛藤が薄く、物足りない感が有りましたー
ジュリエットの墓に駆けつけたロミオの悲嘆に暮れるソロは良かったです。
恋人を失った悲壮感が凄く表れていて。
自らも毒を飲み息絶えるロミオ。
仮死状態から目覚めたジュリエットは冷たくなったロミオを見つけて、
自分も短剣で切腹。この辺の演技はアナニアシヴィリや都さんと比べるとさすがに物足りなかったです~
頑張って演技しているのは伝わってきましたが。
二人の遺骸に両家の人々が集まって、若い恋人達の死を悼んで幕。
何だか、全体的に舞踏に主眼をおきすぎてドラマ性がおろそかになっているなーと思いました。
もっとジュリエットの無邪気な少女から大人の女性への成長を描いて欲しかったけど、
演出があれじゃダンサーもどうしようもありませんよね。
あと豪華な美術と衣装といううたい文句だったのに、
装置も衣装も全編ほとんど変わらなくてスケール感無くてその点もがっかりでした。
ジュリエット役のイリーナ・ペレンはウェーブした黒髪をおろした髪型も似合ってて、
見た目はジュリエットそのものという感じでとっても可愛いv
演技やテクニックはおとなしめな感が有りましたが、
彼女なりに頑張ってジュリエットを演じていて、良かったと思います。
ロミオ役のニコライ・コリバエフも少年らしい若々しさと爽やかさがあって、
ソロの部分も凄く良かったです。
ダンサーが良くても演出が駄目だとこんなに感動しない物なのね…
これをみてからマクミラン版を見ると、いかにジュリエットの心の機微を描いているかが良く分かりました。
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