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雨の通り道

5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。

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昨日7月7日の七夕は、汐留の電通四季劇場「海」にミュージカルアラジン観に行ってきましたー
初めて行く劇場なので迷うかと思ったのですが思ってたよりすんなり着けて良かった。
四季劇場海のある一帯は近代的なビルが周りを取り囲んでいて、
とてもモダンな雰囲気でお洒落で素敵でした。
先月の帝劇のエリザベート観に行った時は
いかにも帝国劇場の名に相応しい重厚な感じが心地よかったけど、
こういう現代的な劇場も良い物ですね♪
昼間ふっていた雨も劇場に着いた夕方にはやんでいて、
素敵な七夕の夜を堪能しました~♪アラジン凄く良かったです!
写真右は劇場2階の廊下のディスプレイの1つ。
売店で売っている四季オリジナルアラジングッズが並んでいるのですが、
真ん中のお洒落な装丁の本?ノート?が可愛いのです。
では今回も長くなると思いますが観劇レポ!

チケット発売日にe+でチケ取ろうとしたのに、
一番安い3000円の席は瞬時に売り切れたので;;
次に安い6000円の席が空いてる一番近い日を選んだら七夕に行くことになりましたが、
まさにこの日に相応しいきら星の様にきらびやかなミュージカルで良かったです~
席自体は2階席の後ろから数えた方が早い席で、3000円も高くてこの席?
って感じでしたが、四季の劇場ってどこもそんなに大きくないので十分舞台に近かったですー
ほとんど眼鏡もいらない位。その代わり舞台もそんなに大きくないんですけどね;;
幕が開く前にジーニー役の瀧山久志さんのアナウンスで、
「ご来場の皆様に3つのお願い」(前に乗り出して観ない、録音、録画はしない、ケータイはオフ)
があってにやりとさせられました。
幕が開くと砂漠のかきわりみたいなセットの前で瀧山さん扮するジーニーが
「素晴らしい国アグラバーにようこそ」と前口上。
そのジーニーそのものといった恰幅の良い姿と深く良く通り響く声が本当に素晴らしくて、
いっぺんに心をつかまれてしまいましたー
そしてこのアラジンは美女と野獣やリトル・マーメイドと比べてもギャグが格段に多い!
ジーニーが「このランプが…」と取り出して見せたのは
良く見えませんでしたが赤い時計か何か?で、
「あ、これ今日上野で買ってきたヤツだった」といきなりネタを仕込んでくる所が心憎くて、
その後もほとんど2時間半笑いっぱなしでした。

ジーニーの口上が終わると早速最初のミュージカル・ナンバー「アラビアン・ナイト」。
目にも彩な色とりどりの布を持った女性達がくるくると回ったり、
男性達がダイナミックな回転や跳躍を見せたり、
その極彩色のアラビアン・ナイトの世界がとっても魅力的で引き込まれました~
最近森薫さんの「乙嫁語り」読んで中東のあたりにも興味が出てきたので、
アラビア風の衣装や音楽観たり聞いたりするのも楽しかったです!

それはともかく今回の舞台で特徴的なのは、アニメ版のアラジンの親友アブーを廃し、
アラジンの3人の悪友、
リーダー格で気性は荒いが気は優しいカシーム、(西尾健治さん)
太めでいつも食べ物の事ばかり考えているバブカック、(白瀬英典さん)
そして穏やかでのんびりしたオマール(斉藤洋一郎さん)を登場させていること。
元々のアニメ版にも最初のプロットでは登場する予定だったそうですが、
この3人が加わることでこのミュージカルのテーマの1つの「友情」という部分が
とても際だって良かったですー特にカシーム役の西尾健治さんの
不器用だけど友達思いのキャラが凄くかっこよくてヤバい惚れる…!
それと、アニメではオウムだったイアーゴも中国風の衣装を着た人間の役になってます。
正直ディズニーの擬人化した動物キャラ好きじゃない私にはこの2点の変更は有り難かった…!
でもこの事でアニメ版と多少ストーリーに違いはありましたが、
特に後半の展開が大幅に変更されていたリトル・マーメイドと比べると
アラジンはアニメ版とほぼ同じと言って良い展開でしたー

セットは変わりアラジン達が住む下町。観た瞬間「ショボ…」と思ってしまいました…
リトル~では第一幕は海の世界なのでセットはほぼ皆無だし、
二幕は飛び出す絵本をイメージした
ペーパークラフトみたいな装置で統一されてたのであまり思わなかったけど、
四季の装置って結構ショボいんですね…
一応町並みにはなってるんですが、家々の1つ1つがぺらぺらした張りぼてみたいで…
ともかくもそこに一ヶ月前母を亡くして以来泥棒からは足を洗うと決意したと話すアラジンと
件の3人の悪友達が何やかんやで登場。
アラジン役のがん(←字が出ない)時也さん、結構小柄だなーと思いました。
でもアラジンのバックグラウンドが語られることで、
物語やキャラクターに深みが出て良かったと思います。
創作描く時ってその人がどんな生い立ちでどんな親に育てられてどんな暮らしをしていたのか、
じっくり練り込むことでそのキャラの性格や性質なんかが出てくると言うことを
常にしっかり考えていなければいけないと思うので。
で、がんさん歌はどんなもんかなーと思っていたらアニメにはないミュージカル・ナンバー
「自慢の息子」。母さんのために自慢の息子になるよ、とアラジンが歌うのですが、
がんさん、声量が全然無い…;;歌詞の割りにあまり訴えかける物も無くて、
がんさん先行きちょっと不安…と思ってしまいました;;

一方宮殿では王(サルタン/石波義人さん)の娘ジャスミン王女に求婚しに来たアブダラ王子が
こんな屈辱を受けたのは初めてだと憤慨しながら帰ってしまいます。
王位継承権第二位の寵臣で悪漢のジャファー(牧野公昭さん)とイアーゴ(酒井良太さん)は
これで当分ジャスミンに王位が渡ることはないと一安心。
王(サルタン)役の石波さんも結構なコメディアンで楽しかったです~v
王子に「ジャスミン王女は気だてが良くて、チャーミングで、」と言われて
王も繰り返して気だてが良くてチャーミングで、と言うのですが、
王子が最後に「従順で…」と言うと「チャーミングで…」とその部分は無視して繰り返したり(笑)
何人もの求婚者をけんもほろろに追い返すジャスミンにいきり立ち、
「これからは娘に厳しく接する!!」と宣言した直後現れたジャスミン(岡本瑞恵さん)に
「なぁに?ジャスミンちゃん」とでれでれだったり(笑)

ジャスミン役の岡本さんはとってもボインで可愛らしくて、
ジャスミンのお馴染みの青いハーレムパンツの衣装がよく似合っていましたー
きらきらしたティアラが綺麗vv
登場した瞬間意志の強い凛とした雰囲気が感じられて良かったです。
「私は結婚するなら当然対等なパートナーとして接し、
もちろん家事も手伝ってねって言っただけよ」
と言う娘をしかりつける王。
ジャスミンは自室で3人の侍女達に「王宮なんて牢獄にいるのと同じ」と話し、
「壁の向こうに」を歌いますが…岡本さんも歌はちょっとうーん…;;
高音があまり出ない感じでした。

その頃ジャファーは王位を手にするため魔法のランプを探すことを思いつきます。
このシーンは無駄に凝っていて、ジャファーのめくる魔法の本がひとりでに開き、
そこから煙が出て「ランプを手に入れることが出来るのはダイヤの原石の青年だけ」と
煙の中にアラジンの姿が映し出されると言う物。
装置は正直ショボいけどこういう所を凝ってるおかげで
魔法の世界が無理なく感じられて良かったです。

ジャスミンはマントで変装して下町に出ますが、
すぐに全うに生きるために大道芸?をしていたアラジンに
市場に来るのは初めてだと言うことを見破られてしまいます。
「サテンのマント…金の耳飾り…砂1つ付いたことのない靴!」と指摘されたジャスミンは
町を案内してくれたお礼に店先の果物をアラジンに差し出すと、金を払えと店主に脅されます。
機転を利かせたアラジンが「この子妹なんだけど頭が左巻きで…」と言えば、ジャスミンも
「猿の王様がこんな所に!」と精神病患者のふりをして場を切り抜けます。
アラジンの貧しい住処で市場の店先での事を「君って頭が良いんだね」と褒められて
「あの演技、なかなかだったでしょ?」と胸を張るジャスミン可愛い♪
「今の暮らしはまるで牢獄、自由がない」と口を合わせた2人は、
互いに惹かれ合いますがそこへ城の衛兵達がジャスミンを連れ戻しになだれ込み、
アラジンはジャスミンに「僕を信じて」と手をさしのべ、
ジャスミンはその手を取って遙か地上に飛び降りますが、結局アラジンは捕らわれます。

ここなあ…映画ではアラジンと
彼を信頼したジャスミンが地上に飛び降りる迫力のシーンで次の布石にもなるシーンなのですが
今回は何度も言うように装置がショボくてどう見ても2階分も無い所から飛び降りるので
感動も何もあった物じゃなく…
あ、でもアラジンの住処から見る王宮はその虚飾の臭いを感じさせて良かったです。
ジャスミンが「彼を離しなさい。これは王女としての命令です」と
毅然として兵士達に言い渡すところも岡本さんかっこよかった。
とにかく謎の老人=変装したジャファーに助けられたアラジンは
魔法のランプの眠る魔法の洞窟に案内され、ランプを取ってくる様命じられます。

この洞窟の入り口は映画とそっくりで大きな虎が口を開けている形で面白かったですー
洞窟の中は金銀財宝だらけ。しかしランプ以外に手を触れるなと言われていたアラジンですが
ふと目にとまった市場で見かけたのより遙かに高級なエジプトの翡翠のネックレスを
ジャスミンに似合いそうだとつい手に取ってしまいます。
この前の市場でのやりとりと共に、男心のいじらしさを感じさせて泣かせます。
洞窟の入り口はあっという間にふさがれ、途方に暮れたアラジンは
手にしたランプを何気なくこすると、何とその中からランプの魔神ジーニーが登場!
この舞台の丸いセリからジーニーが煙と共にくるくる回りながら出てくる登場シーンも
ジャファーの魔法の本と同じくしっかり凝っているので
先述の魔法を信じさせる効果を生み出していて良かったです。
逆にこういう所に予算を削られたんだろうな…

とにもかくにもここからはジーニー役の瀧山さんの八面六臂の大活躍!
ジーニーが何者か分からないアラジンに
「あたし太った?ランプの中にいると宅配ピザしか食べられないから~」等々
声色を変えたりアクションも交え爆笑モノの押収を繰り広げ、
いよいよ全篇のハイライトシーン、
あなたの理想の下僕になりますと歌う有名なナンバー「フレンド・ライク・ミー」。
全篇通してアクションシーンはやはり舞台で再現するのは限界があるな…と感じていましたが、
このシーンだけはアニメ版ともひけを取らないくらい豪華絢爛で、とっても素敵でした!
ジーニーは分身しない物の、その従者?の男達が5,6人位出てきたり、
柱から妖艶な美女達が現れてベリーダンス風の大胆な踊りを踊ったり。
途中でジーニーが美女と野獣、パート・オブ・ユア・ワールド、
曲名忘れたけどポカホンタスのナンバーをちょとずつ歌ったりしながら、
最終的には男女入り交じったタップダンサー達がタップを踏み、
ステッキを持ったコーラスガールやダンサーが現れて背景の装置もNYの摩天楼になってしまい、
花火まで上がってしまいます。
このシーンは本当にブロードウェイのショウらしい感じで、
美女と野獣を観に行った時も思いましたが、
劇団四季という日本有数の演劇団体の団員としての矜持とでも言うような
「魅せる」事へのプロ意識とショウ精神が感じられて本当に感動しました。

アラジンはジーニーを上手く誘導して洞窟を脱出すると、
3つの願いを何にしようかと悩み、ジーニーに君なら何を望む?と聞きます。
ジーニーは「自由」だと答えます。アラジンは自分の最後の願いでそれを叶えることを約束し、
ジャスミンと結婚するために王子になりたいと願います。
従者達が出てきて衝立みたいな物の裏に隠されたアラジンはあっという間に立派な王子の姿に。
アラジンはもう一度「自慢の息子」を歌い、姫に求婚するため王宮に向かうのでした。
先述のアラジンの住処から見えた王宮はどこかよそよそしい感じでしたが、
この場面で砂漠の向こうに見えている王宮はとても美しくて、
アラジンの心の高まりと憧れがそのまま映し出されているようでした。
第一幕終。


第二幕、王宮の門の前。アバブア国のアリー王子に扮したアラジンが
ジーニーやたくさんのお供を連れてジャスミンに求婚に来る、
映画でももう一つのハイライトと言って良いナンバー「プリンス・アリー」のシーンですが、
フレンド・ライク・ミーほど予算や人数割けないのは良いとしても
ちょっとショボい感じが否めなかったな…
人数はそこそこいるのですが門から入ってくる人数が一度にあまり多くなくて。
その分衣装や振り付けに趣向が凝らされていて、
特に白い衣装と日傘を差して踊る女性達は綺麗で可愛かったですが、
振り付けも第一幕からやや一本調子というか、
アラビア風のダンスっていう縛りがあるからどれも同じように見えるんですよね…特に女性達。
あ、タップとコーラスガール達は無しで(笑)
でもこのシーン、装置がとっても美しいのです!
切り絵細工で作ったレース模様みたいな大きく美しい真っ白な王宮の門から、
外にいる人の影が見える所がまた影絵芝居みたいで幻想的で凄く良い効果になっていました。

アリー王子としてジャスミンに接するアラジンですが、
ジャスミンの目には彼は他の尊大な求婚者と同じにしか見えず、
「あなたがハンサムでお金持ちだからあなたを好きになるですって!?
今度はもっと軽い女の子を探すのね。あなたにお似合いの!」
と言い捨てて自室に帰ってしまいます。
アラジンの従者として立派な衣装を与えられた悪友達ですが、カシームは
「全うに生きるだって?お前は身分を偽っている、詐欺師と同じじゃないか!」
とアラジンに言い、そんな彼にアラジンもつい
「お前達なんか必要じゃない!」
と言ってしまい、険悪になったアラジンと別れ、3人は町に帰ってしまいます。
ジーニーに相談してもやはり正体を明かした方が良いと言われたアラジンは、
ジャスミンの部屋を訪れ彼女を商品のように扱ったことを詫び、
「僕を信じて」という台詞をもう一度言います。
「なぜだか分からないけど…あなたを信じるわ」
とその手を取るジャスミン。

アラジンの代名詞とも言える魔法の絨毯に乗った「ア・ホール・ニュー・ワールド」のシーンに。
このシーン、空飛ぶ絨毯をどうやって舞台上に再現するのか興味津々でしたが、
絨毯と言ってもフチにたれている縁飾りのせいで厚さは見えないようになっている物の、
結構分厚い機械の板になっているようで、ウィーン…と起動音がしてちょっと興ざめでした(笑)
でも歌が始まってからは本当に素敵!
ジャスミンの部屋の窓から見えていた美しい満月と星空の中を二人を乗せた絨毯が飛び出し、
くるくると回ったり上に下にと動いている様は本当に魔法を観ているようでしたー
大きな布を使って水面を表現する所は
ちょっと王様と私の中のアンクル・トムの小屋のシーンみたいでした。
2人のデュエットもがんさんはやっぱり声量無いけど、岡本さんは高音ちょっと辛そうだけど、
素直に感動しました。このシーンが今回一番感動して、本当にうるうるしてしまいました。
きらめく星空を表現した背景も本当に綺麗で、
他でもない七夕の夜にこのミュージカルを観られて心から良かったと思いました!

夢うつつで空の旅から戻った2人は初めてのキスを交わしますが、
ジャファーとイアーゴの企みにより、
アラジンは王女の部屋に入った罪で牢獄に入れられてしまいます。
このことを知った悪友3人は立派な従者の帽子を売って剣を買い、
王宮へアラジンを救いに向かいます。
この「危険な冒険」のナンバーのシーンは男同士の熱い友情を感じさせる展開が
昔のジャンプ漫画みたいでまさに胸熱でした!
城へ向かう道中を3人はその場で足踏みしてるだけなのに
照明で地面が動いてるように見せたり、
でもバブカックだったかオマールだったかが「本当に進んでる?」とか言ったり(笑)するのも
面白い演出で客席から笑い声が。(場内ほぼ全シーン笑い声ばかりでしたが)

王宮の兵士達相手に奮闘するも結局アラジンと同じ牢獄に捕らえられてしまう3人。
鎖に繋がれたカシームが何とかアラジンのランプを取り、
ジーニーがこの前の登場シーンで
「マネージャー付けてよね!」
と言いながら出ていったどこでもドアみたいな扉がカシームの繋がれてる壁の後ろから出てきて
ジーニーが「呼んだ?」と現れカシームがドアに挟まれてしまう所が全篇で一番笑いました(笑)

ジーニーの力で解放されたアラジン達ですが、
アラジンはジャスミンと結婚して王になるのにジーニーがいなきゃ出来るわけ無い、と言い、
ジーニーを自由にするという約束を破ってしまいます。
そして婚礼の祝宴が開かれる中、
アラジンはジャスミンに自分は王子ではないと言おうとしますが、
そこへ密かにランプを盗み出していたジャファーが現れアラジンの正体を暴き、
自分をジーニーの力で最強の魔法使いに変身させると王達を跪かせます。
アラジンはとっさに
「お前はジーニーのような力は持てない!」
と言い、ジャファーはアラジンの狙い通りジーニーになる事を願うと、
たちまちランプの中に閉じこめられてしまいます。
この後はアニメ版と台詞も展開もほぼ一緒なので割愛。
ここまで書いて既に3時間20分経ってるので投げやりになってるのかと思われそうですが、
最後に進むにつれて尻つぼみになっていくんですよねこのミュージカル…
結婚の祝宴も驚くほどショボい人数と演出だし。
フレンド・ライク・ミーのシーンがわくわく感の最高潮で、
第二幕はどんどんテンションが下がっていってしまいました…
やはりアニメのような躍動感と緊迫感溢れるクライマックスのシーンは
舞台化するのが難しかったのでしょうか。
ともかくもラストは3人の友人達はジャスミンの3人の侍女とちょっとイイ雰囲気になり、
ジーニーは手枷が外れ初めての「自由」を手に入れて大喜び。
アラジンに
「俺にとっては君は最初から本当の王子だったよ」
と言葉を贈り旅出ち、
アラジンとジャスミンもまた魔法の絨毯の上で口づけをかわし、空へ舞い上がるのでした。
ラストのアラビアンアレンジのア・ホール・ニュー・ワールドとダンスには泣かされましたが。

全体的にはとっても良かったんですが、何か終わってみると
アラジンとジャスミンの主役二人が一番どうでも良かったような…
アラジンは最初は老婆に(盗んだ物とはいえ自分の分の)パンを恵んであげたりと優しくて、
自慢の息子のナンバーで母親思いの部分も見せますが中盤あたりから魅力に乏しくなるし…
カシームの方がよっぽど男気溢れてかっこいい奴でしたが、
あえてアラジンというこれといって個性のない目立たない青年を主人公にすることで
ある種の普遍性を物語に与えたかったのかな、と思いました。
ジャスミンも最初こそ好印象だった物の
類型的な「自立心があり聡明な女性」というキャラクター以上の深みが感じられなくて。
でもそれらを補ってあまりまるアンサンブルの素晴らしさと、
このミュージカルの実質上の主役であるジーニー役の瀧山さんの素晴らしさと言ったら!!
本当に深みがあって良く通る声だしコメディのセンスも抜群な芸達者で、
映画のジーニーの魅力をそのまま受け継ぎながらも
3次元の「人間が演じるジーニー」としての魅力も確固たる物を持っている所が本当に素敵。
全篇もう思い出せないここには書ききれない楽しい小ネタ満載で笑いが絶えなかったです。
アラビアン・ナイトの幻想的な物語を
舞台上に見事に再現した装置や演出も本当に目の前で魔法を見ているように感じられました。
セットはショボ…質素でしたが衣装などは異国情調に溢れていて、
極彩色の世界観はリトル・マーメイド以上でとっても気に入りました。

キャストでは王役の石波さんがコミカルと威厳のバランス感覚が絶妙で好きですvv
ジャファー役の牧野さんも文句の付け所のない悪役っぷりでしっかり舞台を締めていたし、
とにかく色んな意味でイケメンのカシーム役西尾さん、
なごみ系のバブカック役の白瀬さん、
ほんわかした魅力のオマール(ラストでは『僕は王宮付きの振り付け師になる』と言って
アラジンに『何だか良く分からないけど…』と言われる)役の斉藤さんの
悪友3人達の好演にも拍手を贈りたいです。

リトル・マーメイドは人物像が掘り下げられロマンチックさが増し、
舞台オリジナルの名曲も多く終盤の乙女チックな展開も好みだった舞台版が好きですが、
アラジンはやはりアニメ版の圧倒的なスケール感は舞台で表現するのが難しそうで、
どちらが好きかと言われたらアニメの方だと答えますが、
それでもやはり生の舞台でしか味わえない感動が溢れていて、
本当にとっても感動したし2時間半ひたすら楽しかったです!!
ミュージカルという物の可能性を広げてくれた、間違いなく大きな価値のあるこの作品を
七夕という素敵な1日の思い出に出来たことを、とっても嬉しく思った一夜でした!
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小雨
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職業:
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読書、映画鑑賞
自己紹介:
7月15日生まれのかに座、A型。
めんどくさがりでものぐさ。

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