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5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。

今日(23日)は上野に国立モスクワ音楽劇場バレエの白鳥の湖観に行ってましたー
正直先月のバーミンガム・ロイヤル・バレエの白鳥が本命で
今回は全く期待してなかったのですが、予想外に良かったですー!
ロシアのバレエ団の白鳥って、踊りは端正で美しいけど
セットとか演出とかあんまり凝ってない印象で、
バーミンガムにしてもABTにしても
欧米のバレエ団の方が趣向凝らしてて観ててエキサイティングだと思ってたのですが、
ブルメイステル版凄く良かったですー!!
数日前にパリオペのブルメイステル版白鳥のDVD観てたのですが
図らずも予習になって良かったです。
そして装置が物凄く豪華!!間違いなく今まで観た白鳥の中で一番ゴージャスでした。
ロシアのバレエ団であんなに装置にお金かけてるの初めて観た…!
映像化して欲しいなー絶対買うのに!!
やっぱり装置が綺麗だと自然に物語に入り込めて良いですねえ。
オケもちゃんと国立モスクワ音楽劇場管弦楽団が来てくれてて、
さすが音が凄くクリアで素敵でしたーうっとり。
先月のバーミンガムの白鳥とは天と地の差でした。

そして今回は大好きな初夏の上野の空気をたっぷり吸えて、
フォーマルなドレスでおめかしした可愛い少女達もいっぱいでそういう意味でも眼福でしたー
新緑が活き活きとして夏の空気が感じられるようになるこの季節大好きです♪
夏になると少女達の露出度も上がって良いですねえ。
そんな訳で色んな意味で幸せすぎて怖いくらいの素敵な1日でしたvv
では前置きが長くなりすぎましたがつづきからレポ。


あまりにも有名な名旋律からの序曲。
始まってすぐ幕が開き、プロローグとして湖畔で花を摘む人間の姿のオデット姫が。
オデット役のナターリヤ・ソーモア、金髪の縦ロールでとっても可愛かったです。
ドレスもごくシンプルなデザインだけど、
ベージュがかった白でシフォンのような上品な素材感が素敵。
そこへ悪魔ロットバルト役のイワン・ミハリョフが現れ、
大きな翼の中にオデットを隠すと次に翼を開いたときには既にオデットの姿は無く、
背景の湖にオデットが姿を変えられた1羽の白鳥が泳いでいるのでした。
普通は早変わりか別のダンサーを使ってか?
人間の姿からバレエの代名詞とも言える真っ白いチュチュ姿に変身する所が見せ場なのですが、
まあ白鳥が可愛かったから良いか…

暗転後序曲が終わり、再び照明が付くとそこにはジークフリート王子の成人式を祝う一行が。
湖畔の暗い雰囲気から、明るい森の中の風景にぱっと変わる所が何とも効果的で良かったですー
このお城が見える森の中のセットがまた凄く綺麗なんだ…
右手側に黄金の東屋みたいなのがあるのがとても素敵。
ジークフリート王子役のドミトリー・ソボレフスキー、
いかにも王子様という感じの美形で、何となく良く言えば威厳があり、
悪く言えば自分が皆からかしづかれ慕われるのを当然のこととして享受している
少し不遜な感じがしました。ぱっと見で役の雰囲気が分かるって良いですね。
王子の友人達や村人達、そして道化役のアレクセイ・ババイェフによるワルツ。
ブルメイステルの振り付けは何だか複雑で、
こっちを見れば向こうではもっと難しいことをやっている、みたいな感じが
最初はなかなか慣れなくて踊りに集中できないまま終わっちゃったかなー…
双眼鏡でちらちら覗きながら観てたので全体の動きが良く把握できなかったのもありますが。
道化がかなり優遇されてて踊りの中心になってましたー

そこへ女官と共に王子の母親である王妃が現れて浮かび騒ぐ面々をたしなめます。
王妃役のマリア・ポタポワ黒髪の美貌でした。
そして衣装がいかにもTHE・王妃様!!って感じでお妃様・貴婦人萌えの私は大興奮!!vv
青基調でスカート部分には民族的な幾何学模様が入ってて、
小さなエリザベスカラーが付いてて、
ロイヤルブルーの長いマントを引きずって歩く姿が何とも素敵でうっとりしちゃいました。
王妃の衣装もっと双眼鏡でよく観たかったのですが、
特にマイムをする訳でもなく結構舞台を歩き回るので
落ち着いてデザイン観られなかったのが残念…
王妃役って演じるダンサーによって優しげな感じと厳しい感じに別れますが、
今回は後者でした。最近の演出ほど後者が多い気がする。
私はどっちでも萌えますが、
まあともかく道化をきっぱりと退けたりする姿に威厳が感じられました。
通常はここで王妃から王子に弓が贈られるのですがその下りは無く退場。

その後通常のパ・ド・トロワの曲で男女二人ずつで踊られるパ・ド・カトル。
女性の第一バリエーションのオクサーナ・カルダシュは
もっと溌剌と勢いよく踊って欲しかったかな…
セミョーン・ヴェリチコとドミトリー・ヂャチコフの
男性2人の踊りは跳躍が高くて良かったです。
女性第2バリエーションのエリザヴェータ・チェプラソワは
音楽に良く合った軽やかで無邪気な踊りで可愛かったですー

物憂げな音楽に乗って物思いに耽りながらリュートを奏でる王子と、
その音色に合わせて踊るパ・ド・カトルの男女達。

そこで音楽が通常の第三幕の黒鳥のパ・ド・ドゥのアダージオになり、
一人の女性が登場して王子とデュエットを踊ります。
この女性の役名、家にあるブルメイステル版のミラノ・スカラ座バレエのDVDでは
princessとなっているし、
今回の舞台でも大きなティアラを付けていたので王子の妹かどこかの王女なのでしょうが、
配役表ではアダージオとしか書いてませんでした。
ともかくもアダージオのクセーニヤ・ルシコーワ、
とっても上品な踊りで体のラインも綺麗で美しかったですー凄く気に入りました。
アラベスクでバランスの所は拍手が起こってました。
その前の王子の弓を持ちながらのソロも物を持って踊るのは大変と読んだことがあるのに
凄く安定感があってさすがの踊りでしたー

一方道化はいつの間にか眠り込んでしまっています。
貴族の女性の一人が「眠っている」のマイムをして、
口に指を当ててしーっという仕草をしながら踊るところ可愛かったv
みんなもその仕草を真似して、
男性の一人が道化の尻をぽんぽんのついた棒?でばしっとやると、
慌てて目覚めた道化は見せ場の高速回転を披露します。
ババイェフ、結構色んな道化を観てるのでその中ではさほど印象に残らなかったかな。
回転最後の方一瞬バランス崩してたし。
ともかく宴はお開きになります。第1幕終。


休憩無しで第2幕。
湖畔ではロットバルトがその大きな翼を広げて威嚇しているように見えます。
紗幕の向こうの湖には白鳥が滑るように泳ぐ姿が…
そこへ王子がやってきてその白鳥を狙って弓を構えると、
白鳥は人間の美しい娘に変わります。
ここなー…普通はこの最初の踊り出しで
白鳥を踊るダンサーの役作りというか、役の印象が分かる物なんですが、
ここまで何も感じさせない白鳥も珍しい。
綺麗な金髪なのでオディールの時黒が映えるだろうなー楽しみだなーとしか思いませんでした。
ソーモア、何となく形だけで踊ってて心が入ってないような印象を受けました…
通常のオデットの身の上を語るマイムは無く、
他の白鳥たちがずらーっっと出てきて群舞を踊ります。
DVDで観てる時は眠くて仕方ない第2幕なのですが、
生で観ると全員真っ白いクラシック・チュチュで統一したコールドのダンサー達が
輪を作ったり一列になったり様々に隊列を変えながら踊る姿は本当に幻想的で美しくて、
白って本当に静謐な色だなあとその魅力に圧倒されます。
昔は好きな色はと聞かれたら迷うことなく白って答えてたなー懐かしい。

しかし王子とオデットのグラン・アダージオだけはDVDだろうと生だろうと
何度観ても良さがさっぱり分からない私はバレエファン失格なんでしょうか…
今回もソーモアが王子に段々心を開いていく感じとかを全く表現してないので
考え事しながら観てたら終わってた、みたいな感じでした。
4羽の白鳥の踊りは及第点かな。揃ってなかった訳では無いけど何かバタバタして見えました。
三羽の白鳥の踊りは雄大な音楽にのせて白鳥達が翼を広げて羽ばたく様を
躍りで良く表現してて良かったです。
オデットのソロ。ソーモア、脚が180度近く上がって、とても美しかったですー
テクニック強そうなのでこれは黒鳥楽しみ!!といやがおうにも期待が高まりました。
このソロでやっとソーモアが演じようとしている白鳥像みたいな物が見えたかも。
控えめで奥ゆかしい感じの女性。

最高潮に盛り上がる音楽の中でソーモアが鳥の羽ばたきを繰り返すところは、
上手いダンサーがやるとそうなのですが今回もちゃんと本物の鳥のように見えました。
それまで感情表現が希薄だった分、
ここでは己の運命を憂いながらも必死で抗おうとする意志が感じられるようで良かったです。
王子がオデットの呪いを解くため彼女に永遠の愛を誓うことを約束すると、
オデットは一枚の羽を王子に落として去っていきます。その羽を大事そうにそっと拾う王子。
その様子を見ていたロットバルトは翼を広げてよからぬ企みをしているようです。
第2幕終。


第3幕、宮廷の舞踏会。
幕が開くといくつもの豪奢なシャンデリアと、
ロココ風の絵画のような物が描かれた壁の様な物が4層位重ねられていて、とっても豪華絢爛。
こんなに豪華な白鳥のセットを観たのは本当に初めてでテンション上がりました。
ロシアのバレエ団って失礼ながら貧乏そうなイメージだったのですが、
ある所にはあるもんなんだなー。
1幕とは打って変わって赤基調のドレスの王妃が登場。
今度こそじっくり双眼鏡で衣装を観察する私。
基本的には第一幕と変わらない感じで、小さなエリザベスカラーとマントが付いて、
威厳を感じさせる素敵なデザインですが三段になったパフスリーブとかは可愛らしかったです。

道化も赤基調の服に着替えて、他の4人の見習い道化?達と踊ります。
お尻を上に向けて立っている見習い道化達を道化がぽんぽんでお尻を叩いていくところとか、
パリオペのブルメイステル版DVDと同じでしたがコミカルで楽しかったです。

王子の花嫁候補の4人の姫君達も登場し、優雅なワルツを踊ります。
凄く上品に踊ってるのにちゃんとお互いにライバル意識燃やして
火花ばちばちさせてる感じが伝わってくるのが面白かったです。
王子は踊り終わった姫達の中から花嫁を選ぶよう王妃に言われますが、
王子はオデットが残した羽を手に心ここにあらずといった感じで全員を退けてしまいます。
姫君達がそれぞれの国の従者に「そんな~!;;」って感じで泣きつきに行くのが
これまたお姫様らしくて可愛かったです(笑)

そこへファンファーレが新たな客の到着を告げます。
いかにも悪そうな音楽と共に、伯爵に変装したロットバルトと
彼等が引き連れてきた民族舞踊の踊り子達が入ってきます。
ロットバルト役のミハリョフ、
この姿になるととたんに舞台を支配する圧倒的な存在感が出てとっても良かったですー
ロットバルトのマントの影から
オデットそっくりに姿を変えたロットバルトの娘オディールが現れる所は
何度観てもわくわくさせられますねー
民族舞踊のダンサー達も国によって赤、黄色、青と基調色は違いますが、
どの国の衣装にも黒が入っている所が
悪魔の手先らしくて見た目にも分かりやすくて良かったです。

スペインのダリア・ダリエンコはキレが良い踊りで凄く良かったです~
バックで闘牛士の様に赤いマントを振っている男性達の振り付けもかっこいい!!
ナポリは民族舞踊の中で一番好きなのですが、
通常はからっと明るい音楽に相応しい印象の踊りなのに、
ブルメイステル版というか今回の舞台ではがらっと変わって禍々しささえ感じさせて
曲は変わってないのに本当に面白かったです。
アナスタシア・ペルシェンコワがロットバルトにこっそり耳打ちされたり、
ナポリの踊りの中でこういう演出は観たこと無かったので凄く新鮮でした。
ハンガリーの踊りはテンポが速くなってからの高揚感が良かったです。
ここでも女性2人を両端に呼んで何やら囁きかけるロットバルトの姿が。
マズルカは…一番印象に残らなかったかな。

そしていよいよオディールと王子のグラン・パ・ド・ドゥ。
ソーモア、白鳥より黒鳥の方がずっと踊りやすそうでした。
妖艶な誘惑者という感じが良く出ていて、変につんつんしてないのも良いなーと。
王子役のソポレフスキーもオデットの事を考えながらも
オディールの魅力に惹かれて次第に虜になってしまうさまを良く演じきっていて良かった。

王子のソロ。相変わらず安定感のある踊りで、高い跳躍がさっそうとして良かったです~

オディールのソロはこの版特有の妖しい曲の方なんですが、
ソーモア思ったよりテクニック無い…
何だか勢いも迫力もなくて、最後のピケターン?って言うのかな?
舞台一周するところとか、スピードが無くて曲の凄みを表現し切れてませんでした…
コーダの32回転のグラン・フェッテもシングルのみなのは良いとして
軸が段々前にずれてしまって…
でもオディールを取り囲んで民族舞踊のキャラクテール達が円になって踊るところは
音楽と相まって祝祭的でさえあって、そういうシーンじゃないのに観てて楽しかったです。

王子が王妃にオディールを花嫁に選ぶことを伝えるシーンでは、
ロットバルト・オディールのお父さん組と
王妃、王子のお母さん組とで対立するような感じが何か笑えました(笑)
王妃に赦しをもらいオディールに愛を誓った王子を、
ロットバルトはあざ笑い窓の外に映るオデットの姿を指し示します。
オディールは王子にくるりとアラベスクで背を向けて嘲りながら去っていき、
ロットバルトも民族舞踊団を引き連れて去り、王子は自分の過ちを呪いながらその後を追い
残された王妃はあまりの出来事に卒倒するのでした。第3幕終。


第4幕、再び湖畔。オデットの帰りを待つ白鳥たちの所へ悲嘆に暮れたオデットがやってきて、
事の顛末を語ります。
そこへ王子がやってきてオデットに赦しを乞うのですが、

王子何で着替えてるねん(笑)(笑)(笑)

と思わずにはいられませんでした(笑)
え、あの流れからわざわざ着替えてから来たの…?
そこは着の身着のままでかけつけるところでしょ、とツッコみたい。
そんな王子の誠意のない態度に(?)赦しを乞われたオデットも通常とは違い
王子に背を向けてしまいます。
そうこうするうちにロットバルトが現れ、王子を湖で溺れさせようとしますが
何故か愛の力でボンッ!!と派手な爆発があってロットバルトは消え去り、
湖畔の岩場の影に消えていたオデットが人間の姿で登場します(棒)
ここは本当に展開が謎で、一体何がロットバルトを倒したのか全く分かりませんでしたが
何だかんだ言って人間の姿に戻ったオデットと王子が寄り添って岩場に上り、
朝がやってきて「ああ、もうオデットは朝が来ても白鳥になって飛んでいかなくても良いんだな」
と思わせる所は、結構うるうるしてしまいました。
喜びに包まれ抱き合う2人で幕がおり、第4幕終。


とにかく今回の舞台では装置の豪華さが圧倒的で、
そればかりに目がいきがちでしたが、
ダンサー達もソリストからコールドまでさすが本場のロシアのバレエ団だけあって
スタイルも良くてレベルが高く、間違いなく超一流の素晴らしい舞台でした。
主役のソーモアだけがプリマとしてはまだまだ未熟な所はありましたが。
今年は1月にミハイロフスキーバレエ、4月にバーミンガム・ロイヤル・バレエ、
そして今回の国立モスクワ音楽劇場バレエと3回白鳥の湖を観ましたが、
良くも悪くも奇をてらわないオーソドックスなミハイロフスキーも
ピーター・ライトの独自の解釈が光るバーミンガムもそれぞれ良かったですが、
今日の舞台が一番良かったです~
決してクセのない演出ではないのに、どんどんストーリーに惹きつけられる
どこか悪魔的なブルメイステル版、とっても魅力的でした。

欧米のバレエ団は踊りの端正さではロシア系に勝てない分
演出を様々に趣向を凝らす傾向がある、という私の言葉に父が
「ショーって感じだよね笑」と言ってて、それに対して私は
「そんな事無いよ、欧米の白鳥だってみんな魅力的で立派な芸術だよ」と思ってましたが、
今日の舞台と比べると確かに欧米はショーでロシアは芸術、
といわざるをえないかも…と思えてしまいました。
しかも今回の舞台はそのショー的な部分も十分に取り入れ楽しませつつ、
一級の芸術作品に昇華させていた所が素晴らしかったです。
席も5階席の一番後ろの一番端に近い席でしたが十分見えたし大満足!
東京文化会館見易いって評判だけど本当なんだなー。
近くの席に天使か妖精と見紛うばかりの金髪少女もいてうはうはだったし、
清々しい初夏の空気の中一足早く夏の訪れを感じさせてくれる上野公園で
素敵な夢の舞台が観られて、本当に幸せな1日でしたーvv
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