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5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。
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今日16日は上野の東京文化会館で宮本亜門演出のフィガロの結婚観てきましたー
宮本亜門演出のオペラはTVでやっていた魔笛を観ただけなのですが、
それがかなり突飛な演出で衣装とかも奇抜だったので
宮本亜門の演出ってみんなあんな感じなのかなーと思ってましたが
フィガロの結婚はちゃんと時代背景にあった装置や衣装で、
そんなにニッチな感じじゃなかったです。むしろ正統派と言っても良いかも。
全体的に明るくてコミカルで、
フィガロの結婚の良さを充分に引き出していた舞台で良かったですー
オケも良かった。序曲が鳴り始めたときはわくわくしました♪

幕が開くとフィガロとスザンナが恋人同士らしく仲むつまじく結婚の準備をしています。
装置もシンプルながら簡素すぎることなく機能的で、
箱庭的な演劇の世界を良く表していて良かったです。
そして何よりスザンナ役の高橋維さんの姿と声の可愛らしさ!vv
粗末なお仕着せをまとってはいても隠しきれない可憐さと
娘らしい透き通ったソプラノがとっても綺麗で素敵でしたーまさに役にぴったりのハマり役!
全篇通して賢いけど嫉妬もするおきゃんで元気いっぱいのスザンナでとっても可愛かったですv
フィガロ役の萩原潤さんもちょっと顔が大きいけど如才ないフィガロには似合ってて良かった。
ケルビーノ役の青木エマさんはとっても美人さんなのでズボン役が凄くハマってましたー
伯爵夫人の前で歌う「恋とはどんなものかしら」ものびのびした美しい高音で素敵でした♪
アルマヴィーヴァ伯爵役の与那城敬さんは全幕黒ずくめの衣装で、
カツラも被ってないので全体的に悪の帝王みたいな感じが出てて暴君らしくて良かったです。
伯爵夫人役の増田のり子さんは…声も姿もちょっとおばさん過ぎて…;;
これじゃ伯爵が若い娘に走るのも分かるわ…と言ったらちょっと酷ですが、
第2幕最初の「愛の誓いはどこへ消えたの?」と伯爵の心変わりを歌うアリアは
情感と悲哀がこもっていて良かったですー
衣装も第3幕のロココスタイルでボディスにビーズみたいな装飾のある
青っぽい象牙色のドレス上品で素敵でしたー

笑い所もいっぱいあって楽しかったです♪
第2幕で伯爵夫人の部屋に男が隠れていると疑って銃を持って部屋に駆け込んでくる伯爵とか、
第3幕でフィガロが昔手放した自分の息子だと知ってこてっと転がるマルチェリーナとか
マルチェリーナとバジリオが自分の両親だと知って
同じくこてっと横に倒れるフィガロとか。
その前のシーンで「俺は名門の出身だ」と言うフィガロを笑い飛ばす面々の中で
最後まで一人「ふんがふんが」みたいに笑いまくってるドン・バルトロとかも(笑)
スザンナが伯爵と逢い引きすると思いこんだフィガロがマルチェリーナに
「ママ!」と泣きつくところも笑えました(笑)
かといって登場人物をことさらに戯画的に描くことはしていないので
ギャグシーンも適度に抑制が利いてて上品だし、
キャラクター一人一人の人間としての深みが伝わってきました。
変にキャラクター付けしようとしすぎて
返ってキャラが単純化されちゃってるこの前のマイ・フェア・レディとは対照的。

歌は二期会の皆さんも合唱団の皆さんも素晴らしかったですー
「恋とはどんなものかしら」「もう飛ぶまいぞ蝶々」とかのアリアももちろん良かったけど、
このオペラは合唱曲や重唱曲がとっても甘美で素敵。
第2幕ラストの6重唱?もそれぞれの思惑を歌いながら音楽的に完全にハーモニーになっていて、
とっても美しかったしわくわくしましたー
オペラってこういう多重唱で登場人物それぞれの思惑を描く所がとっても面白いなあと。
モーツァルトの音楽もさすがの才能を感じさせて、その完成度にブラボーです!
第3幕の伯爵夫人とスザンナの
「今宵の風は何と優しく吹く事でしょう」で始まる有名な手紙の二重唱も
うっとりするくらい美しくて音楽的エクスタシーが半端無かったです。

このオペラは貴族批判を描いてると言われていますが、
今回の舞台ではそういう事はほとんど感じなかったなー
あえて言うとすれば敵が簡単に味方になり、騙す方が容易に騙される方になると言う
登場人物の風のように変わる立場が
作曲当時のフランス革命間近のヨーロッパの世相を表しているのかなと思うくらい。
全体の演出意図としては、そういう貴族社会への批判よりは
赦しと愛というもっと根源的なテーマを描いていると思いました。
底抜けに明るいながらも伯爵夫人の独唱やラストの伯爵の悔恨など、
ふとアイロニーを感じさせる部分もあったりして。
伯爵の必死の許して欲しいという謝罪を聞いて
「愛という物を知った今の私ならはいと言えるでしょう」と答える伯爵夫人は
赦しを与える慈悲深い存在となり、伯爵は真実の愛を知る…みたいな感じかなーと。
とにかくフィガロとスザンナ、
ドン・バジリオとマルチェリーナの二組のカップルはめでたく結婚、
たわけた一日の騒動はようやく収束するのでした。
ラスト主要キャストと合唱が「全ての人とこの喜びを祝おう」と歌い
照明と効果音で花火が上げられているような効果を出していたのが
祝祭的でとっても楽しい幕切れでした。
このラスト以外にもあちこちで照明が効果的に使われていてそれも良かったです。

全体的に思ったほど斬新な演出ではなかったけど、
洒脱でコミカルでそれでいて人生の深みを感じさせる含蓄深いフィガロで良かったですー
モーツァルトの美しく軽やかな旋律を生で聴けただけでも満足。
愛は全てに打ち勝つという幸福感溢れるラストが良かったです!
オペラ観るの久々だったけど席も4階ながら左端よりの舞台に近い席で見易くてラッキー。
ミュージカルもバレエも大好きですが、オペラもやっぱり良い物ですねえ。
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こんにちわ。
こんにちわ。
この記事とは関係ないかもしれませんが
私もブログをやってて↓
http://blog.goo.ne.jp/yumenagi
そこでリンクは出来なかったのでブックマークとして
ご紹介させていただきました。
ユメナギ 2016/07/19(Tue)17:52:43 編集
ありがとうございます!
ユメナギさんまたいらして下さりありがとうございます。
ユメナギさんのブログからのブックマークありがとうございました!
とっても光栄です…!><
ユメナギさんも本を読まれるのがお好きなのですね。
ユメナギさんのブログ少し拝見しましたが、
本の紹介文などがとっても楽しそうで読んでみたい!と思わせられる文章で素敵でした。
私も最近は読書日記ばかり書いているので参考になります!
ブログ、お気に入りに入れさせて頂いたので時々お邪魔させて頂きますね^^
ブックマークの私のブログの紹介文にも勿体ないお言葉嬉しかったですー!
ではご訪問ありがとうございました。
小雨 2016/07/19(Tue)21:13:00 編集



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