雨の通り道
5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。
未亡人は魅惑の響き
- 2016/07/20 (Wed) |
- 日記というか雑記 |
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リリー・ヘザー王妃の普段の黒いドレスは後付けで喪服を着ているという事にしたんですが、
もうちょっと喪服らしい喪服も描きたいなーと思って描いてみました。
16日に観に行ったフィガロの結婚のマルチェリーナの真っ黒いドレスも素敵だったし
悪婿を読み返しててドーラお義母様の喪服姿も改めて良いわぁ~と思って。
ロレンツォの葬儀の時だからリリー・ヘザー王妃は34歳かな。
笑顔なのは喪服なのに笑顔って謎めいてて素敵!と思って。
いつも以上にフリル地獄で描いてて大変でしたが
トーンでヴェールとかレースの手袋とか表現するの凄く楽しかったー
喪服姿の未亡人ってそそられますよね!!
以前ジルダ姫でバッスルスタイルの喪服姿描きましたが、
黒髪の喪服姿も良いなあと思いました。
ヴェールの下に隠された慎ましやかな美貌に惹かれます。(描けてるとは言ってない)
16日に上野行った帰りにまた渋谷のブックオフでコバルト文庫3冊買ってきましたー
108円は毛利志生子さんの
「宋代鬼談 梨生が子猫を助けようとして水鬼と出会うこと」の1冊だけで
後の2冊、白洲梓さんの「最後の王妃」と一原みうさんの「嘘つきたちの輪舞」は250円でしたが
それでもまだ出てからそんなに経ってない本で最近のブコフでは割安なので…
でも250円の2冊は近所のブックオフで売ってて108円になるまで待とうと思ってたので
高く買っちゃったのは失敗だったかなー…と思いました…
特に嘘つきたちの方は以前108円で売ってたのに買わなかったの後悔してたから今度こそ!
と思ってたんですけどね~…
当たりは一原さんの嘘つきたちだけだったので余計に
「これを108円で買えてたらどんなにか嬉しかったか…!」と思いました…
最近新刊のコバルト文庫をフルコンプしちゃったりで金銭感覚が麻痺してます。
ブックオフの方も白背表紙になってからのコバルトは
絶対108円にしない方針になってきたっぽいし…
もう背表紙がカラフルだった昔のコバルトはあらかた読みたいの買っちゃったし、
あとは新しい白背表紙のしか読みたいの無いんですよね…
だから多少高いのはしょうがないかと。
と言うわけでまた守銭奴丸出しの前書きが長くなりましたが各作品の感想を。
最後の王妃はネットで評判良かったので買ったのですが、
大人しく近所のブックオフで売ってるのが108円になるまで待てば良かった…と後悔しました。
ヒストリカル・ロマンと謳ってるし一原さんの「皇女アナスタシア」と比較されてたりしてたので
重厚な歴史物だと思って買ったのに、
歴史の描写や隣国との関係が思ってたより全然単純でがっかりでした…
最初の一文「ルクレツィアは、美しい娘というわけではなかった」というのは
実在のお姫様の伝記みたいな雰囲気で
そういう歴史書読むの大好きな私には凄くツボで期待値高かったんですが…
人物造形も悪い意味で少女小説的過ぎてハマれなかったし、
何よりヒーローのメルヴィンの描写が少なすぎてどんな人物なのかも魅力も分からなくて
2人の恋に全然盛り上がれなかったのが残念。
あと「そして2年が経った」とか「そして5年が経った」とかぽんぽん時間が飛ぶので
その2年とか5年とかの間のヒロインの心情や暮らしが知りたいんだよーと思わせられました。
ルクレツィアを残して自害したシメオンの描写も薄すぎて
もしかしたら彼は自分に未来を残してくれたのかも知れない、とか書かれても
いまいち説得力がありませんでした。
表紙のカラーはそうでもないけど挿絵の90年代アニメみたいな古くささも受け付けなかった…
嘘つきたちの輪舞は凄く良かったです!
短編集なのですが作品ごとに絵師さんが違うという豪華な趣向も楽しめましたー
全体的に儚げで物悲しい雰囲気の話が多かったです。
108円で売ってたときはどろどろミステリーっぽいあらすじに
「私が読みたいのは胸きゅんな少女小説だし…」と思って敬遠したのですが、
ちゃんと少女小説っぽいラブも入っていてかつ謎解き要素もあったりして良かったです。
「妖精の庭」は凪かすみさんのイラストが美しい…!
扉の白いドレスを着て踊るクリスティーナも凄く繊細で綺麗だし
本文の挿絵の喪服姿のクリスティーナもとっても美しかったです!
バッスルスタイルの喪服の描写も綺麗で…レースの黒いヴェールの描写が特に好きです。
無邪気な少女だとばかり思っていたマリアナが実は黒い部分を持っていたり、
そんな伯爵家や周囲の口さがない人々の中で
一人純粋な心を保っているクリスティーナの心からの願い事がとても切なくて。
最後の一文、クリスティーナはもう一度公爵と円舞を踊るのが願いなのかなと思いました。
「夏の夜の夢~八月の幽霊~」は英国SF物で、
SFとか複雑な話の理解力のない私にはちょっと難しくてラスト最初は理解できなかったけど、
何度もページを遡ってようやくオチが理解できました。
これも儚くて物悲しげな、でも暖かさも感じられるお話で素敵でした。
20世紀初頭の英国が舞台と言うことで、ちょっと児童文学っぽい雰囲気もあって好きですー
最後の1920年にアリシアと娘の前に現れたケヴィンの幽霊の困った微笑みが目に浮かぶようで。
読者アンケート一位をとったというのも納得でした!
表題作「嘘つきたちの輪舞」はそういう構成なのは分かってるけど、
話が進むのが遅くてちょっとだるかったです。
もっと複雑なミステリーを期待してたけどその部分は意外とあっさりめだったし。
でもリリヤとキリルとの恋はこれまた切ない感じで、特にリリヤの恋心がいじらしくて
一原さん大帝の恋文のマリア・カンテミールとかもそうだったけど
女性の悲哀を書くのが上手いなーと思いました。
ラストのだれもが幸せになれる道もあったはずなのにというやるせない感じが悲しくて、
でも情緒のある一文で締めくくられていたのが良かったです。
結局キリルの死因が分からないまま終わるのも想像の余地を残してて。
全体的に切なくて透明感のある作品ばかりで、でも悲しすぎない感じがとっても良かったですー
一原さん「大帝の恋文」「皇女アナスタシア」ときて着実に力を付けてるなーという感じ。
元々ミステリー仕掛けの構成や文章が端正だけどそれに磨きがかかってて、
ネット上でも売り上げでもパッとしてないみたいだけど私は一原さん好きです~
宋代鬼談はサブタイトルの「梨生が子猫を助けようとして水鬼と出会うこと」から
もっと古風な中国怪奇モノを期待してたのですが、
ホラーと言うにも中途半端だしミステリー調で進んでたと思えば
ラストは董彩華という方士の不思議な力でしたーというオチで肩すかしでした。
ラブがあるわけでもなく宋代が舞台な意味も全く感じられなくて、
彩華の目的も良く分からなくて全体的に何がしたいのか良く分からない話でした…
宋代という実際の歴史上の中国を舞台にしてるんだからもっとその世界観を堪能したかったなー
コバルト文庫でありふれてる架空中華世界物と大差有りませんでした。
宵マチさんの良表紙に騙された…
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女性
職業:
大学生
趣味:
読書、映画鑑賞
自己紹介:
7月15日生まれのかに座、A型。
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COMMENT
エレガンちゅっ!
おお~リリー・ヘザー王妃の喪服!
派手過ぎずお洒落な感じがたまりませんのぅ!
ヘッドドレスと手袋のレースがこれまたエレガントで魅惑的!!
エレガント頂きました!
リリー・ヘザー王妃の喪服姿にお言葉ありがとうございます~
喪服なので抑えたデザインにしつつ、お洒落な感じも出せるように頑張りました!
ヴェールのついたヘッドドレスとレースの手袋にこだわったのでエレガントで魅惑的と言って頂けて嬉しいですvv