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雨の通り道

5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。

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コバルト全サCDと最近読んだ少女小説


最近読んだのは深山くのえさんの「浪漫邸へようこそ」
「浪漫邸へようこそ~初夏の嵐~」「浪漫邸へようこそ~花開く日~」のルルル文庫3冊と
昨日発売だったはるおかりのさんのコバルト文庫新刊、
「後宮錦華伝 予言された花嫁は極彩色の謎をほどく」の計4冊。

深山くのえさんの作品、というか
ルルル文庫の葵木あんねさん以外の作品買うのは初めてでしたが、
初夏の嵐を最初に買ってから第一作目を買って、最終巻の花開く日が先日手に入ったので
やっと読めると思って一気に読んでみました。
うーん深山さんってルルルでいっぱい人気シリーズ物書いてるみたいだし
ハズレはないだろと思ってたのですが、いかんせん話が薄すぎる気が…
借金を作って家を出た父親に変わって貧乏子爵家の長子として
自宅の館を下宿屋にして生計を立てていこうとするお嬢様、紗子が主人公の大正浪漫モノですが
期待してた様な大正浪漫要素がほとんど無くて話があっさりしすぎてて、
ちょっと期待外れでした…
紗子が始めた下宿屋に集まってきた下宿人達はそれなりに個性豊かだったので
彼等の賑やかな雰囲気とキャラクターだけでそれなりには楽しめましたが。
個人的には光也さんが好きです。寝起き悪すぎてみんなに総出で起こされる所とか面白かった。
「或る二枚目の女難」の回で
普段の穏やかな雰囲気とはかけ離れた剣幕でしのさんを守る所とかかっこよかったし、
務めている写真館に女性客が耐えなくて押しかけ女房めいたことをされても
慣れてしまっている二枚目っぷりが小憎くて好きです(笑)
しのさんへのプロポーズも萌えた!この2人お似合いで好きですー
ヒーローの伊織も誠実で優しくてヒーローとして優等生な感じで良かったです。
紗子の事となるとちょっと過保護気味というか過剰反応気味なのも可愛い。
最終回番外編の「卒業したら」で卒業するまで紗子を抱きしめるだけで我慢するのも偉い。

尚彦君は11歳とは思えない利発さで急に帰ってきた祖母と叔母をやりこめる所とか末恐ろしい…
「7月のつむじ風」の回結構好きですー芳子お祖母様と近子叔母様の俗っぽさが妙にリアルで。
籐真君は個性も出番も少なくてちょっとキャラ活かしきれてない感はありましたが。
コバルトでも描いてる挿絵のあきさんも好きなんだけど似たような構図ばかりであんまり…
或る二枚目の女難で光也さんに撮ってもらった紗子と伊織の写真の挿絵は可愛かったですが。
もっとハイカラ女学生ルックを見たかったなー
総括して決してつまらなくはなかったけど、読み返しはしないかなー…
同じ大正浪漫モノでもコバルトの「私の嫌いなお兄様」や「乙女風味百鬼夜行」と比べると
とにかく大正浪漫要素と内容が薄かったのが残念でした。読みやすくはあったけど。


後宮錦華伝は凄く良かったです!
表紙の翠蝶前作と前々作が赤系の色遣いの衣装だったので青系衣装新鮮で可愛い!
波打つ黒髪に飾った青い薔薇も素敵です♪氷希もかっこいいし由利子さん本当絵上手くなったなー

はるおかさんってカバー裏のあらすじに書いてある様な物語の大枠となる基本設定が
いっつも早々と回収されて主役カップルがすぐ甘甘になるのが通例なので
今回もどうせ…と期待してなかったのですが、
皇帝の妃として後宮に入ることを嘱望されていた翠蝶が皇弟・氷希に嫁がされて…
というすれ違い設定が今回は珍しく最後まで活かされていて、
2人のもどかしい恋路に胸が躍りました~
まあそれでも氷希が翠蝶に歩み寄るのと
過去に2人は会っていたというお約束展開が明かされるのが早すぎるのは
やっぱりはるおかさんだなという感じでしたが。
上品お嬢様系でツンデレ入ってる翠蝶とワイルド俺様系氷希の組み合わせ良かったです。
序章で心が結ばれた後の2人の描写をしてから本編に入っていく構成も珍しくて、
この2人がどういう紆余曲折を経てあの関係へ…と引きが気になって良かったですー

翠蝶のパンダのぬいぐるみ露露を氷希が花を飾って返してあげて、
「雄のパンダも作ってつがいにしてやれ」とか「泣くほど大事な物なら恥ずかしいとか言うなよ」
とか言ってあげる氷希のシーンを始めとして、
2人が次第に惹かれ合っていくエピソードがどれも良く出来てて説得力有りましたー
翠蝶にお願いされて雄のパンダのぬいぐるみを作る氷希とか微笑ましくて可愛かったです♪
はるおかさん作品はいつもヒーローがヒロインを溺愛するのばかりなイメージですが
氷希が翠蝶に惹かれていくのと同じように
翠蝶も氷希に恋していく過程がちゃんと描かれてたのが好感度高かったです。
両片想いみたいな状態もどかしい!だがそれがいい!
髪を下ろしていただけで翠蝶に猥褻と言われた氷希が相談した狼山候に
「素っ裸で走り回ったんだろう」とか色々言われて「素っ裸から離れろよ」のシーンとか
皇宮の宴で泥酔した翠蝶が「殿下は猥褻すぎるのです!」と乱心するところとか
ギャグシーンもこなれてきた感じで楽しかったですー
前作カップルの皇帝になった圭ようと栄皇貴妃となった鈴霞のバカップル…というか
主に圭ようの妻バカぶりは微笑ましい通り越して若干いらっとしましたが…
まあ作中で氷希に一人の妃しか愛せぬなら
せめて他の妃賓には温情をさしあげるようにと諫言されてるのでまだ許せましたが。

ただミステリーと謳うにしてはその辺は前作同様あまりにも程度が低かったかな…
しかも鍵を握るのが呪詛の紋様とか香で色が変わる染料とかファンタジーなので
ミステリとの食い合わせが悪くて謎が解けてもいまいち釈然としませんでした…
尚麗妃が実は氷希を好きだったのと皇帝の子だと言われていた公主が
間男との子だったというのは予測出来ませんでしたがミステリではないしなあ…
というか尚麗妃の一件だけ妙にえぐみがあって全体の雰囲気からすると浮いてる気が。
まあ最後の最後だし作品全体の出来を損なうほどではないですが。
はるおかさんの作品って毎回こういう毒というかえぐさがあるのがお約束ですね…

全体を通してみると
エピがとっちらかっててヒロインの料理好き設定もあまり本編に絡んでなかった前作に比べれば
翠蝶の裁縫や機織りといった特技がちゃんと本筋に絡んで活きてるし
皇帝となった圭ようが「私にももてない物がある。後宮を持たないという選択肢だ」
と言ったり、前々作ほどではないにせよ後宮の妃や皇帝の悲哀が描かれていて良かったです。
最後まで読んで主人公は前々作と前作で皇帝だった高嵐快…?と思いました。
三千寵愛シリーズと比べると同じ中華後宮モノでも深みや落ち着きが出てる気がします。
ラストの翠蝶と氷希の初夜シーンもニヨニヨものでした(笑)
安敬妃の「最初は絶対無理!と思うけど女の身体は丈夫に出来てるからその位では死なない」
というアドバイスもナイスです(笑)
一つだけ残念なのは本文では黒髪と書かれてる氷希が
由利子さんの挿絵では白髪だったことかな…
前作と前々作が黒髪ヒーローだったからだと思いますがやっぱりヒーローは黒髪推しです。
髪を下ろした猥褻な(笑)氷希のシーンの挿絵は絶対黒髪の方が映えるのに~。
何にしてもはるおかさんの美文にはやはり中華物が映える!
後宮に咲く百花の匂い立つような雰囲気が伝わってきてとても詩情豊かな雰囲気を感じました。


先月買ったコバルト星7ドラマCDgoldの続き、platinum昨日駿河屋から届きましたー!
品切れだったので入荷待ちリストに入れて気長に待ってましたが思いの外早く入荷して
メールでお知らせが来た時はめちゃくちゃテンション上がりました!!
2650円は痛かったけど仕方ない…
早速聞いてみましたが、goldとは打って変わって天命の王妃が萌え萌えな内容で…!!vv
その代わり悪婿と三千寵愛はいまいちでした…以下それぞれの作品について簡単に感想。


悪魔のような花婿
前回が甘甘で最高だったので期待値高かったですが、
今回は前回の天命の王妃みたいにジュリエットの状況説明の独白が多くて
ウイリアムとの会話のキャッチボールが前回に比べて少なくて残念でした…
内容も悪婿1巻の内容をほぼなぞる感じで、
ドラマCDだけのオリジナルストーリーを期待してたのでちょっと肩すかしでした…
ウイリアム役の置鮎さんやはり少年の声は苦しそう。
フリートークは佐藤聡美さんと置鮎さん相変わらず仲良さそうで和みました。
12歳の膝小僧が可愛いウイリアムさんが目に見えるようでしたよ!!とか佐藤さん可愛いなあ。

鬼舞
今回は4分半位と収録作の中で最短でしたが、
前回の雅な雰囲気から一転してUFOぽいのが出てきたりして面食らいました(笑)
フリートークでも梶さんも宮崎さんも「どんな作品だと思われたでしょうね笑」
と若干心配気味にしてたのが面白かったです。

三千寵愛在一身
これも桜霞役の津田さんの状況説明独白が多くて、この手の脚本はあまり好きじゃないなあ…
会話で状況説明してこそのドラマCDじゃないですか…!
フリートークはまた津田さんと谷山さんとラブラブすぎて恥ずかしい~みたいな事言ってて、
谷山さんが「血と汗と涙と恥ずかしさで出来たドラマ是非聞いて下さい!」と〆てて笑いました。

天命の王妃
前回一番がっかりだったのが今回一番の当たりでした…!vv
また明霞のモノローグで占められてるんだろ、と思ったら思いの外明霞と無憂の会話が多くて。
話的には2巻の凌波が出てきた後らしく、無憂が夜半一人で琴をつま弾いてる所とか
風情ある佇まいが目に見えるようでどきどきしましたvv
しかも櫻井さん前回はほとんど棒読みと言っても良い無憂だったのに
今回はずっと表情豊かに原作の無憂らしく演じてくれてて嬉しかったです~
婚礼のことを謝り王府にいてくれと明霞に頼む無憂と
父のことで負い目を感じて無憂の側にいたいけどためらってしまう明霞のやりとりたまらん!
フリートークでは野中さんと櫻井さんが占い信じるか信じないかとか
相変わらず作品に関係有るような無いような会話でしたが、
前回よりはうち解けてて良かったです。

伯爵と妖精
伯妖全然知らないのですがエドガーがプリンスという自分のそっくりさんに
リディアを襲われないかやきもきするという話でした。
「彼女を抱きたいのか辱めたいのか分からない…」とか結構艶っぽい内容で、
その辺もっとkwsk!!と思わせられました(笑)

炎の蜃気楼邂逅編 真皓き残響
何か少年漫画っぽいバトルシーンがあって熱かったです!
効果音とかもそれっぽくてかっこいい!話はさっぱり分かりませんでしたが…

マリア様がみてる
今回は登場人物が佐藤聖一人だけでしたが、
聖というキャラクターの独特のテンポとか感性とか茶目っ気が感じられて面白かったです~
旅行先のイタリアで店先のオウムに「フィレンツェせんべい」と日本語を教えたり。
フリートークでは豊口さん一人で寂しそうでしたが、(笑)
修学旅行でスキーに行った思い出とか聞くのも楽しかったです♪


いやー前回でドラマCDの醍醐味は味わい尽くしたので新鮮味はありませんでしたが
天命が前回よりずっと脚本も演技も良くなってたのが嬉しすぎる…!vv
これで原作読み返しても無憂が櫻井さんの声で再生されるんだろうな…
もう望めないと思ってた天命分を補充してくれてありがとう…!
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ムーン・ムーン・プリンセス


セーラームーン展行ってニコニコにあるアニメのOP・ED集フルリピートして
カラオケで主題歌いっぱい熱唱して
熱がさめやらない内にどうしても描きたくて描いてみました原作カラーセレニティ。
衣装とか髪とかが白っぽいのでコピックマルチライナーのさくらを
今使わないでいつ使う!と使ってみたのですが
髪の色と背景色が同化しててその上線がピンクで見づらいので失敗したなあと…
ドレスとかこの絵のために一段薄いグレー買って2色使ってるのですが
濃い色の方しかほとんど見えてないですねorz
でもこれまたこの絵のために買った肌色の一番薄い色(地の色)は
結構綺麗な色に出てくれて良かったです。
前々からカラーインクの
肌の地の色と肌の影の色の境界が綺麗なグラデーションになったイラストに憧れてたので
コピックで少しでも理想に近づけて良かったです!
まあ充分色の境界出てますけどね…
これからもちゃんとした画用紙に描く本気絵はこの肌の塗り方で塗ろう…
しかし髪の塗り大失敗したなあorzグレーがこんなに画用紙に滲むとは…

何だかんだ言いましたが原作verプリンセス・セレニティが描けて楽しかったです!
プリンセス・セレニティアニメ版も大好きですが武内先生の原作版も凄く好きですー!

少女小説、ハズレもあれば当たりもあり


相変わらず少女小説を読んでますが、最近はいまいちなのが多かったです…
最近読んだのは花衣沙久羅さんの
「恋人達のファンタジー・ヒストリカル 愛は砂漠の風に導かれて」(コバルト)、
せひらあやみさんの「毒舌姫と精霊の祝福」(コバルト)、
葵木あんねさんの「呪われた皇帝と百人目の花嫁」(ルルル文庫)、
長尾彩子さんの「黒猫と伯爵令息 お菓子の家のおかしな事件簿」(コバルト)の四冊。

上3冊は読んだの大分前なのでうろ覚えですが、
どれもヒロインの性格があまり良く分からなくて、物足りないのばかりでした…
愛は砂漠の風に導かれてはイスファが王女アイーシャの誇り高さに打たれて惹かれる、
という筋立てだった割には言うほどアイーシャの意志の強さとかが感じられなかったし、
イスファがアイーシャにデレてからは何ともバカップルっぽい感じが拭えませんでした…
イスファが異国人というのももっと本筋に絡んでくるのかと思ったら特に意味もなかったし。
アラビアン物も最近好きなので楽しみに読んだのですがちょっと期待はずれでした。

毒舌姫と精霊の祝福は図書館でシリーズ全3巻を借りたのですが、
1巻を読んだ時点であんまり合わなさそうだったので残り2冊は読まないで返しました…
緊張すると毒舌が出てしまうと言う呪いをかけられたクリスタが
英雄王子と言われるアロイスに政略上の事情で婚約者に選ばれるという話ですが、
肝心の毒舌が思ってたのと大分違ってたというか…言うほどノリの良い感じじゃなくて。
普段のクリスタも控えめというかどういう女の子か良く分からなかったしなあ。
ヴィルマが実は精霊だったというオチは予想できませんでしたが。

葵木あんねさんの呪われた皇帝と百人目の花嫁は
葵木さんなら一定以上の満足度は得られるだろうと作家買いしたのですがこれもいまいち…
葵木さんのルルル文庫のファンタジー要素のある中華物はあんまり好きじゃないなあ…
仙麗が特にこれと言った魅力が感じられなくて鳳雅に溺愛されるのに説得力もないというか。
いつもの葵木さんみたいに一方的に溺愛されるだけじゃなくて
仙麗の方からもちゃんと鳳雅を好きな気持ちを描いてるのは良いと思いますが。
終盤の明珠と壮流の陰謀は雑すぎる…やっつけ感半端無かったです。
おばば様が天女の正体だったというのはこれまた意外でしたが。
これからは葵木さん名義のルルルの中華物は買わないなあ…

上記3作がいずれも期待外れだったので
今度もどうせ…と思ってたけど長尾さんの黒猫と伯爵令息は良かったですー!
表紙が凄く可愛いんですよー!
悪婿のコミカライズも担当していた加々美絵里さんのイラストも可愛くて♪
ネットで童話っぽい感じ、と聞いていたので
少女小説的な楽しみはあんまり無いのかと思ってたら思いの外糖度高めでした。
最初の方は台詞だけがぽんぽん交わされて
ツッコミ不在みたいな感のある文章に「またハズレか…」と思った物の
その辺は段々気にならなくなっていきましたー
ヒロインのエリーゼがざっくばらんで飾らない口調で私好みの感じで良かったです。
アランもぶっきらぼうだけど優しいところとか可愛いし
何よりこの方の恋愛描写というかラブシーンが凄く好きですー
乙女風味百鬼夜行もそうだったけどやってる事は大したこと無いのに妙に色気があって。
エリーゼとアランがあっさり両想いになってるのはちょっと物足りなかったけど、
初恋、純愛、甘酸っぱいをテーマにしてると後書きに書かれてるとおり
2人の攻防というかじれったいラブが読んでてときめいたし楽しかったです。
ジャック・オ・フロストの力で人が変わってしまったアランが
エリーゼを長椅子に押し倒して首筋に口づけする所とかぎゃー!///
その後正気に戻ったアランが「普段の僕なら受け入れてくれた?」とかもニヨニヨしましたー
ロザリーとセレスタインの話は切なかったです…!;;泣いた…;;
最後のエリーゼを人形から人間に戻すため
ロロの花の露を入れたワインを口うつしで飲ませるアランの挿絵にまたぎゃー!!///
となりました(笑)
16歳の健全な男女がキスだけで我慢するのは偉いよ!(笑)本当描写が色っぽい…
「本当はエリーゼの全てが欲しかった。この黒髪も柔らかい肌も…」とか
アランの台詞がまた大胆で最高でした!
エリーゼの相棒のサンドリヨンも可愛かったしコウモリ伯爵も良い味出してて良かったですー
児童文学っぽい雰囲気だと思ったらしっかり少女小説してたので良かったです。

3作もハズレ続きだったのは残念だったけど、長尾さんので満足できたので良かったです。
どうせ108円だしつまらなくても気軽に捨てられるので
これからもガンガン少女小説買って読んでいきたいですな。

ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出


今日は桜木町の横浜ブルク13に
「ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出」観に行ってきました。
時は1945年5月8日、第2次世界大戦が終わった日。
国民と共に戦勝記念日を祝いたいと
エリザベス王女は妹のマーガレット王女と共にお忍びで王宮の外に出ることを願い出る…

新聞で広告を見て凄く観たいなーと思ったのですが、思ったより凡作だったかな…
ちなみに席は6,7割位埋まってましたが、年配の方ばかりでした。
ローマの休日的な物を期待して行きましたが全く違うお話でした。
それは良いのですがまずエリザベスとマーガレットの姉妹の
王宮での窮屈な生活とかが充分に描かれていないので、
お忍びで外に出た時の開放感とかカタルシスみたいな物が薄いのがちょっと。
やんごとなき妃殿下の秘密の一夜というのが売りなのに、
王室の権威や豪華な生活なんかがあまり感じられなくて
お姫様萌え目的で観ると結構肩すかしな感じかも。
あとPGー12だったのでこの話のどこにそんなシーンが?と思ってたけどあれね…

でも何だかんだ言っても映画全体の雰囲気とかは嫌いじゃなかったです。
冒頭戦勝記念日を祝う英国民達のモノクロ映像の後
エリザベス王女役のサラ・ガドンのアップになってすっとカラーになる所はわくわくしました。
サラ・ガドン美しいブルネットと緑の瞳が印象的。声も凄く可愛いv
マーガレット王女が「こんな古ぼけた館で若さが朽ちていくなんて」と嘆く所とか、
全篇真面目でお堅いエリザベスと無邪気で開放的なマーガレットの対比が良かったです。
エリザベス王女と共に外出を許されたマーガレット王女が
ピンクの地に透かし模様の入ったドレスを着て
頭にはティアラを載せて階段を下りてくるシーンはうっとりしましたー
ちょっとしか映らなかったけどティアラ凄く可愛かったv
侍従に「ティアラは外された方が…」と言われてティアラを無造作に外して置く所も好きです。
エリザベス王女のマーガレット王女よりももう少し淡いピンクに
黄色い糸で刺繍?が入ったドレスもとっても素敵でしたー
ただ思ってたより衣装が少なかったのが残念でしたが…
色んなお姫様ファッションが観たかったのになー。

近衛兵2人をまいてバスに乗るマーガレットを
エリザベスが同じくバスで追いかける所とか楽しかったです。
戦勝記念日に湧く国民達の熱気も凄く強烈に描かれていて、
本当の戦勝記念日もきっとこんな風に圧倒的な熱気に満ちていたんだろうなあと
リアルに思い浮かべられる所も良かったですー
国民の中で父王ジョージ6世のスピーチのラジオを聴くシーンの
心配そうなエリザベスの表情とか無事スピーチが終わってほっとすると共に
わき上がる国民達と喜びを分かち合う所とかも良かったです。
エリザベスとジャックの出会いや交流はお約束だったけど
全体的に2人の間のエピソードとか心の触れあいが薄味だったかな…
キャラクターの心の動きとか変化があまりしっかり描かれていなかった気がします。
船上でのジャックが話す空軍でのトラウマとかは
戦勝国の兵士でも
悲惨な戦争の体験が心の傷になるという事実を描いていて良かったと思いますが。
王室を悪く言うジャックに「母は大空襲の後にパンを配ったわ」とか
「私達は国に貢献したわ」とか反発していたエリザベスが
ジャックの話を聞いて考えを変えていく所も。

エリザベスが王女だったと知り全てうそだったのかと憤るジャックに
エリザベスが
「想像してみて、紅茶一杯自分で入れたことのない生活を。
軍隊でも他の兵士は兵隊食を食べているのに私は家で夕食。
当たり前の生活をしてこなかった」
と訴えるシーンはエリザベスの抑圧された暮らしを物語っていて
かつ感情を吐露するシーンで良かったです。
酔いつぶれたマーガレットを台車に乗せてジャックの家に行き
一晩泊まって翌朝ジャックの母親と語り合うエリザベスのシーンも情感があって好きですー
秘密の外出を終えたエリザベスがジャックと共に王宮で朝食を取るシーンで、
ジョージ6世が「アメリカ大使と昼食を取るがお前も同席するか?」とエリザベスに聞いて、
エリザベスが「ええ、喜んで」と答えるシーンは
一夜の外出を経てエリザベスが時期王位継承者としての自覚を新たにしたのを感じさせて
国民の声を聞いた彼女の成長を示唆している所が良かったですー
ただ「ジャックは英雄なのよ。500機も撃墜して勲章ももらってる」
というエリザベスの台詞は
戦勝国も敗戦国も等しく戦争は悲惨だという話じゃなかったんですか、という感じでしたが…。
ラスト、エリザベスが自ら運転してジャックを軍営まで送っていき、
ジャックがエリザベスに一輪花を渡してキスして、
エリザベスが居合わせた将校に「他言は無用よ」ともらった花をかざして釘を刺す所
小気味良くて可愛くて好きです♪
そのままイン・ザ・ムードが流れてエンドロールになるところは
え?一夜だけの自由時間を経験したエリザベスが女王としての自覚を新たに
善政を敷く描写とか後日端的なクレジットとかは無いんですか??と
この手の話のお約束が無いことにちょっと拍子抜けしましたが、
まあこれはこれで良いか…という感じでした。

エリザベスとマーガレットのシーンが交互に語られたり
全体的にちょっと散漫な印象もありましたが、
とにかく戦勝記念日の熱狂的な空気感とか
当時の時代の雰囲気とかがこれでもかと伝わってきて、
会話とか心理描写は薄口だったけどそういう部分でそれなりに楽しめましたー
実際の史実を元に想像力を膨らませてファンタジーに仕立てたという
監督の切り口は面白かったです。
俳優人を始めキュートでチャーミングな映画ではあったと思います~

しーちょいさんから頂いた粉雪&オランピア


大分前になりますが、いつもネットで仲良くさせて頂いているしーちょいさんから
素敵なイラストを頂いておりました~
こんな美麗絵私一人で眺めてるのも勿体ないし
いつでも好きなときに見返したかったので許可頂いて転載させて頂きました!

まずは粉雪から!
ツイッターのRTした人の絵をリメイクするというハッシュタグを
ちょいさんが付けていらしたのでRTさせて頂いた所、
このハロウィン衣装で描いて下さいました~vv
ふぉおおおちょいさんにかかると粉雪が何とも色気のある美少女に!!
ちょっと挑戦的な目線がたまりません!肩とか胸とかの身体のラインも綺麗だなあvv
個人的に腰のおっきなリボンの描写が凄く好みです♪
暖色系のほわほわした背景も柔らかい感じで素敵です~!


更にはオランピアまで!↓

いかにもおしとやかそうなオランピア可愛い~!vv
衣装も素敵に再現して下さって嬉しいですvv
長い髪の毛がなびく様も繊細で美しい…!
良い意味でちょっと寂しそうな絵の雰囲気に背景の色も合っていてこれまた素敵です!

しーちょいさん素敵な贈り物と転載許可ありがとうございました~vv

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プロフィール

HN:
小雨
性別:
女性
職業:
大学生
趣味:
読書、映画鑑賞
自己紹介:
7月15日生まれのかに座、A型。
めんどくさがりでものぐさ。

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