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雨の通り道

5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。

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もうタイトル考えるのもめんどくさい


という事で読書日記いくよー(なげやり)
最近読んだのは秋杜フユさんのコバルト文庫
「ひきこもり姫と腹黒王子 vsヒミツの巫女と目の上のたんこぶ」と
同じくコバルト文庫、ひずき優さんの
「聖女と王子と鉄壁の騎士 その恋、全力で邪魔します!」、
それから久々に漫画で諸星大二郎さんの「瓜子姫の夜・シンデレラの朝」。

秋杜さんの引きこもり姫~は前々からブックオフに並んでるのを見て
安くなったら買おうと思ってたのですが、
めでたく108円になってたので喜び勇んで買ってきましたー
コバルト文庫ここ1年半位でデザインが変わって、
前は作者ごとに背表紙が色分けされてたのが白で統一されるようになって、
私は前のカラフルなのの方が確かにダサいけどわくわく感あって好きだったのですが
白背表紙になってからのが108円になってると何とも言えないお得感がある気がして
しかも帯付きともなれば尚更で、問答無用で買いたくなってしまいます。
…が、秋杜さんのは期待はずれだったかな…
ひきこもり体質のビオレッタと腹黒王子のエミディオとのラブコメとのことでしたが、
2人とも言うほどひきこもりでも腹黒でもないし
光の巫女というのがどういう職務なのか設定があいまいで、
ストーリーの動きも遅い割りに2人が大したエピもなく惹かれ合うようになるし…
もっと腹黒王子エミディオのキャラをふっ切って欲しかったなー
ビオレッタだけにエミディオの本音が
二重音声になって聞こえるというのも良く分からなかったし。
ラブコメを謳う割りにアメリアの話とか半端にシリアス要素もあって、
その分期待してた舞踏会とかの華やかなシーンは皆無だし…
単純にストーリーの流れが単調であまり楽しめなかったです。
エミディオが腹黒になった原因というのもえ?そんな事で?って感じだし。
表紙とあらすじ見た限りでは面白そうだったんですけどね~


諸星大二郎さんの瓜子姫の夜・シンデレラの朝は書店で文庫になっているのを見つけて、
以前書いた「グリムのような物語」シリーズと同じ様なおとぎ話パロモノっぽかったので
文庫になってるのなら単行本もあるはず!とamazonで探して単行本版を買いました。
こっちの方が当然ながら表紙デザイン凝ってて、文庫版新品より安く買えたので良かったです。
内容は諸星流におとぎ話をアレンジしたブラック・メルヘンとの事でしたが、
グリムのような~より大分読後感が複雑な感じの話が多かったです。
グリムのスノウホワイトみたいな単純でエキサイティングな話ばかりでは無かったけど、
これはこれで楽しめました~
「瓜子姫とアマンジャク」は瓜子姫の恋心が健気で、アマンジャクとの絆も泣けましたー
ラストの悲しいはずなのに一抹の希望を感じさせるような終わり方がとても印象的でした。
「見るなの座敷」は不条理な結末が面白かったです。
「シンデレラの沓」はお話自体はよく意味が分かりませんでしたが、
シンデレラの姉達女官が一斉に出勤してきてPCの前で仕事してたり、
騎士達がPCゲームでドラゴンと戦ってたり
所々に出てくる独創的な発想が良い味出してて楽しかったです~
「悪魔の煤けた相棒」は悪魔の相棒になった男と父親の言いなりになるしかない娘の
一時の触れあいが感動的で、ラスト余韻を残す終わり方が良かったです。
悪魔の相棒の男ハードボイルドでかっこいい。
「竹青」は諸星さんが後書きで単純な活劇にしたかったと言っていた通り、
勧善懲悪の分かりやすいお話でした。中国モノも好きなので世界観も良かったですー
とにかくグリムシリーズと比べて読後感が余韻がある感じが多くて、
同じような題材でここまで雰囲気の違ったお話にアレンジ出来るのは凄いなと。
それとも単純に作風が変わっただけ?
どっちにしても私は「グリムのような物語 スノウホワイト」が一番好きですが、
独特の発想が光る今作も楽しんで読めました。


ひずき優さんの聖女と王子と鉄壁の騎士は
前書いた「おいでませ幻想図書館」が個人的にいまいちだったのでどうかなと思ってたのですが
とっても良かったです~順番的には幻想図書館の方が出たの後なんですが。
あらすじからヒロインは天然な感じで
3人の騎士がヒロインを溺愛してて王子との恋路を邪魔する話なのかなーと思ったのですが
3人の騎士ともそれぞれ自分の矜持があって、
決して盲目的なヒロインラブじゃない所が好感持てましたー
騎士の一人ランドルフに至っては他に想い人がいるみたいだし。
こういうシリーズになると私は大抵真面目堅物系の騎士が好きになるのですが、
今回も例に漏れずランドルフが好きでした。
不良だけど職務には忠実なマティアスも顔に似合わず気性の荒いヴィステも好きですが。
そしてヒロインフィリアと絵になる王子さまだけど複雑な生い立ちを抱えたアレクシスも
どっちも魅力的に書かれてて良かったですー
ひずきさんの書くヒロインはいつもまっすぐで一生懸命で好感が持てます。
フィリア想像してた様な天然でもないし
聖女と言ってもよくある完璧良い子ちゃんキャラじゃ無い所が良かったです。
心に傷を抱えたヒーローも好きなのでアレクシスもツボでした。
単に物腰が柔らかいだけじゃなくて
フィリアの魅力や頑張ってる所をちゃんと理解してあげられる所や、
聡明な所もちゃんと書かれてて素敵でした。
後書きでひずきさんがアレクシスはもっと腹黒い所を書きたかったと書いてましたが、
前述のひきこもり姫のエミディオよりよっぽど腹黒かったです。良い意味で策士な感じで。
アレクシスが7年間自分を助けてくれた婚約者の事だけを自分の存在意義だと思って
心の支えにしてた所とか泣けたし、
キャラの心理が滑らかできちんと読み手の心に入ってくる感じが良かったです。
あとひずきさんの書くヒロインの心の声がいつも可愛くて好き(笑)
ラスト自分が7年間心ときめかせていた手紙が
婚約者の父親のヒゲ親父の書いていた物だと知って落胆するアレクシス可愛かった(笑)
そしてランドルフ達3人の騎士に宣戦布告する形のラストは爽快でしたー
前回の幻想図書館みたいな恋が始まる直前で終わる形でも、
今回は物足りなさもなくてすっきりした終わり方で良かったです。
やっぱりひずきさんは読ませる力のある方だなーと。
お約束の舞踏会とかのイベントもしっかり押さえられてて、
少女小説のときめきを楽しめて良かったです~3人の騎士達の今後も気になる!
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yumiさんから頂いたキリ番イラストvv


もう10年近く前?だと思いますが、
大ファンのサイトさまLIGHTBLUEのキリ番30000hit記念に
管理人さまのyumiさんから頂いたイラスト、
転載許可頂いたので飾らせて頂きました~!
私のリクは「ハイカラさんルック(着物に袴)の女の子」だったのですが、
予想以上に素敵なハイカラさん描いて頂けてとっても幸せでしたー!
女の子長い黒髪が風になびく様も美しくて、
本当に大正時代の女学生さんみたいでとっても美人さんですーvv
ピンクのお花柄のお着物も可愛いし紺色の袴との色の組み合わせも素敵!
背景のけぶるような桜並木の表現も美しいの一言です…
このイラスト、なんとオエビ絵なのですよ…yumiさんの才能に震撼です…!!
yumiさんわがまま聞いて下さり素敵なイラスト飾らせて下さってありがとうございましたー!v

早春譜


バレンタイン終わったと思ったらもう袴の絵です。
一度こういう矢羽根模様の着物に袴描いてみたかったんです~
色々あって描くのに6時間かかりました…
着物に全力を注いだのでそこはまあまあ納得がいってるのですが、
背景のピンクのレース色が薄すぎてほとんど見えなくなって無念…orz
苦労してトーン切ってマスキングしたのにorz
この絵のためにコピックエアーブラシのエア缶180高いお金出して買いに行ったのに!!
いつもはアナログ絵はスキャンしてから
Photoshop Elementsのレベル補正でコントラストを調整するのですが、
今回は着物の色や髪の色をメリハリ付けようとするとレースがほとんど見えなくなっちゃうので
全くいじりませんでした。そのせいで薄ぼんやりした印象になっちゃってますね…
毎年この時期になると理想のハイカラさんルックを追求して袴絵描いてるのですが、
今年はちょっと朝ドラあさが来たの千代っぽい髪型にしてみました。
和服にリボンって可憐で良いですよねえ…
私もあと10歳若かったらこの髪型でハイカラさんルックしたかった…
3月31日いっぱいまでTopに置いておきます~

月のプリンセス


BSプレミアムでやっていたセーラームーンやっと全話消化しましたー
記念に楽描き…のつもりが結構気合い入ってしまいました。
と言っても背景の星空と満月はまたもや素材の手抜きですが…
セーラー戦士どの子も可愛かったけど、プリンセス・セレニティが一番ツボです…!!
たおやかで儚げな表情と雰囲気とかお姫様好きにはたまらない!
EDの影絵で踊ってるセレニティが仕草とか上品で可愛すぎる!!vv
ドレスのデザインもすっごく好きです~
真っ白いドレスがひらひらーっとひるがえる様にうっとりします…vv
原作はほとんど読んだこと無いんですが、ドレスのデザインと髪色が違うんですねー
一応アニメ準拠で金髪で描きましたが、銀髪も絵的に綺麗なので銀髪verも↓


個人的に90年代初頭の音楽も懐かしい感じがして好きなので
ED曲のプリンセス・ムーンも聴いていて妙に落ち着きます…

問「カレーに付けて食べるのはなんですか?」答「そうです」


写真は19日に恩師K先生とデートした時に入ったカレー屋さんで食べたレディースセット。
ナンとインドカリー2種類、スープとサラダにドリンクが付いて1380円とお手頃価格!
見切れてるけどナンがめちゃくちゃでかくて運ばれてきたときびっくりしましたー
でも食べてみると
この量のカレー食べ切るには確かにナンはこの位でかくないと足りないわね…って感じでした。
ナンに付けて食べる本格派インドカリー初めて食べたのですが凄く美味しかったですー
ほうれん草のカレーと茄子のキーマカレーにしたのですが、
特にほうれん草のカレーがほうれん草ペーストがクセになるお味で
中にごろっと入ってる鶏肉も柔らかくてとっても美味しかったーvv
あと先生にお勧めされて飲んだ
ラッシーというインド風飲むヨーグルト?も爽やかな味で美味しかったです!
この量でこのお値段は本当お得!近くだしまた機会あったら行きたいなー
あ、タイトルは先生と別れた後偶然会った親友GAGAちゃんに教えてもらった
フェイスブックに流れてきたらしいギャグです。
問の何ですか?をナンですか?と勘違いして答えてしまったという実話らしいです。


図書館で借りてた高山ちあきさんのコバルト文庫「橘屋本店閻魔帳」シリーズ全8巻
やっと読み終わりました…長かった…
とにかく主役カップルにハマれなくて辛かったです…
最終巻で初夜の描写が有るらしいと言うことでそれ目当てで我慢して読みましたが、
弘人と美咲の恋に全くときめけなくてラブシーンでのおいてけぼり感凄かったです。
同じ全8巻でも天命の王妃は
無憂と明霞がいちゃつく度にいいぞもっとやれ!と盛り上がってしょうがなかったのになあ…
少女小説で主役の恋に感情移入できないのは本当辛い…
でも2人が紆余曲折を経て結ばれるシーンはさすがに力入って読んでしまいました。
でもいくら本体は妖怪の鵺とはいえ19歳でそんな経験豊富なヒーローって嫌だなあ…
海の罠と2人の約束!の巻の颯太は生意気口調が可愛くて好きですー
「うるせーこの性欲魔神」に瞬時に意見を覆す弘人には笑いました。
静花お嬢様も可愛くて良かったです。ステレオタイプのライバルキャラじゃなくて
ちゃんと個性のある好感が持てる女の子に書かれてるのが見習わなきゃなあと。
綺容が自分の存在意義を取り戻して蝦蟇使いと生きることにしたのも良かったです。
ただハツが最後の巻の方空気だし美咲の父の妖弧の事とか母ゆりとのなれそめとかを
もっとじっくりやると思ってたので拍子抜け。美咲の姉も登場すらしなかったし。
妖怪ものとしても中途半端で何だかなあ…という感じでした。


今月初め書いた様に「後宮饗華伝 包丁愛づる花嫁の謎多き食譜」とどちらを定価で買おうか
迷った末買わなかった葵木あんねさんのルルル文庫、
「猫かぶり花嫁と悪役公爵~恋する仮面舞踏会(マスカレード)~」
ブックオフに売ってたので買ってきましたー
またあちこち巡って探すつもりだったからこんなに早く見つかってほくほくvv
表紙の椎名咲月さん画のディアーヌの木苺色のドレス可愛いなあvv
随所にあしらわれた黒いレースと胸元のビーズみたいな装飾が素敵♪

内容もはるおかりのさん名義の後宮饗華伝の方が地雷だった分
ツボをしっかり押さえてて安心して読める感じがほっとしましたー
いつもはルルルの葵木さん名義の作品はコバルトのはるおかさん名義の時と比べて
ちょっと薄味なイメージなのですが、
今回はヒロインのディアーヌのキャラも立ってて
話のボリューム的にも物足りない感じはしませんでした。
あらすじを読んだ限りではヒロインは活発だけど女の子らしい、
いつもの葵木さんの美少女ヒロインなんだろうなーと思ってたのですが、
読んでみたら美人設定でもないし
お芝居が好きでざっくらばんな話し方で悪漢を修道院で習った体術でやりこめる、
活き活きとした女の子で可愛くて好感持てました~
ジークに連れられて入った劇場で
ジークの書いた戯曲のヒロインアデリエネになりきって台詞を言うところや
殺陣を意気揚々と演じたりする元気いっぱいな所が
ジークもといヨハンが恋するようになる説得力が充分で凄く良かったです。
ヨハンも美神座の俳優達に対して老王の気持ちを考えるよう叱咤したり、
戯曲を心から大切に思っている所とかディアーヌが惹かれるのに無理が無くて良かったですー
このシーンの老王のもう自分は舞台の中央で主役を張っている若者ではないと思い知るという
戯曲の登場人物の心理とかも深くてなるほどなーと思いました。
2人が手紙やプレゼントを贈り合って仲を深めていく様子も微笑ましくて可愛かったです~
夜の宮殿の庭での2人の想いが通じ合う場面も素敵でした。

全体的にお芝居がテーマと言うことで、人生を台本に例えたり色々含蓄があって良かったです。
マルグリットの陰謀は大体予想できたし投げやりな感じだったけど、
マルグリットの仲間に捕らえられたディアーヌが
誰かに操られて決められた台詞を言うだけなら三流役者に任せておけばいい、
自分の足で舞台に立ち自分の書いた台本を読むのが人生だ、と反撃する所とか
キャラクターの心理を上手くお芝居に絡めていて良かったです。
王女という立場に生まれ自分の感情など銅貨1枚の価値もないと言われ続けてきたディアーヌが
ヨハンに出会い恋することで
自分の感情には金貨千枚の価値があると思えるようになる所も感動的で良いなあと。
少しだけ難を言うなら悪役公爵と呼ばれ国王ユリウスを影で操っているという設定のヨハンが
あまり悪役っぽい所が無いままラストになってしまった所とか…?
多分ルルル文庫のカラーの問題なんでしょうが。
コバルトだったらもう少し政治的な部分も描かれてただろうし
そういうのも書ける人だと思うので。
レオやギー、エレナ、ルチアーノとか掘り下げたら良い味出そうなキャラも
軽く出てきて終わりなのはちょっと残念でしたが、
ともあれ小難しい部分もなく
劇場のお芝居や宮殿での仮面舞踏会など華やかな要素がちりばめられた肩の凝らないお話で、
お約束のハッピーエンドがとっても心地よかったです~
終幕の章のタイトル「旦那様の気苦労は絶えない」とラストのヨハンの台詞が凄く好き。
少女小説何冊も読んでるけどこういう性格のヒーローとヒロインの組み合わせは珍しいかも。
苦労性ヨハンと公爵夫人になったディアーヌ、幸せになって欲しいです♪

それにしてもたった6日違いで出された同一人物の作品なのに
ここまで作品の傾向・出来が違うって…コバルトとルルルのカラーの違いにしても
ルルルの安心お約束優等生作風に反して何故コバルトの方はああも地雷だったのか…
単純に締め切りがかちあってコバルトの方がガタガタになったってだけでも無いような…?

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趣味:
読書、映画鑑賞
自己紹介:
7月15日生まれのかに座、A型。
めんどくさがりでものぐさ。

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