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雨の通り道

5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。

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武道館の寝心地


まだそんなに話題たまってないけどイラストが大分ストックできたので日記。
ちなみに絵はお嬢様の通う寄宿学校の制服をイメージして描いた粉雪。
制服の色本当は薄いグレーなんですがPC上では青灰色に見えますね;;
寄宿学校の制服はシンプルながらも上品な感じのイメージなので
そんな感じのデザインに見えるように頑張ってみました。
にしても私スカートつまんで下着のペチコートが見えるように描くの好きね…
ビバ!チラリズム!!

ついったで書きましたが
18日に武道館で開催されたギャラクシーマスターズダンス選手権大会行ってきました。
…しかし私は当日の夜中2時に起きてしまい
それから延々だらだらとネットやってたら家を出る時間になってしまったので
結局3時間弱しか寝てない状態で行ったため
眠くてだるくてゆっくり競技を見学する余裕もなく
武道館の2階の一番後ろの誰もいない席を3つほど占拠してほとんど横になって寝てました…
肘掛けのないベンチの座席だからこそ出来る技!!
誰も注意に来ないし快適でした。
しかし武道館って初めてでしたが意外と大きくないのね…

たまに目が覚めると気まぐれに一緒に行った父の隣の席まで行って踊りを眺めてましたが、
ラテンだけかと思ったらモダンの方が多かったくらいで
ワルツとかクイックステップとかが生で見られて嬉しかったです~
Shall We ダンス?大好きなのであの世界まんまで幸せでしたー
本当にみんな選手の番号とか名前叫ぶのね…
女性もどんどん叫んでて女性のブラボーは控えめなバレエとの違いを感じさせられました。
しかし各競技一分位しか無くて曲が途中で終わるのが何ともすわりが悪い…
あと生オケだったのは良かったけどもっとメジャーな曲やってくれればいいのに~
曲名分かったのクイックステップでかかったイッツアスモールワールドくらいでした。
ウィンナワルツもやって欲しかったな~
でもモダンでの女性のダンス競技会独特の華やかなドレスがいっぱい見られて眼福でした。
男性はおじさ…壮年のぱっとしない方ばかりでしたが
女性は顔が小さくて背が高くてほっそりとしたスタイル良い方ばかりだったし。
しかし衣装凝ってる組は意外と勝ち上がらない感じ…?
午前の部の表彰式見てても上位入賞組は割とシンプルな衣装の方が多かった気がします。
午後は子供達の競技会とかもあったみたいなので
寝不足でさえなければ最後までいたかったのですが、
結局体力不足で午前の部まで見て早々と撤退。
一日中ダンス漬けで楽しむつもりだったのに自分の体調管理の甘さが憎いっ…
でも各部門一位入賞者のデモンストレーションとか見られたので良かったです。
これも音楽途中でぶつ切りなのが不満でしたが。

時間は前後しますが17日はGAGAちゃんと去年も行った自由が丘の女子校の文化祭に
知人の娘さんの出る演劇部の出し物を観に行ってましたー
本当は15時からのこれまた知人の娘さんの英語の暗唱も見るつもりだったんですが、
自由が丘に行く前に地元のサイゼで食事してたらケータイを忘れるというポカをやらかし
お店に取りに行ってたら時間に間に合いませんでした…
演劇も途中から見たのですが、
知人の娘さんのSちゃんも演劇部全体も去年より格段にレベルアップしてて良かったですー!!
新撰組の土方さんや近藤さん、沖田さんなどの5人が女性だったら…という
色物っぽい設定でしたが、
小ネタも去年よりずっと控えめで真面目な話だったけど最後まで飽きずに見られましたー
五人娘それぞれに竜馬とか歴史上の恋人がいるという設定で、
Sちゃんは斉藤一役でしたがメイン5人はみんな台詞への感情の乗せ方がとにかく上手い!
声もみんなよく通るし滑舌もしっかりしてるし、
男役の低い声とかもしっかり出せてて凄かったです!
衣装も新撰組の半被とかはまあ土産物かもしれないですが、
袴とかちゃんとしててパねかったです!
女子校なのに男役(本当は女性という役柄ですが)を演じてて全く違和感ないのが凄い。
各新撰組メンバー達が恋人から女性としての名前をもらうという所が良かったです~。
劇を観た後は早々と撤退してきましたが
このためだけにでも自由が丘まで行った甲斐がありました。


以下いつも通りの読書日記なので斜め読み推奨です。
日高砂羽さんのコバルト文庫「魔王の花嫁と運命の書 男装王女と誓いのくちづけ」
思ったより早く108円になってたので喜び勇んで買ってきました~
最後かなり駆け足でちゃんとまとまるのか?と心配でしたが、
何とかケリを付けててまあ良かったかな。
天命の王妃の時も思ったけど日高さんってラストが毎回ちょっとご都合主義で
そんなに何もかもが上手くいって良いの?と思うところはありましたが。
帝国とローザンヌとの和平を確固とした物とするために
帝国の皇子に嫁ぐことになったセシーリアが
嫁ぐなら自分の秘密を知っているルードルフしかいないと彼を説得して
甘甘な恋人同士を演じるという全巻よりもラブ度多めな展開で面白かったですー
もう少しセシーリアの祖国のため政略結婚でルードルフに嫁いで当たり前、という気持ちから
ルードルフだからこそ嫁ぎたい、と思うようになるまでの
心の動きを丁寧に書いて欲しかったなーとは思いましたが、
思いの外積極的に恋人らしく振る舞うルードルフがかっこよかったですー
エーリヒの壁ドンからのセシーリアの胸わしづかみとコンラートの台詞にも笑いました。
日高さん本当に公爵様のパティシエールの頃から比べると
キャラ同士のかけあいが上手くなってて良かったです。
何度も言うようにちょっとご都合主義で強引な解決方法だったけど
レオンの呪いも解けてめでたしめでたしで良かった。17歳のレオンの挿絵も見たかったなー。
アルブレヒトや皇帝のキャラも立ってて面白かったし
日高さんの文章ってそんなに固くないので気軽に糖度補給が出来て満足です。
ルードルフの方が一方的にセシーリアラブな感じはちょっと可哀想だったけど報われてるしね…
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サボってた読書日記


絵はヴィクトリアンなお嬢様のイメージで。
ずっとこういうローウェストドレス描きたかったのです~
首と腰のリボンを茶色のボーダーにしたら結構可愛くなったので良かったです。
でも黒い編み上げブーツはちょっとごつくなっちゃって
ヴィクトリアンな雰囲気が出なくて残念。
19世紀のお嬢様が履いてるつま先の細い編み上げブーツ描くの難しいです…

ブログの日記のネタに対して一緒に載せる絵のストックが乏しいので
いつも有る程度話題がたまってから記事を書くようにしてるんですが、
今回はこの絵を出し惜しみするあまり
読んでからかなり時間が経ってしまった本ばかりで内容ほとんど覚えてないですが
最近読んだ本の感想。

藍川竜樹さんのコバルト文庫「偽姫 血族の花嫁と捕食者たち」読みましたー
藍川さんネットで評判良くないので期待してなかったのですが
私には合ってたのか楽しめました。
タイトルと表紙とあらすじからもっとえぐくてどろどろした話を想像してたのですが、
コミカルで面白かったです~
血族と呼ばれる貴族達が
その潜在能力によって18階位に別れた守護獣を呼び出せるというファンタジー設定も
無理なく読ませるし違和感もなくてすんなり納得できる所が良かったです。
主人である令嬢のために身代わりになったヒロイン・ティナが
学園で耽美系から俺様系から甘え系まで
ありとあらゆる貴公子達に迫られるところは笑えましたー
乙女ゲーとかの逆ハー展開を揶揄してるのかな?と思いました。
学園の鬼教官・レギオンが貴公子達に
「俺は血族の一人としてお前等に消えろと言ってる。
俺に勝つ自信があるなら挑んできて構わんぞ」
と言い渡して彼等を蹴散らすところもかっこよかったですー
しかしコバルトっていうか少女小説は本当に主役カップルが過去に会ってた設定好きね…
ジャックの正体とかティナの出自とかどんでん返しもあって面白かったです。
主役カップルはカップルになる前に終わってたけど、
将来が楽しみな感じで良かったですー
でも続編は評判良くないみたいなので読まなくて良いかな…


ずっと前から近所のブックオフに置いてあった相川真さんのオレンジ文庫
「明治横浜れとろ奇譚 堕落者たちと、ハリー彗星の夜」
「堕落者たちと、開かずの間の少女」
がこの度やっと108円になってたので買ってみましたー
シリーズ2作目の開かずの間の少女の方を先に買って読んだのですが、
寅太郎、有坂、谷の三人の堕落者達のキャラも立ってるし
明治の横浜が舞台と言うことでレトロな雰囲気も良く出てて
横浜在住の身としては楽しめました。
ただ女学校の教師が殺人を犯す動機があまりにも弱いのと
おひいさまと呼ばれている久がいくら閉塞感から逃れるためとはいえ
自分から異国に誘拐して欲しいと頼むのはちょっと無理があるような…
別にミステリじゃないので良いのでしょうが謎の明かされ方も雑…
でも女学校が舞台と言うことで華やかな雰囲気は楽しめたので良かったです。

1作目のハリー彗星の夜の方はまだ三人のキャラが確立してない感じで
事件の明かされ方も相変わらず雑だしその辺はいまいちでしたが、
寅太郎を心配して追いかけたのに素知らぬふりをする有坂と谷のツンデレが可愛かったです(笑)
ニアホモじゃない3人の男達の友情が爽やかで良いなあと。


我鳥彩子さんのコバルト文庫「公主様のお約束! それはうっかり出逢うこと」
読みました。贅沢な身の上のヒロインだった花連の娘・花梨の物語といういわゆる次世代編?
天綸の親馬鹿っぷりも微笑ましかったし花連の煌恋小説・歌劇好きも相変わらずで
贅沢な身の上を読んでるとにやりと出来る所もあって良かったですが、
贅沢を読んでなかったら正直訳分からないうっすい話だと思う…
花梨が母とそっくりと言われることにコンプレックスを感じていて
母が成し遂げられなかった20巻ルールを達成することを誓っているところとか、
贅沢ほどじれじれラブを引き延ばさないところに今のコバルトのカラーを感じました。
花連と比べて花梨の変態度も控えめだし。
ヒーローの楽耀も天綸と違って始めからイージーモードだし
今はもう贅沢みたいに14巻も続けてラブをやる余裕もないんでしょうね…
そんな感じで恋愛部分は薄味だったけど
我鳥さんはキャラ作りやギャグがこなれててさすがという感じでした。
天帝が杏果に
自分を漫画に登場させるときはイケメンを侍らせるようにと要求する所とか笑えました。
でも我鳥さんいつもあとがきでヒロインをちゃんづけしてるのが気になる…
経験的に自キャラにちゃん付けする作家にはろくなのがいない…


最近書店で新刊をチェックしないので
ブックオフに並んでるのをみて初めてこんなの出てたんだーと思うことが多いのですが、
そんなこんなで畠中恵さんのアイスクリン強しのシリーズ3作目「若様とロマン」
出てからそんなに経ってないのにかなり安く買えて嬉しかったですー
前作「若様組まいる」が凄く好きだったけどまさか続編が出るとは思ってなかったので嬉しい!
…でも読んでみたら中途半端な謎解き要素は微妙だし
若様達のキャラも前作ほど立ってないし
何より作者の畠中さんの登場人物達への愛情が感じられない
商業主義的に書かれたんだなと言うのが伝わってくる内容で残念でした…
前作が奇跡の傑作だったのかなあ…
でもアイスクリン強しでも最後はほっこりとした味が残ったし
若様組の方でも同じ巡査養成所で学んだ仲間達との友情が爽やかな後味を残して良かったのに
今回はそもそもの戦争を避けるために若様達をお見合いさせるという
小泉家のご当主の思惑からして無理があるし
単にシチュエーションありきのお話の割にキャラ立ちは微妙なので
いまいち乗り切れませんでした…
園山さんの縁談とか凄く美味しいと思ったのにあっさり流されるしなあ…
若様達の間で言葉遣いとかが安定してないのも興ざめでした。
でも一応長瀬の沙羅への恋心に決着が付いたのと
真次郎と沙羅の行く末がきちんと結末がついてるのはまあ良かったかな。

パンがなければお菓子を食べればいいじゃない


シンデレラのイメージで描いたのですが、どちらかと言えばマリー・アントワネットぽいですね
ロココドレスと髪型描くのが凄く楽しかったですー!
お城は使い回しですが、周りの花輪?ずっとこういうの描いてみたかったので描けて満足です。
↓大きいサイズ

昭さんと第二回封神語り愛絵チャ♪



左:小雨
右:昭さん

と言うわけで31日に昭さんにお願いして第二回封神絵チャにお付き合いいただいてました!
私は最初蝉玉描こうかなーと言ってて、
昭さんがだったら土行孫描くよ~と言って下さってたのですが
蝉ちゃんは髪の毛がボリュームあって描きにくいので
シンプルな髪型かつ封神女性キャラの中では結構好きな方の王貴人にしましたー
昭さんも合わせて妲己ちゃん描いて下さって嬉しかったです~vv
前回はW喜媚だったので今回は姉妹で♪

昭さんの妲己姉様目がちょっと吊り目気味なのが狐らしくて可愛い~vv
艶やかな微笑みが美しい…vv
ピンクの髪と身体のラインが凄く綺麗ですーまさに超プリンちゃーん!vv
その太ももをさわさわしたらヒールでぐりぐり踏んでくれますか?

私の貴人ちゃんはまあまあ上手くいったかな。
最初笑顔にしてたらコレジャナイ感半端無かったのできりっとした顔にしてみましたー
普段ロリばかり描いてるのでおっぱい描くのが難しかった…
おっぱいミサイル搭載してそうな貴人ですみませんー;;と言ったら昭さんが
フジリューの女性キャラはみんなおっぱいミサイル搭載してるからと慰めてくれました(笑)
その流れからフジリュー先生の女性キャラはボンキュボンなのに
全然いやらしい感じがしなくてただただスタイリッシュでセンス良い感じなのが凄いよねー
そういう所が女性にも受けてる原因の一つかもねーと昭さんと2人で頷きあってました♪


会話の方は前回よりは大分熱が落ち着いたので
楊戩への愛情が少しは冷静に語れると思ってましたが
核心に迫るとやはりああー;;楊戩可愛い~;;しか言えない私がいました…
pixivで楊戩が出てるなら何でも良いと楊戩のイラスト・漫画・小説を漁りまくった結果
前は他作品でも腐向けタグは全力で回避してたのに
いまや男性同士のキスシーンは平気になるまでに腐耐性が付きましたー
Rー18と女体化はまだ無理…
楊戩が女性的な容貌だから男性キャラと絡んでもそこまでBLBLして見えないのが良いのかも。
でも相手が楊戩に限らず武吉でも天化でも誰でも良いけど、
太公望が味方の中の誰か一人を「特別」にしてしまうのは何か違和感があるんですよねー…
太公望はあくまでもみんなの太公望であって欲しいので
受け攻めどっちでも太公望のカップリングには何だかぴんと来ませんでした…
それ考えると韋護と楊戩は言い方悪いけど後腐れとかしがらみが無さそうで
最初は「たったあれだけの接点でカプ妄想出来る腐女子さん良い意味でパねぇっす」
って感じだったのですが色んな方のいごよ作品観てる内にこれは納得できるかなと。

でも玉鼎師匠と楊戩だけはそういう目で見たくない…
玉鼎師匠はあくまでも楊戩にとっての聖域であって欲しいし
師匠は楊戩にただただ無償の愛を与える存在であって欲しい…
普段尊大な楊戩が師匠の前ではあんなに素直な良い子になるんだから
それはそれは大切に育てられたんだと思うんですよ!!
マジで玉鼎真人のほのぼの子育て日記みたいなの30巻分位読みたい…;;
仙界大戦の場面ばっかり何回も何回も読み返してしまいます…><

女性キャラではマジでビーナスちゃんが一番好きです…健気で一途なところがたまらん!
太公望の死後(笑)未亡人として生きていく覚悟を決める所可愛すぎ(笑)
ていうかO157懐かしいな…

昭さんには以上のような話をつらつら聞いて頂きましたー
昭さん相変わらず包容力たっぷりに聞いて下さって本当にありがとう…;;
また次回が有ればよろしくお願いします…!vv

大長編読書日記☆


絵は15歳当時のネグリジェリリー・ヘザーさん。
結婚式を経てこれから初夜の床に向かうとこrごふんごふんっ…
コバルト文庫の読み過ぎですっかり初夜&朝ちゅんフェチになってしまいました
15歳の物知らずな少女が政略結婚で初夜の床を経て大人の女性へ…ってロマンだと思うの…
全力でキモくてすみません。
フリルのたっぷり付いた真っ白なネグリジェは大好きです!しめなわお下げも。

と言うわけで今回は久々にコバルト文庫その他の読書日記。
シリーズ物も2つ読んだので冊数で言えば何と14冊分ですよ…
当たりもあればいまいちなのもありましたが、とりあえず読んだ順に感想。


天命の王妃の日高砂羽さんの最新シリーズ、「魔王の花嫁と運命の書」の一作目、
「男装王女は潜入中!」読みましたー
お姫様は着飾ってなんぼだと思うので男装物とか全く食指が動かなかったのですが、
何だかんだ言って日高さん好きだし108円になってたので買ってみました。
最初読んだ感想は「薄い上に何一つ解決してない…」だったのですが、
今この記事書くためにぱらぱらと流し読みしてみたら
充分華やかな要素もあるし
公爵さまのパティシエールの時のような文章のぎこちなさも無いし、
ヒーローのルードルフもちゃんと魅力があって良かったです。
ギャグシーンのテンポやキャラ同士のかけあいも上手くなってて良かったですー
ルードルフとアルブレヒトが舞踏会で
「贈り物をしただろ」「ムカデや蛇のことですか?」「木登りしただろう」「突き落とされましたね」
と過去のことを応酬するシーンは笑いました。
ヒロインのセシーリアもこの手のヒロインにしてはたくましくて好感が持てました。
しかし本当少女小説って主役カップルが過去に出会ってたってパターン好きだなあ…
それはおいておいても日高さんのお話って予定調和で多分こうなるだろうなって通りになるので
もう一皮剥けて欲しい所です。エマが裏切ろうとするの予想しやすすぎ…
とりあえずレオンの呪いはまだ全く解けてないのは変わらないわけで、
次巻であり完結巻でもある「男装王女と誓いの口づけ」でどう収拾するのか待ちたいと思います。


京都日記で書きましたが、
第21回日本ホラー小説大賞佳作を受賞した岩城祐明さんの「牛家」読みました。
凄く密度が濃くてホラーだけど次は何が?とわくわくしたし
怖くて不条理な中にもコミカルさもある文章や展開が面白かったですー
主人公・俺の妻の病みぶりが本当にまさに「狂気」って感じで、怖かったです…
人形の赤ん坊の足をもいで食べさせる所とかもだけど
帰りの遅くなった「俺」に髪の毛を切って炊飯器の中に入れて
ご飯と髪の毛を混ぜて食べさせる所が色んな意味でぞっとしましたー
でも結局牛男とは何なのか、牛家と妻の関係は何なのかと言うことが
明かされないまま終わったのが肩すかしでした…
でもラストの一文は情景が浮かぶようで綺麗に締めくくられてるなーと思いました。
巻末に載ってる選評の宮部みゆきさんの
「美味しいかと聞かれて多分…としか答えられない異国の料理の様な味」という言葉がぴったり。

同時収録の「瓶人」は時に自己ツッコミも入ったりする少年の一人称で語られて、
平易だし笑えるところは笑えて読みやすくて面白かったけど、
もう少し瓶人という物の作り方の成り立ちとかを詳しく掘り下げて欲しかったですー
牛家に比べるとページ数は変わらないのに内容もすかすかだし。
理不尽な感じのオチも予想できるしなあ。まあそれ見越してのオチだとは思いますが。
岩城さんにはまた牛家のテイストでホラー書いてもらいたいですー


随分前から集めてはいたけど
なかなか全3冊が揃わず読めずにいたかたやま和華さんのコバルト文庫
「紫陽花茶房へようこそ」ようやく揃ったので三冊続けて一気に読みましたー
これは当たりでしたーとっても良かったです!
時は大正、銀座の裏通りにある西洋館「紫陽花茶房」で
茶店を営むイギリス人青年紫苑・イシャーウッドと
ほとんど押しかけ女房のような形で給仕の仕事に就いたハイカラ女学生、小鳥遊月子。
魔女の孫を自称する店主・紫苑の入れる紅茶には不思議な力があって…
今ラノベ業界で流行のほっこりお店物ですが、とっても私好みの世界観で素敵でしたー
ちょっと雰囲気が波津彬子先生の漫画に似てるなーと思ってたら
彬子という名前のキャラが出てきたり三人の魔女を思わせる老女達が登場したりで、
ああこれは確実にリスペクトしてますわ…と確信しました。
かといって決してパクリではなく、そういう不思議な出来事の合間にも
少女小説らしくじれったいラブの方もしっかり進展していくのが良かったですー
紫苑を始めとするキャラクター達もしっかりキャラ立ちしてるけど
いかにもラノベラノベしたわざとらしさが無いところも好感が持てました!
個人的に遼一お兄様の悪戯好きでくえない所が凄く好きです。

好きなエピは「白い十字架」、「雨、あがる、」「トロイメライ」かな。
白い十字架は孤児院で育った孤独な少女が嘘をつくことで本当の自分を見出していた…という
ちょっぴりシビアなお話でしたが、最後に救いを思わせる感じで終わるのが良かったです。
雨、あがるは瓦解後の西洋かぶれに怒り心頭の元旗本の虎蔵翁の素直じゃ無さと
可愛らしい顔に似合わず肝が据わっていて義父想いの彬子との
夢の中でのやりとりが可愛かったし感動的でした。
トロイメライは紫苑と月子が出会うきっかけとなった三人の元・大奥女中達の話。
歴史の流れの儚さと人の業、そして少しの友情がエッセンスになっていて美味でしたー
このように紫苑の入れる不思議な「英国式魔法茶(イングリッシュ・ポーション)」で
夢の世界へ旅立つまでは同じでも、
その後の出来事や読後感はこんな風に様々なのがとっても味わい深くて良かったです!
最終話「夜のお茶会への招待状」は大使館での舞踏会やイブニングドレスと言った
華やかな単語が踊っていて胸がときめきましたーv
最後華麗に変身した月子が大使館で紫苑とワルツを踊るラストを期待していたのですが、
こういう静かででもじわじわと幸福感が広がっていくような終わり方も良いなあと。
北斎もつれて2人と一匹で海を渡るのが夢になった月子のこれからが楽しみですv

紫苑のとぼけていたりかと思えばキザな台詞や行動を平気でするくせに
本当の心はなかなか見せることが出来ない不器用な所も可愛かったし、
月子の女性の社会進出が珍しい時代に夢をかなえるために労働することを厭わないばかりか
誇りに思っている所も一生懸命で凄く良かったです。
読み終わった後つい紅茶をストレートで煎れてみたくなるような、
心温まる愛おしいお話達でしたーコバルトに求める路線とは少し違ってたけど、
思いがけず素敵な作品に出会えて良かったですーvv



7月位から図書館で順番に借りて読んでた藤原眞莉さんのコバルト文庫、
「王宮ロマンス革命」シリーズ全9冊、昨日やっと最終巻読み終わりましたー
元々は一冊目「姫君は自由に恋する」を十年前位に図書館で借りて、
あまりの事件の解決のしなさに続刊は探すこともしていなかったのですが、
7月に偶然最寄りの図書館で目に入ったのでまあただなら最後まで読んでみようと思ったのですが
毎巻毎巻思わせぶりなワードが頻出する割に本筋の謎は全く明かされない牛歩展開と
主人公のエヴァが自分を一途に思い続けてくれる公爵家の御曹司アレックスより
惚れる要素が見あたらないうさんくさい伯爵ミシェルを選ぶのが読んでていらいらしました…
アレックスが黒髪で真面目で誠実な好青年で好みのタイプなので
アレックスとくっつくのだけを見たくて読み進めてましたがまさか本当に当て馬だったとは…。
何だかんだ言って最終巻でエヴァの母クルト・ウルディが生きていた!の辺りからラストまで
力づくで納得させられたような形でしたが、
よく考えればあれだけ心を通い合わせていた侍女のアリアの事を思い出しもしないんかい、と
ツッコみたくなりました…まあ私自身忘れ去ってましたが。

最終巻に収録されてるエヴァの姉クリスティーナの短編は
母后の祖国の王太子エミールに嫁ぎ王太子妃として愛される喜びを感じながらも
フィリップの優しさにも惹かれてしまうクリスティーナの
切ないすれ違いの恋が個人的には好きでしたが、これ展開がほとんどTL…ごふんごふん

まあ何はともあれ最後まで読了することが出来て良かったです…
アレックスが報われなさすぎてかわいそうだけど彼には新たな恋でもして幸せになって欲しい。
エヴァ?どうぞご自由に。



懲りずに28日に横浜帰ってきた時新横浜のブックオフで更に4冊もコバルト買っちゃったので
またちゃっちゃと読んで感想書きたいです~

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小雨
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女性
職業:
大学生
趣味:
読書、映画鑑賞
自己紹介:
7月15日生まれのかに座、A型。
めんどくさがりでものぐさ。

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