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5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。

久々に少女小説じゃない小説の感想。
第20回日本ホラー小説大賞の佳作に選ばれた倉狩聡さんの「かにみそ」
図書館で借りて読みましたー
泣けるホラーとの事でしたが、淡々としてどこか寂し気な雰囲気の文章で
主人公とかにの交流が綴られていく所とか、
かにがどんどん人間世界のことを学習していく所とか
かにのキャラクター性が意外性あって面白かったです。
それにしても何でかに?って思いましたが、テーマは「生きることは食べること」なのかな?
選評でホラーにするには無理があると言われているように怖さは無かったですが。
どちらかといえば併録の「百合の火葬」の方が印象に残ったかな。
独特の平易で読みやすいけど少し寂しげな文章で
主人公の大学生忍と少し浮世離れした清野との奇妙な同居生活の様子が綴られていく中で、
母親とは何か、親子とは何かという事を問いかけるような感じが印象的でした。
忍の友達のキャラもさっぱりしてて明るい感じが良い味出してて良かったなあ。
どんどん庭を浸食していく百合の花の描写に、
いつ清野が豹変して襲いかかってくるのかと思いながら読んでましたが、
全然そんな展開にはならなくてもあくまでも儚く切ない感じの幕引きが良かったです。
最後清野と百合達は最終電車でどこへ行くんだろうという
夢を見ているような余韻が残る独特の読後感が印象的でした。


英国ロイヤル・バレエのアンソニー・ダウエル版「眠れる森の美女」のDVD買って観ましたー
ロイヤルの眠りのDVDはアリーナ・コジョカル主演の
モニカ・メイスン振り付けのを持ってるので
ブックオフの店頭で見かけた時も同じ版だろうと思ってスルーしてたのですが、
念のため確認してみたら振り付けが違ったので買いました!
1750円とかなりお安く眠りの観た事無い演出のDVDが買えて幸せ。
主演は既に持ってるKバレエの眠りでも主演だったヴィヴィアナ・デュランテ。
Kの方はお歳が…とかアップがきついとか散々書きましたが、
彼女の若い頃のロイヤル時代の映像が観られて良かったですー
テクニックは円熟したKバレエの方が良いのは当然ですが、
何と言っても若々しい姫君の魅力が鍵のバレエなのでその点ではやはり今回のが良かったなー
振り付けのダウエルや美術のスタッフの
新しいことに挑戦したいという意欲が伝わってくる映像で、ちょっとクセはあったけど
無難な感じのメイスン版より好きですー

プロローグの装置、映像で王宮の室内が球状になって映ってる所とか独特で面白かったです。
王妃や貴婦人達の衣装は布地がたっぷり使われてるのは良いんだけど、
ちょっと変わっててスカートの前面が少し持ち上がってて足が見える所が
ドレスはやはり足まですっぽり覆い隠して
トレーンを引く形が好きな私にはちょっと残念だったけど、
衣装デザイナーの個性が感じられて嫌いじゃなかったです。
それにしても王妃役のエリザベス・マクゴリアン2003年のロイヤルの白鳥でも王妃役だったけど
若い頃から全く変わって無くてびっくり。
フロレスタン王役のダンサーは美形でした。
妖精達のチュチュと背中に付いた透き通った蝶の羽は可愛い♪
振り付けもかなり独特で通常とは大分違いましたー
リラの精は佇まいはとっても役にあった大らかさと威厳があって良かったんだけど、
ヴァリエーションは振り付けのせいだと思いたいのですが凄くバタバタしてて…
これ以外にも通常のバレエではあまり使われないような
様式美から外れた仕草が観られて、最初はちょっとバタバタしてるなーと慣れませんでした。
でも何と言っても通常ではただの場つなぎでしかないコールドが凄く統制が取れてて綺麗で、
こんなにコールドが美しい映像を観たのは初めてでした!
ダウエル自身が演じるカラボスはもう少し威厳みたいな物があると良いかな。

第一幕、ガーランド・ワルツは衣装の色遣いがあんまり好みじゃなくて残念。
オーロラ姫登場のシーンで出てきた若き日のデュランテは
想像してたよりファニーフェイスだったけど、さすがに初々しくて可愛かったですー
ローズ・アダージオもKバレエの時の超絶技巧はなかったけど、
姫君らしく可愛らしい中にも仕草とかは気品があって、
ラストのアチチュード・アン・プロムナードの所では
姫の威厳をも感じさせる躍りで素敵でした!

第二幕のデジレ王子の演技も良かったですー
何不自由ない暮らしをしながらも
どこか心に空虚さを抱えた王子のメランコリーを良く表しているソロも良かったです。
オーロラ姫の幻影と踊る場面もデュランテが幻らしいつかみ所のない雰囲気を良く出してて。
コールドも美しい…
デジレ王子がお城に向かってカラボスに打たれそうになる所をリラの精に助けられる所は
もう少し王子に見せ場があっても良かったんじゃ…と思いましたが。

第3幕、王妃と貴婦人の衣装は相変わらず何としても足が出るスタイルなのね…
童話のキャラクター達がいっぱい出てきて、
カエルの被り物をした男性と姫とか観てて楽しかったですー
長靴を履いた猫と白猫は通常とあまり変わらない感じで無難に良かったです。
青い鳥はジャンプ力は良いんだけどもう少し踊りに勢いがあるともっと良かったかな。
フロリナ王女役のリャーン・ベンジャミンは音にぴったり合った踊りで凄く可愛かったーvv
赤ずきんちゃんと狼もまあセオリー通りな感じでした。
もう少し振り付けに動きがあると良かったんですが。
オーロラ姫と王子のグラン・パはあまり良く観てなかったです…
王子のソロはもっと風の様なテクニックで魅了して欲しかった…
オーロラ姫の有名なヴァリは前半部分はちゃんと観てたのですが
後半雑念が浮かんで流してみてしまいましたが、
まあ無難に新妻らしい初々しさが出てて良かったと思います。
コーダも良く観てなかった…けどラストのポーズは2人ともびしっと決まって素敵でした。
ラスト、アポテオーズでリラの精ではなく
オーロラ姫と王子をフューチャーするのは新しいなと。
全体的に新しい解釈で眠りを作りたいというダウエル達の意気込みが伝わってくる演出で、
ちょっとニッチなきらいもあって無難な新演出に変わったのも頷けるけど、
何度も言うように私は色々こだわりが感じられるこの版の方が好きですー。


昨日の夜中BSプレミアムでやっていた
パリ・オペラ座バレエのエトワール、オーレリ・デュポンの引退公演のマノン観てました。
最初は古典と違って踊り的な見せ場もあまり無いし
デュポンが奔放な美少女と言うより椿姫みたいに見えてつまんない…と思ってましたが、
美しい髪をざん切りにされてルイジアナに流されたマノンが看守に弄ばれるシーンは
多くの男性に良い様にされていた少女の疲れを感じさせて胸に迫りました。
看守役のカール・パケットもマノンの脚をなでさする所とか変態っぽさが出てて良かった(笑)
デ・グリュー役のロベルト・ボッレは10年前の白鳥の映像とかと比べると
あんなに美形だったのにオーラが無くなっちゃったなーと思いましたが。
沼地のパ・ド・ドゥは悲惨な状況なのに
音楽は甘美でロミジュリのバルコニーのシーンみたいなのが印象的で、
踊りとのギャップがとても良かったです。
デ・グリューが動かなくなったマノンを背中で抱き起こそうとする所は涙を誘いました。
幕間に流れたデュポンのインタビューもダンサーの素顔とか観るの好きなので良かったです。
「バレエを始めた頃の自分に何か言うとしたら?」という質問に、
「お行きなさい。それは正しい道だから」と答えたデュポンの顔がとても美しかったです。
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7月15日生まれのかに座、A型。
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