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雨の通り道

5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。

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どうせ秋だし読書しようぜ(意味不明)


ディシディアFFオペオム参戦した姫さまの立ち絵が可愛かったので
模写と自分絵の中間位を目指して一発描き。なのでロッドのクオリティが残念…
髪の塗りと宝珠の透明感が結構上手く描けた気がして気に入ってます。


10月に入ってからコバルト文庫を2冊、オレンジ文庫を1冊読みました。
コバルト文庫ははるおかりのさんの新刊
「後宮刷華伝 ひもとく花嫁は依依恋恋たる謎を梓に鏤む」と、
我鳥彩子さんの「すべてがおまえに背いても-高貴な罪人を愛した少女の物語-」の2冊。
オレンジ文庫は青木祐子さんの「これは経費で落ちません!~経理部の森若さん~」。
読んだ順に感想~


後宮刷華伝は前々作後宮幻華伝が地雷だったので
もうこのシリーズは絶対新刊で買わないとか言ってましたが、
前作の後宮樂華伝がまあまあ良かったので
またブックオフ探し回るのも辛いしさっさと定価で買ってきましたー
発売日今月の1日だと思ってたら先月の29日で買うの2日遅れちゃいましたが、
まあネットにいつも発売日に読んで感想投下してて
いい加減同一人物だと特定されそうなので結果的に遅れて読んで良かったです。
読んだその日の内に感想書きたいので発売日の翌日以降に感想書くという発想はない。

内容は前巻で皇族殺しの罪を犯して一族を破滅させようとした栄氏に切りつけられた
第六皇子・高秀麒が皇太子妃候補だった念玉兎を思いがけず王妃に迎えることになり…
という所から始まるお話。

我が子である幼い秀麒を自分の一門への復讐のために切りつけた栄氏の心情は
Webコバルトに掲載されてた後宮シリーズの番外編で一応補完されてたけど、
自分のエゴで息子を計略に利用しておいて
最後に「母に愛されない哀れな子にどうぞ良い縁を」とか虫のいい偽善にしか思えなかったし
秀麒の父親の前々作ヒーローの皇帝も
愛してない妃の子だからと言って大事な皇子をわざと危険な目に遭わせるとか、
両親共にクズで第六皇子可哀想…と思ってたので
その後の彼がどんな風に育って幸せをつかむのか気になって買ったのですが
全体的に大きな破綻もなく、いつものはるおかさんと比べるとちょっと糖度低めな気もするけど安心して読めて良かったですー
前々作ヒーローの皇帝はもうこのままクズ路線突っ走るんだなという感じで、
ある意味一貫性はあるので良いかも。

愛する母妃に切りつけられて心身共に深い傷を負った秀麒を
玉兎がゆっくりと癒してあげるお話だと思ってたので、
もう少しその辺の切ない想いが描かれるのかと思ったら
コメディ調で始まったので少し拍子抜けでしたが、
ごくつぶしの第六皇子とあだ名されひねくれて周りを拒絶することで自分を守っていた秀麒が
玉兎と出会うことで少しずつ変わっていく過程が
丁寧に説得力を持って書かれていて良かったです。
玉兎の明るくて無邪気な性格も可愛かったです~
秀麒の書いた「金蘭伝」を読んで感動して目を輝かせて感想を言うところとか、
ころころ表情が変わる様子が目に見えるようで良かったですー
秀麒の読んでる本を容赦なくネタバレしてくる所とか笑いました(笑)
自分は母を殺して生まれてきたのだという玉兎に秀麒が
「君が生まれたからこそ生まれた本がある。君が生まれたからこそ人々に読まれた作品がある。
君が生まれたからこそ誰かの心を揺さぶった作品がある。」
と言って「誕生日おめでとう、玉兎」と言ってあげるシーンはとても感動しました。
玉兎も自分をごくつぶしだと自嘲する秀麒に
こんなに素敵な物語を書いて読者の心をときめかせる事が出来る秀麒は
ごくつぶしなんかじゃなくお役立ちだ、と言ってあげて
不機嫌な態度で武装していた秀麒の心が溶けていく所もとても良かったです。

脇キャラの恋模様も箸休め的な感じで楽しめて良かったですー
蛍霞公主と皇太子の異腹兄妹同士の道ならぬ恋の結末もよく考えられていて、
いつかこの物語があなたの心に灯りを灯すでしょうという玉兎の台詞が感動的でした。
整斗王の復讐とか残虐要素や鬱要素も前々作より生々しくなくて、
やっぱり前々作の鬱展開が地雷だった人がたくさんいたんだろうなーと思いました。
秀麒と玉兎がいい雰囲気になる度に邪魔に入る益雁とかは
ギャグにしてもしつこすぎる気もしたけど、
ラスト玉兎の方から「いつ本当の妻にして下さるのかしら?」と誘う(笑)所可愛かったし
2人で沐浴しようと持ちかける秀麒もむっつりで可愛かったし(笑)
夫婦で大した障害もないのにすれ違ってなかなか結ばれない2人という
もはや様式美を堪能できて良かったです!
挿絵の由利子さんの絵がシリーズ七作目ともなるとキャラデザに変化付けるの難しそうで
玉兎の髪型少し無理を感じたけど、顔は可愛くなってたのも良かった。
全体的に今までのシリーズと比べると後宮のきらきら描写が少なめで
少し地味な印象はあったけど、堅実で安定感のあるお話作りで楽しめましたー。


これは経費で落ちません!は現在第三巻まで出てて売れてるみたいなので1巻を買ってみました。
青木祐子さんはコバルトのヴィクトリアン・ローズ・テーラーシリーズを何作かと
ベリーカルテットの事件簿、八番街の探偵貴族、上海恋茶館の2冊目までしか読んだこと無いけど
堅実な文章だけど華が無くてヴィクトリアンの時代の空気を上手く出せてるわけでもないし…と
あまり好きではなかったのですが、
少女小説よりはこういう現代物の方が合ってるなと感じましたー
社会人経験がないので経理の仕事とか経費とか領収書とかの
話の根幹に関わる仕組みが理解できなくて
各話もそこで終わるの??という尻切れトンボな話ばかりで
全体的に合わせて1つの話になる構成だというのは分かってるけど少しがっかりしてたけど、
最後の話は軽くミステリ風味で面白かったですー
毎話毎に最後の方「大体ツメが甘いんだよ。ここまでやるなら目薬まで仕込め」とか
「カガミッキーおっかねえ。森若いくよじゃねえよ。軍隊かよ。うちの会社、女怖い。」
とか「なんなんだよあの女。不細工。厚化粧。見かけ倒し。仕事できない。頭の回転も悪い。」
とか地の文が毒舌気味になるのが笑えました。
沙名子が毎回外食に誘われる度に今日の夕飯は○○だからあと一日は持つ、
とか考えるのもリズムを生んでいて良かったし、
青木さん作風に毒があると言われてた通り沙名子の微妙な性格の悪さとかリアルでした。
ラストは太陽と沙名子が上手くいきそうな感じで終わってて良かったですー
前書いたBの戦場のようにヒロインが善良でないので後味の悪さはあるけど、
一般向けでラノベラノベした所がない地に足が着いた作風は良かったです。
ケアレスミスは多いけど先輩の沙名子を立てて沙名子のメアドとかも絶対に教えない
愛社精神に溢れた真夕ちゃんが可愛くて好きです。


すべてがおまえに背いてもはブックオフで108円の棚にあったときはキターと思いましたー
発売半年経ってるからまあおかしくは無いんだけど、
横浜のブックオフ最近はなかなか108円にならないので
ピンポイントで108円待ちしてるのがあった時の感動と言ったら…
…が、内容はかなり期待外れでした…
表紙とあらすじからしっとりめ完全シリアスを想像してたのですが
我鳥さんにそういうのを期待してた自分が馬鹿だった…
ヒロインのエディスからして
贅沢な身の上やチョコレートダンディのヒロインみたいなノリの軽さが抜けきって無くて、
硬派で切ないシリアスが読めると思ってた私は最初の数ページで落胆してました…
地の文や心の声もふざけてる所がたくさんあるし、
特に終盤の死ぬほどシリアスなシーンなのに
「夢では勝利の女神に夫の運命の神のお説教攻撃が効いてたのに!」
とかいう地の文に激しく萎えました…

エディスとニーナとかフォルシティアとディルラートのそれぞれの絆が
おざなりの会話と地の文でしか説明されてないので
ディルラートが裏切ってフォルシティアの腕の中で死ぬ所とか
全く感慨が湧きませんでした。
フォルシティアの自分の元に来れば呪いを解いてやると何度勝利の女神に言われても
頑として拒絶する高潔な所はかっこよかったけど。
邪教に染まったガイラルディアとその母妃イリアも通り一遍の悪役で面白味がないし、
フォルシティアの母妃で息子を案ずるあまり邪教に手を染めた王妃も
お妃様好きとしてはもう少し描写して欲しかったです。
まあそういうの書いてたらラブ要素が入れられなくなるだろうけど。
ラストはご都合主義展開ながらも素直に良かったですが、
あとがきの我鳥さんのテンションで毎度ながらげんなり…
「本職のシリアスファンタジーでお届けします」には盛大にずっこけました。
我鳥さんの作品は贅沢な身の上からしか読んでないのですが、
デビュー作がそんなに重い話で我鳥さんにラブコメは無理と編集さんに言われていたとか
今になっては信じられません。
むしろヒーロー死亡率半端無かった昔の我鳥さん作品を読んでみたかったよ…
我鳥さんいつもあとがき多くもらってて作品について裏話含め詳しく語ってくれるのは良いけど
自キャラや自作品をもう少し客観的に見られるようになって欲しい…
他のコバルトの好き作家さんも我鳥さん位作品について長々と語ってくれたら良いんだけどな。
凪かすみさんの挿絵はいつもながら描線が繊細で美しくて見惚れましたー
ラストのウェディングドレス姿のエディスの挿絵ドレスもエディスも可愛かった。
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プロフィール

HN:
小雨
性別:
女性
職業:
大学生
趣味:
読書、映画鑑賞
自己紹介:
7月15日生まれのかに座、A型。
めんどくさがりでものぐさ。

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