雨の通り道
5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。
どんどん読むわよ嘘姫&ノンフィクション
- 2017/07/30 (Sun) |
- 日記というか雑記 |
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嘘つきは姫君のはじまり、「東宮の求婚」「寵愛の終焉」「少年達の恋戦」まで読みましたー
が
アホな私は3冊借りてきてよく確認もせず
一番最後の巻の少年達の恋戦から読み始めてしまいました…orz
だって6巻「ふたりの東宮妃」のあとがきで松田さんが
次巻は男子陣がまとめて恋の嵐に巻き込まれる予定って書いてたんだもん!!
それらしいタイトルの少年達の~が当然次の巻だと思うじゃないですか!!
…はい、単なる私の確認ミスでしたorz
あーせっかく久々のシリーズ物なんだし出来る限り一切の先入観無しに楽しみたかったのにー!
順番通り「東宮の求婚」「寵愛の終焉」を読んでいても
「でもこの後ああなるんだよな…」と思うと無念な気持ちになりました…orz
他はともかく蛍の宮の元服姿だけは楽しみに取っておきたかったー!;;
まだ本編2冊、番外編2冊あると思って自分を慰めてます…
しかし平安舞台というのも関係してると思いますが
悪婿に比べてお色気度が低い感じがして、それも良いんだけど
東宮・次郎君のキャラにそこまでハマれないのがちょっと残念かも。
次郎君の宮子への胸が痛くなるような激しい恋情は伝わってくるんだけど、
読む方にそれが影響してこないというか…
宮子と次郎君のラブシーンになるといつも読んでて一歩引いた感じになってしまいます。
決して次郎君のキャラが嫌いなわけでもないし
むしろ優しく穏やかだけど熱情を秘めた所が可愛いなあとは思うのですが、
ラブシーンがいつもワンパタなのが影響してるのかも。
いつも次郎君が初心な宮子に恋を囁いて髪や指に触れたり…って感じで
もはやどこがどこなのか分からなくなってます。
でも15歳の少年少女のラブはコバルトでは珍しいので
宮子の初夜もあるとの事だし続きを楽しみにしてます(笑)
東宮の求婚でのあなたの妃にはなれないと宮子に告げられた次郎君の
「嘘つき-嘘つき!」のシーンとかは切なくて好きです。
蛍の宮は相変わらず頼れる兄皇子で良いなあ~
源氏の大納言に宮子を諦めさせるため次郎君と宮子の前で大芝居を打つ所かっこよかったーvv
蛍の宮と次郎君の異母兄弟兼親友の関係も好きですー
たった数ヶ月しか変わらないのに兄上ぶって…!って次郎君の怒り方とか
叩かれても全然痛くないぞって蛍の宮とか可愛くて良い兄弟だなあvv
前回書くの忘れたけど次郎君の女装の後での
「おしろいの匂いがぷんぷんしているぞ」って蛍の宮に
目元を染めて「君は時々凄くいじわるになるね」って次郎君と
その後の「男乳母」「うるさいぞ女装東宮」のやりとりとか凄く可愛くて好きでした。
蛍の宮の元服姿かっこいいしそいぶし役をつとめた五節の君との夜の顛末には笑いました。
でも蛍の宮のお相手としては五節はぽっと出の感があるなぁ~
そもそも番外編まで含めて蛍の宮にお相手が出来るのか不安なんですが…
有子姫の真幸への純な恋心も凄く可愛かったです~
有子姫それまで好きじゃなかったけど真幸に恋する乙女になってからは
凄く健気でいじらしくて応援したくなりましたー
こっそり真幸の隣に寝そべってみる所とか初いのう初いのうvv
宮子に振られた真幸は可哀想だけど有子姫がついててくれるなら安心して読めますわ。
次郎君に本当のことを言えば宮子を諦めると言われても
宮子のためを思って最後まで真実を口にしなかった真幸もかっこよくて泣けました;;
宮子と次郎君がくっつくのは分かってるとして、
身代わり姫の秘密はどんな風に解決するのか、
周囲の人々の恋模様はどうなっていくのか、あと4冊早く読みたくてうずうずしてますー
他に最近読んだ本では「ある奴隷少女に起こった出来事」というのが面白かったですー
今から150年前のアメリカ南部に生まれた奴隷少女、
ハリエット・アン・ジェイコブズ(リンダ・ブレント)が
主人の白人医師ドクター・フリントから逃れ
北部に渡って自由を手にするまでを綴ったノンフィクション。
150年も前の出来事なのについ今そこで起こった事のように
圧倒的なリアリティを持って迫ってくる文章が圧巻でしたー
奴隷制度という物があったという事は知っていても、
実際に黒人奴隷達がどんな扱いを受けていたかはほとんど知らなかったので、
その痛々しい告白の数々に衝撃を受けました。
自分で自分の自由を買った祖母の家の屋根裏に
7年間も隠れ続けた壮絶な記録にも驚くやら胸が痛むやらで…
ただ筆者のリンダの運命に同情しつつも、
彼女たちが憎むべき白人達から押しつけられたキリスト教の教えを頑なに守っているのには
今とは全く価値観が違うとはいえ奇妙な感じがしました。私キリスト教好きじゃないので。
性に関する事柄を徹底的にぼかしているのも時代を感じましたー
でもリンダがサンズ氏には何の愛情も持っていなくても
彼との間に出来た子供達には深い愛情を注いでいるのは
母親という物の不思議を感じずにはいられませんでした。
あと訳者の方があとがきで「これは黒人奴隷の実態を伝えるために書いたのではない」
みたいな事を書いてたのは読者の自由に読ませろよ…と思いました。
東海道新幹線に乗ると田舎の麦畑を自転車に乗って走る少女の運命を思って気が重くなる、
みたいな事書いてたのも
田舎の少女は幸せになれないと決めつけてるみたいで感じ悪いなーと思ったし。
でもともかくも150年も前の非人道的な制度に屈することなく
何とか自由をつかもうと努力したリンダの姿がとても力強くて、
真実は小説よりも奇なりという言葉をしみじみ実感しました。
そしてこれは決して遠い過去の話ではないのだということも。
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7月15日生まれのかに座、A型。
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