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雨の通り道

5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。

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ぶらり京都紀行中編~人の温かさに触れた日~


写真は嵯峨野線の車内から窓に映った自分を撮った物。
「そうだ、京都行こう」的な感じが出ていれば良いです。
続きから京都紀行中編。今回は京都駅から綾部の母の実家までの記録です。

さて、唯さんに京都駅JRの改札口までナビして頂いて
夏にまたお会いできると良いですねvとお別れした後、
4時7分発快速園部行きに乗ろうとする私でしたが、
まず改札の前でもたもた。あれ?新幹線の切符しか持ってなかったけどどうしよう?
と思い、しばらくうろうろしてましたが
やっとすぐ横にある券売機で切符を買えばいいことに気付き(毎年乗ってるくせに…)
切符を買おうとするも、運賃表で綾部が見つからずまたもたもた。
駅員さんはずっと他のお客さんにつかまってるし、
前に並んでいた女性も不慣れらしく全く空かないので、
とりあえず空いた券売機に滑り込みやっと切符購入。
改札口に着いた時点で発車まで30分も余裕有ったのに、
結局嵯峨野線のホームに着いたのは発車10分前;;
どうやったら改札の前で20分も時間を無駄に出来るんだ…

とりあえず何とか電車に乗り込もうとすると、
後ろから歩いてきた旦那様と一緒の年配のご婦人が
「袴素敵ね」と声をかけて下さりました。
私は可愛い袴と着物を見せびらかしたくて着物コートの前を閉めないで着ていたので、
内心「キター!vv」と大喜びでありがとうございますーとお礼を言ったのですが、ご婦人が更に
「コートの前はとめた方が良いわよ」と…
あーだらしないですよねすみません;;と言ったら、
「ううんそうじゃなくて、コートの後ろがずり上がってるから」とにこやかに教えてくれました…
どうやら普通のコート着る要領で後ろからばさっと羽織るように着物コート着たら、
着物の衣紋にコートがひっかかって、後ろから見たらコートがずりあがっていたみたいです…orz
どうりで「あの子後ろが…」とか何かくすくす言われてるなーと思ってたんだよ…;;
しかもこれは唯さんと会ってた時からなのですが、
あんだけ気合い入れて結ばさせた袴のリボンもほどけてしまい、
袴がずり落ちちゃったらどうしようとか思ってたら、
そのご婦人はお花の先生で着物の着付けも慣れていらっしゃり、
車内で直して下さると言うのです…!
思いもかけない助け船に私は大感動!!

車内で袴のリボンを直していただいた後、ご婦人と色々なお話をしました~。
何でもずっとご主人と京都でお正月を過ごすのが夢で東京からいらして、
オペラを観ていらしたそうで…!
そのそれだけでロマンチックなストーリーが思い浮かぶようなお話に、
一遍の映画を観たような気持ちになりました~
そして現在精神病で大学を休学しているという事をお話ししたら、
「生まれてきたからには生きるしかないんだから。途中でやめようなんて思っちゃ駄目よ」
と身に染みるお言葉を下さって…
お話を伺うにつれて本当にこのご婦人に出会えたのは運命なんじゃないかと思えてきました。
その方も私と同じようにオペラやバレエが大好きで、
日本を代表するバレリーナの森下洋子さんと同じ先生にバレエを習ってらっしゃったとか!!
そして「きれいな物を見なさい。」と言うお言葉がまたとっても深く心に響きました。
きらきらしたもの、美しい物、きれいなもの大好きな私にはぴったりと馴染むお言葉でした。
きれいなものを見ると心が豊かになって、生きる希望がわいてきますよね。

ご婦人とご主人は嵯峨野で降りられるとのことで、
降りる前に着物コートを着直すのを手伝って頂きました。
まず利き手で袂を持ってコートの袖に入れて、下から着るのよと、
流れるように流麗に優雅に着付けてくれるご婦人を見て、
美しい所作というのは生半可に身に付く物じゃないんだなあ…と実感。
本当にこの方と出会えなければずっと不格好な後ろ姿で袴も落ちていたかも知れないと思うと、
私にはまだまだ和服で美しく動き回るには修行が足りないと思い知らされました…。
この時帰りも和服を着ていくのは諦めることにしました。
何度も何度も感謝の言葉を伝えてご婦人とそのご主人とお別れ。
着物が繋いでくれた不思議な縁でした。

その後はとにかく全神経を無事に綾部にたどり着くことだけに集中。
園部で普通福知山行きの列車に乗り換え、
高そうなコートを着た上品な二人の老婦人の向いの席に。
ちょっと話に聞き耳たてていたらどうやらお医者さまらしく;;さすが!
そして、乗ってから大分立った後、老婦人の一人がコートの裾から覗く袴を見て
「袴履いてるんですか?」と話しかけて下さいました。
何でもそのご婦人は踊りをやっていらっしゃり、男袴は着たことがあるとの事。
こういう風に着物から見知らぬ方とお話が広がっていくのも凄く良いなあと思いましたv
老婦人達は綾部の一つ手前の山峨で降りられ、私もやっと綾部に無事到着。
叔父が綾部駅まで車で迎えに来てくれていて、やっとこさ母の実家に帰り着いたのでした。

着物でただいまーと爺ちゃんに挨拶したら、
脳梗塞のため言葉が少し不自由になってしまったのではっきりとは聞き取れませんでしたが、
多分どえらいきれいな格好で来たのう的な事言ってくれて、
気分は初めて自分で縫ったあっぱっぱを着て家族にお披露目した糸子の様な
誇らしい気持ちになりましたv嬉しかったな。
婆ちゃんに服借りて着替えたら、「戻った」的な事言われましたが(笑)
婆ちゃんに着物と袴から洋服に着替えるの手伝ってもらう間、
婆ちゃんも女学校に行きたかったでしょ?と聞いてみたら、
7人兄妹の一番上なので元から行けるとは思ってなかったとのこと。
でも小学校に上がる年にお婆ちゃんから海老茶の袴をプレゼントされて嬉しかったとか、
婆ちゃんにも朝ドラの主人公のようなストーリーが有ったんだなあと、
今までそういう話あまり聞いたこと無かったので楽しかったです。

とにかく色々とあって失敗もたくさんしたけど、人と人の不思議な出会い、
暖かい人の心に触れた素敵な1日でした。
中編終わり。
後編は綾部で過ごした四日間と、帰りに二条城に行った記録です。
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小雨
性別:
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職業:
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趣味:
読書、映画鑑賞
自己紹介:
7月15日生まれのかに座、A型。
めんどくさがりでものぐさ。

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