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雨の通り道

5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。

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ヴィシニョーワ&マラーホフ主演「ジゼル」感想


イラスタ練習2作目位に描いたお嬢様学校の制服を着た粉雪。
顔のバランスが酷い…この瞳の描き方は特にペンタブだと本当にバランスが取りにくい…
線画を丸ペンツールで描いたら
何故かちゃんと線閉じてるのにバケツツールで塗ってもはみ出してしまって
仕方なく手動でいちいちパーツ毎に塗ってマスクした苦労作(?)です。
やっぱりクリスタよりイラスタの方が塗りのタッチが出やすいなー
Photoshop Elementsのエアブラシ塗りの均一な塗りが嫌になってたので
ガシガシ筆のタッチが残るイラスタで塗ると
ちょっとCGが上手くなったような錯覚に陥ってたのですが、
クリスタではどうなるのかなあ…
コバルトブルーの色が気に入ってます。


昨日の続き。21日に池袋のブックオフで買ってきたジゼルのDVD観ましたー
ディアナ・ヴィシニョーワのジゼル、ピンクの衣装可愛い~vv
通常ジゼルと言えば青い衣装が一般的だし
清楚で普通の村人とは異質な存在である事を表すためにも青の方が効果的だとは思いますが、
あえて全く違うイメージを打ち出すのも嫌いじゃないです。
まあ実際はそんな大した意味は無いのかもしれませんが。
ただ髪を完全に結わないで1つに束ねてるだけなのは好きじゃない…
きちんとシニヨンに結い上げられているからこそ
狂乱の場で髪を解いて振り乱す様がより印象的になると思うので。
マラーホフのアルブレヒトは本当にハマり役。
王子様役がここまで似合うダンサーはそうそういないと思います。

ヴィシニョーワのジゼルは
去年BSでやっていたマチュー・ガニオとのマリインスキーの公演も観ましたが、
2004年の公演という事で今から14年も前の舞台なのでやはり印象も全く違いましたー
ジゼルの役作りも花占いの場面とか、ヴィシニョーワの表情があまりにも純粋すぎて
ウィリになる前から妖精の様というか、下界の農村という世界で生きて行くには
彼女の魂はあまりにも清浄すぎるのではないかと思わせるような雰囲気がとても良かったです。
狂乱の場でもただ静かに精神の均衡が崩れていくようで、オーバーな演技は全くなくて。
2幕でウィリとして出てきてからは役作りが観ててよく分からなかったですが…
ただアルブレヒトを守りたい気持ちも半分母性のように見える感じはしました。
1幕のジゼルのヴァリエーションは好き嫌いはともかく、
今まで観たジゼルのVaの中でテクニック的に一番完璧な踊りだと思いました。

マラーホフのアルブレヒトもボンボンなりに真剣にジゼルを愛しているように見えましたー
バチルド姫に声をかけられて一瞬でさっと彼女の婚約者の貴族のアルブレヒトの顔になる所が
アルブレヒトの裏切りの瞬間をはっきりと印象づけていて、
そうするしかなかった彼の人間としての弱さをよく表していて良かったです。
第2幕のソロも背中の柔らかさを活かした美しいVaで良かったですー

共演の東京バレエ団の団員達は特に1幕は特筆して印象に残らなかったな…
ヴィシニョーワとマラーホフに比べると表現面であまりにもクサすぎて…
バチルド姫や貴族の衣装も期待してたのと全然違って全く好みじゃなくて残念。
ペザント・パ・ド・ドゥの代わりのパ・ド・ユイットも特に目立つダンサーいなかったなあ。
でもミルタ役の井脇幸江さんは2幕のミルタのVa
儚げながらもウィリの女王らしい威厳を感じさせる躍りで良かったです~
ただヒラリオンがジゼルの墓参りで遭遇する火の玉はあまりにも日本的すぎて苦笑…
せめて色を赤じゃなくて青とかにすればまだマシなのに。
せっかく中世のドイツの夢物語に浸ってるのに
いきなり日本の怪談のヒューどろどろーな感じになって興醒めでした。
でも東京バレエ団好きなので贔屓目もあると思いますが、2幕のウィリ達の群舞はさすがでしたー
踊りで人ならざる者を表現するって本当に凄いなと思います。
まるで本当に花嫁衣装を着た娘達の亡霊がそこに存在しているように見えました。
こういう夢物語やお伽話の世界が現実に立ち上がってくる瞬間は
本当にバレエという芸術の素晴らしさを感じます。
コールドといえどここまでの域に達するにはどれほどの稽古が必要なのかと思わせられました。
同じバレエ・ブランでも白鳥の2幕は死ぬほど退屈なのに、
ウィリ達が舞うジゼル2幕が魅力的なのはウィリが単に美しく純粋なだけでなく
男を憎悪し死に至らしめる恐ろしい存在だからこそだと思います。


2幕、ヴィシニョーワの衣装だけ普通と違って
スカート部分が薄いチュールよりもう少し素材感のあるシフォンみたいな生地になってて
幾枚も重ねられたチュールのスカートが
足を上げる度にふわっとたなびく様子が好きな私には少し不満でしたが、
まあ特別ゲストですし衣装も差別化計らないとね…
2幕のパ・ド・ドゥのジゼルのソロのぴょんぴょん飛び跳ねる所可愛かった。
最後、朝を告げる鐘の音を聞いて
アルブレヒトを守りきったのだと安堵の表情を浮かべるジゼルの所がとても印象的でした。
ヴィシニョーワとマラーホフの2人の名演技が光るとても秀逸なジゼルだと思いましたー


本編は前に東京文化会館の音楽資料室でも観ましたが、
映像特典のヴィシニョーワ&マラーホフへのインタビューは多分今回初めて観たと思います。
こういう映像特典も大好きなので楽しめましたー
マラーホフがアルブレヒトを踊る上で気をつけていることはという質問に
「現実に起こりうる物語だから、現実をいつも意識して踊っている」
という様な事を言ったり、
「アルブレヒトでなくマラーホフを演じたい。
後にあんな風にアルブレヒトを踊ったのはマラーホフだけだと言われるようになりたい」
とマラーホフ以外が言ったら顰蹙を買いそうな事もごくさらりと言っていて印象に残りました。
マラーホフは思ってたよりロマンチストで
かなり夢想家で個性的な考えの持ち主だと感じましたが、
所々でおどけたリアクションを挟みながらの返答にユーモアも感じられて好感が持てましたー
一方のヴィシニョーワは質問も返答もマラーホフに比べると無難な感じだった気が。
でも思慮深げに少し口ごもった感じで話すシャイな感じの印象が意外で可愛かった。
ジゼルは白鳥と違って1幕でしか各バレエ団の独自性が出しにくくて
2幕はどのDVDを観てももちろん表現の違いはあっても同じような印象しか感じないので
そんなにたくさん持っててもなー…と買うの迷いましたが、
この2人の黄金コンビが観られる貴重な映像買って良かったですー!
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小雨
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大学生
趣味:
読書、映画鑑賞
自己紹介:
7月15日生まれのかに座、A型。
めんどくさがりでものぐさ。

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