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5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。

前にも図書館で借りて読んでいたのですが、また読みたくなって
ハンナ・ブランク著「ヴァージン-処女の文化史」借りて一気読みしてしまいました。
処女性という概念がいつ頃から始まったのかといった事や、処女膜の発見など、
処女という物の歴史を医学的な観点と文化的な観点から論じていて、
とっても面白くてエキサイティングでページをめくる手が止まらなかったです。

特に処女を医学的な観点から論じている項では、
処女膜が発見されたのは16世紀になってからだったとか、
医学的に見ても誰かを処女であると断定するのは不可能だとか、
あまりにも有名な聖母マリアに象徴されるように
私達ロリコンもとい少女主義者やクリスチャンが
これほど熱心に処女というものの聖性、純潔性を信奉しているのにもかかわらず、
その実態があまりにもあやふやであるかなきかの物だったなんて、と驚かされました。
処女は紀元前の人類の家父長制社会が始まった頃、
その家の家長である父親の財産の1つとして
より安定した財産を得るために利用されたとか、
中世の修道院の尼僧達の実態なんかの話も興味深かったです。
古代ローマのウェスタの巫女というのも興味をそそられましたー
純潔の誓いを破った巫女は最低限の食料を与えられて
地下にある部屋に入れられて生き埋めにされたとか…怖いですね。
初夜に非処女であることを誤魔化すために様々な細工をして処女を装った女性の話とか、
あるロマの一族に伝わる
処女であることを証明できるとされる独特の儀式とかも面白かったです。
そこでは処女性の証明として我々が今日一番に考える出血は問題にされないとか。

いずれにしても処女性信仰がどれだけ曖昧で
処女と同じく儚い物なのかと言うことが良く分かってとっても面白かったです。
そもそも処女という定義が曖昧だという事にも意外と気付いていないほど、
男女の性交が処女を失わせる唯一の方法だと私達が考えていることが浮き彫りになったり。
でもそれでも私達少女主義者は永遠の処女-少女ーを信奉するのをやめないでしょう。
何かなーキリスト教の処女崇拝は男性視点の理想をいまだに女性に押しつけてるようで
怖いよなーと思ってたけど、自分もそんなに変わらないのかもと思わせられました。
いくらその定義が曖昧で決して外から確認できない物だとしても、
処女という言葉の響きは私達を惹きつけてやまない物があると思います。
処女性は「ある」のではなく「あると信じられている」と言う著者の言葉になるほどと思いました。
的確な比喩、明快な展開、そしてユーモアがちりばめられた文章はとっても読みやすく、
本当に面白かったです~


最近はブックオフで108円でコバルト文庫に代表される少女向け小説を買いあさったり
図書館で借りたりして読んでます~
処女の文化史は久々にラノベじゃない・小説じゃない読書だったなー
108円ならつまらなくても大してダメージにならないし気楽で良いんですよね。
もちろん買う前に図書館で同じ本が無いか確かめる様にしてますが。
最近買った&読んだのは
青木祐子さんの「八番街の探偵貴族」「ベリー・カルテットの事件簿」
湊ようこさんの「氷雪王の求婚」
松田志乃ぶさんの「わたしの嫌いなお兄様」。
あと葵木あんねさんの「首狩り帝の後宮ー寵姫は文を読むー」も買ってあるのですが
まだ読んでないので感想はまた後ほど。

青木さんの八番街の探偵貴族とベリー・カルテットの事件簿は
ミステリーという事でしたがその辺は少女向けと言うことでごくライトでした…
八番街の方は先に挿絵を全て見てしまっていたので犯人が分かってしまって
馬鹿か私はぁあああああ!!;;となっていたのですが、
どちらも犯人が一番最初に分かっているという
古畑任三郎方式(?)だったので事なきを得ました。
青木さんはシリーズ物で人気の
ヴィクトリアン・ローズ・テーラーシリーズの番外編を2冊読んでて、
派手さはないけど堅実な感じの文章を書く方だなーという印象だったのですが、
いくら少女向けとはいえベリーカルテットの方は
メイベルの動機付けもミステリ部分も弱すぎる…;;
シャノンとロイの過去に出会っていたという部分も消化不良で、
ヴィクトリアン物の良さもあまり感じられませんでした…借りて良かったという印象。
八番街の方はレヴィンのキャラクターが結構好みだったのでまだ良かったですが、
こちらもミステリー部分はミステリーとも言えない感じでした。
特別そこ期待してた訳じゃないから良いけど。
どちらも薄味だなーという印象。
でも八番街の方はマイアとレヴィンのこれからが楽しみな感じで、
普段は飄々として人当たりが良いのに寝起きにぶっきらぼうになるレヴィンが萌えだったので
良しとしておきます。やっぱり黒髪男子は良いですねえ。

湊ようこさんの氷雪王の求婚は、
歴史上の人物である主人公アイリス皇后の人生を
現代から残された文献などを交えて追想するという形式になっていて、
ちょくちょくアイリスの女官の回顧録や兄シオン伯の日記などが引用されている、
という形で書かれていくのですが、
この形式よっぽど上手くやらないと寒くなるなー…というのが良く分かりました。
私も自キャラの嘘回顧録とか脳内妄想するの好きなので
そういうのやりたい気持ちは凄く良く分かりましたが。
きっと現実の歴史書とか読むのお好きな方なんだろうなと思いました。
お話自体は最初結婚を拒絶していたアイリスがエドリックと結婚して
次第に2人の距離が近づいていくという定番ですが、
この辺からエドリックがデレてきた、という所やアイリスがエドリックに惹かれていく所が
はっきり示されていなくてお互いいつの間にかほだされていたという感じなのが、
氷雪王と呼ばれる冷酷なエドリックを
アイリスがどう懐柔していくのかという見所を無くしてしまっていて、
2人のキャラや会話は良いだけにもったいないなあという感じでした。
あと私の読解力が無いだけなのですがラストがよく意味が分からなかった…
アイリスはこっそりエドリックの子供を出産してシオンの子供として育てられたという事??
コバルト文庫としては異例のヒーローが異端の烙印を押されて処刑されるという悲恋なので、
そういう意味では印象的ではありましたが。

わたしの嫌いなお兄様は大正浪漫ものと言うことで買ったのですが、
これまで紹介した中では一番面白かったです~表紙のレトロな総柄の着物の有栖も可愛いvv
大正浪漫物のミステリーという事は申し訳程度にしか書いてなかったですが、
中身は結構がっつりミステリーで、しかも結構しっかりしていて
一般文芸として出しても十分いけそうな内容で満足度高かったです。
西洋人形に少女雑誌の連載小説、帝劇での観劇など、
大正浪漫のツボがぎゅっと押さえられててとっても華やかな世界観で読んでて楽しかったです~
「お家に帰るまでが誘拐です」有栖のモダンガール風洋装の挿絵も可愛くて素敵だったーvv
BL臭がそんなにキツくなくて、ラストが爽やかで後味悪くならなかったのも
少女小説の読者への配慮が行き届いてて良かったです~
難を言えば主人公の有栖にあまり魅力が無かったかな。
でも士族の娘らしく大和撫子の気概を見せるところはかっこよかった!


いくつになっても少女小説や少女漫画は楽しくてときめきますねえ。
しかしいい加減乱読しすぎだし置くスペースもとっくに無くなってるので
今後買うのは少し控えようかなと思います…
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7月15日生まれのかに座、A型。
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