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雨の通り道

5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。

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宝塚ロックオペラモーツァルト感想


絵はWOWOWでやっていたサウンド・オブ・ミュージックのTV放送用の舞台映像で
マリア達が着ていた舞台衣裳のディアンドルが可愛かったので描いてみた楽描き。
思いの外たくさんの方にいいねして頂けて有り難かったのですが、
エプロンとスカートの色マリア達の着ていた衣装通り茶色系の方が可愛かったなあ(ヽ´ω`)


WOWOWでやっていた宝塚のロックオペラモーツァルト観てました~
フランス発の大ヒットロックミュージカルの宝塚版という事でしたが、
衣装以外は全く期待していなかったのですが
これがなかなかどうして凄く面白かったです~‼゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚
幕が開くと舞台上にはモーツァルトのライバルだった宮廷音楽家のイタリア人サリエリと、
コンスタンツェとアロイジアが。
サリエリが「モーツァルトは何故神から愛されたのか」と独白する所は
エリザベートやマリー・アントンワネットの冒頭で
関係者がタイトルロールの人物の回想をするという手法に影響を受けているな~と思いました~
トップスター礼真琴さんのモーツァルト、私達が良く知っている
音楽の教科書に乗っている巻き毛のかつらを被ったモーツァルトのイメージを
根底から覆す、狼のように逆立ったザンバラ髪が凄く印象的で、
因習や常識に囚われない型破りなモーツァルトのキャラが
登場した瞬間から観ている者に刻み付けられるようで凄く良かったです~
音楽もロックとか全く好きじゃないけど、
大ヒットしただけあって凄くかっこよくて聞いていて飽きない‼(>∀<)
宝塚のもっさりした辛辣に言えばダサい楽曲とは演出も音楽も全く違っていて、
清新でスタイリッシュな雰囲気がとっても素敵でした~
「常識なんて気にしない」と歌い踊るモーツァルトかっこいい‼ヽ(●´ε`●)ノ

ザルツブルクを出て母アンナ・マリアと共にマンチュアに来ていたモーツァルトは、
酒場できらきら星を弾き歌うコンスタンツェと出会います。
この酒場のシーンも冒頭のラップからノリノリで、
下世話な下町の感じが出ていて凄く楽しくて好きでした~
コンスタンツェ役の舞空瞳さん、顔もお声も可愛い~♥
「コンスタンツェ~もっと太もも見せてくれよ~」とかいう
飲んだくれの客の感じも好きでした。
きらきら星を歌うコンスタンツェに
「選曲する権利はお前にある、だがここは酒場だ。場にあった曲を選んでくれよ~」
と文句を言う客達の間からモーツァルトが現れ、
コンスタンツェとチェンバロ?できらきら星を連弾をする所は
コンスタンツェがモーツァルトに惹かれるのが一目で理解出来て良かったです~
そしてモーツァルトはコンスタンツェの家に招待されますが、
コンスタンツェの母ウェーバー夫人のキャラも凄く好きでした~
「あんた~何ぼさっと突っ立ってるんだモーツァルトさんに椅子を用意しな‼」とか
「弾く物が凡庸だと名曲もつまらない曲に聞こえてしまう物ですね~」とか
はすっぱで調子良い感じが台詞回しとか上手くて笑えました♪
そこでウェーバー家の次女でコンスタンツェの姉の歌手アロイジアに
音楽のレッスンを依頼されるモーツァルト。
アロイジアの登場シーン、
派手でこれでもかと言うほど神秘的で大袈裟な感じが面白かったです~
モーツァルトは美しいアロイジアに一目で恋に落ち、
「君のためにアリアを書きたい」と言います。
モーツァルトの指導のおかげでめきめきと力をつけたアロイジアは
オランジュ皇妃の宮廷で歌を披露することに。
ここで大成功したアロイジアとコンスタンツェが
モーツァルトを巡って火花を散らしながら歌う所が全編で一番好きでした~
「姉さんは彼を利用してる そんなのは本当の恋じゃない」
と歌うコンスタンツェにアロイジアは「恋は駆け引きよ」と返し、
二人の姉妹のウェーバー家の長女と四女が
「なーなーなーなー♪」とバックコーラス?で歌う所が凄く小気味良くて可愛いのです~
コンスタンツェとアロイジアの衣装も
冒頭のサリエリの独白で着ていた物と同じですがすっごく可愛いの~☆ミ
特にコンスタンツェの肩に薔薇のコサージュが着いていて、
陶器っぽいカマーベルトにも薔薇の絵付けがしてあって、
透ける素材のスカートの裾から薔薇やお花の刺繍が透けて見えるドレスが
軽やかで可憐でとっても可愛かったです~‼(///∇///)
オランジュ皇妃に絶賛されたアロイジアですが、
モーツァルトが父の命令でウィーンへ行く事になり、
それを裏切りと感じたアロイジアは彼に平手をして二人の仲は決裂するのでした。

ウィーンのヨーゼフ二世の宮廷では宮廷音楽長サリエリがモーツァルトの噂を聞き、
モーツァルトが書いたドイツ語のオペラ後宮からの逃走の譜面を書き換える様言いますが、
モーツァルトの弟子は完璧なものは書き換えられませんと言います。
モーツァルトの最初に打楽器等のポイントから譜面に書き入れて、
後からヴァイオリン等を書き入れると言う作曲方に驚愕したサリエリは
「モーツァルトの頭の中では既にオーケストラが鳴っていると言うのか」と驚異を感じます。
後宮からの逃走は大好評を博し、モーツァルトの名声は高まるばかり。
後宮からの逃走を初演したプリマドンナは
「モーツァルトを普通にするのはモーツァルトで無くなる事と同じです」と言います。
モーツァルトは次なる構想として脚本家ダ・ポンテと組んで
オペラ「フィガロの結婚」を完成させますが、
モーツァルトを失脚させたいサリエリが
君主制を批判するフィガロはヨーゼフ二世の宮廷に相応しくないと貶め、
モーツァルトはヨーゼフ二世からウィーンの宮廷を追放されます。

失意のモーツァルトが夫を亡くしたウェーバー夫人の下宿を訪れ、
コンスタンツェと再会すると、今度は彼女の優しさに触れ彼女と恋に落ちます。
ここでコンスタンツェ達姉妹が歌う
「黙っていてもおばさんになるだけ」という歌も可愛くて好きでした~
後アンナ・マリアが亡くなった時の葬儀でモーツァルトのレクイエムをバックに
ちょっと魔笛の夜の女王を思わせる真っ黒なドレスを着た女性が
高音で歌うシーンも独特の不思議な雰囲気が出ていて好きです。
この女性は要所要所で出てきて印象的でした~ボリュームのある黒いドレスも可愛い。
モーツァルトを失脚させ宮廷音楽家最高位の地位についたサリエリですが、
「モーツァルトが死んでも彼の音楽は残る。私は永遠にモーツァルトに負け続ける」
という独白は、ああ、天才ってそう言うことなんだな、
天才の作品ってそう言うことなんだなと思わせられました~

謎のフードの男からレクイエムを依頼されたモーツァルトはどんどん衰弱していき、
あの男は人間ではなかった、レクイエムは僕のためのものだったという妄想にとりつかれ、
前金を払う死神なんているわけないじゃないというコンスタンツェの言葉にも耳を貸しません。
そこへサリエリが訪れ、モーツァルトに「私の音楽は負けた」と言うと、
モーツァルトは親しい友人にするように彼を歓迎し、
「音楽は勝ち負けじゃない。音楽は料理だ。その人の口に合うか合わないか」
だと言います。この台詞もなるほどそうだな~と思わせられて凄く良かったです~
そしてモーツァルトの仇敵サリエリさえも気にも留めない本物の天才ぶりと、
悪意ある相手にも毒気の無い態度を取るモーツァルトの人たらしぶりが良く出ていて
サリエリがモーツァルトを認め改心するのがとても良かったです。
更にコンスタンツェに
「妻も同じだ。もっと美しくても良い、もっと良く出来ても良い、
でも僕には君くらいがちょうど良かった」と語り、
コンスタンツェも「そうね、あなたには私くらいでちょうど良かったわね」と
涙ながらに明るく返す所は二人の夫婦の絆と愛情が感じられてとても感動しました。
苦痛から解き放たれて永遠の愛で結ばれたモーツァルトとコンスタンツェのラストシーンは
とても幸福感のある幕切れで良かったです~(* ´ ▽ ` *)ノ
ただその後の各役者さん達がかつらを脱いで現代風の衣装になって
一人一人踊るフィナーレは、
曲のアレンジとか宝塚のこういう所が垢抜けないんだよなあ…( ´△`)と
せっかく洗練されたミュージカルの舞台だったのにいつもの宝塚のノリに戻ってしまって
若干現実に引き戻されて残念でしたが…(ー_ー;)あれが好きな人がいるのも分かるけどさ…
でもカーテンコールではまたかつらと舞台衣裳に戻って、
曲もかっこいいロック調に戻ってテンション上がりました~☆

モーツァルト、曲が本当にかっこよくて構成も抜群で
全く飽きずに二時間半魅せてくれて本当に良かったです~‼( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆
宝塚の男役とか馬鹿にしてたけど、
礼真琴さん、全身全霊でモーツァルトの苦悩やパッションを表現していて、
鬼気迫る演技でなかなか侮れないなあと思わせられました。
でも出来ればちゃんと男性が演じるモーツァルト役の舞台も観てみたい~_(^^;)ゞ
WOWOW高い視聴料払ってるのに先月宝塚の「今夜、ロマンス劇場で」見逃したの
凄い悔しかったのですが、モーツァルト凄く良かったので帳消しになりました♪
次はコロナで2020年の雛祭りに観に行くはずだったのに行けなかった
ミュージカルアナスタシアの宝塚版とか放送してくれないかなあ~
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プロフィール

HN:
小雨
性別:
女性
職業:
大学生
趣味:
読書、映画鑑賞
自己紹介:
7月15日生まれのかに座、A型。
めんどくさがりでものぐさ。

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