忍者ブログ

雨の通り道

5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

本当にあった裏切りの物語

最近全然画像が無くてすみません;;こんな文字ばっかりのブログ読んで下さってる方いるんだろうか…。

図書館で借りた本、「ママには言えない」読みました。
著者であるトニ・マグワイアは、実の父親に6歳から14歳まで繰り返し性的虐待を受け、
しかも母親からは無視され続けるという辛い境遇にありました。
14歳の時父親の子を妊娠したのをきっかけに、ようやく周囲に虐待の真実が明かされますが、
同情されるどころか汚い物でも見るかの様な視線に晒され、学校もやめされられ、
周囲から辛い仕打ちを受けます。

正直、性的虐待というセンセーショナルな題材に興味本位が無かったと言えば嘘になります。
が、読んでいるうちにトニの身に起こったあまりにも惨い出来事に、目を覆いたくなると同時に、
ふつふつと怒りがわき上がってくるのを感じました。
冒頭、ホスピスに入っている母親の元を訪れたトニの前に現れたもう一人のトニ、幼いアントワネット。
彼女がトニの辛く厳しい記憶を呼び起こします。
文章は終始淡々としていて、起こったことがただそのままに書かれていますが、
それだけに余計胸に突き刺さってくる様な痛みが感じられました。
父親に虐待を受ける時、呼ばれた名前「アントワネット」を捨て、
トニとして今は実業家として成功しているらしいことがうかがわれますが、詳しい事は明かされません。
彼女は今でもまだアントワネットなのだと、その幻影から逃れられない著者の心が伝わってくるようです。

何故被害者であり保護され同情されるべき存在である彼女が、
この様な仕打ちを受けなければならなかったのでしょうか。
世界の各地で、今もまだたくさんのアントワネットが生まれているのでしょう。
彼女の精神が幼いアントワネットに支配され、どれほど苦しめられたか、
精神病を患った私には少しばかりでも理解できます。
彼女は実の父親に、一生消えない刻印を押されたのです。

以前書いたトリイ・ヘイデンの著書にもある様に、
今でも世界中で新たなアントワネットが生まれているのでしょう。
虐待という許し難い行為が子供に与える影響は計り知れない物があります。l
この様な行為が、少しでも無くなるよう、ただただ祈るばかりです。
PR

COMMENT

NAME
TITLE
MAIL (非公開)
URL
EMOJI
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
COMMENT
PASS (コメント編集に必須です)
SECRET
管理人のみ閲覧できます
 

TRACKBACK

TrackbackURL

カレンダー

10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

フリーエリア

最新トラックバック

プロフィール

HN:
小雨
性別:
女性
職業:
大学生
趣味:
読書、映画鑑賞
自己紹介:
7月15日生まれのかに座、A型。
めんどくさがりでものぐさ。

バーコード

ブログ内検索

P R

Copyright ©  -- 雨の通り道 --  All Rights Reserved

Design by CriCri / Material by petit sozai emi / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]