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5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。
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Posted : 2015/12/23 08:20

昨日は近所の109シネマズにリトルプリンス観に行ってきましたー
星の王子さま読んだこと無いのでストーリーについて行けるか不安だったけど、
女の子と友情を育む老飛行士のパートはCGアニメ、
星の王子さまのお話の部分はストップモーションを使って表現していて
視覚的にとっても面白くて、すんなり入り込むことが出来ました。

映画冒頭、「僕は子供の頃象を飲み込んだ蛇の絵を描いた」と
スクリーンがキャンパスになったように絵がさらさらと描かれていき、
なかなか上手く描けたその絵を見せると大人達がシルエットで
「それより勉強しなさい 算数は?理科は?国語は?」と口々に言うシーンの後
またスクリーンにさらさらと誰もがよく知る星の王子さまの絵が
鉛筆みたいなタッチで描かれてタイトルが浮かぶ所で、
私はすでに「この映画好き!」と確信していました~

9歳の女の子と彼女を一人で育てるシングルマザーのお母さんが
名門校ワースの入試試験の面接を受ける場面から物語は始まります。
スーツを着て飾りっ気のない髪型をしているお母さんですが
それが返ってそこはかとない艶っぽさもあって好みでした(笑)
女の子が番号を呼ばれて面接官達と対峙するシーンは
面接官達がいかにも圧迫面接といった感じの冷淡な表情で並んでる所とか
お母さんが心配そうに見守ってる所とか、
キャラクターの表情や演技がとても豊かで観てて楽しかったです~

結局面接に失敗してワースの近くの家に引っ越せばワースに通うことが出来ると
売値の安い家を探したお母さんが見つけた先は、
無機質で清潔だけど隣にとんでもないおんぼろ屋敷が建っている家。
おんぼろ屋敷には変人と近所から鼻つまみにされている元飛行士の老人が住んでいて、
庭に壊れた飛行機を置いて何度も飛び立とうと試みています。
そのおじいさんが隣人になった女の子の家に
若い頃自分が会った不思議な王子さまの話を描いた紙を紙飛行機にして飛ばしてきたことから
勉強に忙しく友達のいなかった女の子は老飛行士と仲良くなるのですが…

まずお母さんと女の子の日常の演技がリアリズムの手法で描かれていて楽しくて良かったです~
朝は並んで歯を磨いて揃ってゆすいだり、
お母さんが夜遅くまで働いていてお店の中華料理買ってきたわよ~と帰ってくる所とか、
お母さんお料理はあんまり上手くないんだろうなー
いや仕事が忙しいから作る暇がないのかな?とか
そういう台詞から一つ一つあれこれ想像するのが楽しかったです。

四角い無機質な女の子達の家と対照を成す
老飛行士の暖かい色合いのおんぼろ屋敷のビジュアルも凄く好きでしたー
女の子が老飛行士と仲良くなってゴミ置き場と化している家の中に入ったり
瑞々しい庭で遊んだりする所は映像がとても美しかったです。
その間にも老飛行士が紡ぎ出す星の王子の物語がどんどん展開していって、
ペーパークラフトみたいなストップモーションアニメの王子が
自分だけの薔薇や狐と出会う所とかがまた映像的にもストーリー的にもとても見応えあって。
老飛行士が女の子にパンケーキを食べさせてあげようと無免許運転で出かけるものの
警察に掴まって、お母さんは女の子にもう老飛行士と会ってはいけないと言い渡します。
そして夏休み最後の雨の降る日、女の子は老飛行士が救急車で病院に運び込まれるのを見て、
必死で自転車で後を追いますが手術室?の中にまでは入れません。
女の子は老飛行士の庭の壊れた飛行機を修理して、
お気に入りの狐のぬいぐるみと共に星の王子さまを探す旅に出ます。
星の王子さまの話はあくまでも老飛行士の語る昔話だけで、
このまま現実世界の中でストーリーが進んでいって
お母さんが懐柔されたりするんだろうなと思ってたので
この展開は意表を突かれましたが、勉強ばかりで友達もいなかった女の子が
想像の翼を広げて飛び立つファンタジーは素晴らしいなあと思いました。

大人だけが住む星に降り立った女の子は
ビルの最上階で掃除夫として働くMr・プリンスー大人になった王子と出会い、
役に立たないものをお金に換えるビジネスをしている欲深いビジネスマンを出し抜き
捕まえられていた星達を解放し、王子の故郷の小惑星B612へと帰ってきましたが、
王子だけの大事な薔薇はしおれていました。
「こんなのってないわ…こんなはずじゃなかったのに…あなたはどうして平気なの?」
と女の子に言われた王子は
「覚えているからいなくならない。いなくなるけど、いなくならない」
と言い、いつの間にか子供の王子の姿に戻っているのでした。
「そばにいるってそういうことなのね」と呟く女の子。
「絶対忘れないでね!」と王子に言われて「忘れないわ!」と女の子は地球に帰っていきます。
翌朝、新学期の始まりの日、女の子は朝からきちんとワースの制服を着込み
お母さんと一緒に老飛行士の寝ている病室にお見舞いに。
老飛行士は彼が描いた星の王子さまの物語をまとめた手作りの本を女の子から渡され、
「素敵なプレゼントだ」と微笑みます。お母さんも本を見てあれこれ感想を言います。
「泣いちゃうのは…懐いちゃったからしょうがないよね」と
女の子は老飛行士に取りすがり…だんだんフェードアウトしていきます。
その後星が瞬く夜、女の子はお母さんと望遠鏡で星達を眺めるようになりました。
星が綺麗なのは見えないところに花が咲いているから。
星の王子さまと老飛行士の楽しそうな笑い声が聞こえてくるのでした。

正直獲物を丸呑みにする蛇や自分の采配一つが世界を動かしていると思い上がっている王様、
お金を稼ぐのに余念のないごうつくばりのビジネスマンなど
そこに込められた寓意の意味は良く分かりませんでしたが、
登場人物の感情や演技がとてもリアルで
お母さんの娘を名門校に入れて盤石な人生を歩ませてあげたいという気持ちから
ハードなスケジュール管理を押しつける所とかも憎めませんでした。
「お母さん最近働いてばかり。お父さんみたいに出て行っちゃうの?」
と女の子に言われて、気丈な表情が一瞬移ろうところは
彼女の弱さや負い目も感じられました。
ストップモーションアニメのパートももちろんとっても見応えあって楽しいんだけど
私はやっぱり現実世界の女の子と老飛行士の世代を超えた深い友情に胸が打たれましたー
そして、子供の頃の世界って
大人になってから見る世界とはとても違って凄く狭いんだけど、
でも子供の時はその小さな世界が隅々まで自分のもので全宇宙だったんだよなと、
子供の頃の世界の見え方、感じ方を思い出させてくれる映画でした。
大人達だけの世界のディティールとかもユニークでいながら抑圧的で、
息苦しさ、閉塞感を感じましたが
大切なものは目に見えないー
そのメッセージがこのクリスマスという季節には特に胸に響いて、
今日この映画を観て本当に良かったと思いました。
大事なのは子供のままでいることではなく忘れないこと、とこの映画は伝えています。
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