雨の通り道
5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。
少年H
- 2013/09/21 (Sat) |
- 映画感想 |
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今日は朝10時15分から映画「少年H」を観て、その後父の車で町田のブックオフ3店まわって
更に地元で電車に乗り2店回ってその全ての店で漫画やら画集やらDVDやら買ってきました。
買った本で両手ダンベル状態で辛かったです…
しかもある店で買った本が次行った店でもっと安く売ってたり
もっと綺麗なのがあったりの連続でした…まあ良いけどね50円かそこらの違いくらい…
少年Hは凄く良かったです。
水谷豊さん、相棒シリーズのおちゃらけたイメージしかなかったんですが、
凄く上手い役者さんだったんですね。
主人公のはじめ少年を演じた吉岡竜輝君もまっすぐな瞳がとても印象的で良かったです。
太平洋戦争前夜の神戸のハイカラな景色とかも凄く素敵で引き込まれましたが、
じわじわと戦争の足音が忍び寄ってくる感じが凄くリアルで、
これは決して過去の物語でなく、今まさに起ころうとしている事なのかも知れない…
と感じさせられました。
1945年3月の神戸の空襲のシーンは本当に恐ろしくて、戦争は絶対嫌だなあと強く思いました。
そして戦争が終わった後もはじめ少年の闘いは続きます。
敗戦前は軍国主義を掲げて暴力をふるっていた横暴な教官が戦後は共産主義になっていたり、
敬虔なキリスト教徒の母がお米を戦災者住宅の隣人や見ず知らずの復員兵に分け与えるのを
許せなくて、父親の盛雄に答えを求めるはじめ少年。
大人達の欺瞞や世界の理不尽、矛盾にぶち当たり、納得のいく答えを探しますが
お父さんもお母さんもどうしようもなく普通の「人間」で、
少年の疑問に答えてあげられないところが凄く胸に迫りました。
けれど終戦後、15歳になったはじめ少年がかつての父と同じように
外の世界に一人で出ていく事を決め、大好きな絵を描くことを仕事にするラスト、
先輩の看板職人に自分が描いているフェニックスの名前の由来を
「何度焼かれても必ず生き返る、せやから不死鳥言うんや」と教えてもらい、
「不死鳥か。良いですねそれ!良いですよそれ!」と頷きながら絵を描き続けるはじめ少年、
彼の描いている看板のフェニックスが
力強く何度でも蘇る少年の魂の強さを象徴しているようで、とても印象的な幕切れでした。
こういう戦争を経験した人の手による小説や映画がいつまでも残ると良いなあと思います。
あと10年もしたら戦争のこと覚えてる人誰もいなくなっちゃうんだもんな…怖いです。
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7月15日生まれのかに座、A型。
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