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雨の通り道

5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。

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ロシア国立モスクワ・クラシック・バレエ「白鳥の湖」


写真は神奈川県民ホールの近くにあるブライダルショップのショウウィンドウに飾ってあった
素敵な青いドレスvvたっぷりとしたフリルが優雅でラブリーですvv

と言うわけで今日は横浜に白鳥の湖観に行ってましたー
いつもと違う道を通って中華街を抜けていったので、
10月にマローンで行ったばっかりですが楽しかったですー
帰りはタピオカココナッツドリンクと、また華正楼の大月餅買って食べながら帰りました。
つづきから今日の観劇レポです。


会場入りするとまずあまりの客入りの少なさに驚きでした::
全体の5・6割位しか入ってないんじゃないか?;;一階席はまあまあ埋まってましたが、
3階席なんてガラッガラでした。発売後大分経ってからチケット取ったのですが
その時点でもかなり席余ってたので予想はしてましたが…
やっぱりみんなキエフバレエの方に行っちゃったのかな…こっちは生オケでもないしね…
というわけで遠慮なく3階サイドの前の方の席に移動する私。
同じように隣に移動してきた年配のご婦人と意気投合して
開演前とか休憩中とかずっとお喋りしてたので退屈しなくて良かったですー

で、いよいよ第1幕。
生オケじゃないのは知らなくてがっかりしましたが、
それにしてもテープの白鳥の湖の味気ないこと…。
まずジークフリート王子の成人を祝う農民達の踊り。
うーん衣装も地味な色合いながら品があるし、装置も思ってたより綺麗だし
踊りも決して悪くないんだけど、
どうしても客席のガラガラ加減が気になって気持ちが入り込めない…
群舞のダンサーの数も少なくてあんまりテンション上がらなかったです。
ジークフリート王子役のアルチョム・ホロシロフ登場。
男性陣は総じてちょっともっさりした感じだったかなー
もう少し動きにシャープさが欲しかったです。
道化役のウラジーミル・ヤコヴレフは良かったです。

ベンノ役のヤロスラフ・コルシュノフと二人の女性ソリストのパ・ド・トロワ。
第一ヴァリエーションを踊ったエカテリーナ・ストゥーロワが
はつらつとして曲に合った軽やかな踊りで可愛かったですvv
道化にもらった薔薇をぽいっと放り投げる所とかもキュート。
ベンノのソロはもう少し迫力というかダイナミックさが欲しいです。
第3ヴァリエーションのポリーナ・キーロワはまあ無難な踊り。

そこへ王妃がやってきて王子に弓を渡し、
舞踏会に招いた姫の中から結婚相手を選ぶよう言いつけます。
王子は拒否しますが王妃は許しません。憂愁に沈む王子は弓を手に湖へ。

第1幕第2場、湖畔の場面。オデット役のエカテリーナ・ベレジナ登場。
他の白鳥たちも集まってきますが、群舞の数がやっぱり少ない…;;
全員で18人位しかいなかった様な…
王子とオデットのグラン・アダージオ。全幕中のハイライトですが、うーん…;;
何だかやっぱり舞台というのはダンサーだけじゃなくて
観客も一緒になって作る物なんだなあというのがよく分かりました。
あまりに客席ががら空きで全然ダンサーの士気を上げる役割を果たしてない。
叙情的な場面だと特にサムい空気が顕著になって、観ていていたたまれませんでした…
やはりダンサーの踊りに観客が感動して、それがダンサー達に伝わって更に役に入り込む…
という化学反応が起こるからこそ良い舞台が生まれるのですね。
ダンサーも少ないしオケは無しだしで、全然バレエを観ている感じがしなくて
キエフの方に行っておけば良かった…と後悔して帰りたいとすら思いました。
白鳥に姿を変えられた王女オデットと彼女に恋に落ちて救いたいと思う王子の
愛の語らいのシーンなのに、観客がいないというだけで全然ドラマにならない。
ベレジナもホロシロフも丁寧に踊っていましたが
学芸会みたいで全く感動がありませんでした…
悪魔ロットバルト役のアンドレイ・ボルボットは
大きなふくろう?の羽の付いた衣装が雰囲気出てて存在感があって良かったです。
4羽の白鳥の踊りは普通に上手くて良かったですがこの辺眠気が頂点で
目を開けてるので精一杯でした;;3羽の白鳥とオデットのソロも普通に上手かったです。
ロットバルトが王子とオデットの間に入って二人を引き離し、第1幕終。


第2幕、王子の花嫁を選ぶ宮廷での舞踏会。
道化が高いジャンプを何回も繰り返したり、派手な回転技を見せたりと活躍していましたー
道化役のボルボット上手かったです!
第2幕は舞踏会のシーンと言うことで、1幕よりテンション上がって舞台に入り込めましたー
ダンサーも少ない物の各国の民族舞踏など華やかな見せ場があるので、
1幕ほど気にならなくて段々観てる方の気持ちも盛り上がってきました。
各国の民族舞踏風のキャラクターダンスもそれぞれ雰囲気出てたし上手で良かったです!
特に通常の白鳥ではナポリの踊りにあたる音楽で踊られた踊りが
朗らかな曲にあった感じで気に入りましたー。
各国毎の衣装も品よくそれなりに豪華で見栄えがしました。
4人の花嫁候補の姫君達のパ・ド・フィアンセのシーンも優雅で良かったですー
この場面でクラシック・チュチュ着てる姫君達初めて見た。
上品に踊りながらも静かにライバル意識を燃やす姫君達可愛かったです。
そこへファンファーレと共に貴族に化けたロットバルトとその娘オディールが登場。
この場面、いかにも悪そうな不穏な音楽と共に登場する二人の印象が
強烈で大好きなシーンです。
二人が引き連れてきたという設定の通常の版でいうスペインの踊りも、
どこか妖しげな雰囲気が出ていて良かったですー

王子とオディールのグラン・パ・ド・ドゥ。
王子役のホロシロフのヴァリエーションはやっぱりもっさりした感じで…
悪くはないんですがもう少し力強さが欲しいです。演技も淡泊な感じだし。
ベレジナのオディールは、妖艶で自信に溢れたミステリアスな美女、という
私の思い描くオディールのイメージに近くて良かったですー
白鳥よりこっちの方が好きだなあ。真っ黒い衣装、鮮烈で良いですよね。
コーダの32回転のグラン・フェッテはダブルやトリプルは無かった物の、
軸が全くブレなくて安心して見ていられて良かったです。
アラベスクを繰り返しながら王子の所へ進んでいく所も挑発的で良かったですー
やっぱり黒鳥大好き!

踊り終わった王子はロットバルトに促されオディールに愛を誓いますが、
その途端城の窓に悲しむオデットの姿が映り、王子は自分が騙されたことに気付きます。
ロットバルトとオディールは王子を嘲りながら去っていき、
王子は湖に向かい、王妃はあまりの事に気を失い侍女達の腕に倒れ込むのでした。第2幕終。


第3幕、再び湖畔。この辺になると気持ちも大分入り込んできて、
段々お客の少なさも群舞の少なさも気にならなくなってきました。
チャイコフスキーの美しい音楽に身を委ねているだけで自然に気持ちが高まってきて、
クライマックスの王子とロットバルトとの闘いのシーンでは手に汗握ってました。
装置の湖畔の絵の中を稲光が走る所とか、演出面でもシーンを盛り上げていて。
ベレジナのオデットも、1幕では特に思わなかったけど悲運の王女の悲哀が感じられて、
儚げで楚々とした感じがよく出ていて良かったです。
ラスト、ロットバルトの翼をもぎ取る物の自分自身も力尽きた王子に
オデットが寄り添い、身を伏せていた周りの白鳥たちが体を起こすと
オデット以外みんな髪の毛がほどけていて、呪いが解け人間の姿に戻った所で第3幕終。
この演出は初めて観たので意外な感じがして面白いなあと思いました。
そろってきっちりシニヨンに結われていた白鳥の娘達が髪を下ろすと、
途端に色っぽい感じというか現世的な雰囲気になるのが印象的でした。
真っ白いチュチュに下ろされた長い髪、という対比が強烈で。


最初の方はとにかく盛り上がりに欠けて
同じ値段出すなら何回も観られるしDVDでも買えば良かったとさえ思ってましたが、
少ない観客達も拍手やブラボーを積極的に送って舞台を盛り上げようとしていたし、
それが功を奏したのか次第にチャイコフスキーの情感豊かな音楽に乗せてドラマが出来てきて
最後は何だかんだで泣きそうになってしまいましたー
ダンサー達もがら空きの客席にもめげずに手を抜かないで踊ってくれたのが伝わってきたし、
踊り自体はそれなりにレベル高かったし良かったです。
21日には同じモスクワ・クラシック・バレエの
くるみ割り人形のチケットも取っているのですが、町田市民ホールは小さいホールなので
群舞の数もちょうど良く見えるだろうし、観るのが楽しみになってきました。
あとやっぱりロシアのバレエ団はダンサー達がみんなスタイル良くてさすが!
隣に座ったご婦人とのお喋りも楽しくて良い思い出になりました。
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プロフィール

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小雨
性別:
女性
職業:
大学生
趣味:
読書、映画鑑賞
自己紹介:
7月15日生まれのかに座、A型。
めんどくさがりでものぐさ。

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