雨の通り道
5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。
帝国劇場ミュージカル「マリー・アントワネット」
- 2018/11/21 (Wed) |
- 観劇レポ |
- CM(2) |
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今日は帝劇に♪クリスマス大好き仲間junさんと初めての(!)観劇デートをしてきましたー
クリスマス時期の観劇ってステキよね~☆という事で今年前半に決めたデートだったのですが、
なんだかんだでjunさんと今年中に後2回もXmasなおでかけが待っているのでした^^(笑)
普段は観劇は一人で行ってばかりなのですが、
お友達とする観劇も生の感想を語り合えるのが良いなあ~と♪
何より休憩時間や開演時間までの時間潰しが苦じゃない!!(笑)
ではjunさんとの観劇後の感想デート記事は後で書くとして、マリー・アントワネットの感想!
最初に客席に入るとMが2つ重なったお洒落なロゴが書かれた幕が飾ってあり、
開幕と共にその幕の字がプロジェクションマッピング?でめらめらと燃え始めて、
ギロチンの落ちる影が映るのがこの後の運命を最初に印象づけていて良かったです。
幕が上がると古川雄大さんのフェルセン伯爵のあの人は死んでしまったという独白から始まり、
続いて1784年の絢爛豪華な舞踏会の場面に。
アントワネット役の笹本玲奈さん、以前帝劇でミス・サイゴンのキム役で観ていたので
あまりに毛色の違う役柄にどうかなーと思っていましたが、
キムとは打って変わって気品ある優雅なアントワネットでお声も綺麗で上品で良かったです~
そこへパンを恵んでもらいに貧しい庶民の娘マルグリット・アルノー役の昆夏美さんが登場。
お上品ぶった貴族達やアントワネットと泥臭いマルグリットの対比がとても効果的で、
昆さん捨て身の演技で汚い言葉を吐きながら退場する所とか凄く印象に残りましたー
第1幕は今月初めから続いている腰痛でorz
あまり集中して豪奢な宮廷絵巻に入り込めなかったですが、
それ抜きにしても予想とは違いマリー・アントワネットの華やかな宮廷パートより
マルグリット達の庶民・革命パートの方がずっと入り込んで観られましたー
レ・ミゼラブルにも似た感じで
貧困の中で特権階級の貴族達に搾取されながらも必死で生き抜き、
抵抗しようとする庶民達の力強さが歌にも現れていて、
特にYoutubeで上がっていたPVのBGMになっているマルグリットと民衆の歌う歌が
メロディはとても流麗で美しいのに内容は戦う怒れる民衆達の歌、というのが
レ・ミゼの民衆の歌とは同じ様なシチュエーションでもまた違った切り口で良かったです。
アントワネットパートは序盤のフェルセンとの恋に身を焦がすアントワネットが
あまりに色ぼけすぎだろ…と冷めた目で観てしまいましたが、
革命が起こってからの笹本さんの演技はどんどんノってきた感があって、
1人の王妃として最後まで気高く誇りを失わなかった姿にとても打たれましたー
王太子を革命軍に奪われる所の演技は本当に真に迫っていて、
私達が何をしたというの!?と兵士に追いすがる姿の必死さについ涙が出てしまいました。
第1幕終盤にアントワネットが歌った子守歌が何気ないシーンとみせかけて、
マルグリットとアントワネットの関係の伏線になっているところは唸らせられましたー
けれどマルグリットが憎んでいたアントワネットを見る目を変えるのは、
その関係を知ったからだけでなくアントワネット自身の生き方に触れたからなんだろうなと。
父を同じくしながらも
王族と庶民という身分の違いから敵にならざるを得なかったアントワネットとマルグリットの
その血のせいだけでなく互いに共鳴し合っていく姿に心揺さぶられましたー
衣装は言うまでもなく豪華でとっても眼福でした~!vv
アントワネットのドレスでは「ドレスはいつも 贅沢に大胆に~♪」の歌の所の
お花のコサージュがたくさん着いたピンクのドレスが砂糖菓子のようにキュートで好きですvv
junさんとアントワネット・ブルーと名付けた
カーテンコールでも着ていた緑がかった青でスカートに布地をたっぷり使ったドレスも素敵。
ランバル公爵夫人の落ち着いたライラック色のストライプのドレスもとっても上品で素敵だし
ローズ・ベルタンのド派手なドレスも嫌いじゃないです~
ついでに革命が起こりドレスが売れなくなってとっととおさらばするベルタンとレオナールの
「アデュー♪」のシーン軽いノリで好き(笑)
ただ第2幕でマルグリットがローズ・ベルタンのブティック?でドレスを誂える展開になった時
貧しい娘が華麗に変身するってカタルシスキター!とか期待したのに
白っぽいあまりに質素な仕上がりのドレス姿に落胆してました(笑)
フェルセンの衣装も地味な軍服かマントばかりで一番ショボかった様な。
演出面では舞台装置も大がかりで場面転換もスムーズで良かったですー
プロジェクションマッピングで国王一家が逃げる馬車が走る様が映し出される所お洒落で好き♪
吉原光夫さんのオルレアン公が狂言回し的な役回りなのかと思ったら最後余り目立たなかったり
多少の不満はありましたが、
とにかく各役者さんのナンバーがそれぞれ全力で歌われる曲ばかりで、
連続につぐ連続の絶唱に目も耳も大いに楽しめました~
ラストでアントワネットがギロチンにかけられる所で三色旗が降りてくる所とか、
2人のM・Aの邂逅を通して語りたかったのは
自由、平等、博愛の精神の元で暴力の連鎖は止められるのかという事だったんだなと、
その答えを現代の観客達に問いかける様な幕切れがとても静かに心に響きました。
カーテンコールではスタンディングオベーションになり、盛り上がって良かったです!
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COMMENT
ありがとうございました♡
初の帝劇ミュージカル、おかげさまで存分に楽しめました!
小雨さんの詳しいレポで感動がよみがえりましたよ~☆
全体的な感想はほぼ同じ^^なので、細かな部分で感じたことを。
第2幕でマルグリットが変身した後のドレス、
ネグリジェみたいでちょっとガッカリでしたね(>_<)
まあ、他の方のドレスがみんな華やかだったのでいっかー。
馬車の影絵(?)の部分で私は、
アニメ・赤毛のアンの初期のエンディングを思い出しました。
アントワネットの無知=大きな罪、ということに関して、
他にも、あるアニメのシーンを思い出していたんです。
白黒時代のサイボーグ009のある回で
一見、何のつながりもない13人(?)のメンバーが次々に怪死していくのですが
それは結局、父を殺されたある女性の復讐でした。
ロープウェイの中で不良に絡まれて殺された父を
同じロープウェイに乗っていた13人の面々は見捨てた…という恨み。
でもその面々には、我関せずの傍観者もいたけれど
事件そのものに気付いていなかった人も含まれていたんです。
生来の悪人ではなくても
知らずに人を傷つけたり不幸にしたりすることもあるんですね。
アントワネットの運命に同情すると共に
こんな華麗な舞台を観ながら古い古いアニメを思い出す私は
根っからのヲタだなあ…しょうがないなあ~と思った次第ですf^_^;
こちらこそありがとうございました♪
お友達とする観劇ってこんなに楽しいのね~と
新鮮な気持ちでいっぱいでした☆
junさんの独自の感想もありがとうございます!
マルグリットが変身するところ、マイ・フェア・レディ展開キターと思ったのに
下着みたいなドレスで大いに落胆しました^^;;
でもアントワネット始めドレスは皆ゴージャスでうっとりでしたよね~(*^_^*)
馬車の影絵、赤毛のアンのエンディング、確かに!!
ドンピシャですわ~(^O^)
サイボーグ009でそんなエピソードがあるんですね!
アントワネットの罪は無知…
自ら知ろうとしなかった事も含めての言葉だと解釈しましたが、
junさんの仰るように誰でもいつの間にか知らずに他の誰かを不幸にしている可能性もあるのですよね。
それがアントワネットの場合フランスの王妃だったばかりに大きな悲劇に結びついてしまった…
やはり私の中ではアントワネットは生まれた時代と身分のせいで運命に翻弄された女性、
というイメージが強いです。
私も根っからのオタですから~(笑)
1つの作品から色々な他の作品への理解が改めて深まるというのも素敵だと思うんです☆
また是非観劇に行きましょうね^^